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Vinett「ティンクル・ティンクル」(2003)

01.ティンクル・ティンクル
02.ある日、僕は月のカケラを…。
03.嘘の世界とオレンジスープ

全曲作詞:Kei
作曲 01、03:Kei/02:Ray


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Vinettの1stシングル。メンバーが、ボーカル:Keiとギター:Shuriが元Eliphas Levi、ギター:Rinka、元Aliene Ma'riageのベース:Ray、ドラム:Katuraが元SHAZNA〜BAISERと当時のインディーズV系界隈で割と有名な人が集まっていたバンドでした。このシングル、3曲入りで500円と手に取り易い値段だったのを覚えています。

以下各曲について。

01.ティンクル・ティンクル
当時バンドについての予備知識無しにこの曲を聴いたのですが、いきなりポップに振り切れた曲が流れてきて相当驚いた記憶が。バックのキラキラした音や子供のコーラス・掛け声が効果的に使われている、メジャー感溢れるアップテンポなポップチューンになっています。とてもEliphas Leviで「歪められた仮面の罠」を作曲した人の曲とは思えませんw Keiのボーカルも鼻にかかった感じでちょっとクセがありますが、エリファス時代に比べれば全然普通に聴けます。と言うかエリファス時代がひd…ゲフンゲフン。メンバーの以前の経歴のイメージで聴くとひっくり返るかもしれませんが、これはこれで好きですね。個人的にVinettの中でも上位に来ている曲です。

02.ある日、僕は月のカケラを…。
シンセを交えたちょっと切ないメロディーが前に出たポップな曲。ボーカルに少しエフェクトかかってるかな? バックは結構壮大な感じがします。エリファスやアリエネとは全く違いますが、これもまたファンタジックな色が強いのかもしれません。こういう歌い上げる系の曲でKeiの声が崩れない事に進歩を感じる…(苦笑)。しかしAliene Ma'riageのメタル寄りのコッテコテ期→後期のデジタルパンク、そしてこの曲とRayの作曲の傾向が良く掴めませんw 今は今でネガではヘヴィ寄りな方向になってますしね。

03.嘘の世界とオレンジスープ
前2曲に比べると、バンドサウンドが前に出た、ポップでちょっとパンキッシュな曲。とは言えこちらもサビでは切なげに歌い上げるのですが。割とアッサリ終わる印象があります。

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メンバーのビジュアルはモロに当時のオサレ系ですが、楽曲のほうはアイドルが歌ってもおかしくないメジャーっぽさ全開な雰囲気を感じました。音もこの手のバンドの初音源にありそうなショボさはなく、結構しっかり作ってある印象があります。過去にメンバーが在籍していたバンドのイメージで手に取ると戸惑うかもしれませんが(BAISERならそうでもないか)、もう解散していますが、ポップなV系バンドが好きな人にはお勧め出来るバンドかなと思います。今新しく手に入るかはちょっと分かりませんが値段も安いですし。