D『PARADOX』(2004、2006)

01. Face
02. Night-ship "D"
03. Angelic blue
04. 花惑(はなまどい)
05. Pride

全曲作詞:ASAGI
作曲 01、02、04:ASAGI / 03、05:Ruiza
全曲編曲:D

発売日:2004/01/07(初回限定盤)、2006/05/03(通常盤)
品番:DNB-003(初回限定盤)、DNB-016(通常盤)

Members
Vocal:ASAGI
E & A Guitar:Ruiza
E Guitar:HIDE-ZOU
Bass 初回限定盤:レナ / 通常盤:Tsunehito
Drums:HIROKI

Synth:TATSUYA KASE


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2004年にリリースされたDの2ndミニアルバム。2006年には、現ベーシストのTsunehitoによるベースパートの再録、リミックス・リマスタリングが施された再発盤が出ており、現在はそちらが主に流通している形となっています。
私は、どちらの盤も聴いていますが、今回の感想は2006年盤を元にしています。部分的な再録ということもあってか、そこまで大きな違いは感じなかったのですが、どうなんだろう。

スクラッチ音を交えた、ややモダンでラウドなアレンジのスローナンバー「Face」は、後半に疾走パートを設けながらも、ダークな色合いを交えじっくりと熱を高めるオープニングといった印象。
次曲「Night-ship "D"」は、その熱を一気に爆発させるようなリズム、勇ましく即効性のあるサビ、シャウトの掛け合いが映えるナンバーとなっており、タイトル通りバンドのテーマにふさわしい楽曲と言えるでしょう(ライブにて、ファンの旗振りが起こるのもこの曲ですよね)。

「Angelic blue」は、クリアなギターのフレーズが前に出た、ダウナーながら透明感あるミドルポップナンバー。こういったアレンジと、ASAGIさんの(褒め言葉として)クドいV系歌唱の取り合わせとなると、初期ラルクの影響がストレートに出る印象があります(後追いで、実質的な前身バンドにあたる2期Syndromeを聴いた際は、「水中花」にもこの路線を感じました)。
続く「花惑」では、対照的にメタル色を強めた攻撃的な疾走曲となっていますが、やはりサビに入ると耽美に歌い上げるのが聴いていて気持ち良い。

ラストの「Pride」も疾走曲ながら、より良い意味で90年代後半的なベタを踏んでくれると感じる、ギターで引っ張る王道メロディアスナンバー。メジャー感ある開けたアレンジとサビメロは、シングルタイトル曲として切られていても違和感がありません。

個人的に、Dで最初に聴いた音源が本作。「ヴィジュアル系らしさ」は個人個人によって違いますが、「ヴィジュアル系を聴いた感」が凄くあった覚えがあり、そういう所でも想い出深い1枚だったりします。
現時点で、全ての音源は聴けていないという前置きをしつつ、翌年の1stフルアルバム辺りから更にメタル色を強める印象がありますが、本作は、2期Syndromeから続く王道V系路線における一つの到達点とも言えるかもしれません。曲数は少ないながらも、無駄なくバンドの色を伝えてくれる、初期の名盤だと思っています。

Paradox
D
GOD CHILD RECORDS
2006-05-03



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