FANATIC◆CRISIS 『Memories in White』(1995)

01. Memories in White
02. LAST CALL -寒い夜の自画像-
03. Memories in White -Silent Eve Mix- (bonus track)

※03:限定盤のみ収録

作詞・メロディー 01、02:石月努
作曲 01:和也 / 02:Shun
mixed 03:石月努 & Mr.SASAKI

発売日:1995/11/25
品番:NSCD-001

Members
VOCAL:石月努
GUITAR:和也
GUITAR:Shun
BASS:RYUJI
DRUM:徹


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石月努(ソロ)、和也、Shun(共にTHE MICRO HEAD 4N'S等)らが在籍していた、FANATIC◆CRISISがインディーズ時代にリリースしたシングル。ボーナストラックが収録された限定版と、ジャケットが差し替えられた通常盤が存在します(下に貼った画像は限定版のジャケット)。
配布ものを除くと、本作が最初の単独CD音源ということで良いのかな?


01. Memories in White
ギターが適度な疾走感を持って引っ張っていく印象のメロディアスナンバー。要所要所に乗る鈴や鉄琴風のシンセや、耽美な味付けをしたクリスマスの時期を意識したと思しき歌詞と併せ、FtC流ウィンターソングといった楽曲になっています。
アレンジ自体はザ・90年代V系といった王道感あるものですが、マイナー調ながらも歌謡色の強いキャッチーな歌メロに関しては、メジャーデビュー以降における、ダーク・耽美に拘らない路線にも繋がるものを感じます(これに関しては、2000年代〜解散後にバラバラの時期の音源を聴いていった、自身の聴き方によるものも大きいとは思いますが)。やや鼻にかかりつつ中〜低音域に強い石月さんの歌い方も、この時点で既に確立されている印象がありますね。
(ここまで書いて、以前感想を書いた、同年参加のオムニバスアルバムでも似たようなことを述べていたことに気付く)

02. LAST CALL -寒い夜の自画像-
こちらも歌謡メロがベースながら、より沈んだ印象が強いミディアムバラード。裏ジャケにはこちらのタイトルがメインのデザインとなっている事から、制作側としては事実上の両A面曲として押し出したかったところもあるのかもしれません。
楽曲単体のインパクトでは、タイトル曲に譲りますが、こういうアレンジになりますと、この曲の方が90年代臭が強い……というか、同じレーベルに所属していたROUAGEに近い印象も受けるのが面白い。お互い共通する所から枝分かれしていったのかなぁ、と感じさせられます。

03. Memories in White -Silent Eve Mix- (bonus track)
限定盤のみ収録のボーナストラック。
クレジット上は、石月・サウンドプロデューサーのMr.SASAKI両氏による、タイトル曲のリミックス。確かに音作り自体は、浮遊感のあるシンセ主体のアレンジなのですが、原曲と全く違う歌詞が充てられており、ほぼ別バージョンとして捉えるのが良いかと。1コーラス・3分程の尺ですが、最初聴いた際は、これはリミックスなのか!? とやや驚いている内に再生が終わってしまった覚えがあります(笑

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「Memories in White」が、翌年のアルバム『MASK』で新録されたことを含めて良いならば、いずれもアルバム未収録。
時代は感じさせつつも、この後の彼らの色は既に出てきている印象があり、インディーズ時代含めて遡る際には普通にお勧めしたいのですが、CD音源の中ではやや手に入れにくい(中古価格や当時の生産数など)のがネック。アルバムサイズのインディーズ時代の音源が気に入り、余裕があればこちらも、という感じになるでしょうか。

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