Shiver『Hysterical-Link』(1999)

01. Virus
02. Hysterical-Link
03. 「××××ノ僕カラ君ヘ…」

全曲作詞:REI
作曲 01:結生 / 02:AKIRA / 03:REI
全曲編曲:Shiver

発売日:1999/09/29
品番:SCL-001

Members
Vocal:REI
Guitar:AKIRA
Guitar:結生
Bass:都憂


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後にバロック、boogiemanで活動するAKIRA、現:メリーの結生らが在籍していたShiverの1stシングル。
現時点で、シングルもう1枚とオムニバス収録曲しか聴けていないため、断言はしかねるものの、初期PIERROTを髣髴とさせるアレンジの中に、レトロな旋律を織り込まれているのが面白いです。
01. Virus
イントロの叩きつけるようなリズムに乗る、ウネウネしたギターが印象的な、やや暗めのポップナンバー。
ギタリスト二人の、その後のキャリアに耳が引っ張られているのかもしれませんが、そのイントロを始めとした乾いたギターは初期のメリーを連想させますし、数ヶ所で顔を出すリズム取りなどは、初期オサレ系バンドでよく聴けた展開だとも思えてくるのが興味深い。
対してサビでは、シンセをバックに冷たく盛り下がったような展開ながらも、歌メロはポップという、初期PIERROTの影響下にあるのを感じたり。高音で鼻にかかった歌い方のボーカリスト:REIの声は、当時はキリトに近いという評価がされたのでしょうが、今聴くと初期オサレ系ド真ん中のそれにしか聴こえないというのも面白いです。

02. Hysterical-Link
ちょっとひねくれたようなリズムやシンセを交えたアレンジに、やはり初期ピエロっぽさを感じながらも、歌メロでレトロさが前に出て来るポップナンバー。作曲者がAKIRAさんだから、という訳ではありませんが、もしこの曲が軽目のバンドサウンドのみでアレンジされたなら、そのまま初期バロックの音に繋がりそうな気も。
こちらのサビメロは冷たくダークながらも、ダンサブルなリズムに乗せた展開になるため、その辺がタイトル曲として押し出すのはこちら、という判断に繋がったのかもしれません。

03. 「××××ノ僕カラ君ヘ…」
包み込む様なシンセと物悲しい歌メロが前に出た、ダウナーで幻想的なミドルナンバー。
具体的な名前を出してしまいますが、メロや曲展開に「MOTHER scene II」からの影響があちこちに感じられるのをどう思うか、にかかってくるでしょうか(露骨にメロディーをパクっているとかそういう事ではないです、念の為)。

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何度か述べたように、ピエロのフォロワー的要素は強くありながら、後にギタリスト二人がメジャーを踏むバンドの要素も既に感じられ、今から遡っても、もしかしたら人によっては今の方が面白く聴けるバンドなのではないでしょうか(特に「Virus」が一粒で数度美味しい印象で好き)。