Sound Horizon「Sound Horizon 7th Story Concert 「Marchen」 〜キミが今笑っている、眩いその時代に…〜」@パシフィコ横浜国立大ホール 2010/01/13、14

ライブの様子を思い出すだけでほくほくしていましたが、いい加減書き起こしておかないと、自分のポンコツ脳味噌が作為的な嘘を入れてきそうなので、そろそろレポを書いてみたり。
そんな訳で、Sound Horizonの新譜「Marchen」発売に伴うツアーの追加公演に行ってきました。13日が2階席、14日が3階席最後方という素晴らしい位置だったので(苦笑)演者の細かい所などは厳しかったのですが、そんな事が気にならない位豪華なステージでしたよ。

本編は2日間ともほぼ同じで、アンコール(というか内容的には第2部ですね)はかなり変えてきているという構成でしたので、ライブ本編は2日間通しての感想を、アンコールは各日に分けて書いていきますよ。因みにサポートメンバーについてはこちらのまとめWikiに分かりやすく…。

自分が一番最近に見たSound Horizonのライブは、約4年前のRomanツアーの追加公演なのですが、その間にSHK国歌だの、超←重↓力↑だのというライブ定番曲が出来ており、すっかり浦島太郎状態で訪れたパシフィコ横浜。物販ではローブを着たスタッフや入国審査管理局という名のスタンプ台が見かけ、少し記憶が蘇ったり。そしてパシフィコ横浜限定ですが、神殿を模した記念写真スペースやプリクラ(!)があったりと、相当気合が入っていました。取りあえず私はスタンプを押すパスポートを購入(前持ってたの無くしてしまったのさ…)。

ステージは3D構成? とでも言うのか、ステージ前方にカーテン型スクリーンを出したり引いたりして字幕や映像を上映、その後ろが通常のステージ、更に其の奥が扉や建物などとして使われる高めのステージ、更に其の奥にはもう一つのスクリーンという配置になっており、曲ごとに歌い手、ダンサー、アクターが入れ替わり立ち代わり登場していました。ステージに出た人、人形も合わせて50人以上居たんじゃないかな…。ダンサーの人達、踊るだけでなく人形を動かしたり、お化けもみの木になったり、鉄の処女になって人を殺したりと頑張っていましたw


この後は盲目乙な感想になるでしょうから、最初に気になった所だけ幾つか書きだしてしまいましょうか。
本編中に旗を持った近衛兵(近衛兵なんですよー)が出て来て、観客にもコーラスさせたり盛り上げたりするパートがあるのですが、その度にこちらが立ったり座ったりするのが、数少ないながらライブハウスメインに行っている自分にはちょっと違和感、と言うかテンションがリセットされてしまう部分がちょっとあったり。演劇要素強いとは言え、やっぱり激しめのバンド型式なのですから終始立って盛り上がりましょうぜ、と思わなかったと言ったら嘘になるでしょうか。ただ、これは4年前に参加した時もこんな状況でしたので、SHのライブの型式はこう! 郷に入れば何とやらとなので、これは自分のわがままですね。
また、3階席からは奥のスクリーンが、ステージ天井に遮られ全く見えないという問題が。だもんで、14日は本編の演出の一部やメンバー紹介での子役による映像メッセージ(出演時間の事情的に…ね)等が丸々目隠し状態ww 中々難しい事情もあるのでしょうが、ちょっと見え方を考慮して欲しかったかも…ですね。

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開演直前にはカミカミ王子wによる諸注意が。お決まりの注意の後は、年末年始の出来事を話しており、正月明けには大量の縄を買った青髭に会ったそうです…。因みに2日とも1回は途中で噛んでいました。
その後程なくスクリーンが開き「光と闇の童話」開始。オープニングSE的なものがあるかな? と勝手に思っていたのでちょっとびっくりしましたが、先のカミカミ王子がオープニングなのでしょう、多分。井戸が真ん中に鎮座したステージを、メルヒェンことRevoが動き回りながら歌いますが、やっぱりRevoさん、ゲストボーカルに比べるとお歌の方はゲフンゲフン。CDの時も外部から上手い人を招いてあげても…と思ったりしましたが、実際生で目にするとやはり本人が出演する方が盛り上がるよなあ…とも。
一度幕が閉じ次曲「この狭い鳥籠の中で」のタイトルが映し出され、再び演奏開始(基本的に本編は曲と曲の間に全てこの演出が)。メルツとエリーザベトを演じる子役二人の芝居と、大人エリーザベトに扮したJoelleによるボーカルで進行していきます。後ろから見ていたので良く分からなかったのですが、こちらの子役の台詞は生だったんでしょうか…。「火刑の魔女」や「生と死を別つ〜」の子役は生だったと思うのですが。
「彼女が魔女になった理由」は、テレーゼことMIKIが大活躍(アルバムでも多くの曲に出ていますが)。実は未だにアンネリーゼがどういう位置に居るのか良く分かっていなかったりしますが、「この狭い〜」冒頭で墓から取り出された赤ん坊と一緒にテレーゼを訪れた女性で合ってますかね? 終盤テレーゼが火あぶりにされるパートは、神父様が近衛兵より激しく客を煽って立たせていましたw

その後しばしSaschaによるドイツ語ナレーション(と字幕)が続き、いよいよ「宵闇の唄」が! ――と思ったら序盤は映像による演出が続いていました。ライブ用というよりは本格的なPVととして作られた感じなので、ライブDVD等が出たら入るかも知れません。その映像で分かったのですが、冒頭の台詞はテレーゼによるものなのですね。ずっとメルツだと勘違いしていました; そしてテレーゼMIKIとエリーゼ人形の顔が混ざる所が怖い! と言うかエリーゼが思ったよりリアルなんですよね。メルツが持っていた時はコロコロして可愛かったのに…w そして途中から幕が開き演奏・ステージが見えましたが、ステージ上には各曲の主人公がそれぞれの死亡シーン(アルバムブックレットのイラスト)でズラリ。壮観です…。途中何度もコーラスが入りますが、野薔薇姫こと下川みくにが、その度ベッドからムクリと起き上がり歌い終わるとまた倒れるのがちょっと面白かったり。間奏のギター・キーボードのソロは各演奏メンバーに見せ場がありたまりませんでしたが、観客にも第九を歌わせたりもしていましたよ。1曲1曲の演劇性が強いという印象のアルバムというですが、やはりこの曲は比較的ストレートに盛り上げていける曲なのかも知れません。

「宵闇の唄」が終わった後は、メルヒェンとエリーゼによるMCという名の客いじりタイム。まるハカ(「まるで墓場」の略。エリーゼ命名)なパシフィコ横浜に集った屍人達こと観客に、Saschaが死因を訪ね、その回答に対しメルとエリーゼ二人(?)がコメントを付けていました…大体はエリーゼの罵倒と高笑いで〆ていましたけれど。後はイチャイチャしたりエリーゼを影から操るダンサーにちょっかいを出したり。

ここからは7人の女優達による、復讐劇という名のステージ。
「火刑の魔女」
アルバム同様、彩乃かなみのオペラティックな歌唱が映えていました。そして上にも書いた通り、小川やもみの木に変身して頑張るダンサーの皆さん。ヘンゼルがメタボる所どうするんだろうと思っていたのですが、衣装のお腹の部分だけ膨らませていましたw「殺られる前に殺らなきゃ ヤ・バ・イ!」は観客も一緒ににグレーテルを煽りましたよ、皆共犯者ですよ。

「黒き女将の宿」
ライブでもREMIがちゃんと訛っていることに軽く感動。そして女装じまんぐの動きの突き抜けっぷりに更に感動。「激しかったわァァァァァ」でテーブルに乗って足広げるなwww(そしてそれに大盛り上がりする観客席の屍人達) 二人でポーズ揃えて歌う所見ると、この二人寧ろ仲は良さそうなのに、どうしてこの後黒いブランコに…そして扉とんとんに…と思ったり(REMIさんはちゃんと? 首吊りさせられてました)。因みに観客もとんとんさせられました。……しかしああいう声で歌うからとても可愛いと思うですが(「おいクソババア!」とか最高でした)、これってやっている事は仙台○物と一緒――あれ、こんな時間に扉がとんとん言ってr

「硝子の棺で眠る姫君」
前作「Moira」のライブでは、役者として参加していた黒川ともよがボーカルを取った曲ですが、ライブでもかなりハキハキとしたボーカルを聴かせてくれました。じまんぐ演じる爺に追いかけられるシーンで「お願い助けて」とリズムに合わせて彼の足を揺さぶる仕草が可愛らしかったです。そしてじまんぐ爺のキャラが想像以上にヨボヨボでワロタw 可愛いといえば、またまたダンサーが操る小人たちの動きもちょこちょこしていましたよ。またアルバムで「本編と関係の無い箇所が〜」と表記されていた部分では、奥のスクリーンに本当に関係ないシーンが出ていました(恐らくイドルフリートらのやり取りだと思いますが…あまりその辺詳しくないので)。
基本的に復讐される側が、大人の女性だった場合の配役はMIKIさんなのですが、雪白姫が毒リンゴで死んだ後の悪い高笑いがまぁ気合入りまくりでした。場面転換の間に3回もサービスしてくれましたよ。
その後満を持して登場する王子。黄色い歓声が半端ない! 鈴木結女のボーカルはイケメン王子声、ステージ上の振る舞いも王子様ど真ん中でしたがここまでの人気とは(アンコールのメンバー紹介時も凄かった…)。個人的にこの部分のメロディー、勇ましくもキャッチーで目茶苦茶好きなのですが、王子がネク○フィリアだったばっかりに「テッテレ王子」などとぴったりな不名誉な呼ばれ方をする事に…。CDでも棺から姫が生き返った時、歓声の中で一人がっかりしたような声が聴こえるな…と思っていましたが、ライブでも思いっきり頭抱えていましたw ラストの継母ダンス&姫大喜びに至っては、王子ドン引き。ナンテコトダ…。そのMIKIによるの焼け靴ダンス、思ったよりもダンサーに合わせてちゃんと踊っていた様に見えたので、雪白姫も許してあげて下さいな。

この後は「生と死を別つ境界の古井戸」…と思っていましたら、弦楽四重奏による演奏パートが。イドイド初回盤に収録されているインスト曲がここに入ってきました。次曲はすぐMIKIさんのパートがあるので、衣装替えタイムも兼ねていたのでしょうね。影が集団で動くようなパフォーマンスもあり、ちょっと不気味な印象も。演奏は途中で終わり――

「生と死を別つ境界の古井戸」
アルバムでも屈指の明るさを持つ曲ですが、ライブでは更にポップな印象を受けました。明るい声質の”健やかに悲惨な娘”Ceuiによる部分も大きいでしょうが、意地悪な継母と妹の動きを合わせ方も意外に可愛いと思ってしまいましたよ、この愚図ッ!
そしてやはり盛り上がりドコロは間奏のソロパートたたみ掛けでしょうか。王道過ぎて今はバンドではあまりやらない(ような気がする)楽しいパーティ的なパフォーマンス、Sound Horizonのようなフィクション性が高いグループだからこそ思い切りやれるのかもしれません(いえ、実際CDで最初に聴いた時はびっくりしたけれどもw)。そして実際楽しかったですし。出演は13日のみでしたが、Ceuiさんに黄金を授けるホレおばさお姉さんを演じた井上あずみも明るい歌のお姉さん声を披露していました。
そしてRevoはパンの手袋付けて歌ったり、ニワトリの手袋付けて腕をピョコピョコさせたり…w あれですか、(表面的な描写を信じるなら)可愛い復讐劇ですから、メルも余裕があるということですか。
因みに、14日の公演ではヒロイン役の人が皆途中から仮面(アルバムのイラストで付けている赤と黒のアレ)を付けて居ることにこの曲になって始めて気づいたり(14日は3階最後方だったんだから仕方ないじゃないのさ……)。アレがあるだけで、ユーモラスな場面が一気に不気味に。
曲が終わった後は、イドイドのボートラ後半部が演奏されました。

「薔薇の塔で眠る姫君」
MIKIさんvsあずみさん、もといアルテローゼvsアプリコーゼのやり取りが熱い! この曲に限りませんが、MIKIさん…悪い魔女キャラがハマり過ぎw 野薔薇姫が灯りを手に塔を登るシーンでは、みくにさんがステージ奥の塔に入った後、灯りだけが上昇しその直後中央の扉から登場! とストーリーを切らせずに視点を変える演出が上手いなぁと。
後半は再びテッテレ王子(赤)登場で盛り上がりますが、やっぱり「硝子の棺〜」の王子とは別人設定なのでしょうかね? 青王子と比べ目覚めた姫への振る舞い方がまるで違って見えましたし、ラストでは野薔薇姫と肩を寄せ合っていました。実際その辺は聴き手に委ねられているのでしょうけれど。そのラスト、アルテローゼが呪いをかけるシーンでは野薔薇姫がお腹を押さえていましたが、これはやはりラフレンツェに繋がるんだろうなぁ…。

「青き伯爵の城」
冒頭での、大塚明夫演じる青髭の太い笑い声(出演は14日のみ)に観客大喜び。この人もSHの曲に多く参加していますが、歌うのも含め生で見るのは始めてでした…貫禄あるなあ。青髭が代々の妻を殺害するシーンでは、サポートギターの西山毅とYUKIが惨殺シーンの横でバリバリとソロを披露。ゴスっぽい曲調も含め、激しさと陰惨な雰囲気を感じることが出来ました。14日のみの演出でしたが、死んだ青髭に覆い被さるように妻(栗林みな実)が倒れこむシーンは興味深かったですね。復讐する側も死んだままだったり生き返っていたりと、色々事情が異なりそうです(野薔薇姫はラフレンツェの母でしょうから、確実に生きているでしょうけれど。健やかに悲惨な娘はどうなんだろう…)。

「磔刑の聖女」
時系列的には「この狭い鳥籠の中で」のラストから繋がっているであろうこの曲。前半部のJoelle・Revoのハモリは…意外とメルさん頑張っていましたw この曲、2つのシーンを並行して描写しているようで、メル・エリーザベトのやりとりと、教会を訪れた流れのバイオリン弾きの話? が同時進行していました。自分が元ネタであるらしい「憂悶聖女」の話を知らなかったというのもありますが、バイオリン弾きのストーリーの方は、今回のライブを見なかったらスルーしていたと思います(苦笑)。
後半のJoelleさんによるバラードパート、正直CDでは流して聴いている部分だったりしたのですが、いざライブで聴くと胸にグッと来てしまいました。14日の公演では、彼女だけが仮面を投げ捨てていたのも地味に衝撃。
その後はご存知エリーゼさんヤンデレ大爆発なのですが(ダンサーさんも大暴れ!)、個人的にはその直前、エリーゼが自動で歩いて(動いて)いたのを見たときの方がびっくりだったり。エリーゼさん、貴方一応自分で動けるじゃないですか!!
そう言えば、ラストにメルが「もう、良いんだよ…エリーゼ」と言ったのは14日だけだったかな?

「暁光の唄」
ここは前曲からの転換は特に無く、そのまま繋げていました。メルがエリーゼ人形を抱えて歌っていたのがちょっと意外。いや、CDだと動かなくなったエリーゼ放ったらかしで歌ってるイメージあったので…w アルバムの中では一番短い曲(というか他が皆長いからんだけど)ですが、後半は主要キャストも集合して壮大に締めていました。
そのキャストの配置、両日で若干異なっており、覚えている範囲では13日:井戸の左に野薔薇姫+王子(赤)、井戸の右に雪白姫+継母魔女/14日:井戸左に野薔薇姫+賢女達、井戸右に雪白姫+王子(青) でした。やはり王子は別人なのかなぁ。
その後「光と闇〜」のイントロ部分が演奏されるのですが、14日のみメルツの台詞が今度はずっと一緒にいようね」
こ、これは…!

一度スクリーンに「Ende」の文字が出てしばらく後、テレーゼとエリーザベトに挟またメルによるピアノソロが。イドイド通常盤のボートラを元にしていると思うのですが、こちらも13、14日で少し展開が異なっていました(13日は割とCD音源に忠実な印象、14日は初音ミクのボーカルパートのメロを取り入れ少しアップテンポなアレンジに)。最後は暁光の唄のラストのフレーズを観客と共に合唱して終了。因みに、ピアノの上にエリーゼ人形も置いてあったのですが、その服が白くなっており、またまた思わせぶりな…wと思ったり。


***


ここからは各日のアンコールを。まずは13日。

井戸の縁に腰掛けたメルとエリーザベトによるデュエットが始まり、このメロディーは「恋人を射ち堕とした日」? しかし歌詞が違う…と思ったら、スクリーンに「恋人と呼ぶ前に地に墜とされた日」とのタイトルが。ライブ用と言うかMarchen仕様に歌詞も直したのか! と軽くびっくり。原曲はデジタル色が強いですが、今回はちょっとジャジーなしっとりアレンジになっていた印象でした。

その後はメルによるメンバー紹介。演奏陣→アクター→ボーカリスト→ダンサーの順だったかな…? 軒並みネタを仕込んでくる人もおり、
ギター西山さん:幻想的なソロの直後に「ねこふんじゃった」
ドラム淳士さん:ドラムソロ披露かと思いきや、裏声で「火刑〜」熱唱…ある意味衝撃的なパフォーマンスww(アクター以降の紹介兼演奏ではパワフルなドラムを聴かせてくれました)。ダンサーも登場し小川とモミの木を作っていましたよ。

で、飛び曲超重力ですが、公演ごとにネタを変えているらしく、13日はメル曰く「愛しい人を抱きしめるイメージで」という事で、ジャンプする際に腕を抱きしめるように交差するように…とのお達しが。実際やってみると、腕の位置だけが控えめなXジャンプにしか見えませんでした…ww
ラストはRevoだけが残ってMC→退場→SHK国歌斉唱の流れへ。ぶっちゃけ自分はアウェーになると思っていたのですが、スクリーンに歌詞が出ていたので何となく誤魔化せました(笑) 14日ハスクリーン見エナカッタケドネ!

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14日は別物と言っていい程構成が異なっていました。
まずメンバー紹介から始まったのですが、メルが不在で進行役が黒狐亭の女将ことカマんぐww客席盛り上がりすぎwww 14日も淳士さんがネタを仕込んでおり、「硝子〜」での姫と爺の追いかけっこシーンをじまんぐを巻き込み再現していました。これは…ひどい……(褒めてます)。更にストリングスの一人(ビオラの方だったかな?)は「黒き女将〜」のカマんぐパートの物真似を始める始末。ちょっ、女の人が「激しかったわァァァァァ」の所やっちゃ駄目! 足広げちゃ駄目!! こちらも途中でじまんぐ氏が巻き込まれ、肝臓を取り返されるシーンをgdgd気味に演じていましたw そんな中で、「蒼と白の境界線」のフレーズを披露したベース長谷川敦の癒し力…。

そろそろRevoさん登場かなと思いきや、扉からは彼によく似た金髪の男が。誰? 誰? とザワつく客席に向かって
「私の名は、Idolfried Ehrenberg。イドと呼んでくれたまえ」
遂にイドさんキター。…設定あんまり良く知らなかったりしますが(雪白姫の早口ナレーションパートのバックで喋ってる人…ですよね?)。イドはドSキャラ…というか幾分口が悪いらしく、Ceuiさんに向かって「君は随分と馬鹿そうだな?」(Ceuiさんそれを受けて「セイッ」と返す→イドに刀でぶった切られるという流れあり)とか、じまんぐ氏に「君は醜いが巨乳だな。そこは誇っていいぞ」とか言い放っていました。そう言えばじまんぐ氏曰く、黒狐亭の女将とテッテレ王子は熱い夜を過ごした事があるそうです。
その後、時間の都合で出られなかった子役を除く出演者ほぼ全員が集まり始まった「海を渡った征服者達」のMarchen用アレンジバージョン。原曲は今の所ライブのみでの演奏らしいですが(DVDには収録されている模様)、スパニッシュな雰囲気の演奏と「コンキスタドーレ!」というコーラスが印象的なノリの良い楽曲でした。その内次のアルバムに入ったりするのでしょうか。
記憶が若干あやふやですが、14日はここでMarchen収録のボーナストラックが流れてきたと思います。アレですか、地平線を超えた曲を出したからみたいな理由ですか。

14日はイドさん主導による超重力でしたが、今度は「低能だと思う相手を最後に指差そう」という事で、超←低↓能↑バージョン(ノウッ! でジャンプしつつ自分が低能だと思う人を指差し)でした。大体の人はステージ上を指していたように思いますが、さて一番指を向けられていたのは誰だったのか…。

イドさん退場後、スクリーンにRevoさんが映り映像メッセージが。「折角なので次の地平線の曲を…」とのコメントに大盛り上がりでしたが、流れてきたのはピコピコサウンドにアレンジされた何かで、出演者の皆さんが吉○新喜劇ばりにずっこけていました。
Revoさんもメルに色直しして戻ってきたので、締まらないけどこのまま終演の挨拶を――とじまんぐ氏が〆かけた所に、後方の扉から本物のRevo(素)が! メルヒェンが偽物だった事は勿論びっくりですが、前方の席からもどよめきが聞こえてきたので、偽メルさんのメイクは相当似ていたという事でしょうか…w 改めて舞台上の出演者による終演の挨拶が行われました。

13日同様Revoだけが残りMCをしたのですが、この日は結構長目だった印象が(いや13日が短かっただけなのかもしれませんが、いかんせん出戻り浦島なので良く分からない;)。出演者や裏方スタッフへの感謝の言葉の後に、Sound Horizonの楽曲・ストーリーの解釈は、ライブでは一定のアウトラインは作っているとは言え基本聴き手一人一人に委ねられているので、若しそれが周りと違っていても自分の考えを是非大切にして欲しい――という事を短くない時間をかけて言っていました。
Revoさん退場の後は引き続き国歌斉唱。14日は字幕が見えなかったので、前日よりはフンフン誤魔化す部分が多かったのです…ごめんよおじさんひこくみんでごめんよ。

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ライブハウスに行って数時間立ちんぼが普通だったので、今回のような開演時間の半分は座っているタイプのライブですと、拍子抜けするくらい肉体的には楽でしたw 勿論、娯楽としての充足感はかなりのものでしたどね。カメラが入っていたので可能性は高いと思いますが、映像ソフト化も楽しみです。



※有志からと思われるお祝いの花。王子と雪白姫の人形、そして林檎が!
PAP_0005



setlist

光と闇の童話
この狭い鳥籠の中で
彼女が魔女になった理由
宵闇の唄
MC
火刑の魔女
黒き女将の宿
硝子の棺で眠る姫君
(「イドへ至る森へ至るイド」のボーナストラック・前編)
生と死を別つ境界の古井戸
(「イドへ至る森へ至るイド」のボーナストラック・後編)
薔薇の塔で眠る姫君
青き伯爵の城
磔刑の聖女
暁光の唄
光と闇の童話(イントロ)
(Piano Solo)

アンコール
※1/13
恋人と呼ぶ前に地に墜とされた日(「恋人を射ち堕とした日」アレンジ)
メンバー紹介
即ち…光をも逃がさぬ暗黒の超重力

※1/14
メンバー紹介
海を渡った征服者と愉快な仲間達(「海を渡った征服者達」アレンジ)
(「Marchen」収録のボーナストラック)
即ち…光をも逃がさぬ暗黒の超重力
(新曲? ピコピコアレンジ)