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Lacroix Despheres「Scivias / PASSIFLORA CAERULEA」(2009)

01.Scivias
02.PASSIFLORA CAERULEA
03.Scivias [Instrumental]
04.PASSIFLORA CAERULEA [Instrumental]

作詞 01、02:翔
全曲作曲・編曲:翔


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男女ツインボーカル、ツインギター、オーボエ、フルートによるバンド、Lacroix Despheresのシングル。「デルニエ・パラディ第2幕」からの2曲という事なので、先行シングル的な意味合いが強いのかもしれません。今回もクラシカルオペラな世界を展開しているのでしょうか。

以下各曲について。


01.Scivias
イントロの荘厳なコーラスから濃さがプンプンですが、激しい笛の音色と共に一気に疾走します。前作ミニアルバムの「古の刻より舞い降りし者たち」と同系統のオーケストラ音とギター、チェンバロの絡むクラシカル疾走曲になっていますが、今回翔と紗夜のボーカルのメロの絡みがとんでもない事になっています。楽器隊でこういう主旋律の移し方をするのは聴いた事がありますが、ボーカルでこれをやりますか…。当方作曲経験皆無なので、どういう呼び方をするのか知りませんがとにかく好きなやり方ですよ。サビでは二人のボーカルがオペラティックに勇ましいメロディーを歌い上げています。女声ボーカルが所々苦しそうかな? とも思いますが、このメロの前では些細な問題ですw 自分はどうしても笛やオーケストラに耳が行ってしまうのですが、ギターもソロパート等あり頑張っています。取りあえずドツボな1曲でした。
前作同様リズムは打ち込みで、私は別に気にならなかったのですが、これを書いている現在オフィシャルでベースとドラムを募集しているのを見ると、レコーディングでは生音で録りたいとバンド側は思っているのかもしれません。

02.PASSIFLORA CAERULEA
ストリングスオーケストラとピアノをバックに紗夜がソロで歌う穏やかな雰囲気の曲。作曲者の翔が影響を受けたALI PROJECTがストリングスアルバムでやりそうな、上品なバラードになっています。またこの曲、インスト版の方が原曲なんじゃないかという位に歌無しでも完成されている気がします。自分はクラシックに詳しい訳ではないのですが、インスト版だけ聴いたら完全にそちら畑の人の曲に聴こえますもん。1曲目のような即効性はありませんが、こちらはまた違った方向でゴージャスさを出している曲だと思いますよ。因みにレコーディングで翔はオーケストラの指揮を執っていたそうです。

03.Scivias [Instrumental]
1曲目のインスト版。

04.PASSIFLORA CAERULEA [Instrumental]
2曲目のインスト版。

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前作ミニアルバムが気に入った人は、やはり好みにはまるシングルなのではないでしょうか。というか早くフルアルバムが聴きたいw クラシック色の強い曲になっているので、大仰なクラシカルなメロディーを出すバンドが好きな人にもお勧めしたいバンドです。

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