MIRAGE「Arcadia」(1997)

01.幻想の告白#4
02.PERSONA
03.MOON-LIGHT-DANCE
04.Silhouette
05.Sexy
06.百花繚乱

作詞 02:MIRAGE/03〜06:TOMO
作曲 01:MIRAGE & TAMAKI/02:MIRAGE/03〜06:YAYOI
編曲 03〜06:MIRAGE

発売日:1997/10/25
品番:AMCM-4337


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メジャー流通となったMIRAGEの1stミニアルバム。6曲中3曲が既発曲のリメイクになっています、別にヘヴィな訳ではありませんが、全体にリズムのスカスカ感が解消された感があります。前のCDまでは作詞・作曲クレジットがバンド名義でしたが、今作ではメンバー個人名義に変わっているものが多いですね。印税分配の関係かな?

以下各曲について。


01.幻想の告白#4
プロローグ的なSE。

02.PERSONA
語りに続くドラムソロから幕を開ける、ちょっとハード寄りの楽曲。ギターも比較的ザクザク言っていますが、サビになると一気にメロディアスになる辺りが、やはりMIRAGEクオリティでしょうか。「ペルソーナァー」の繰り返しが耳に残ります。そこまで長い訳ではありませんが、間奏のギターソロもサビに負けずキャッチーに展開していると思います。

03.MOON-LIGHT-DANCE
デモテープ「en:Rouge」にショート版が入っていましたが、こちらがそのフルバージョンになります。終始愁いを持ったメロディーが前面に出たポップな曲で、当時の匂いを嫌になる程感じる事が出来ると思っています。こちらもギターソロが印象的。

04.Silhouette
1stシングルタイトル曲のアルバムバージョン。シングル版より更にまったりしており、実際尺も8分半とシングルより1分程長くなっています。ただこちらの方が音はしっかりしている印象なので、浸りやすくなってはいるかもしれません。

05.Sexy
MOON-LIGHT-DANCEと同系統の、メジャー感全開の疾走メロディアスチューン。こちらもキャッチーなメロディーが引っ張りまくりで非常に聴きやすく、流麗なサビ・ツインギターのハモりもたまりません。

06.百花繚乱
3曲目同様「en:Rouge」等に入っていた曲のアルバムバージョン。展開に大きな変化はないので、感想の方はデモテープの方を御覧になって欲しいのですが、ドラムが生になったからか、より疾走感が増した印象があります。レコーディングを重ねる事で順当にレベルアップしたという事でしょうか。

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音圧という点では、今のインディーズV系バンドとは比べものにならない位ソフトなので、現役のバンギャルさんは物足りなく感じるかも分かりません。しかし、疾走系でもバラードでも、とにかくボーカルとギターのメロディーが立っているので、メロディアスなV系バンドを求める人には、ツボを押される確率は大きいのではないでしょうか。Silhouetteの感想記事でも書きましたが、ボーカルも当時のコテ系(という言葉も当時は無かったでしょうけど)中では比較的安定していると思いますし。
ベスト盤以外の音源では、メロの取っ付きやすさと中古で見かける率を考えると、本作が一番入りやすいかもしれません。

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