BAAL『RELIGION 616』(2008)

01. DEAD ROCK ENEMY
02. RELIGION 616
03. JUDGMENT NIGHT
04. THE HARDLINER
05. SURVIVE

全曲作詞:U-TAROU
全曲作曲:MIKITO

発売日:2008/06/16

Members
Guitars、Programmings、recordings、editings and mixed、Art direction:MIKITO
Drums:CHIHIRO
Vocals:U-TAROU


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2008年にリリースされた、BAALのミニアルバム。
本作が出た時期に彼らを知ったのですが(実際に手に取ったのはもっと後ですが)、myspaceなどでの試聴音源やオムニバス収録曲を聴いた際は、吠えるようなスタイルのボーカリスト:U-TAROUが女性だと気付かないままライブに行きびっくりした覚えがあります。
徹頭徹尾攻撃性に特化した印象のスラッシーなインダストリアルロックが揃っており、上で触れたU-TAROUさんのボーカルスタイルと短いフレーズを繰り返すサビパートも相まって、短距離を全力に駆け抜けるような爽快感があります。ゴス関連イベントへの出演も多い裏付けとして、ダークな雰囲気もありますが、個人的には聴いていてスカッとする気分が勝るかな? サビでの疾走・爆発感が顕著な「JUDGMENT NIGHT」が特に好み。
近年の個人的傾向として、一方向に特化したアルバムにそこまでハマらなくなってきているか……という感があるのですが(この傾向が続くかどうかも分かりませんが)、この量であればまだ大丈夫という事に気付けた作品。何だかんだ言いつつ打ち込み交えたアレンジに惹かれる、という事なんでしょうけど。

基本、5曲全てが同じ方向を向いており、一曲気に入れば他も芋づる式に…というアレンジ。金太郎飴といえば金太郎飴なんですが、そういう意味で5曲17分という尺は、前述の短距離走感というか、バンドの色はきちんと味わえ、且つ聴き疲れはしない丁度いい塩梅なのかもしれません。

本作は一般流通はしていませんが(この後出たアルバム『Shurado』(2014)は流通に乗っています)、オフィシャルサイトのディスコグラフィーを見る限り(これ書いている2017/01/18時点で)完売はしていない、のかな? オフィシャルサイトに載っているオンラインストアも、現在デッドリンクになっていますし、ライブ会場以外で在庫を確認する際は、個別に問い合わせをした方が良いかもしれません。

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オフィシャルサイト