Linked Horizon『自由への進撃』(2013)

CD
01. 紅蓮の弓矢
02. 自由の翼
03. もしこの壁の中が一軒の家だとしたら

DVD(初回限定盤のみ)
紅蓮の弓矢-Music Video-

全曲作詞・作曲・編曲:Revo

発売日:2013/07/10
品番:PCCA-03836(初回限定盤)、PCCA-03837(通常盤)

Vocals、Computer Programming:Revo
Vocals:Mami Yanagi
Narration:Sascha
Electric Guitar and Steel Strings Acoustic Guitar:YUKI
Bass:Atsushi Hasegawa
Piano、Electric Organ and Cembalo:Koji Igarashi
Drums:JUN-JI

<Gen Ittetsu Strings>
1st Violin:Gen Ittetsu、Yoshihiko Kaneko、Maki Nagata、Kaoru Kuraki、Yuko Kajitani、Yayoi Fujita
2nd Violin:Takuya Mori、Osamu Iyoku、Masayoshi Fujimura、Leina Ushiyama
Viola:Shouko Miki、Daisuke Kadowaki
Cello:Kaori Morita、Masahiro Tanaka、Toshiyuki Muranaka
Contrabass:Yoshinobu Takeshita

Trumpet:Masanori Suzuki、Shiro Sasaki、Shinichi Yamashita、Yuki Urata
Trombone:Kanade Shinshuchi、Makoto Igarashi、Hiroki Sato、Koichi Nanashita
Horn:Takashi Naitoh、Naeki Ishiyama、Takato Seijyo、Satoshi Matsuda、Yasushi Higa、Toyohide Watanabe
Tuba:Masashi Kina、Atsushi Matsunaga
Flute & Piccolo:Hideyo Takakuwa
Oboe:Satoshi Shoji
Clarinet:Kimio Yamane
Fagotto:Toshitsugu Inoue
Percussion:Mataro Misawa
Harp:Tomoyuki Asakawa
Choir:Choir-Kyo-(Ritsuyukai)、Emsenble OtonoHa
Choir Director:Yoshinori KOBA
Sound Effects Editor:Hirokazu Ebisu


***

Sound Horizonを率いるRevoが、他作品とのタイアップの際に用いるプロジェクト:Linked Horizonの2ndシングル。
01・02は、TVアニメ『進撃の巨人』の主題歌となっており、タイアップ先の人気もあってかヒットを記録。「紅蓮の弓矢」で、この年の紅白出演まで果たしたのには本当に驚かされました。
前作シングルと同じく、これを書いてる時点でタイアップ先の作品に触れられていないため、的外れな感想も見られるかもしれませんが、その辺は生温かく見て頂ければ。
01. 紅蓮の弓矢
壮大なコーラスから幕を開ける、シンフォニックメタルアレンジの疾走ナンバー。
とにかく足し算のみの発想で作られたのではないかと思わせられる、歌メロ・演奏双方が全編に亘って熱さを感じるアレンジで(実際には、要所要所で音数を減らすパートはあります)、ヒーロー物っぽさも感じるキャッチーなサビメロと併せ、高揚感を煽られます。
5分程の尺と、近年のSound Horizonと比べると標準的な長さながら、所謂ポップス的な構成をとっておらず、メロディーの数も多く、テレビサイズを拡張したイメージで聴いた人は、最初びっくりしたのではないでしょうか。ただ、そのメロディー自体は、ポップで親しみやすいものが詰め込まれている印象で、加えてキーボードやギターもメロディアスなソロをブチ込んでくるため、テンションが落ちるということは無い……はず。
終盤の歌詞に、「宵闇にを運ぶ 冥府の弓矢」という、『Moira』や『Marchen』を髣髴とさせる言葉が入っているのは、Revoさんの遊び心でしょうか。

限定盤DVDに収録されているMVでは、映像の演出に合わせたSEが各所に追加されています。

02. 自由の翼
前曲のアウトロから繋がる、やはり右肩上がりにテンションを上げてゆくシンフォニックメタルチューン。
こちらもコーラスを混じえた熱いメロディーが目白押しですが、「紅蓮の弓矢」より更に疾走感を強めた印象で、Revoさんの声の細さはやや目立つものの、サビや序盤・終盤の独語によるメロディーも、陽性な印象を受けるというか、勝利の凱歌的なイメージ(?)があります。
SHの方にもしばしば見られる演出ですが、ラストのサビ前にて「紅蓮の弓矢」のサビが再び顔を出す辺りは、やはり主題テーマとしての意識が感じられます。
あと個人的に、中盤におけるベースソロの小気味良さが凄く好きだったり。

03. もしこの壁の中が一軒の家だとしたら
ここまでと対照的に、柔らかいオルガンから始まるミドルバラード。前2曲のメインボーカルはRevoさんですが、こちらのボーカルは柳麻美のソロになります。
前半は物静かなアレンジですが、徐々にオーケストレーションやバンドサウンドが入り、開放的に盛り上げる構成。柳さんの少年らしさを持ったボーカルもあり、爽やかな聴き心地にさせられます(実際、歌詞も男性目線ですが)。
ワンコーラスで終るため、4分少々の尺ながらショートバージョンで終わったような印象も少々。アウトロの後、「紅蓮の弓矢」のイントロが挿入されることからも、3曲目ながらプロローグっぽいというか、再びループして聴いて欲しいという意図があるのかもしれません。

***

シングルながらかなりハイカロリーというか、良い意味で聴き疲れできる作品。個人的に、3→1→2の順で聴くと、スカッとした後味で終えられるのでお勧め(笑
現時点で、Revoワークスの中でも図抜けた知名度を手に入れているように、LHの前作シングル以上にRevo入門たりえるのではないでしょうか(現状で既になってると思いますが)。
主題歌2曲に関しては、プログレメタル的な面がクローズアップされている印象なので、ここからSHのアルバムに移行するなら、上で少し触れた『Moira』(2008)、『Marchen』(2010)辺りが入りやすいかもしれません。

試聴あり
自由への進撃 (初回限定盤/CD+DVD)
Linked Horizon
ポニーキャニオン
2013-07-10



自由への進撃 (通常盤/CD Only)
Linked Horizon
ポニーキャニオン
2013-07-10