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X「BLUE BLOOD」(1989)

01.PROLOGUE(〜WORLD ANTHEM)
02.BLUE BLOOD
03.WEEK END
04.EASY FIGHT RAMBLING
05.X
06.ENDLESS RAIN
07.紅
08.XCLAMATION
09.オルガスム
10.CELEBRATION
11.ROSE OF PAIN
12.UNFINISHED

作詞 01〜03、06、07、11、12:YOSHIKI/04:TOSHI・白鳥瞳/05、09:白鳥瞳/10:HIDE
作曲 01:F.Marino/02、03、05〜07、09、11、12:YOSHIKI/04:X/08:HIDE・TAIJI/10:HIDE
全曲編曲:X


***

初期ヴィジュアル系の代表的バンドの一つ、Xのメジャー1st、通算2枚目のオリジナルアルバム。前作VANISHING VISIONにあった荒々しいサウンドは維持しつつ、オーケストラとの絡みもある為か、前作よりポップさやクラシカルなメロディー重視な要素の増したアルバムになっている印象があります。インディーズリリースだった前作よりも音が篭っている点が気になる人はいるかもしれません。

以下各曲について。

01.PROLOGUE(〜WORLD ANTHEM)
マホガニー・ラッシュ&フランク・マリノのカバー。原曲をきちんと聴いたことが無いので、比較してどうこう、という事は言えないのですが、オーケストラとバンドサウンドが絡んだ、オープニングに相応しいゆったりとした壮大なアレンジになっていると思います。終盤の語りはYOSHIKI作詞によるもの。

02.BLUE BLOOD
そしてこちらはうって変わってドラムドコドコの疾走メタルナンバー。ちょっと軽めの音質もこういう曲なら合っているかもと思わせますが、激しい中にも歌メロやギターのハモりが前に出ているのが「らしい」感じがします。ラストの大サビでの盛り上がりが好み。

03.WEEK END
ちょっと前の王道ロックを思わせるポップな楽曲。Xを知ったばかりの時は、こういう曲も作るんだと意外に思った記憶があります。個人的にはそこまで好きも嫌いもなく。

04.EASY FIGHT RAMBLING
シャッフルリズムの軽快な楽曲。作曲はX名義ですが、ブックレットによると元の形はTAIJIとHIDEが中心に作ったようです。TOSHIのハスキーな声はこういう曲にもはまっていると思います。キャッチーで親しみやすく、結構好きな曲。因みにこの曲を含む何曲かの作詞に記載されている「白鳥瞳」はYOSHIKIの別名義だそうで。どういう時に使い分けるんだろう…。

05.X
バンド名を冠したエックスの代表曲・定番曲の一つ(そんな事言ったら彼らの曲殆どが定番曲になりそうですが…)。初期Xらしい、高音ボーカルやメロディアスなギターソロが印象的な疾走メタルナンバーですが、曲単体だと「BLUE BLOOD」や「オルガスム」らの方にインパクトの点では譲るかな、とも。この曲はライブでのサビにおける「Xジャンプ」が重要なのかもしれません。ドームライブで、観客のジャンプによって地震が起こるのが恐ろしい。

06.ENDLESS RAIN
ピアノとバックで流れるストリングスが美しい壮大なバラード。改めて聴くとボーカルの高音部が苦しそうな感じが、こういう曲だと出てしまっていると感じたり。それでも名曲には違いないと思います(今のTOSHIのボーカルでリメイクしたら更に化けそうな気も)。間奏での盛り上がりで入るギターソロがいかにもって感じで悶絶します。ライブではファンの大合唱が。

07.紅
こちらも代表曲の一つ。前作は全編英語詞でしたが、こちらは日本語詞がメインになっています。他に分かり易い違いとして、イントロにストリングスのパートが追加されています。自分はこちらの日本語バージョンが好み。長めのギターソロ→サビの展開がツボですが、そういえばこの曲、サビは終盤にしか出てこないんですよね。

08.XCLAMATION
XCLAMATION#1と#2の二部構成になっているインスト。
#1はHIDE作曲で、ギターとインドの現地ミュージシャンによるパーカッションが絡む怪しげな楽曲。曲の雰囲気こそ違いますが、HIDEのソロ1stアルバム「HIDE YOUR FACE」の1曲目「PSYCHOMUNITY」に通じるギターオーケストラになっていると思います。
#2はHIDEとTAIJIの共作で、ポンポン跳ね回るベースを中心にした楽曲。シンセとギターの絡みが#1の怪しい空気を残しながら、ポップでカオスな展開になっています。HIDEとTAIJIがユニット組んでアルバム出したりしていたら面白い物が聴けそうだったな、と何となく思ったり。

09.オルガスム
アルバム中最速の疾走曲。この曲はとにかくライブで映える曲でしょうね。尺も3分無いので、爽快に駆け抜ける印象があります。

10.CELEBRATION
ポップなロックンロールナンバー。この曲はhideトリビュートに入っているhideボーカルバージョンを先に聴いていたので、どうしてもそちらのイメージが強くなってしまうというか、XのHIDE曲は彼のソロで聴いた方がしっくりくるかな? と思ってしまう事が多いのですが、こちらのオリジナルバージョンも決して悪くないと思います。歌詞に出て来るアグレッシブなシンデレラが素晴らしいw

11.ROSE OF PAIN
11分を超える大作。歌詞はバートリ・エルジェーベトをテーマにしているようです。クラシカルなキーボードから、小フーガ・ト短調を奏でるギターが入るイントロから既に自分好み。序盤は物悲しいメロディーのバラードになっていますが、途中からバンドサウンドとオーケストラが入り盛り上がっていきます。ここでもギターとオーケストラによるクラシカルなメロディーがたまりません。中盤からピアノが入り更に一盛り上がりし、一気に疾走します。良いねえ様式美、ツインギターのハモリもツボです。
ただ今聴くとやはり音の軽さが…ッ! ぶっちゃけ「オルガスム」あたりではこの位の音で丁度いいかもと思うのですが、こういう重厚な雰囲気の曲でドラムがパタパタ言っているのは惜しいなぁと。この曲も是非今の技術でリメイクをですね…w
長い曲ですが全くダレずに聴けました。個人的にこのアルバムではこれと紅が上位に来ますね。

12.UNFINISHED
前作に収録されていた「UN-FINISHED...」の完全版、という位置付けでしょうか。ピアノのメロディーが美しいバラードになっていると思います。アルバムのエンディングとしてお腹一杯にしてくれるのではないかなと。

***

自分がこのアルバムをきちんと聴いたのは結構最近になってからだったのですが、ファンの間でも名盤扱いされているのも分かるというか、ツボに入る曲が沢山あるアルバムでした。クラシカルとメタル、ポップな要素が良い塩梅で入っているので、耽美な要素に興味のある人なら結構入りやすいアルバムなのではないでしょうか。
何度か触れている音質についてですが、最近になってリマスター再発盤が何回か出ているので、今から聴く人はそちらから手を出した方が良いかも知れません(リマスター版の方は聴いた事が無い為、確かな事は言えないのですが;)。

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