STRAY PIG VANGUARD.「燃えるゴミ」(2001)

01.風見鶏
02.H☓H☓H☓H
03.スターダスト

全曲作詞:KAZUSHI
作曲 01、03:KAZUSHI/02:RayZi

発売日:2001/06/12
品番:TRCL-0003


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元ROUAGEのKAZUSHI(ボーカル)、RayZi(ギター)によって結成された「STRAY PIG VANGUARD.」。RayZiは2003年に脱退しているため、現在はKAZUSHIのソロ名義となっています(厳密には同じく元ルアージュのドラマーSHONOも結成メンバーですが、活動が始まるか始まらないかの時期に脱退)。
本作は2001年にリリースされた3曲入りCD。一応1stシングルという形になると思うのですが、公式サイトのディスコグラフィーではシングルとまた別に分けられていたり、チャック付きビニールケース+四つ折りわら半紙の歌詞カードという変則的なパッケージだったりと、色々こだわりがあった様子。会場・通販限定だった事もあり、お披露目デモ音源的な位置付けだったのでしょうか。

以下各曲について。


01.風見鶏
ゆったりのんびりした歌メロとギターが前に出た、穏やかなスローナンバー。1stアルバム「トラッシュNo.1」にも収録されています。
後期ROUAGE、というかラストシングル「肌色」を連想させるグシャッとしたバンドサウンドになっており(リズムは打ち込みみたいですが)、KAZUSHIの喉に引っかかるような高音部の歌い方も相まって、前バンドとの連続性を感じられる1曲になっているのではないでしょうか。パッと聴きのインパクトは薄いかもしれませんが、諦めの入った優しさ(?)を感じる歌詞と併せてじわじわと効いてくる印象があります。
「神様は忙しい。ボクらにかまうヒマはないみたい」

02.H☓H☓H☓H
こちらは打ち込みリズムのフレーズが印象的な、デジタル感の強い弾けたポップナンバー。個人的に、繰り返し聴いていると裏声で何度も挿入される「ダダダイナソー」のコーラスが妙に癖になったり。
2、3曲目はROUAGE時代エンジニアやリミックスを担当していた新銅"V"康晃がサウンドプロデュースをしているからか、一度バンドサウンドで録った曲を改めてリミックスしてみた的な感じを受けるのが面白いです。2分半という尺もあり、勢いで一気に盛り上げに来る印象を受ける楽曲。

03.スターダスト
バックのフワッとしたシンセが心地良いポップチューン。こちらも後にシングルタイトル曲としてリメイクされました。
とにかくサビを始めとする切なくも開けた歌メロがツボに入りまくりで、個人的にSPVに興味を持つ切っ掛けとなった曲ということもあり(リメイクの方ですが)、思い出補正も認めた上で印象的な楽曲になっています。取っ付き易さ・キャッチーさでは3曲中一番なのでは。バンドサウンドで録り直されたリメイク版の方が完成度は高いのかも知れませんが、デジポップ風味なアレンジのこちらも結構好みだったりします。

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当時このCDを手に取った人の大半はROUAGEから流れてきた人だと思うのですが、そのルアージュ自体が曲の傾向を段々と変えていったバンドだった事もあり、どの時期の音を求めていたかで評価が変わった音源だったのかな? と改めて聴いてみて思ったり。ボーカルに若干癖がありますが、ポップな曲が好きな人には間口の広いバンドだと思うのですけどね。
やはりデモ音源っぽさはあるので、最初に聴くならこれより後のCDがいいかなとも思いますが、現在中古でもプレミアはついたりつかなかったり……という感じなので、手を出しやすい値段で見つけたら気にしてみると良いかも知れません。

moerugomi


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