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Versailles「NOBLE」(2008)

01.Prelude
02.Aristocrat's Symphony
03.Antique in the Future
04.Second Fear -Another Descendant-
05.zombie
06.After Cloudia
07.windress
08.The Revenant Choir
09.To The Chaos Inside
10.SUZERAIN
11.HISTORY OF THE OTHER SIDE
12.Episode

作詞 02〜12:KAMIJO
作曲 01〜03、12:KAMIJO/04、05、09:TERU/06、07、10、11:HIZAKI/08:Versailles

DVD
Aristocrat's Symphony(PV)


***

ボーカル:元LAREINEのKAMIJO、ギター:元Schwardix Marvally・ソロプロジェクト等で活動していたHIZAKIと元藍華柳のTERU、ベース:元雀羅のYOU、ドラム:YUKIによる、つい先日メジャーデビューをしたバンド「Versailles」の1stフルアルバム。「Aristocrat's Symphony」のPVが収録されたDVD付。(現在流通している通常版はDVDは無く、13曲目に「PRINCE」が追加収録されています)

以下各曲について。

01.Prelude
プロローグ的なインスト。
壮大なオーケストラとコーラスが嫌が応にも気分を盛り上げてきます。

02.Aristocrat's Symphony
そしてその流れのままに始まる疾走シンフォニックメタルチューン。イントロだけでそのクサさにやられました。
一番びっくりしたのがKAMIJOのボーカルが随分変わっていた事。LAREINEやNEW SODOMY時代の音源では、かなりねちっこい声質で、V系歌唱好きの自分もちょっと慣れるのに時間がかかったのですが、ヴェルサイユでは低音が効いたボーカルになっており、この手の音にかなり合っている印象があります。個人的にはこれ位のV系歌唱がしっくり来るというか、本当に良い意味で裏切られたと言うか。トレーニング頑張ったんだろうなぁ…w
全体にツボな楽曲ですが、特にクサくてメロディアスなサビがたまりません。ギターソロも熱いですよ。

03.Antique in the Future
イントロから流れるギターのフレーズがツボです。全体には王道なメタルといった楽曲でしょうか。間奏の展開がドラマティック。
この曲もメロディーが結構クサいです。

04.Second Fear -Another Descendant-
はい死んだ! イントロのチェンバロで死んだよ! 今回そればっかりですが。本当にこういうの好きだなぁ自分。
そのチェンバロ音がほぼ全編に亘ってギターと絡んでいる激しめでダークな楽曲。ボーカルにもエフェクトが。
しかしサビでは一気にメロディアスになります。そこがツボなんですけどね。
このアルバムの中では3分ちょいと短めな曲です。
TERUの曲はこのバンドが初体験なのですが、これを聴く感じでは彼の曲も好きみたいです。

05.zombie
前曲に続いてTERU曲。
ざっくりとしたギターが印象的な曲なのですが、リズムの取り方や合間合間に入る音に、何となく日本の祭? の要素を感じて、親しみ易いというかコミカルホラーという言葉が合いそうな感じがします。
でもギターソロはクラシカルに来ますよ。

06.After Cloudia
HIZAKIらしさを感じるメロディアスな疾走曲。曲調がメジャーっぽいと言うか突き抜けた印象があります。
この曲もサビがクサいですよ。間奏のシンセとギターもかなりツボです。

07.windress
ここに来てやっとスローテンポの楽曲が。シンセが中心のV系王道バラードといった趣の曲。
間奏ではハードになりスクラッチ音までちょっと入ってくるパートがあります。
アルバムの中では中休み的な楽曲になるかもしれませんが、単体では十分にゴッテリしていると思います。

08.The Revenant Choir
オーケストラから始まるイントロから来るぞ来るぞと思わせておいて、やっぱりキター! とさせるクラシカルな疾走メタル。会場限定で販売していた曲の新録だそうです。
方向的にはXの「Silent Jealousy」っぽいと言うと分かり易いでしょうか。要は好きだという事なんですがw
メロディアスなサビも中盤のピアノソロから盛り上がる間奏もツボです。ギターソロは相変わらずクサい。

09.To The Chaos Inside
ハード寄りのツタツタチューン。デジタル音との絡みも好きですね。
系統的には4曲目と似ていますが、こちらはボーカルが歌い上げています。
そしてやっぱりサビとギターソロはメロディアス。

10.SUZERAIN
そしてその流れのままに、こちらもザクザクしたギターが前に出ているハード寄りのダーククラシカルな楽曲。
サビは日本人好みのクサメロといった印象で、聴き易さに一役買っている気がします。
もう何回目になるか分かりませんが、ギターソロはクラシカルなクサいメロディーを弾きまくっています。

11.HISTORY OF THE OTHER SIDE
ゆったりとした壮大な雰囲気で始まる楽曲。オルガンとストリングスの音も盛り上がりを助けています。
暫くバラードパートが続きますが、3分辺りから疾走を開始、途中途中で色々展開しつつ進んでいきます。アルバムの総まとめ的な印象を受けるかもしれません。
途中ダークな展開になるもすぐにまた疾走します。メロディーが切ない! ギターソロは…言うまでも無くw
10分近くある大作ですが、ダレる事無くお腹一杯になれました。

12.Episode
ピアノバラード。いかにもエンディングといった感じがします。DVDでもクレジットのシーンで使われていました。

***

…何回クサいという言葉を使ったのか;
HIZAKIとKAMIJOが居る時点で、自分の好みの曲が沢山あると思ってはいましたが、予想を超えてクラシカルでクサい曲が満載、ツボ押されまくりなアルバムとなっていました。このアルバムの方向と今の自分の好みがバッチリ合った、という事なのでしょうか。自分が聴いた2008年リリースの音源の中では、かなりの上位に来たアルバムになりました。
V系歌唱に抵抗が無く、クラシカル要素の強いバンドが好きな人には強くお勧めしたいアルバムです。

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