LA VALLIERE「Eternal」(1997)

01.Deathtopia
02.Me・ss・i・ah
03.infinity love
04.Eternal

作詞 01、02、04:Keito/03:紫乃
作曲 01〜03:紫乃/04:如月晶

発売日:1997/11/27
品番:LSD-007


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LA VALLIERE(ラ・ヴァリエール)が1997年にリリースしたシングル。デモテープやオムニバスを除くと、唯一の一般流通音源みたいです。
時期によってメンバーが若干変わっていたようですが、本シングルでの面子は、Keito(ボーカル)、如月晶(ギター)、紫乃(ベース)、Kazuki(ドラム)。Kazukiはこの後、Deshabillz・JE*REVIENS、Due le quartz、バビロン等に参加しているので、遡ってこのバンドを知った人も居るかもしれません。また、この感想を書くにあたって知ったのですが、紫乃はこの後ユーゼと名義を変え、E'm〜grief〜のメンバーとして活動していたのですね。

以下各曲について。


01.Deathtopia
ダーク系ど真ん中といった印象の疾走チューン。時折挿入されるシンセが不気味な雰囲気を盛り上げている気がします。終盤には語りも入りますが、実質的にはインストとして捉えればいいかと。

02.Me・ss・i・ah
前曲のアウトロからそのまま繋がってスタートする、アッパーなツタツタチューン。サビではキャッチーに盛り上がるのも、いかにもかつての王道V系といった印象でたまりません。こちらもクラシカルなシンセが良い彩りになっている気がします。
Keitoと如月晶はこのバンドの前後、Raptureというバンドを結成しており(再結成時は如月は未参加かな?)、自分がKEY PARTYのオムニバスで唯一聴いている「悲しくて…」は高音ボーカルが印象的な曲でしたが、こちらでは真逆の低音での歌い方をしており、初聴時はちょっと意外に思った記憶が。こういうダークでメロディアスな楽曲には合ってるとは思うのですけれど。

03.infinity love
軽めでテロテロしつつも、時折ハモリを見せるメロディアスなギターとパシャパシャしたドラム、要所要所でキメるシンセ、憂いを帯びた歌メロと、こちらも90年代インディーズV系王道な印象のポップチューン。この曲ではボーカルも若干高音で歌っており、そのお世辞にも力強いとは言えない歌い方が、今聴くと逆にらしくてニヤニヤしてしまいます。メンバーが所属していた別のバンドで例えるならば、ボーカルが地声じゃないデザビエ…かなぁ?w

04.Eternal
包みこむようなシンセとクリーンなギターが前面に出た、物悲しいメロディーによるダークなバラード。というかこういう辛気くさい曲調で、ボーカルがベタッとした低音ですと、インディーズ時代のROUAGEっぽさが全開で面白い(パクりということではなく、音作りというか雰囲気が)。ルアージュのインディーズ音源と言って聴かせれば、何人かは騙せそうな気も…w 要するに当時の空気が感じられて好みということで。実際タイトル曲でもあるこの曲が、一番ボーカルの歌い方に合っている気がします。中盤には語りもしっかり入ってますよ!

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確か4、5年前に手に取ったと思うこのシングル、その時は特に好きも嫌いもなく…だったのですが、少し寝かせたのが良かったのか(…)改めて聴くと、良くも悪くも当時の王道っぷりが伝わってきてなかなか好印象だったり。
録音環境は今の方が進歩しているでしょうし、現役のバンギャルさんが手を出して楽しめるかまではちょっと分かりませんが、ジャリバン寄りの音(この表現合ってるでしょうか…)に興味がある人ならばあるいは、とも。
一応1500枚限定と銘打たれていますが、V系中古ショップなら大体100円位で売られると思うので、見つけた際は是非。紫乃が後に参加していたバンドも、今更ながら気になります。

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eternal

ピュアサウンド