Dragon Guardian「Dragonvarius(リミックス・リマスタリング、ボーナストラック追加再発盤)」(2010)

01.序曲
02.暗黒舞踏会
03.旅立ちの朝
04.港街バッカス
05.忘却の島
06.ドラゴンヴァリウス
07.邪神への鎮魂歌
08.白銀の髪
09.忘却の島(SPECIAL MIX ver.) ※再発盤のみ収録ボーナストラック

作詞 02〜07:勇者アーサー、ナイツ・オブ・ドラゴン刃夜斗
作曲 01〜03、06〜09:勇者アーサー/04、05:勇者アーサー、魔法使いyuu

発売日:2009/5/27(オリジナル盤)、2010/01/13(再発盤)
品番:YZSH-9002(オリジナル盤)、DRAGON03(再発盤)


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作曲、ギターを担当する勇者アーサーを中心としたファンタジック・スピード・メタル(アルバム帯より)バンド:Dragon Guardianが2009年にリリースしたメジャー1st、通算3枚目のアルバム。…だったのですが、発売後に発売元のレーベルが倒産し廃盤になった為、2010年に改めてリミックス・リマスタリングを行いボーナストラックを1曲追加した再発盤がインディーズからリリースされました。自分はオリジナル盤を聴いていないので違いは分かりませんが、他サイトのレビューを見る限りではボーカルやナレーションが若干聴き取りやすくなっているらしいです。
前作「遙かなる契り」とは若干参加メンバーが変わり、LIGHT BRINGERからFuki(ボーカル)、前作にも参加していた、同じくLIGHT BRINGERとALHAMBRAのHibiki(ベース)、4曲目のアコーディオンで参加しているまふまふの蒟蒻らなどがゲストとして参加しています。自分は良く知らないのですが、インディーズシーンでは割と有名な人達なんでしょうか。楽曲の方は前作、前々作とほぼ変わらず、Rhapsodyを日本語にしたような、いかにもRPG的ストーリーなファンタジックな歌詞と楽曲、Sound Horizonを更に恥ずかしくしたような語りがてんこ盛りの、ベタでクサい世界を展開しています。

以下各曲について。



01.序曲
チェンバロの音がメインの壮大で短めのインスト。この間にブックレットのプロローグや登場人物表を読めという事…なのかなあw

02.暗黒舞踏会
イントロから爆走するメロディアスナンバー。今回ボーカルで参加しているFukiはスコンと抜ける高音が気持ちいいです。ドラマティックな展開、朗々と歌い上げるサビ、芝居がかった語りなど、今作のオープニングにして、ドラゴンガーディアンの方向性が分かりやすい楽曲になっているのではないでしょうか。

03.旅立ちの朝
期待感を煽るイントロからこちらも疾走を始める、7分程のクサメロナンバー。前半はもうちょっとシンフォニック音が前に出た方が、壮大感が出るかな、とか主人公のセリフがちょっと聞き取り辛いとか思いますが、サビで一気に盛り上がるので良い具合に誤魔化されます。ここがまたRhapsodyを和訳したような歌詞が熱く歌い上げられるあたり、中二心をズブズブ刺激されてたまりません。しかしこういう話に出て来る何とか三○○というのは負ける為に登場するようなものですよね…w

04.港街バッカス
アコーディオンとピアノが前に出た三拍子の哀愁ナンバー。基本疾走一辺倒のアルバムにこういう落ち着いた曲が入るとホッとすると言うか。でもサビでは我慢できずに(?)スピードアップします。今作中では音と語りのバランスが一番良いような気がします。因みに勇者アーサーさんは現在Twitterにもいらっしゃるのですが、現在地として登録されているのがこの曲名だったりします。

05.忘却の島
再び爆走開始。こちらもメロディアス疾走ナンバー。中盤で語りを交えたドラマティックな展開がありますが、その戦闘シーンのやり取りが小っ恥ずかしくてもう…もっとお願いしますw登場した瞬間に死亡フラグを立てる声をしている敵キャラがもうねwww
ただ気になった箇所も多く、サビでボーカルがコーラスに完全に埋もれていて、逆に迫力不足になってしまっている気がしたり、打ち込みドラムの音が妙にカランカランしているのもちょっと気になったり。また終盤のストーリー展開がちょっと詰め込み過ぎに思え、楽曲的にもうひと盛り上がりあっても良かったかな? とも(これはアルバム全体に言える事でもあるのですけれど。ガルムの断末魔は是非聞きたかったw)。全体的には好きなんですけどねー。制作側もこの曲に関しては課題があったのか、ボーナストラックの方では、特にボーカル面での不満が解消された出来になっています。

06.ドラゴンヴァリウス
タイトル曲にして12分近くある長尺曲。序盤はゆったりとしたテンポで展開、徐々に盛り上がり疾走を開始します。ハイトーンのボーカルも決まっており非常にカッコいい。そして語りも絶好調。「ネズミが数匹紛れ込んでいるようだな」なんてセリフがメジャーから出たアルバムで聴けるなんて!w このセリフの辺りから攻撃的な展開、物悲しいバラードパートなど数度の展開があります。終盤では再びメロディアスに疾走しクライマックスへ。やっぱり終盤のナレーションが詰め込み気味に感じますが、1シーン1シーン丁寧に描写していたら30分位掛かりそうですしね…個人的にはそれでも良いんですがw

07.邪神への鎮魂歌
真のラスボス登場。ベタと言えばベタですが、何だかんだで好きです、こういう展開。これまでより若干ギターがガシガシ前に出た攻撃的な展開になっています。とは言っても基本的にはメロディアスなメタルチューンですが。サビでは歌謡要素をほんのり感じるメロディーが聴けます。終盤は物悲しいメロディーが展開するのですが、セリフでやっぱりザワザワ感が…wだがそれが(ry

08.白銀の髪
エピローグ。それまでの高カロリーな楽曲とクサメロに打ちのめされた聴き手を癒すような、透明感のあるシンセを中心とした優しい楽曲になっています…が、ちゃんとストーリー展開もあるので色んな意味で安心です。

09.忘却の島(SPECIAL MIX ver.)
前述した5曲目のリミックスバージョン。一番分り易い所としては、サビでFukiのボーカルが前面に出ており、迫力が増している事でしょうね。またリズム音も若干クッキリしており、全体に手直しは上手く行っている気がします。またセリフが収録されていない為、曲が少し短くなっています。

***

前にも述べた通り、展開を急ぎ気味のナレーションや、所々演奏に埋もれてしまうセリフなど、前作で気になった部分が、メジャー1作目でもそのまま引き継がれてしまった感があるのはちょっと残念ですが(それこそRhapsodyみたいにドラゴン○○サーガと銘打って、数作に分けてストーリー展開しちゃえば良い気がするw)、それでもこの中二臭プンプンの(褒めてます)世界観は、こういうのを聴いてニヤニヤしながらハマりたい自分としては、やはり魅力が大きいのです。1作目から対象をかなり決め打ちしているので、好き嫌いはハッキリ分かれるでしょうが、この手のやり過ぎなまでのファンタジックな世界が好きな人は是非。現在は店頭でオリジナル盤も買えるみたいですが、ボートラが入り、値段も1000円程下がっているので、今から聴く人には再発盤をお勧めします。

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