D'espairsRay『MaVERiCK』(2003)

01.MaVERiCK
02.葬-bloodymary-
03.Marry of the blood
04.闇に降る奇跡

作詞 01、03、04:HIZUMI
作曲 01、03、04:KARYU/02:KARYU、TSUKASA

Members
Vocal、Art Direction and Design:HIZUMI
Guitar、Sequence:KARYU
Bass:ZERO
Drums、Sequence:TSUKASA

発売日:2003/02/12
品番:DR-003


***

D'espairsRayの、2003年にリリースされたシングル。普通のプラケース仕様の1stプレス、トールケース仕様の2ndプレスがありますが、収録曲に違いはありません。
バンドは2011年に解散し、現在KaryuはAngelo、ZEROとTSUKASAはTHE MICRO HEAD 4N'Sで活動しています。


01.MaVERiCK
ザクザクとしたリフと、冷たい印象のシンセをメインとしたダークで攻撃的なデジロック。
Bメロやサビ後を始めとしたシャウトのたたみ掛けでその攻撃性を押し出しつつ、サビに入るとキャッチーな歌メロを前に出す構成は、現在V系におけるフォーマットの1つとなっている感がありますが、10年前のインディーズレベルで、この路線をしっかり聴かせていたのは特筆すべき点ではないでしょうか。
メロディーの即効性という点でのメジャー感をしっかり持っていた事も含め、今聴いても格好良いと思わせられます。

02.葬-bloodymary-
グネグネしたベース音が印象的なドロリとした雰囲気のトラックに、エフェクトをかけたメンバーのうめき声が乗った1分程の楽曲。

03.Marry of the blood
ヘヴィなギターときらびやかながら冷たいシンセによる、ゴシック・ラウド寄りのミディアムチューン。
緊張感を持ちながら比較的抑えめに進行し、サビに入ると爆発し歌いあげるという、ある意味こちらも現在における王道感のある楽曲ですが、やはり歌メロの強さが際立っています。
因みに、1stフルアルバム『Call:set』(2005)には、横山和俊によるリミックスバージョンが収録されていますが、そちらはサイバーで冷たい色が強調されている印象。

04.闇に降る奇跡
前2曲に比べ更に歌メロを全面に出し、ピアノやアコギも加えた叙情的なメロディーが耳に残るパワーバラード。
3曲の中では聴かせる事を重視した開かれた印象のアレンジのため、ラストに配置されたのかもしれません。
改めて聴き返すと、Cメロで音数がシンプルになるパートが、某メリゴの「桜の満開の木の下で」ぽいなぁと思ったり。歌い方がちょっとネチッこく早口だからそう思うのかもしれません(でもそこの歌詞には「赤い糸」という言葉が……笑
タイトル曲とはまた違った方向ながら、こちらもまたバンドの色と取っ付きやすさを併せ持った楽曲ではないかと思います。

***
リアルタイムでは散発的に手を出していた&現在進行形で遡っている状況ですので、あまり自信を持って言えませんが、彼らの中では初期の作品ながら、聴きやすさとバンドの方向性を兼ね備えたシングルではないかと思っています。
2曲目以外は、後の作品で再録されたり各種ベスト盤に収録されたりするため、現在このシングル単体にこだわる必要性は薄いのかもしれませんが、廃盤ながら特にプレミアが付いている訳でもないので、初期の音に触れる切っ掛けとして手は出しやすいかなと。


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