Ray「EVER SEEN」(1999)

01.SCENE
02.tear
03.Believe
04.regret
05.ALIVE
06.Missing...
07.sky

作詞 01:YUKIYA/02〜04、06、07:RYO/05:YOSHINORI
作曲 01:YUKIYA/02:RYO/03〜07:YOSHINORI
編曲 01:KIYOSHI & HIDEYOSHI/02〜07:Ray

発売日:1999/05/26
品番:VPCC-86030


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ボーカル:RYO、ギター:YOSHINORI、ベース:TAIZO、ドラム:CHIAKIによるバンド「Ray」が1999年にリリースしたミニアルバム。結果的に、デモテープやオムニバスを除くと唯一の単独音源となりました、というよりこのCDがデモテからの再録を中心としているんですよね。RYOとTAIZOは後に小林亮三と中村崇人名義でCUNEを結成しメジャデビュー、YOSHINORIは杉本善徳としてWaive〜ソロと活動しており、そちらの方を聴いた人も多いかもしれません。
…というか、このCDに関しては既に他のレビューサイトでもソフヴィの名作として絶賛されまくっているので、今更自分が改めて書かなくても良い気もしますが…まぁ、良いじゃないか…w

以下各曲について。


01.SCENE
プロデューサーの幸也作曲による、シンセをメインとした透明感のあるインスト。インストですが幸也自身の詩も付けてある辺り通常営業というか…らしいなと。

02.tear
ほんのり冷たさも感じさせる、切なさ全開のポップナンバー。RYO作曲だからか、今聴くとBメロがCUNEにもありそうな感じもします。というか、最初聴いた時はBメロがサビかと思った記憶が…それ位ツボなメロディーだったという事で。勿論サビの方も、ハイトーンのボーカルが映える切なメロで引っ張りまくり。個人的に、オープニングから掴む曲としては完璧だと思っています。

03.Believe
サビから始まり、ギターとキラキラしたキーボードで引っ張っていく疾走メロディアスチューン。このサビがまた一気に開けた爽やかなメロディーでたまりません。王道を全く外していない印象ですが、だからこそ良いのでしょうね。こちらはYOSHINORIの後のバンド、Waiveにも通じるものを感じます。確かこの曲が本作初収録の新曲だったでしょうか。 

04.regret
リズム隊とシンセを中心にして抑えめに進んだ後、サビで一気に盛り上げるミディアムテンポの楽曲。こちらも切ないメロディーと高音ボーカルが前に出た、メジャー感のある仕上がりになっていると思います。

05.ALIVE
物悲しいピアノソロから始まり、その後バンドサウンドで疾走する、こちらもソフヴィの王道メロディアスナンバー。ギターで引っ張る曲展開とか、サビの切なメロとかこちらもBelieveと同系統ですが、こちらの方が切なさ分は多めな印象があります。後にWaiveでも演奏されました。

06.Missing...
マズい…尽く同じツボに入るが故に言う事が無くなってくるw 前曲の流れをくんだ疾走チューンですが、他の曲と比べるとギターとドラムが主張しており、ほんのり歌謡曲臭のするAメロと合わせて、比較的ギラギラとした印象があるかもしれません。

07.sky
ラストも切ないメロディーを詰め込んだポップチューン。サビやギターソロでは疾走しますが、そのどちらもが印象的な切なメロと徹底しております。何気に歌詞は、過去の恋人を想う未練節だったりしますけれど。

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この出来でフルアルバムを聴きたかった気もしますが、基本的に全曲が同じ方向を向いているため、聴く側の集中力を考えるとこのボリュームで丁度良いのかもしれません(事務所のオムニバスCDにはハード寄りの楽曲が入っていたりします)。切ないメロディーを前に出した、透明感のある楽曲を堪能したい人にはとにかくお勧めしたいCD。解散後のメンバーが組んだバンドのファンだった人も、すんなり気に入るのではないでしょうか。

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