優朗のサウンドプロデュースによる、舞台・声優業でも活動している森永理科がボーカリストを務めるfunctioncode。2010年頃までの表記はfunction code();でした。(fc名義での活動は2005年からですが、SPEED-iDが活動をしていなかった2000年代前半からRika.F5としても活動していますが、その時期のライブ・音源に関しては全然追えていないので他の詳しい方に譲ります)
音源・ライブごとに少しずつ参加・楽曲提供メンバーが異なる体制をとっているため、バンドというよりボーカルとプロデューサー中心のプロジェクトととらえたほうが良いかもしれません。……最新作のラインナップはiDのパートチェンジバンド状態ですけれど。


以下、音源ごとにざっくりとした紹介を。

『The Ocean of Emptiness ep.』(2005)
theoceanofemptinessep

ヨーロッパ限定でリリースされた4曲入りCDを、ジャケットを変え改めて日本でリリースしたもの。
1,4曲目に収録されている松岡政長作曲のタイトル曲は、英詩・日本語詩とアレンジを変えた2タイプ収録された、題名通り水中を漂うような美しいエレクトロアレンジのバラード。
『UNHOLY NIGHT』期のサウンドを彷彿とさせるデジロック(ちょっと音質はよろしくない?)「война и мир」も当時ガッツポーズものでしたが、童話をモチーフにした後半のナレーションパートにゾクッとさせられる暗黒バラード「行方」が、初期のfcの中でも特に思い入れがあります。


『recursive call』(2006)
リカーシヴ・コールリカーシヴ・コール
Function Code(); 森永理科 SPEED-iD 優朗 ファンクション・コード

ネオプレックス 2006-01-25
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前作の流れを保ちつつ、よりポップになった印象のミニアルバム。
歌い方を含め、可愛らしさも感じるデジポップが並んでいますが、ラストの松岡曲「The existence of love」は聴きやすくもゴス要素を感じるバラードとなっています。
また、前作収録の「行方」が後半のナレーションパートをカットしたバージョンとして、ボーナストラック扱いで収録。
個人的に最初に手に取ったfcの音源で、iDの新作も無かった時期という事もあり相当聴き込んだものでした。それ故、未だに自分の中でfcのイメージはこの辺りになっているような。


『recursive call exclusive』(2006)
recursive call exclusive [DVD]recursive call exclusive [DVD]
function code();

インディーズ・メーカー 2006-08-25
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『recursive call』の帯がチケットとなっていた無料ワンマンの様子を収めたDVD。


『carillon』(2006)
carillon

CarillonCarillon
function code();

インディーズ・メーカー 2006-12-25
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タワレコ限定発売だったはずが、いつの間にかAmazonでも扱っていたシングル。タイトル曲にMARQUEEがギターで参加しています。
マスドス期を思い出させる、冷たい浮遊感のあるカップリング曲「空洞の砂漠」が特にお気に入り。

この辺りまでは、優朗・松岡両氏がほぼ半々ずつ曲を作っていました。

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『UNDYING LOVE』(2007)
UNDYING LOVEUNDYING LOVE
function code();

クライムミュージックエンターテインメント 2007-09-25
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特撮/COALTAR OF THE DEEPERSのNACKIEがギターで参加したメジャーデビューシングル。
4曲入りですが、「UNHOLY SLEEPY HURT」以外はアルバムに収録されています。


『(HeroinE);』(2008)
(HeroinE);(DVD付)(HeroinE);(DVD付)
function code()

UNIVERSAL MUSIC K.K(P)(M) 2008-01-22
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1stフルアルバム。『UNDYING LOVE』に続いて、NACKIEが多くの曲で参加しています。
本作ではベースでたびたび参加してきたTADAOMI(TILL)の楽曲も収録され、楽曲の幅が更に広がった印象。やかましさとメロディアス性が同居しており、曲ごとに物語性を意識した世界観も併せて、キャッチーに振り切ったゴシックロックという趣があります。
個人的にfc入門としてお勧めしたい一枚。
PVとライブ映像を収録したDVDも付属。


『(UNDER);』(2008)
(UNDER); アンダー(UNDER); アンダー
function code()

HELLMETHOD RECORDS 2008-01-23
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DISK UNION限定発売だったはずがry――な、『(HeroinE);』と同時発売のシングル。
アコースティック色が強いバラード「HeroinE」、エレクトロ路線と思いきやサビで攻撃的に展開する「Pale Blue Colored Funeral」、後の『TERROR』を予感させるロックチューン「COUNTERFEIT」と三者三様な印象ですが、アルバムタイトル曲を分離させただけあってか、シンプルな1曲目が何だかんだで耳に残ったり。

因みに、アルバム未収録だった「UNHOLY〜」と『(UNDER);』全曲が入ったコンプリートエディションがiTunesで配信されているので、CDという形に拘り無かったり映像に興味無いという人にはこちらの方がお得かもしれません。
iTunes版は、CD盤『HeroinE』のボートラ「carillon」のみ未収録ですが、そちらは本来のシングルの方で回収した方がいい気がしますし。

(HeroinE); the Complete


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『TERROR』(2011)
TERRORTERROR
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エクセレックス 2011-05-10
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3年ぶりのリリースとなった2ndアルバム。
本作のメンバーは現SPEED-iDのパートチェンジ状態となっており、サウンドも松岡さん不参加ということからか一気にシンプルなハードロック化。歌い方も尖った印象となり、iDからゴス要素を薄めたらこうなる的な仕上がりとなりました。と言ってもiDのセルフカバー「Justice Without Blood-lust」も入っているのですけれど。
好みの問題なのは承知ながら、一部の歌詞が中二的なイキりに思える部分も含め、ちょっと過剰に力んだ印象も受けてしまったり。まるで2003〜4年頃の某奇術的旋律バンドのようだ!
とは言え、iDからスライドして聴くには現時点で一番しっくり来るアルバムだとも思うのですが。

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個人的には、fcにはオーバーグラウンドな場で活躍して欲しいのですが、活動ペースが年々緩やかになっていくのはiDとの共通点なのでしょうか(苦笑