「@-Live.006 -箱庭の音樂会-」@初台DOORS 2014/09/13

初台DOORSで行われた「箱庭の音樂会」に行ってきました。
イベントのテーマが「クラシカル&テクニカル」ということもあってか、5組中3組にバイオリニストが在籍しており、全体的に華やかな雰囲気でしたよ。

以下出演順に。

エミルの愛した月夜に第係諺朸覆
名前が長い!(笑) オムニバスで最初に聴いた時はユニット名と曲名が逆に印刷されてしまったのかと思ったものでした。
作曲者(ギター):サラとボーカル:荊のユニットという編成ということで、ライブでは同期メインなのかと思っていたのですが、サポートのリズム隊を迎えた編成となっているのですね。
基本的に、アニソン寄りの歌謡メロを乗せたクラシカル疾走曲をメインとしているのでしょうか。事前の試聴などでは物語性を重視している印象が強かったのですが、ライブではあまりその要素は感じず、ファンのノリ含め勢い良く攻めていくステージングだったように思います。途中、Rose Noireのルイがバイオリンでゲストとして1曲参加していました。
荊さんがステージング・歌含め、ところどころで本調子じゃない? と思わせられる若干のぎこちなさを感じましたが、その辺は場数を踏んでいけば自然に……だと思うので。現在無料配信されている「DIVA」がラストに披露されましたが、多くの人に聴かれる可能性が高いこともあってか、終始即効性の高い歌メロ+疾走感を堪能することができました。メジャーデビューシングルっぽいと勝手に思ったり。

セットリスト(サラ氏ブログより引用)
1.天上の血族
2.Deathscythe
3.桜の花が咲き誇る時に
4.GUILTY〜裁きの業火〜
5.DIVA


Rose Noire
ツインバイオリン(片方ボーカル兼任)+サポートリズム隊という編成。
オフィシャルの試聴ではダークでゴシカルな印象が強かったのですが、実際に観るとステージング含めかなり華やか。バイオリンがハモりまくる1曲目のインストから聴き入ってしまいました。
メインボーカルを執るルイさんにより、2曲目でカウンターテナーのような高音ボーカルを聴かせられこれは! と思うも、その後の曲では終始苦しそうな歌唱になっていたのがちょっと残念。しかし、そこでうろたえず耽美なビジュアルイメージを崩さないステージングだったのにはプロ意識を感じたり(MCでは二人で笑いを取っていました)。やっぱり浮世離れした音楽をやるのですから、ステージではナルシストを通して欲しいですよね。
王道ビジュアル系のような歌い上げる楽曲もありましたが、前述の2曲目やラストが、民謡要素を交えたメルヘンチックなダンスチューンでツボに入りました。


Lacroix Despheres
個人的に約3年ぶりの鑑賞となったラクロワ。今回は、男女ボーカル(翔、沙夜)・ギター(Pegeot)・オーボエ(Mizuki)・フルート(Satomi)・サポートベース(Naoki)という布陣でした。
その時のような映像演出こそありませんでしたが、1曲目の「鳥籠少女の華麗なる脱出劇」から、メンバーの動きや表情など、限られた範囲で最大限にストーリーを伝えようとする演出は当時と同じく徹底している印象。
またこの「鳥籠〜」、ミュージカル色が強く非常に高揚感があるのですが、ステージングを見る限り、事前のイメージより結構コミカルで動きの大きい演技が多かったような(個人的に「追いかけっこ」の所のフリでクスッときた)。あと今回管楽器隊二人は、細かい演奏と演技とでかなり大変だったのではと思ったり(吹きながら追跡してた……よね?)
前回では聴けなかった1stアルバムからの曲「Ouverture de la Soiree」(自分の中で、webラジオのオープニングのイメージがすっかり定着してしまった…笑)を演ってくれたのも嬉しい。イベントテーマに合わせてか、メタル寄りよりもクラシック・歌劇方面の楽曲が選ばれたのかな?

MCにて、2015年春の新譜発売がアナウンスされましたが、それにあたりフルオーケストラで録音する為の資金をクラウドファンディングという形で事前に募りたいとのこと(手続きサイトはオフィシャルで後日発表)。未だにピンときていないシステムだったりしますが、パトロン/タニマチのネット版ということで良いのかしら。
内容に対する印象は個人個人それぞれでしょうが、演劇色強いステージの途中に、その登場人物でもあるメンバー自身によって、経営者視点からの堅めのMCが長く入ったことにより、ライブの流れが一度止まってしまった印象は否めません。出演時間中に話すとしたらあのタイミングしかなかったのは確かなので、難しい所ではあるのですが。
プロジェクト自体は熱心なファン向け。バンド予約者に配られたデモCDにも同内容のコメントが入っていたことも
あり、そちらだけでも影響は少なくなかったとは思うのですけれど。

……というような話の途中にペジョさんのギターがトラブって大きな音を出したり。
翔「まーた伝説作りやがって!(笑

ラストは「Symphonia」。やはり楽曲の大団円感に圧倒されます(ストーリー的には途中だけど)。
終演後勢いで「鳥籠〜」が入った音源(ダウンロードカード)を購入。




セットリスト
鳥籠少女の華麗なる脱出劇
Le Sortilege
MC
Ouverture de la Soiree
Passiflora caerulea
MC
Symphonia 〜静寂の誓い〜


黒色すみれ
声量の豊かさや安定感では本日頭抜けていたと思う黒色すみれ。知名度的にラストだと思いきや、ここで登場してきました。
アルバム1枚くらいしかきちんと聴いたことがないのですが、キーボード(ピアノ)+バイオリンのみというシンプルな編成ながら、クラシックのアレンジやカバーなどを交えた、レトロで親しみやすいメロディーがてんこ盛りですぐに聴き入ってしまいました。
年配の方もちらほらいらっしゃった今回のイベントですが、一番幅広い層にアピールできたのは彼女たちだった気がします。


実験台モルモット
他の方の音源レビュー・ライブレポ等で気になっていたバンド。今回のイベントのポスター・フライヤーデザインも彼らが行っていたようです。
オフィシャルのYoutubeチャンネルでも感じましたが、ジャズ・歌謡要素を取り入れたお洒落で心地良いサウンドがとにかく印象的。歌詞はハートフルボッコなものが結構多い気もするのですが、ライブで聴く分にはその風通しの良さをまず感じました。
ボーカル:谷琢磨は見た目も声も中性的で柔らかい雰囲気なのですが、時折中の人の凄みのようなものが感じられ、中の人の感情とV系的な世界観演出との塩梅が上手いなぁと。メンバーも出で立ちバラバラなのですが、それで良い・それが良いと思わせられます。
MCで「あまりやらない曲ですが……」と紹介された「ザラメオリヅル」が特に印象深かったかな。



セットリスト(参考:谷氏ブログ)
人形劇
鏡の中の告別式
MC
くすり屋さん
ザラメヲリヅル
MC
ベイカー

アンコール
中野ノ街ニ雨ガ降ル

***

各バンド30分程の持ち時間でしたが、転換のテンポも良く総じて満足度の高いイベントでした。
帰宅後聴いた、ラクロワ配布CDのデモ音源も非常にツボを突かれましたが、次のアルバムはミュージカル色がより強まるのかな? と「鳥籠〜」とこれ2曲を聴いて勝手に思ったり。

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