斎藤ネコ・カルテット with 小峰公子『Pallete』(2000)

01. エニシダ
02. 水の底の映画
03. 海の声
04. On this planet
05. 光の庭で
06. 明日ヲ見ル丘
07. Cadenzaの森
08. ねむれないよるのうた

全曲作詞:小峰公子
作曲 01〜04、06、07:保刈久明 / 05、08:吉良知彦
全曲編曲:Neko Saito

発売日:2000/12/20
品番:ZA-0022

SAITO NEKO QUARTET
1st Violin:Neko Saito
2nd Violin:Great Eida
Viola:Yuji Yamada
Cello:Ryohei Fujimori

Vocal、Accordion:Koko Komine


***

90年代に活動していたユニット:KARAKのボーカルである小峰公子(現:ZABADAK等)と、斎藤ネコカルテットによる、KARAK、ZABADAKの楽曲を中心に、ストリングスアレンジへリメイクしたアルバム。
8曲中6曲がKARAK(01〜04、06、07)、1曲がZABADAK(05)、ラストの08が当時の新曲という構成になっています。
現時点で、KARAKのオリジナル音源を全て聴けていないため、原曲と比べてどうこうというのはあまり書けないのですが、基本的に弦楽四重奏によるアレンジながら、小峰さんの凛と通る声もあってか、優雅さだけでなく明るく軽快なアレンジが目立つ印象を受けます。「水の底の映画」なんか、原曲以上にカラッとしたポップさが増した気が。
また、テンポが遅めな「エニシダ」、「On this planet」などに関しては、ストリングスに加えアコーディオンも入るからか、柔らかな雰囲気が強調されたアレンジになっている印象です。

「光の庭で」については、『LIFE』』の小峰ボーカル版、『TRIO』のアコースティックアレンジ・吉良ボーカル版など、ZABADAKの方でも複数のバージョンが存在しますが、アレンジが変わってもそこまで印象としては違わないかな? こちらは、淡々としながらも切ない歌メロが好みなので、そこを中心に聴いているということもあるかもしれません。

当時の新曲であり、現在はZABADAKのライブでも披露されている「ねむれないよるのうた」は、のんびりした印象のメロディーによる、良い意味で肩の力を抜いて聴ける楽曲。タイトル・歌詞から、小峰さん流の子守唄的ポジションになるのでしょうか。

ZABADAKのプログレ的な面や、KARAKの作曲者である保刈久明の、現在共同プロデュース・作曲をしている、新居昭乃や手嶌葵等におけるファンタジックなデジポップ要素は作品の性格上薄いので、アレンジ元から知った際、どういうものを彼らに求めているかによって評価は変わるかもしれません。
私としては、アレンジを手掛けた斎藤ネコさんによる、全編ストリングスアレンジながらサラリとした聴き心地が光る1作として捉えると、より楽しめるアルバムになるかと思っています。

Palette
小峰公子 with 斎藤ネコ・カルテット
DAIKI
2002-11-01



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