SIAM SHADE『SIAM SHADE IV ZERO』(1998)

01. Dear...
02. No! Marionette
03. 1/3の純情な感情 (アルバムバージョン)
04. Bloody Train
05. Money is king?
06. 誰かの気持ちを考えたことがありますか?
07. Virtuoso
08. if 〜ひとりごと〜
09. Love Vampire
10. PASSION (アルバムバージョン)
11. Shout out

全曲作曲:SIAM SHADE

発売日:1998/01/21
品番:SRCL-4166

Members
Vocal:HIDEKI
Vocal & Guitar:KAZUMA
Guitar:DAITA
Bass:NATIN
Drums:JUNJI

Hammond CS、Melotoron、Mini Moog and Acoustic Grand Piano(07):Rei Atsumi
Acoustic Grand Piano(11):Hiroyuki Namba


***

1998年にリリースされた、SIAM SHADEのメジャー3rdアルバム。
2002年に一度解散、単発の再結成ライブを挟みながら各々のプロジェクトやサポート活動を行っていますが、2013年から本格的にシャムシェイドとしての活動も再開させました。
ドラマーの淳士は2010年からSound Horizonのサポートもしていますが、最近では平行世界のバンドのメンバーでもあるようで……。

ブレイクのきっかけとなり、現在でも対外的な名詞的楽曲であろうシングル曲「1/3の純情な感情」を含んだ本作。ですが、そのヒット曲だけに頼らない……どころか良い意味でシングル曲を食いまくる勢いの楽曲が詰まっており、ハードロック・プログレの要素を持ちながら(シンセも要所要所でサクサク乗る)、歌メロはとことん親しみやすく、どれがシングルタイトル曲で切られてもおかしくないと思わせられます。
爽やかさを持った疾走感が気持良い1曲目「Dear...」をはじめ、勢いある楽曲を前半部・後半部に続けて配置し、中盤にロッカバラードの「誰かの気持ちを考えたことがありますか?」、プログレ色の強いメロディアスなインスト「Virtuoso」等が来ることで、聴き手を飽きさせない構成を作っている印象。

その「誰かの〜」をはじめとして、良くも悪くも青臭い印象を受ける歌詞がメインとなっているのが好みを分けるポイントになるでしょうか。「No! Marionette」や「Money is king?」等は、タイトル通りの意気がりっぷりにむず痒くならないと言ったら嘘になりますが、これは聴く側の好みとタイミングの問題。
HIDEKI、KAZUMAのツインボーカルは、どちらもハスキーで熱い中に爽やかさを含んだ声質なので、やや不良寄り熱血系主人公のキャラソンと思うようにすれば入り込める、かもしれません。

ラストの「Shout out」は、ラウド寄りのアレンジと難波弘之のピアノによる長めのアウトロが特徴的な楽曲になっており、トータルで48分程のアルバムながら壮大な余韻を味わうことができると思っています。

楽器隊が主張するハードなアレンジと、歌メロによる大衆性の担保とが両立した、良い意味でメジャーバンドのお手本のようなアルバム。新品に拘らなければ安価で入手できる名盤なので、90年代に限らずポップなバンドが聴きたい方に安心してお勧めしたい作品です。

試聴あり
SIAM SHADE IV・ZeroSIAM SHADE IV・Zero
SIAM SHADE

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