『FVco20周年記念事業その1 「おませandお気楽〜音盤の神秘〜」』@cafe domina 2017/02/19

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Fine Vacation Company主催のイベントに行ってきました。

イベント趣旨としては、レア音源コレクターによるDJ+バンド演奏というプログラムになるのかな? この手のクラブイベント(になるんでしょうか)への参加は初めてで、謙遜自虐一切抜きに右も左も分からない状態。行ったはいいがこの曲からカップル要素を引いた心地になったらどうしようと思いつつ、相性がアレなら名古屋観光の方で腹と心をパンクさせるまで、という感じで臨みましたが――。
(ライブハウスのみピストン移動ではなく、日帰りながら少しだけ観光はできました)

移動時間(と若干の道迷い)の関係で、途中から途中までという鑑賞になってしまいましたが、以下出演順に(※当日のタイムテーブル→Takkidudaオフィシャルサイト)

kaneiwa
テーマは「子供歌唱音源」。
前述の通り初めからは見られず、こちらの途中から入場。終盤しか聴けなかったのですが、普通にお洒落な雰囲気の進行と言うか、ベースのリズムトラックを作って、そこに各音源を入れ替えていったのでしょうか。
ラスト前にかかった中国語歌唱の音源が、日本人が考えるチャイニーズなメロディ、という印象で可愛い、でも中国語圏で作られてるんだろうなぁとか、エンディングにかかった、男の子? によるたどたどしい日本語メッセージ音源に脳を揺らされていたのでした。


むらかみ
テーマは「カルトV系」。この方のTwitterとブログ経由で本イベントを知り、意を決したのでした。
何度か同テーマでイベント出演をしているという事で、オサレ空間が一気にアレなビジュアル系音源祭りに。曲が替わる度に(良い意味での)絶妙な温度の笑いが。
自分の知識的に聞き覚えがあるのはまず出ないだろう……と思っていたのですが、一曲だけ手元にあるものがかかり、密かにテンションを挙げるも、それが誇れることなのかについては積極的な断定を避けたいと思います。
(帰宅後確認したところ、Never ending ein schritt「The day of Judgement」。個人的に、トラックに対するボーカルの追いつき方が……こう、うん、目指す方向は分かるし好きなんだけど……うん、的な感想を持った覚えが)

また、ジャケットがV系界の『風街ろまん』と名高いGigaslave『キ・エ・ル・・・』(このジャケットネタも、むらかみさん経由で知ったような)や、確か全国紙でも取り上げられた中国産V系バンド:Silver Ashが再生され、CDジャケットを見られたのに軽く感動。『キ・エ・ル・・・』、実在していたのですね……。

ラストは2016年のオムニバス、『DANGER TRIBE』から。この手のアレなアレで取り上げられるアレ(婉曲表現)は、2000年前後に活動していたバンドが多い印象があるのですが、現代のシーンにも強いあたりアンテナが広いなぁと。
(※自分もAmazonの欲しいものリストに入ったままですが、いつ踏ん切りをつけよう……)
とにかく面白かった。あっという間の50分でした。

※Twitterにて当日のセットリストが載っていたので埋め込み。こうして見ると、名前は知っているものの……というところも多かったので、クロチャ・ブクオフ等の投げ売りコーナーを巡る際の参考にさせて頂きます。




数の子ミュージックメイト
テーマは「身内音楽」。
身内音楽って何ぞやと思っていたのですが、合唱コンクール、学芸会等で、参加者や家族に配られる録音盤のことだったのですね。
真面目な女性教員と思われる「6年○組による演奏で「太陽にほえろ!」」のナレーションや、リズムが軒並みグダグダな「勇気100%」など、言ってしまえば珍カバーの範疇に入るかもしれませんが、やっている側は至って真面目に演奏・歌唱しているものばかりなのがまたおかしみを誘うのです。

……と思っていたら、終盤「むらかみさんに送ります」との言葉と共に、X「ENDLESS RAIN」のピアノ付き合唱音源……と思わせて、それをバックに中学3年生が答辞をするという破壊力抜群のやつが。卒業式(ちょっとうろ覚え。音楽系部活の送別会だったかも)のBGMにX、感情込めまくりの答辞、それが記録として残されるという、むず痒さやら自分の黒歴史の扉が開きそうになりそうになるやら何やらを引っ括めて、もう、何か、愛しいですよ。
この日は、曲毎にDJブース前に収録音源のジャケットが提示されていたのですが(繰り返しになりますが、この行程がこの手のイベントでデフォなのかも分からない位、ここの作法を何も知らない)、それによると1996年度の行事で収録とのこと。この男子中学生は現在35歳位になっていると思いますが……ありがとうございました(?

直後のDir en grey「予感」の素人カラオケ音源もなかなかの凄さでしたが、やはりそちらの印象というか黒歴史力が段違いでした。こちらもジャケットがあったのですが、レコスタで録られたものとのことです。
こういうのどうやって入手し続けるんだろう、と思ってたのですが、この後のトークによると、ハードオフなどにあったりするそうで。


Takkiduda+NORIHIKO
こちらはバンド演奏コーナー。
打ち込みサウンドをベースにした即興演奏+役者によるパフォーマンスということで良いのかな?

事前にSoundcloudで試聴した際は、自分にはちょっと高尚すぎる印象もあり、楽しめるか不安もあったのですが、ループしつつ徐々に音が表情を変える心地良さや、複数の楽器を用いたり、パフォーマー:NORIHIKOの怪しい動きなど、視覚面を含め引き込まれる。会場の仕様上、DJブース以外は観客側と隔てるものがないフロアでの演奏だったのですが、良い意味で幕を一つ隔てた感のある濃密なステージを味わえました。


丸芽志悟
テーマは「歌謡曲」。
Takkidukaの余韻とアルコールの働きによって、事実上休憩タイムに充てていたのですが、ちょくちょくカオスな笑い声がリフレインしたり、半分以上が博多弁の語りだったりする曲が入ったりと、決してただ者ではない選曲。所々DJ側で音も歪ませたりしていたのかな?
その博多弁の曲、和美「うちのとうちゃん」だったと思うのですが、調べたらベスト盤に入っていたのを、これ書くにあたって知ったり。

この後、B2B・フリーセッションタイムがあったのですが、移動時間の関係があり、丸芽志悟終了後に退出しました。そのB2Bという言葉も、今回のイベントに参加しなければ知らなかった位に無知なのですよ(出演者や所属レーベル同士で、何か商取引とかするのかしらと本気で思っていた)。

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日曜ながら割りと早目の時間からのイベントということもあったのか、自分が観ていた時間は動員がかなり寂しかったのは勿体無かった気もしますが、結果として意外なほどゆるゆると濃い時間を楽しめたのでした。
各々が深掘りしたテーマを楽しめたイベント。とりあえず、クラブイベントへの気後れは少し薄まった気がします。

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