nuvc:gu「SENSUAL WORLD」(1995)

01.SENSUAL WORLD
02.WISH DREAM

全曲作詞:CHIKA
作曲 01:JEANA/02:nuvc:gu
全曲編曲:nuvc:gu

発売日:1995/09/21
品番:VIDL-214


***

メジャー進出にあたり、vogueからnuvc:gu(ニューボーグ)にバンド名を改名してから初のシングル。というかオムニバスや配布物を除けば、初の一般流通音源となったメジャーデビューシングルになりますね。ウェーブのかかった長髪や眼帯によるヴィジュアルも当時は強烈だったのでしょうが、サウンドの方も、ダンサブルなディスコサウンドとバンドサウンドを違和感無く融合させた、1995年当時のV系シーンでは、先を行き過ぎなんじゃないかと思えるものでした。ヴィジュアル面も含めて、多分Dead Or Aliveの影響が強いバンドだったのかな?

以下各曲について。


01.SENSUAL WORLD
いかにもなデジタルビートと信号音(?)によるイントロにギターが絡みあう、メロディアスなデジロックナンバー。打ち込みリズムもバンバン導入されていますが、バンドサウンドがそれに飲まれる事もなく、艶のあるボーカルを乗せたダンサブルなロックを展開しています。サビでもう少し盛り上がりというかインパクトのあるメロディーがあると…とも思いますが、この時代にこれだけやれれば充分ではないでしょうか。
因みに、本作の約一月後に出た同名のアルバムに収録されたものはアルバムバージョンとなっており、分かりやすい所では、シングル版ではギターソロが入っていた間奏がシンセソロに変わっています。解散時に出たベスト「BEST SELECTIONー1993〜1998」には、アルバムバージョンが収録された為、本シングルのみで聴けるアレンジになっています。

02.WISH DREAM
こちらはうって変わって、壮大感のあるポップナンバー。アレンジはダンサブルですし、キラキラしたシンセも入りますが、あくまでメインはバンドサウンドにとなっており、ギターの音に微妙に白系の匂いも感じる、懐かしく爽やかなメロディーが映える良曲になっています。後追いの自分にははっきり分かりませんが、当時のV系ファンには、王道寄りのこちらの方が取っ付き易かったような気も。今聴くと、寧ろこちらの方が90年代前半っぽさを感じるような……。
こちらもアルバム未収録ですね。

***

アルバムの「SENSUAL WORLD」は、個人的に名盤ながらもブックオフ等で良く安く投げられているので(笑)、そちらの方をまずはお勧めしますが、前述の通り2曲共アルバム未収録ですし、アルバム気に入った人が8cmシングル売り場でこちらを見つけた際は、ちょっと気にしてみてはいかがでしょうか。

***

Amazon
SENSUAL WORLDSENSUAL WORLD
nuv gu ニューボーグ

ビクターエンタテインメント 1995-09-21
売り上げランキング : 562871

Amazonで詳しく見る
by G-Tools