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ZABADAK「十二月の午後、河原で僕は夏の風景を思い出していた。」(1992)

01.KIMELLA(part1〜part2〜part3)
02.十二月の午後、河原で僕は夏の風景を思い出していた。(オリジナル・タイトル=漂流教室)
03.光の王国(part1〜part2〜part3)

作曲 01〜03:吉良知彦/03 part2:上野洋子
全曲編曲:吉良知彦


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ZABADAKが1992年にリリースした3曲入りCD。全曲インストですがコーラス等の声は入っています。元々「白虎社」という舞踏集団のビデオに提供した曲をCDとしてリリースする事になったようで、元々はライブ会場のみで販売していましたが、後に一般発売しています。3曲入りですが1曲目と3曲目が10分前後、トータルで25分程あるのでミニアルバムとして捉えた方がいいのかもしれません。また、3曲とも後にアレンジを変えて、演劇のサントラ「風を継ぐ者」にも収録されています。

以下各曲について。

01.KIMELLA(part1〜part2〜part3)
冷たい印象のあるシンセパートから、バンドサウンドとコーラスが入り徐々に盛り上がりを見せる10分越えの大作。終盤ではギターとシンセの哀愁のあるメロディーが流れ終わっていきます。イージーリスニングとプログレが合体したような力強く壮大な印象があります。正にキメラ。長い曲ですが結構するっと聴けるような気がするのもそういう要素があるからなのかもしれません。

02.十二月の午後、河原で僕は夏の風景を思い出していた。(オリジナル・タイトル=漂流教室)
こちらも冷たい雰囲気のピアノが前に出た、スローテンポな曲になっています。結構リズム音が独特と言うか、バックでボヨンボヨンしているベース音が印象的。終盤のひぐらしの声にどうしようもなく切なくなります。

03.光の王国(part1〜part2〜part3)
民族音楽ちっくな女声コーラスから入る、こちらも10分近くある曲。コーラスの後映画やRPGのオープニングのような勇ましいパートから、コーラスとギター、シンセが絡むプログレっぽい展開が続きます。この曲もメロディーに日本的な哀愁を感じました。途中別の曲のようなシンセ中心のパートになりますが、ここが上野が作曲した部分でしょうか。その後激しめの展開になり、再び女声コーラスのパートでエンディングになります。

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これを書いている時点ではビデオの方を見ていないので、どのような使われ方をしたのかは分からないのですが、基本インストながらもガッツリ聴ける3曲が入っていると思います。全曲通して冷涼な空気感というか、懐かしいながらも触れられない、ちょっと位相のズレた世界を感じました。
ZABADAKはボーカルが入っていないとヤダ! という信念を余程強く持ってる、とかでなければ、かなりお勧めできる音源になっていると思います…聴いていないアルバムの方が多い自分が偉そうに言えた事じゃないですけれど。

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