love solfege『蓋然性進化論機(2012)

01.Penitenza
02.ラプラスの戯曲
03.Вера в тебя
04.ゴルナーグラートと二人の少年
05.蓋然性進化論
06.あした吹く風
07.Scaramouche C'est La Vie
08.Penitenza (off vocal)
09.ラプラスの戯曲 (off vocal)
10.Вера в тебя(off vocal)

作詞 01:Simona Stanzani Pini/02、07:山下慎一狼/03:Jenya/05、06:紺野比奈子
全曲作曲:オーギュスト棒

Members
作曲・編曲・Guitar・Recording engineer:オーギュスト棒
sub assistant Arr.er・Recording engineer:なまにえバンザブロー
Vocal: 綾野えいり(01、07)、桜庭わかな(02)、Jenya(03)、真理絵(04、06)
Guitar:kato hiroaki
Wave edit:B.F.kennedy, mizuno yuu
Mix & mastered by:Blueberry & Yogurt(ヨ)
Art Direction & Drawing:hamano masago
Graphic Design:cyber yui

発売日:2012/08/11
品番:KDR-076


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2012年にリリースされたlove solfegeの新作。
タイトルに「機廚班佞い討り、その年の冬に続編「〜供廚出る予定だったのですが、オーギュスト棒の体調不良により一度延期。今の所、今年(2013)の夏に発売予定となっているようです。
クラシック要素を下敷きにしたポップサウンドの安定感は流石ですが、近年の作品の中では比較的取っ付きやすい印象があります。あと、CDにカラオケ音源入れるのは結構久々な気が。


01.Penitenza
シリアスな雰囲気のピアノソロによるイントロから、ソプラノボーカルと打ち込みリズムで一気に盛り上げる、オペラティック且つダンサブルな楽曲。
きらびやかながら緊張感のあるアレンジと、クラシカルな歌メロとギターソロによる高揚感にはたまらないものがあり、冒頭ながらその強烈さにやられた本作における個人的ベストチューンとなりました。

02.ラプラスの戯曲
こちらは、よりアッパーなリズムにちょっと懐かしい旋律のチェンバロ風シンセが暴れまわる、レトロサイバー(?)な雰囲気のダンスチューン。少し陰を含んだような歌メロとボーカルも好みですが、間奏でのスリリングなピアノソロに前曲に続き高揚感を煽られます。

03.Вера в тебя
ボーカル担当のJenyaが作詞も手がけた全ロシア語による楽曲。
よりよりトランシーにサイバー色を強めたバキバキとしたアレンジですが、要所要所のメロディーやピアノソロにはやはり優雅な色を感じます。バラードパートが曲始まり・終わりに挿入されているのも、そんな印象を強めているのかもしれません。

04.ゴルナーグラートと二人の少年
ギターも交えたシンフォニックなアレンジがされたミドルポップチューン。タイトル位にしか具体的な単語は出て来ませんが、歌詞にはどこかストーリー性を感じるのですが。
そのシンフォニック加減や大仰なクワイアが挿入されるという要素があり、緊張感を持ちつつ軽快に聴かせてくる印象があります。間奏がまたシリアスながらメロディアスでツボなんだ。

05.蓋然性進化論
恒例のピアノソロ。
進行するに連れ表情を変えつつ、テンポ良く流れるようなメロディーを乗せ終盤まで突っ走ります。タイトルにある「進化」のイメージでしょうか。

06.あした吹く風
ピアノインスト含め、割りと押せ押せの流れでしたが、ここで一息といった印象のある、ピアノと包み込むようなシンセ・コーラスが優しげなムードをかもし出すバラード。
その穏やかな雰囲気や、儚げですが弱々しくはないボーカルのハマり方は見事ながら、前後の流れからすると、メロディー含めいささか地味な印象になってしまうでしょうか。個人的にあまり彼らに求めている部分ではない、というだけの話ではあるのですが。
今年になって出したメジャーでのタイアップ曲を集めたベスト盤の方では、この路線でツボな曲があったりしたので、本当に好みとタイミングの問題なのでしょう。

07.Scaramouche C'est La Vie
前曲に引き続き、ピアノをバックにした穏やかなバラード・・・・・・と思わせておいて、途中から一気に賑やかなで明るいアレンジに変貌する、初聴時良い意味で驚いたポップチューン。
ゆったりながらノリやすいリズム、親しみやすいメロディー、うたのおねえさん的な陽性のパワー全開のボーカル(でもえらい高音)と、「Penitenza」と同じ人が歌っているとはにわかに信じがたいのですが、これが好みにストンと入ってしまうのだから恐ろしい。優しく弾けまくるような音作りながら、要所要所にクラシカルなフレーズが入っているからでしょうか。


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個人的には、最初と最後にピークがある印象ですが、全体的にもクラシック色の濃さを持ったポップスとして粒揃いなアルバムではないでしょうか。
続編『供戮呂海力線で行くのか少し異なるのか、そして久々にlove天で大喜利が繰り広げられるのか、気になります。

アルバム特設サイト(試聴あり)
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