DALLE『asphalt. ep』(2016)

01. asphalt
02. asphalt [remix ness]

全曲作詞:ryo
全曲作曲:atsushi & ryo

発売日:2016/02/25
品番:dorothy-004

Members
vocal:ryo
guitar:közi
manipulator:rieu
synth:yugami
drums:masaaki mizuno
bass、art direction & design:atsushi


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atsushi(八田敦 / 元HATE HONEY、元lloy等)、közi(ZIZ、ソロ、元MALICE MIZER等)らによって結成されたDALLE。元々は、カバー曲披露を中心にしたサイドプロジェクト的なバンドでしたが、ボーカリストとしてryo(HOLLOWGRAM、KEEL、元9 GOATS BLACK OUT等)を迎えてから、本格的に活動が始まりました。atsushiさんがバンドのメイン作曲者のみならず、音源のアートワーク、ミュージックビデオ制作、通販手続き等も手掛けており、彼のトータルプロデュースによるプロジェクトとして捉えて良いかも知れません。
本作は、2016年にライブ会場・公式通販にてリリースされた2ndシングル(CD-R仕様)。限定盤にはタイトル曲のミュージックビデオが収録されたDVD-Rが付属します(私の手元にあるのはCDのみの通常盤)。

01. asphalt
お祭りっぽさ(?)を感じさせる跳ねたリズムと、トランス調のきらびやかなシンセがメインに据えられた楽曲。イントロ後のサビにて、ryoさんが熱く歌い上げるメロディーをいきなり持ってきたかと思えば、Aメロではラップ調でシャウト中心な歌いまわしになったり、音数を減らす後半の間奏ではサスペンス作品BGMのような冷たさを感じるアレンジになたりと、特に長い尺ではない中で結構緩急が激しい印象。しかしながら、悪い意味での詰め込み感はなく、高揚感を煽っていく方向に持って行かれる気持ち良さがあります。

02. asphalt [remix ness]
Ness(Es.chakra)によるタイトル曲のリミックス(クレジットには「〜[remix ness]」と印刷されていますが、当時の公式通販サイトでは「〜[Es.chakra Ness remix]」と記載されていました)。
こちらはボーカルトラックを残し、打ち込みリズムとピアノで再構築したようなアレンジ。そのピアノによる叙情的な旋律によって綺麗にまとめーーるのではなく、時折不意ににメロディーが反復させたりリズムがずらされたりと、シンプルながら一筋縄ではいかない展開となっています。

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DALLEの楽曲がどのような順番で作られたかは分かりませんが、その後の彼らの作品を鑑みるに、この曲によってバンドの方向性が改めて決まっていったのかも、と思わせられます。
現在(2019年6月時点)、公式通販で扱いがありませんが、タイトル曲は1stアルバム『ambivalence to violenta』(2016)にも収録されているため、試聴等で気になった場合は、まずそちらを手にとってみることをお勧めします。

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公式通販(本記事アップ時点で取扱なし)