ze零ro「零戦開花」(2003)

01.夢幻
02.サツリク
03.永遠のパズル

作詞 01、03:勇飛/02:ze零ro
作曲 01、02:朱李/03:勇飛
全曲編曲:ze零ro

発売日:2003/02/21(1stプレス)、2003/03/21(2ndプレス)
品番:S.D.R-041(1stプレス)、S.D.R-044(2ndプレス)


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いづみ(ボーカル)、勇飛(ドラム)、朱李(ギター)、yuri(ギター)、蒼(ベース)によるバンド「ze零ro(ゼロ)」の1stシングル。単独音源はシングル3枚のみでしたが、デモテープやオムニバス収録の楽曲を合わせると、そこそこ世に出た曲は多いみたいですね。オサレ系が台頭する中、仙台から期待の正統派メロディアスバンドが! みたいな扱いを、当時のレビューサイトで見かけた気もしますがどうだったかな…。

以下各曲について。


01.夢幻
スローテンポな出だしから、徐々に盛り上がって疾走し始めるメロディアスナンバー。どこを切っても切ない歌メロ、全編に亘って鳴っている透明感のあるシンセ、ちょっとネチッこい声質で歌い上げるボーカルと、あぁ確かに王道サウンドだわと思わせられる楽曲でした。時折ツインギターのハモリやシンセによる、クラシカルなメロディーが挿入されるのもツボなのですが、7分半超えというボリュームによって、少々ダレてくる人も居るかも知れません(個人的にも、もう少しコンパクトに出来たんじゃないかな…と思ったりしますが)。
そんな所もありつつ、何だかんだで好みに入っている曲ではあります。今のバンドがこういう曲やると、もっとシンセを前面に出して、シンフォニックメタル寄りのアレンジにするのかなぁ…と今回改めて聴くと思ったりも。

02.サツリク
こちらはこちらで如何にもと言った感のある、ハードなツタツタナンバー。早口で捲し立てるボーカルも印象的ですが、シャウトがエフェクトをかけたギャーウギャーウ!ではなく、現在主流のヴォイヴォイ!になっているのが、V系的表現のテンプレが変遷する様を感じられると言うか…w サビに入ると一気にメロディアスになるのも、この手の王道といった印象です。

03.永遠のパズル
前2曲からの流れをガラっと変えるような、陽性のパワー溢れるアップテンポのポップナンバー。キラキラとしたシンセが、1曲目とはまた違った形で音作りに貢献しており、潔いまでに明るく突き抜けた楽曲となっています。
私自身は3rdシングルの方を先に聴いており、この手の曲が寧ろメインになっているのを知っていたのもあってか、これはこれで好きなのですが、当時始めて聴いた人には、ちょっとバンドの方向性を分からなくさせてしまう恐れもあったかもしれません。
ある意味、キラキラした同期が入るのが当たり前になった、今のバンギャルさんの方がすんなり聴けるのかなとも。

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3曲共違う方向を向いているので、バラエティに富んでいると見るか、バンドの顔が見えにくいと取るかで印象が異なってくるかもしれないシングル。バンド側も、時代の流れの中試行錯誤していたのかなという意味で面白く聴けるかもしれません。01、03とタイプは違えどメロディセンスは大いに感じるので、当時のそういったバンドを遡ってみたいという人の琴線にも触れてくるのではないでしょうか。

零戦開花

ピュアサウンド
駿河屋