どこまで筆が進むか分かりませんが、取りあえず日本のホラー祭りは続くのです。



「回路」(2001)
監督・脚本:黒沢清 出演:麻生久美子、加藤晴彦、有坂来瞳、小雪ほか

5、6年振りくらいに見返してみたり。この映画内における幽霊の描写やワンカットの飛び降りシーン等は、当時本当に衝撃的でした。ホラーという体裁をとっていますが、最終的にはスケールの大きい話になっていきます。
そう言えば、少し前にユーストリームで自殺の中継をしたニュースを聞いた際は、不謹慎ながらこちらの映画に時代が追いついてしまったのか、とも。
監督自身が書いた小説版も出ており、そちらも独特な雰囲気です。
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回路 (徳間文庫)
黒沢 清
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「日本のこわい夜〜特別篇 本当にあった史上最恐ベスト10」(2005)
監督:白石晃士 脚本:都築浩

「ほん呪シリーズ」や「ノロイ」等の白石晃士が監督ということで手に取ってみました。
心霊映像を紹介するバラエティ番組で実際に怪現象が…という体ですが、レンタル店で「ドラマ」の棚に置かれていたことからも、どんな姿勢で見ればいいのかは…分かりますね?
前半の緩い心霊バラエティと、友近が潜入する家での畳み掛けるような展開の落差が見事。実際にゴールデンタイムに放送された作品なのですが、これはリアルタイムで視聴できなかったのが悔やまれます。司会がくりいむしちゅーなのですが、演技は有田の方が自然だった…かな?w 前の記事の「俺たちの文化祭」でも普通に出演してましたし、結構ドラマ方面に強いのかもしれません。
最後には(ネタばらしとは別の所で)ちゃんとオチもつくので、擬似ドキュメンタリーものは好きだけど、怖い余韻を残したくないという人には結構おすすめです。
日本のこわい夜~特別篇 本当にあった史上最恐ベスト10 [DVD]
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「こっくりさん 日本版」(2005)
監督:坂本一雪 脚本:古澤健、谷川誠司 出演:いとうあいこ、長澤奈央ほか

こちらも「ほん呪」シリーズの監督が作っています。同時期に韓国でも「コックリさん」が公開されていたので、こんなタイトルになってしまったのでしょうか(苦笑)
この映画、低予算だったのかな…という感じが演出等に出ていて、怖さとしてはそうでもないのですが(グロシーンが多めなのも、自分の好みとはちょっと外れていたのかも)、そんな事がどうでも良くなる程に荒業を使っていました。後半の展開が、上に出した「回路」っぽいかもと思っていたのですが、それどころの騒ぎではありません。何たって(ネタバレ反転)心霊ホラーの皮を被った宇宙人侵略SFだったのですから(反転ここまで)。つまり(ネタバレ反転)こっくりさんを呼ぶ呪文は、実際は宇宙人を呼び出す言葉な訳で(冒頭とラストで聴けますが、その「ことば」がちゃんと伏線になっています)。幽霊に引きずり込まれるシーンはアブダクションで。体の一部が崩れている子供は、地球人の擬態が不完全なエイリアンという訳で(反転ここまで)。
確かに、日本映画ではあまり需要がないネタなのかもしれませんが(実際自分も、こういう形でないとあまり触れる事は無かったと思いますし)、こういうやり方もあるのかと驚かされました。確かに坂本監督が手がけていた時期の「ほん呪」は、他とは少し毛色が異なっていた気がするので、本当はそちらでもこのネタをやりたかったのかもしれませんね。
…そう考えると(ネタバレ反転)主演の女性二人が、以前特撮ヒーロー番組の主役を務めていた事までフリという気がしてきます。一人は終盤「彼ら」の群れに捕まってしまいましたが、きっとカメラのない所で変身して、「彼ら」をなぎ倒しているに違いありませんw(反転ここまで)

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また「CURE」や「ノロイ」も見返したくなってきました…。