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Eliphas Levi「冷たいアトリエの魔術師」(1999)

01.『砂』
02.華麗なるDの惨劇
03.眠りをくれる木箱
04.歪められた仮面の罠
05.残された廃人と甦る残骸達の情景

全曲作詞:Kei
作曲 02:Camus/03、05:Shuri/04:Kei
編曲 02〜04:Eliphas Levi


***

Eliphas Leviの2ndミニアルバム。Amazonに出ているジャケット通り、コッテコテでクラシカルなV系ワールドを展開していますが(このジャケ、結構作りが豪華です)、前作ミニアルバムに比べギターが目立っていたり、激しさに特化した曲が入るなど、若干の変化もうかがえます。

以下各曲について。

01.『砂』
不気味なSEと本のページを捲る音をバックに語る1分弱のトラック。2曲目にそのまま繋がります。

02.華麗なるDの惨劇
悲鳴とサスペンス番組のオープニングにありそうなダークなピアノのアルペジオから始まる激しめの楽曲。ボーカルはやはりちょっと難がありますが、大仰なアレンジとクラシカルでちょっと歌謡曲の要素が入ったメロディー、そして間奏でのナルシスティックな語りと、ツボに入る要素は多いです。こういう世界観を大真面目にやる事が大事なんです!w
PVもありますが、インディーズバンドでは結構頑張っていると思いますよ。

03.眠りをくれる木箱
イントロのピアノのメロディー、何処かで聴いた事がある気がするのですが…何だろう(苦笑)。そのイントロの後一気に激しくなりツタツタし始めます。前作では激しい曲がちょっと突き抜け不足な印象もあったのですが、今回そこは良くなっている気がします。ドラムの音が軽くてパシャパシャしているのがちょっと気になりますが…。
間奏でスローの三拍子になるとまた大仰な語りが始まり、その後ギターソロになだれ込みます。クラシカルなシンセも良い効果を出しているのではないでしょうか。

04.歪められた仮面の罠
エリファスのCD音源の中の唯一のKei曲。
イントロのスローな展開で来るぞ来るぞーと思っていると、やっぱり激しくなります。
これは分かり易いヴィジュアル系ツタツタ発狂曲ですね。こういう曲をやってくると、MALICE MIZERのフォロワーとはちょっと路線を変えてきたな、と感じます。
ただこの曲、ボーカルがいつにも増して粗い印象です。この手の曲でももう少し丁寧に歌ったほうが良かった気が。

05.残された廃人と甦る残骸達の情景
2曲目同様少し歌謡曲要素が入ったメロディアスな楽曲。シンセのメロディーが印象的ですが、バンドサウンドも結構前に出てスピード感を出しています。
サビで歌い上げる系の楽曲の為、ボーカルの弱さが出てしまっていますが、前作に比べると少しだけ上手くなっている気が…しなくも…な……い?w
要所要所に入っている語りも雰囲気を出しています。

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やはりボーカルの歌唱力が足を引っ張ってしまっている部分はあるのですが、前作で気になった演奏のモタつきが改善され、楽曲にバリエーションも出てきているので、個人的には僅差で前作より気に入っています。
前のミニアルバムと殆ど言葉が被ってしまいますが、全曲に入る台詞パートに抵抗が無く、この手の世界観のV系バンドが好きな人なら気に入るバンドかも知れません。シンセが前面に出たクラシカルな曲が好きなら1枚目、もう少しバンドの音が欲しい方は2枚目を最初に聴けば良いのではないかな、と。

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