THE SLUT BANKS『I'LL GO AROUND』(1998)

01. I'LL GO AROUND
02. I'M LOVING YOU
03. SAUCY
04. ならず者

作詞 01、03:TUSK / 02:TUSK (ENGLISH TRANSLATION:TIM JENSEN)
全曲作曲:DUCK-T
全曲編曲:THE SLUT BANKS

発売日:1998/09/19
品番:COCA-15338

Members
VOCAL:TUSK
GUITAR:Dr.SKELETON
BASS:DUCK-T
DRUMS:SMOKIN' STAR

CO-PRODUCE & BACKGROUND VOCAL:TIM JENSEN


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前シングルから約4ヶ月後に発売された3rdシングル。
01. I'LL GO AROUND
メロディアスな要素は次曲以降にお任せとばかりに、攻撃性に全振りした突き進みぶりは、シングル曲ながらオープニングの盛り上げ役に徹している印象で、ある意味潔い。
アレンジは前作タイトル「PIKA-BANG」と通じるのですが、その立ち位置は対照的かもしれません。

02. I'M LOVING YOU
ギターのみをバックに抑えめに歌う序盤から、徐々にバンドアレンジに移行しサビで爆発する、グランジ寄りのダウナーなスローナンバー。
ゆっくりと暴走していくような張り詰めた展開がツボです。

03. SAUCY
前曲との対比を意識したかは分かりませんが、Oi声を交えたライトな印象を受けるパンキッシュナンバー。
前後の曲に挟まれ、やや地味な感じもしますが、4曲で構成するならここしかなさそうな気もします。

04. ならず者
まくし立てるようなTUSKのボーカルと、サビでのスカパンク調のアレンジが印象的なポップナンバー。
前作の感想でも書きましたが、男臭い歌い方・メロディーの中にユーモラスな色が感じられます。
メイン作曲者が違うバンドを比べるのはアレかもしれませんし、双方のファンから怒られるのかもしれませんが、こういうシリアス一辺倒でない要素が、TUSKさん加入後のCRAZEにも入っていったのかなとふと思ったり。

***

「I'M LOVING YOU」以外は、 2000年のベスト盤『死霊終了』に入っているのですが、その曲が個人的にはインパクト強かったので、まずこちらで聴けて正解だったのかな。
4曲中3曲が2分台と平均的な尺は短めながら(トータル時間は3曲入りの前作シングルより短い)、タイトル曲を前面に、というよりは、その4曲で流れを作ったミニアルバムとして捉えられるのかもしれません。


I’ll go aroundI’ll go around
THE SLUT BANKS

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