一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

2010年08月

森岡賢「Questions」(1994)

01.R or J
02.ARU ASA
03.LET IT BE
04.K.A
05.SUMO
06.MIZU TO ABURA
07.WHO
08.THE SADNESS OF THINGS

作詞 01:Neil Anthur、Ken Morioka/02、05:Ken Morioka/06:Najma、Jan Mary/08:Momus
作曲 01、02、05、06、08:Ken Morioka/03、07:Ken Morioka、Yasuaki Shimizu/04:Czenkinsky、Jan Mary、Ken Morioka

発売日:1994/12/16
品番:VICL-628


***

SOFT BALLETのメイン作曲者の一人であり、最近ではGENTLEMAN TAKE POLAROIDで活動している森岡賢が、1994年に発表した1stソロアルバム。

ソフトバレエではメロディアスな歌モノが印象的だった彼の楽曲。本作でも頭2曲は少し影のあるデジポップが展開されているのですが(森岡のボーカルはSOFT BALLETのボーカルである遠藤遼一に通じる、艶のある低音ボーカル)、3曲目の「LET IT BE」では女性コーラスとタブラ・シタールが前面に出たインド音楽の要素が入ったようなダンスチューンでおやっと思い、続くインスト「K.A.」も民族音楽調のリズムが印象的です。その後は浮遊感のあるアラビアン調のナンバーが続き、聴いている方もクラクラしてきますが、メロディーが立っているためか聴き疲れするということはありませんでした。個人的には6曲目の「MIZU TO ABURA」の、アラビアンな曲に乗った女声ボーカルとラッパーの応酬が癖になります。ラストの「THE SADNESS OF THINGS」は、切ない歌メロが印象的なミディアムナンバー。基本英詩なのですが、サビの頭で「モーノーノーアワァレー」と歌いだすのがちょっと面白い。

前述したように民族音楽的な要素が印象的ですが(ゲストの色も出ているのでしょうか)、SOFT BALLETでやってもおかしくないポップな歌モノやアンビエント寄りの楽曲もあり、全8曲ながら幅広く聴けるアルバムになっているのではないでしょうか。色々やりながらも難解さは薄いと思いますし、デジタルサウンドが嫌いでなければ聴いてみるのも良いかもしれません。

***

Amazon
QuestionsQuestions
森岡賢

ビクターエンタテインメント 1994-12-16
売り上げランキング : 223617

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


MUSICO(試聴あり)

Lucy「BULLETS ☆Shooting Super Star☆」(2006)

01.BULLETS-Shooting Super Star-
02.ピラニア
03.可愛いアノ娘

作詞 01:今井寿/02:Kiyoshi/03:山部 善次郎・陣内 孝則
作曲 01:今井寿/02:Kiyoshi/03:板東 嘉秀
全曲編曲:Lucy

発売日:2006/03/29
品番:VICL-35977


***

1stアルバム「ROCKAROLLICA」から少し間を置いてリリースされた、Lucyの1stシングル。

以下各曲について。


01.BULLETS-Shooting Super Star-
打ち込みも使いつつ、基本はアッパーでストレートなロックンロールチューン。やっぱりボーカルは別に上手くないのですが、楽曲にはハマっていると思います。ウッハッという掛け声もカッコ良く聞こえる不思議w

02.ピラニア
こちらは少しギラついた音といった印象。ちょっと歌謡曲っぽいメロディーも聴け、昔風のハードボイルドな男の歌といった感じもします。「ゆらり ゆらり」と繰り返すサビが耳に残り、グシャグシャした演奏でもポップさが前面に出ていると思います。

03.可愛いアノ娘
今は俳優として活動している陣内孝則が在籍していたバンド、TH eROCKERSのカバー。原曲は聴いたことがないので何とも言えないのですが(これより前に、POTSHOTがカバーしたバージョンは聴いた覚えが)、ちょっと時代を感じるキャチーなメロディーを、Lucyのカラッカラな空気に染めている印象があります。これは楽しい。インパクトとしては3曲中1番かもしれませんw

***

基本的に路線は一緒なので、1stアルバム好きな人は普通に楽しめるのではないでしょうか。と言っても1、2曲目はこの後出たアルバムに入っているのですが、カバーの方もハマっているので、ファンの人は聴いてみて損は無いと思います。

***

Amazon(試聴あり)
BULLETS-Shooting Super Star-BULLETS-Shooting Super Star-
Lucy

ビクターエンタテインメント 2006-03-29
売り上げランキング : 143094

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

Pashya「虹」(2006)

01.faint locus
02.我ガママトサヨナラ
03.「虹」

作詞 02、03:秋都
全曲作曲:秋都

発売日:2006/08/02
品番:UCCD-100


***

ルフィー嬋命〜RUEPHY ALIVE〜のメンバーを中心に結成されたバンド「Pashya(パシャ)」の2ndシングル。確か、雀羅の2代目ボーカルだった砦(このバンドでの名義は朋)がいるバンドという事でルフィー嬋命を知ったのですが、いつの間にかPashyaになっていて…まぁそんな感じで出会った覚えがw
当時のメンバーは、ボーカル:朋(後に脱退)、ギター:秋都(現在の名義はKANATA)、ベース:聖、ドラム:零也でした。また今回調べてみて知ったのですが、KANATAと零也は現在KISAKI率いる凛に居るんですね。ちょっと驚きです。

以下各曲について。


01.faint locus
シンセがメインのインスト。透明感のある幻想的な音作りになっています。インストですが3分半と割と長目。

02.我ガママトサヨナラ
キラキラしたシンセがスピード感を出しているメロディアスな楽曲。ボーカル全面に出すこの手のバンドにしては、かなりネチっこい声質をしているので、苦手に思う人もいるかもしれません。明るいメジャー感のあるポップセンスがよく現れていると思います。

03.「虹」
こちらもシンセが良い効果を出している、思いっきりポップでノリの良い疾走曲。こちらもボーカルが好みを分けそうですが、キャッチーに歌うサビはライブで盛り上がりそうです。その歌メロが目立ちがちですが、ギターも長目のソロをキメたりしています。ほぼ2曲目と同系統ですが、印象はこちらの方が強めかな?

***

とにかくボーカルがネックと言うか(別に嫌いな声というわけではなく)、こういうキラキラした曲調だと、ちょっと流れがもたついて聴こえてしまう所があるのが気になってしまったり。シンセを使ったメロディーセンスは確かだと思うので、ボーカルが大丈夫なら相当入りやすいバンドだと思います。既に解散済ですが、CD音源になった曲をほぼ網羅したベストが出ているので、今から聴く人はそちらに手を出せばいいのではないでしょうか。今更ながらボーカル交代後の曲も気になります。

***

Amazon
虹
Pashya

UNDER CODE PRODUCTION 2006-08-02
売り上げランキング : 557547

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


びじゅなび(試聴あり)

このページのトップヘ