一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

2010年11月

THE SOUND BEE HD「蜂」(2010)

01.蜂
02.monster
03.if
04.cry
05.answer
06.blood
07.nowhere
08.down
09.behind
10.delete
11.again

全曲編曲:THE SOUND BEE HD

発売日:2010/5/12
品番:SWSB-001


***

media-youthの元ボーカリスト、Dasukeが在籍するTHE SOUND BEE HDの、前作から5年振りとなった3rdアルバム。ボーカルとベース以外のメンバー交代・新加入があり、Daisuke(ボーカル)、Tak(ギター)、Yuichi(ギター)、You(ベース)、Hiro(ドラム)という面子になっています。TakはCalmando Qualでも活動していますね。

帯によると「和ゴスをテーマに和テイストな音色を取り入れたヘヴィーロックとエレクトロの融合」ということで、実際SE的な1曲目と続く「monster」は、和楽器の音を多く取り入れたアッパーな和風デジロックといった趣の曲になっており、現在のバンドのモードはこうなのね…と思っていたのですが、その後の楽曲は攻撃的なデジタルパンクチューンが続くので「あれっ?」となりました。ただそれが悪いという訳ではなくて、むしろSound Bee名義の時に出した1st「BEE CYBORN」のイメージから大きく外れず、少しヘヴィになりながら順当に進化してるといった印象なので(これを書いている時点では、まだ2ndアルバムを聴いてないのでハッキリとは言えないのですが)、逆にすんなりと入れた事の方に違和感があったというか…w
また、わざと音色を不安定に揺らせたピアノが気持ち悪い(褒め言葉)「nowhere」や、メジャーっぽさも感じるラストのパワーバラード「again」には、冷たいシンセの使い方にゴス臭が感じられるかもしれません。個人的には、やはり他のデジタル爆走曲がしっくり来るのですけどね。

そんな訳で、帯の文句からのイメージで手に取るとギャップに戸惑うかもしれませんが(後半の「ヘヴィーロックとエレクトロの融合」は正にその通りだと思いますが)、攻撃的なデジロックが好きな方なら気に入る率は高いアルバムなのではないでしょうか。Dasukeのボーカルも吐き捨て型という事もあり、V系歌唱はちょっと苦手…という人も、コッテコテなメンバー写真に怖がらずにですね…(笑)

***

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蜂
THE SOUND BEE HD

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JE*REVIENS「Romantic Jewel」(1999)

01.Froth in the Jewel
02.翠玉-エメラルド-
03.雨に打たれながら...
04.UB Yourself
05.In the desert〜砂上の楼閣〜
06.夜桜
07.残り香
08.ユメノアトサキ
09.いざない
10.Froth in the Jewel Reprise (Instrumental)

作詞 01:HAYAO MISHIMA/02〜09:浅葱
作曲 01、03、10:HAYAO MISHIMA/02、04〜09:JE*REVIENS
全曲編曲:HAYAO MISHIMA

発売日:1999/08/25
品番:ELCR-10027


***

現在Dで活動するASAGIがかつて在籍していたバンドが、1999年にリリースしたフルアルバム。ドラマーがJUNYAに替わってから最初のCDとなります。前作「Ne'phesh」に比べると、プロデューサーが作った曲も入ったからか、かなり曲の幅が広がった印象です。

以下各曲について。


01.Froth in the Jewel
プロデューサーのMISHIMA HAYAOによる楽曲。キーボードメインの1分20秒ほどのバラードで、アルバムの入り口的なトラックでしょうか。終盤のシンセがメルヘンチックです。

02.翠玉-エメラルド-
ギターとキラキラしたシンセで引っ張る疾走チューン。白系疾走曲とも言えそうですが、ボーカルが力強く歌うタイプだからか、良い意味でクドさがあるというか、耽美な雰囲気も入っているように感じます。サビでもメジャー感のあるキャッチーなメロディーを歌い上げていますよ。

03.雨に打たれながら...
プロデューサーによる楽曲。フワフワしたしたシンセが印象的なポップチューンになっており、最後転調してからのサビに特に明るさを感じます。アウトロ、ギターとドラムの音を交互に前に出す展開が何気に気になる…。

04.UB Yourself
スカパンクだ!? と初聴時ビックリした覚えがあるポップチューン。V系歌唱ど真ん中の浅葱に合っているのかは好みを分けるところでしょうが、面白いと言えば面白いです。バックの男コーラスはそちら系っぽかったり、ピヨピヨしたシンセが妙に耳に残ったりと、良くも悪くもアルバムの中で異彩を放っている曲かなと。Deshabillzからの流れで手に取った人とか、当時引っ繰り返りそうになったんじゃ…w

05.In the desert〜砂上の楼閣〜
イントロからウネウネと刻まれるシンセとギターに王道ハードロックっぽさも感じますが、全体的にはV系王道のメロディアスナンバーになっています。サビは英詩ですが、どこか和風の匂いのする美麗なメロディーが前に出ています。

06.夜桜
てかこちらの方が思いっきり和風なのでした。琴の音を使ったイントロから雰囲気たっぷりですが、バンドサウンドが入ると、オリエンタル色の強いシンセのメロディーを出したディスコロック? に。4曲目みたいに飛び道具風ではなく、ちゃんとハマっているのが面白いです。浅葱のボーカルも艶っぽく主張している印象。

07.残り香
こちらもV系王道の疾走メロディアスナンバー。キラキラしたシンセもたっぷり盛られており、ゴージャスな印象を受けます。サビでもスピードを落とさずキャッチーに疾走と、メロディアスなV系バンドが好きな人には広く好まれそうな気がします。個人的にもアルバム中では特に好みな曲でしょうか。

08.ユメノアトサキ
明るいギターのフレーズや可愛らしい音色のシンセに、メルヘンチックな印象をうけるポップナンバー。歌詞も、メジャーでも逆にベタ過ぎてNG出されるんじゃないかと思われるくらいに、前向きな応援ソングになっており、改めて聴くと本当に幅広く作ったアルバムだなぁと。こういう風に、毒気のないファンタジックな音作りに特化してるのも結構好きですよ。

09.いざない
フワッとしたシンセをバックにしたスローバラード。…というか前半のメインは、ほぼシンセとボーカルですね。途中からバンドサウンドも顔を出して盛り上げていきます。ボーカルがくどい程に歌い上げているのが、ちょっと好みを分けそうですが、D等で聴き慣れている人ならすんなり浸れるかもしれません。切なげなギターソロも何度か登場します。

10.Froth in the Jewel Reprise (Instrumental)
1曲目のボーカル無しロングバージョンと呼べば良いのでしょうか、正にアルバムの締めくくりと行った感じの、ファンタジックな雰囲気を持ったスローな楽曲になっています。ただ、前の「いざない」も大団円な感じのまったりバラードなので、個人的には前曲で〆てしまっても良かった気がしなくはない(苦笑) トラックは結構好きなのですけどね。

***

「浅葱、デザビエを歌う」みたいな所もあった前作と比べ、大分楽曲の色が増え、よりキラキラとポップになったアルバムに思えます(…というか、自分がDeshabillzをちゃんと聴いたのは、このアルバムの後なんですが)。勿論時代柄ヘヴィではありませんが、02や07のような疾走曲はDから遡った人にも入りやすいかもしれません。…UB Yourselfでぶっ飛ばされるかもしれませんがw
現在は軒並みプレミア価格になってしまっているみたいですが、メジャー感のあるV系バンドを聴きたい人には結構お勧めのアルバムなので、ブック○フ等で安く見つけたら、手に取ってみて損は無いのではないでしょうか。

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Romantic JewelRomantic Jewel
JE*REVIENS

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「パラノーマル・アクティビティ第2章 TOKYO NIGHT」(2010)

監督・脚本:長江俊和
出演:中村蒼、青山倫子 他

ストーリー:
アメリカ旅行中の事故で両足を骨折した山野春花(青山倫子)と、買ったばかりのビデオカメラでの撮影に凝っている弟の幸一(中村蒼)。春花が帰国してから、部屋の車椅子が夜中勝手に移動するなど妙な現象が起こり、幸一はその真相を見つけようと面白半分で春花の部屋にカメラを設置するのですが…。


***

ナメてかかってごめんなさい長江監督ごめんなさいごめんなさいごめんなs(ry

フェイクドキュメンタリーの手法で低予算ながら大ヒットしたアメリカのホラー映画「Paranormal Activity(パラノーマル・アクティビティ)」の日本版オリジナル続編という位置付けで、前作の監督Oren Peliから日本で配給した会社を通じて制作オファーがあったそうです。最初に制作を知った印象は微妙な所だったのですが、監督・脚本が「放送禁止」シリーズなどを作った長江俊和という事で俄然興味が湧き、ハリポタへ向かう家族連れに隠れて観てきたのでした。
因みにアメリカでもこちらとは別に続編が作られています。ややこしい!w

実は前作の方も映画館で観ていまして、派手な表現を殆ど使わずに怖さを最大限に表現した、ドキュメンタリー方式のホラーとして結構リアリティのある映画だったと個人的には思っています。ただそれが長所でもあり短所でもあるかなと思うのは、イベントとイベントの間の「待ち」(生活描写とか)がちょっとかったるく感じてしまった部分があるかなと。他の作品の話でアレですが、「ほんとにあった! 呪いのビデオ」シリーズなどに「投稿」された映像をほぼ無編集で流しているような感じでしょうか。美味しいコース料理なんですが、次の料理来るまでが長い…みたいなw

そしてこちらTOKYO NIGHT、大まかな筋は前作を踏襲したものとなっており(あの「音」もちゃんと聴こえますよ)、続編というより舞台を日本に移したリメイクといった感もありますが、前作の主人公達の顛末もストーリーに関わってくる為、前作は興味無いけど長江俊和の名前に惹かれて…というような人はネタバレ感想を検索してみると良いかもしれません。
そのストーリーですが、前作で自分が感じた、間延びした部分をブラッシュアップし新たな演出を加え、テンポ良くお話を進めている印象を持ちました。ドキュメンタリー方式なのですが日本のホラーらしくジメッとした嫌〜な雰囲気も出しているのも好みでしたし。演技の方もそこまで不自然さは無かった気がします(恐怖に怯える姉の一部のシーンはちょっと叫ばせ過ぎな気もしますが…w)。特に終盤の畳み掛けっぷりは中々怖いと感じましたよ。

全体的には後日談とリメイクを合わせたような映画でしょうか。制作スタッフは違えど、自分のように前作に食い足りなさを覚えた人にとっては嬉しい出来上がりでした。この手の撮り方によるホラーが好きな人は、すんなりいけるのではないのでしょうか。
あ、そうだ一つだけ。今作はガチホラーなので、「放送禁止」の時のように見切れや言葉遊び的ヒントを探して、画面内をくまなく探す必要は無いです(←本編前半位まで視線を忙しく動かしていた馬鹿な男がココに)。


公式サイト

予告編


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以下適当にネタバレ感想箇条書き。

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BUMP OF CHICKEN「魔法の料理 〜君から君へ〜」(2010)

01.魔法の料理 〜君から君へ〜
02.キャラバン
03.三人のおじさん

作詞・作曲 01、02:藤原基央

発売日:2010/04/21
品番:TFCC-89303


***

BUMP OF CHICKENのメジャー17枚目のシングル。「HAPPY」の1週間後にリリースされました。

以下各曲について。


01.魔法の料理 〜君から君へ〜
アコギを中心として始まる、少しずつ語りかけていくような暖かさを感じるバラード。途中からバンドサウンドになりますが、大きく雰囲気を変えることなく進んでいく印象があります。後半一度音数を減らして過去の家族を振り返る部分にグッと来ました。歌詞は子供時代を振り返る内容と同時に、今の子供へのメッセージにもなっているのでしょうか。

02.キャラバン
(バンプにしては)ズムズムと重たい音で進むミディアムチューン。低い所を這うようなダークな展開から、サビで少し開けた展開になるのが印象的でした。歌詞については、ろくな音楽知識も無しにCDの感想をもっともらしく書いている自分にはグサグサ刺さる所がありますが、それを一つ一つ取り上げるとキリが無くなりそうなので(苦笑)。ただ斜に構えた皮肉ソングで終わらず、ダイジョーブ皆そんなもんだから、みたいな形になっているのが上手いと思います。そんな風に聴こえるのはひとえに曲調の所為なのでしょうけど。作風は全く違いますが、2ndアルバム収録の「レム」を一歩進めたような印象も。
「感動にシビアな訳じゃない 感情に脂肪がついただけ
 食べてきたご馳走は 全て用意された物」


03.三人のおじさん
3トラック目を暫く再生していると始まるボーナストラック。メンバー全員(かな?)でアコギをバックに歌っています。途中からパーカッションも入り少し賑やかに。
メロディーだけ取り出せば叙情的で、壮大なアレンジにすれば普通に名曲になりそうな気配もあるのですが…相変わらずカオスというか超展開というか。聴き終わる頃には、素早いおじさんの存在意義に疑問を持っていた事すら馬鹿馬鹿しくなる事でしょう。てか終盤の世界観どうなってるのですかw

***

タイプは正反対なれどタイトル曲・カップリング共にゆったりとした曲なので、バンプに疾走感を求める人が気に入るかはちょっと分かりませんが(これ書いている時点でアルバム発売間近なので、そちらを待てば良いかも)、相変わらず高値安定しているかなとも思います。曲調に拘りがないならすんなり気に入る事が出来るのではないでしょうか。
…ところであのおじさん達はあの後どうなったのですk(ry

***

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魔法の料理 ~君から君へ~魔法の料理 ~君から君へ~
藤原基央 BUMP OF CHICKEN

トイズファクトリー 2010-04-21
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YouTube(トイズファクトリー公式)
魔法の料理 〜君から君へ〜
http://www.youtube.com/watch?v=MVVQynaCOYg

Angelo「REBORN」(2006)

01.REBORN
02.Dear[MASTER]
03.DARK SNOW
04.CRUCIFIX

DVD(初回盤のみ)
01.REBORN(PV)

全曲作詞・作曲:KIRITO
全曲編曲:Angelo

発売日:2006/11/08
品番:IKCB-95504〜05(通常版:IKCB-95506)


***

2006年のPIERROT解散後、メンバーだったキリト(ボーカル)、KOHTA(ベース)、TAKEO(ドラム)によって結成されたバンド「Angelo」のデビューシングル。初回盤は「REBORN」のPVを収めたDVDが付いていました。サポートギターは、キリトのソロにも参加していたTORUxxxが務めています。

以下各曲について。


01.REBORN
ゴツゴツとしたベース音から始まり、ゆっくりと刻まれるような音にヘヴィな印象を受けるロックナンバー。音としては後期のPIERROTをそのまま引き継いだような感じですが、そのPIERROTが傍目にもわたわたな状態で解散してしまったのを踏まえ、タイトル通り「再生」を誓い聴き手を引っ張っていくような歌詞を1曲使って表しているように思います。…というか、PIERROTの「CREATURE」にあった「up set...up set now!」という言葉が再び使われている辺り意識していない筈がないw PIERROT解散後のキリトのソロが解散を嘆くメソメソしたものが多かったのと対照的というか、やっぱり分かりやすい人だなあと。4曲中最もキャッチーさは薄いかもしれませんが、これまでの経緯を知っている人からすると、デビュー一発目のタイトル曲としては分かりやすいのではないでしょうか。

02.Dear[MASTER]
ダンサブルなリズムに、サクサクとデジタルサウンドも織り交ぜたデジロックナンバー。ダークながら耳に残るBメロ→サビでは更にキャッチー突き抜けるがキリトらしい気がします。過去から引っ張るとすると「Dramatic Neo Anniversary」に近いでしょうか、あちら程ピコピコしてはいませんが。個人的に本シングルでは、メジャー中期のPIERROTの匂いを感じるこの曲が一番好きかな。

03.DARK SNOW
沈んだ曲調のスローチューン。サウンドはヘヴィですが、サビでの切ないメロディーでの歌い上げは改めて聴くと結構ツボに来るものがあります。これでストリングスが少し入ればもっと好みなのですが、そうするとキリトソロと一緒になっちゃう気もするので、このアレンジで正解なのかもしれません。
因みに「REBORN」とこの曲が1stアルバムに収録されました。

04.CRUCIFIX
チキチキしたデジタル音を乗せて軽快に展開するアッパーな楽曲。こちらもタイトル曲にしてもおかしくない位、キャッチーなサビが映えていると思います。そして後期PIERROTではあまり無かった「その涙まで決められた 神の思惑ならば 迷わずにこの手で」なんて言葉が出てきたり…そうですよ、やっぱりこっち方面の中二じゃなくちゃ(笑)

***

改めて聴いても、PIERROTの音の要はキリトだったんだなぁと思わせられる程、前のバンドとの連続性が見えますが、キリトの個人的な感情の発露が中心だった後期のPIERROTに比べ、ストーリー性を感じさせるような歌詞も再び出てきている印象なので、その辺りはやはり仕切り直してもう一度…みたいな意識はあったのかもしれません。
個人的に後期PIERROTが好みと少し違うところにあったからか(ソロの方で少し出戻りましたが)、当時はあまり好きも嫌いもなく置いてしまったシングルでしたが、聴き直すとバンドの変遷の形が分かって面白かったりも。というか現在私自身が追いかけ直している途中だったりするんですが(結構最近になって1st聴いたんですよ…;)
音としては後期PIERROTの色が濃いので、キリトの作る曲に何を求めているかで好みが変わってくるシングルではないかなと思っています。

***

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オフィシャルサイト(試聴あり)

love solfege'「墟律のサンプル」(2010)

01.墟律のサンプル
02.Cronaca dell'Akasha
03.アルカナの祈り
04.iota-theta
05.褪色回廊
06.somnium vitium
07."Land art"
08.MEMORANDOOM

作詞 02:Laura Baggio/03:ぬきちゃん。/05:リチャード・チャーン/06:Jenya/07:鮎/08:神田川雙陽
全曲作曲:オーギュスト棒
全曲編曲:auguste beau、namanie banzaburo

発売日:2010/08/14
品番:KDR-072


***

作曲を手掛けるオーギュスト棒(松本慎一郎)を中心とした「love solfege'」が2010年にリリースしたアルバム。5年程前からハマっていたのですが、感想を書くのは初めてですね。
結成10周年ということで、原点回帰的な方向で作っていたらしいのですが、聴く方にとっては今作も複数の女性ボーカルを迎え、クラシカルな要素をふんだんに使いながら聴き心地はポップに仕上がっているアルバムという感じを受けます。前作よりは少しカラフルな気もしますが。

以下各曲について。


01.墟律のサンプル
ボーカルは鮎。
壮大なイントロを抜けて、アップテンポな打ち込みリズムと、クラシカルなシンセのフレーズ・怪し気ですが流れるような歌メロが交差する楽曲。終始シリアスな雰囲気ですが、メロディーが立っているので聴きやすいと思います。そのボーカルですが、ずっと歌詞なしのコーラス(造語かも)で通しています。何と言ってるんだろう…。

02.Cronaca dell'Akasha
オペラティックな出だしからノックアウトされました…綾野えいりパネェ。少しダンサブルなデジタル音と、これでもかとばかりに使われるオーケストラ音によるクラシカルなメロディーの絡む壮大な曲ですが、その絡みがもうツボ過ぎます。透明感と力強さを持ったボーカルもバッチリハマっていると思いますし(途中の多重コーラスがまた凄いんだ)、8分近い曲にも関わらず、殆どスピードを落とさず開放的なアレンジで突き進むのも振り切った感じでたまりません。個人的に本作ではぶっち切りで好みですね。
…テンションに任せたら絶賛ばかりに(苦笑)。とりあえず、自分が「Mignon」でlove solfegeを知った時の衝撃を思い出させる程の曲だったという事でひとつ。

03.アルカナの祈り
ボーカルは真理絵。
切ないストリングスのメロディーが映えるイントロから始まる、打ち込みビートが目立つこちらもオペラ寄り(ボーカルがすっきりした声の人なので、どちらかと言えばミュージカルかな?)な楽曲。クラシカルなギターのフレーズも入りますが、どちらかと言うとキーボード主体のシネマロック…ってこれじゃAMADEUSだwクラシカルポップスですね。ストーリー性が強そうな歌詞もあって、メロディアスながら何処か悲壮な雰囲気も。こちらも8分近くあります。

04.iota-theta
軽快なピアノ演奏によるインスト。2分半程の曲ですが色々やっています。

05.褪色回廊
ボーカルは楠鈴音。
輪唱コーラスによるメロディーが可愛らしくも癖になるポップチューン。パキパキした打ち込みから、サビでは一転して大仰なオーケストラアレンジ、一部では民謡っぽい音も入ったりと展開の緩急が面白いです。作曲者、オーギュスト棒氏のブログによると、この曲は1時間半でレコーディングが終わったとか。

06.somnium vitium
打ち込みリズムと、クールなJenyaのボーカルが前に出た、R&B色の強い楽曲。淡々と進行する印象のポップチューンですが、サビはキャッチーだったりスタイリッシュな流れに溶け込みながらもピアノソロはやっぱりクラシカルだったりと、その辺の主張はしている気がします。

07."Land art"
こちらも全曲の流れを汲んだような、軽快なリズムで引っ張る曲調ですが、要所要所で叙情的なメロディーを奏でるアコギや(一部ではチェンバロっぽく聴こえたり)、ボーカルが綾野えいりという事もあってか印象は結構異なります。こちらはクラシカルな要素がより前に出ているような。「Cronaca〜」が即効性に長けているなら、こちらはスルメ型の楽曲でしょうか。

08.MEMORANDOOM
ボーカルは桜庭わかな。
流麗なピアノと弦音によるイントロから、ループするデジタルサウンドに気怠げなボーカルが乗って展開するダンサブルな楽曲。ですがサイバー色がなく、寧ろ妖し気な空気がプンプンなのは、ボーカルの声質が妙にエロい(個人的に)のと、その歌メロの引きが強いからなのかなと思ったり。コーラスも裏で複雑に絡み合っています。終盤は再びピアノ中心のパートになり厳かに終了。

***

個人的には02、03が頭抜けて好きですが、他の曲もクラシカルなメロディーをうまく織り混ぜた聴きやすい楽曲が揃っているのではないでしょうか。作り手からすると難しいことを色々試しているようですが、自分みたいな音楽理論が全く分からない人にも、小難しくならずちゃんとポップスとして成立しているのは好印象。
自分が聴いてきた限りでは、1枚気に入れば自動的に他のCDもハマるグループだと思うのですが、本作は最近のアルバムの中でも入りやすくなっている気がします。ディープ過ぎるのは苦手だけど、クラシカルなメロディーが入ったボーカルものってないかな…と思っている人は一度お試しを。

***

アルバム特設サイト(試聴あり)
love solfege’

オフィシャルサイト

NOISY CROWDS 一日再結成「UP in the black sky2010 〜約束をしたあの場所で〜」@池袋手刀 2010/11/13

NoisyCrowdsSticker

※入場時に貰ったステッカー


NOISY CROWDSの一日復活イベントに行ってきました。自分が公演の丁度一月前にチケット取った時はえらく早い番号で色々心配になりましたが、蓋を開けたら相当人が入っており一安心。
今回開演前や舞台転換中に、NOISY CROWDSの曲をバックにNOi'X時代を含めたPVやテレビ出演映像がスクリーンに流されていたのですが…取りあえずアレだ、SHINAさん若いw 特にテレビの方は良く録画が残っていたなと思うような色々ありましたよ。金髪を逆立てたSHINAが伊集院光と並んでクイズ番組に出ていたのもびっくりですが、バンドで出演した番組の司会として、ここ10年アレな事になり続けている田代まさしが写った時には、お客さんから何とも言えない声が上がったり。

以下出た順に。


The Candy Spooky Theater
観るのは都合3回目。
ボーカルJack Spookyをはじめゾンビメイクが気合入ってましたが、ゴスな衣装にNOISY CROWDSの物販Tシャツという取り合わせがおかしいw(他のバンドもこのTシャツ着ていました) ステージ上にカボチャ・シャンデリア等が満載、映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」から「This is Halloween」のカバーも披露したりと、聴いて見て楽しいハロウィーンっぷりでした。後半はダークに歌い上げる曲もやっていたのがちょっと意外。Jackさん、思ったより(失礼)艶のある声をしていました。

そう言えば、今回人形を使わず普通にMCを始めたので、活動再開後は使うのやめたのかな? と思っていたら、途中からベースのペギィが持ち出してJackの肩に乗せてましたw


munimuni
観るのは7月以来ですが、前回のダークでダークで魂持ってかれそうな印象だった時より、結構熱くロックしている気がしました。あくまで自分の中の比較ですけどね! 激しい曲でも日本的なジメッとした暗黒パワーは全開だし、やっぱり摩天楼のフニャフニャ声は怖いし!! 
アルバム通してあの声に向き合うには、個人的にちょっとこっちの経験値が足りないんですが;それでもカッコ良いと思いますよ。ダークなバンドが好きな人は是非一度ライブへ。取りあえずフッフーが聴けたのが嬉しい。


the god and death stars
highfashionparalyzeでも活動しているaie(ギターボーカル。元deadman、元studs等)、元蜉蝣のkazu(ベース)、rowtheの大嵩潤(ドラム)によるバンド。V系界でも人気のあるバンドのメンバーだけあり、この時が一番お客さんが入っていたかな?
aieに関しては、LamielとdeadmanのCDを一枚ずつ持っているだけなので、今回がほぼ初体験だったのですが、音的にはシンプルでちょっと湿り気のあるギターロックという事で良いのかな? これはやっぱりdeadmanやスタッズに近いのでしょうか。どちらかと言うとまず音源を聴いてみたいタイプかもですね。aieのボーカルは思ったより(また失礼な…)通っていました。

MCで愛犬の写真を使ったグッズが思ったより売れ行き悪くてショックだったとか、「TONIGHT」という曲の前に「こんにちはLUNA SEAです」と再始動ネタに絡めたりとか、全体的にまったりしたステージでした。しかもその曲のイントロが、一瞬本当にあちらのTONIGHTぽかったのがまたw


NOISY CROWDS
NOISY CROWDS名義では13年ぶり…と言っても、オリジナルメンバーはボーカルのSHINAだけなので、果たしてこれを再結成と呼んで良いものかは微妙な所ですが。サポートは、ギター:渋谷ヒロフミ(DISH)、ベース:ハルカ(emmuree)、ドラム:Be...S(L'eprica)と、個人的に気になっているバンドのメンバーがずらり。全員ノイジークラウズTシャツを着ていました。

自分はNOi'Xを解散後に知ったクチなので、リアルタイムで聴き覚えがあるはずもないのですが、結論から言うと非常に楽しかったです。
前述のスクリーン映像の印象もあって、今の彼を見ると年月の重さも感じましたがw年齢的には一番上にも関わらずバンドのノリは一番若かったような…SHINAさん動く動く。時折卑猥なパフォーマンスをしたりと暴走もしていましたが…w 「ヴィジュアル界のジュンスカイウォーカーズ、NOISY CROWDSです!」は面白かった。
MCで一日復活のいきさつについての話があったのですが、今回のイベントは同年代のハルカが声をかけて実現したそうです。シビィやBe...Sも当時のファン、特にBe...Sは通販でCDを取り寄せるほどで(今回の選曲も彼によるもの)、スタジオではSHINAに向かって「ここは違います!」だの「このイントロが良いんですよ」だの言っていたそうな。
その選曲ですが、「LIFE」と「mousse」の収録曲を中心にしており、ポップでアッパーな曲が中心だったからか、思った以上に盛り上がっていた気がします。個人的にも聴きたい曲はひと通り演奏したので概ね満足でした。アンコールをSANDALで〆たのも嬉しい、一番聴きたかった曲でしたし。

…で、そのアンコールでのMCにて
SHINA「実はスタジオで思った以上に盛り上がってしまい新曲を作っていたのですが、今回は間に合わなかったので…追加公演を(笑)」(概要)
客「ちょwwwwwww」

その追加公演が来月14日、手刀のイベントのゲスト出演だったのに加え(主催のリビドー。というバンドのボーカルさんがステージに上がって告知をしていました)、来年はその新曲をリリース、ツアーも行うという驚きのアナウンスが。…えーと、オリジナルメンバーが一人のみで、その面子で新曲作って活動というと…もうそれって新バンド立ち上げと同じだと思うのですが。
それはさて置き、この面子でツアーをするという事は自動的にemmuree、DISH、L'epricaが付いて来るという認識で宜しいですか?w

取りあえずセトリ(本編の順番あやふや)

水色の太陽
Steady Love
COOL BOY
MOON LIGHT EMOTION
PLEASE KEEP ME IN MIND
MAD IN MY LOVE
LIFE〜fairies rose〜
ルナの鏡
Wish Song

※アンコール
SANDAL

***

(恐らく皆引退しているのでしょうが)他のオリジナルメンバーについての話も聴きたかった…というのはありますが、イベントとしては平均以上に楽しめました。次手刀に行くとしたら…やっぱりhighfashionparalyzeかなぁ。

Kagrra,オフィシャルサイト
http://www.pscompany.co.jp/kagrra,/

今年に入ってインディーズになっても変わらずガシガシ活動していると思っていたのですが、なんと…。

片倉三起也「聖ルミナス女学院2オリジナル サウンドトラック」(1998)

01.ルミナス“消失と謎のテーマ”Ver.1
02.学院の情景3〜シスター茜〜
03.学院の情景5〜糊湖〜
04.ルミナス“神秘のテーマ”
05.学院の情景4〜萌絵〜
06.ルミナス“困惑と探究のテーマ”Ver.1
07.ルミナス“消失と謎のテーマ”Ver.2
08.学院長
09.学院の情景1〜葛藤の学舎〜
10.シャノン&ゆきね
11.Lost Child(ルミナスVer.)
12.ルミナス“神秘のテーマ”Ver.1
13.ルミナス“消失と謎のテ-マ”Ver.3
14.学院の情景2〜朝の学舎〜
15.ルミナス“愛のテーマ”Ver.1
16.ルミナス“困惑と探究のテーマ”
17.学院の情景1〜不信の学舎〜
18.ルミナス“神秘のテーマ”Ver.2
19.ルミナス“消失と謎のテ-マ”Ver.4
20.学院の情景3〜昼休みの学舎〜
21.学院の情景5〜穏やかな日差しの学舎〜
22.ルミナス“愛のテーマ”
23.LABYRINTH(instrumental)
24.ルミナス“消失と謎のテーマ”
25.LABYRINTH

※25 演奏:ALI PROJECT

作詞 25:宝野アリカ
全曲作曲・編曲:片倉三起也

発売日:1998/11/25
品番:PICA-1175


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ALI PROJECTで作曲を手掛ける片倉三起也が、アニメ「聖ルミナス女学院」で作曲したBGM・主題歌を収めたサントラ盤。タイトルに「2」とと付いていますが、2枚目のサントラという事ではなくこの作品のCDシリーズの第2弾ということだそうです(因みに1枚目はドラマCD、3枚目はキャラソンアルバム)。
私はアニメの方は見ていませんが、全体にシンセを中心にしたゆったりと透明感のある(その中に影もある)楽曲がメインとなっています。

以下ピックアップ。


04.ルミナス“神秘のテーマ”
サックスによるイントロから、微睡みに誘うような優しいメロディーが続くスローな曲…なのですが、バックのベース音が時折バグを起こしたようにブヨブヨし出す(良い表現が浮かびませんが)のが妙に不安感を掻き立てられます。低音強調して聴くと結構気持ち悪くなれますよ。
後に通販限定でリリースされた片倉三起也のソロアルバム「Lento」に、「眠らない夢」とタイトルのみ変えて収録されました。

09.学院の情景1〜葛藤の学舎〜
ピアノと包み込まれるようなシンセを中心にした、神秘的な雰囲気を持った楽曲。おやすみ前に聴くと良い…かもしれません(少なくとも「神秘のテーマ」よりはw)。

11.Lost Child(ルミナスVer.)
ALI PROJECTのアルバム「Noblerot」に入っている同名曲のインストアレンジバージョン(宝野アリカと思われるコーラスは入っていますが)。こちらもブヨブヨしたベースと冷たい印象のデジタル音に不穏な印象を受ける、サイバーな雰囲気を持った楽曲。インストですがアリプロ版とも似ている印象があります。

16.ルミナス“困惑と探究のテーマ”
アラビアンなメロディーが耳に残るホラーチックな序盤から一転、その後はマリンバ(かな?)の可愛らしい演奏が前に出たユーモラスな雰囲気に。短めながら面白い構成ですが、アニメの場面展開に合わせたのでしょうか。

20.学院の情景3〜昼休みの学舎〜
何処か影のある曲が多い(同じ曲のバージョン違いが多いというのもあるのでしょうが)本サントラにおいて、優雅で明るい方向に振り切ったメロディーが映える1分ちょっとの曲。やっぱり…昼休みだからですかね?w

22.ルミナス“愛のテーマ”
沈んだベース音と神秘的なバイオリンのメロディーの対比が印象に残る楽曲。スローながらドラマティックな展開や、サビに当たると思われる旋律の美しさがツボです。バージョン違いも含めて本作では一番好きな曲でしょうか。
「Lento」に「水盤の薔薇」とタイトルのみ変えて収録されました。

23.LABYRINTH(instrumental)
主題歌になったALI PROJECTの同名曲のインストアレンジバージョン。鍵盤をメインとしたシンプルなアレンジですが、原曲のキラキラした明るさをそのまま持ってきた感じがします。

24.ルミナス“消失と謎のテーマ”
打ち込みリズムをバックに優しくも少し影のあるメロディーが前に出た、ミドルテンポの楽曲。サビに当たるストリングスによる切ないメロディーがまた美しくてもう。アコギも要所要所で透明感を演出する演奏をしていると思います(終盤にはソロも)。こちらも「愛のテーマ」と並んで好きな楽曲ですね。因みに1曲目の「Ver.1」はコーラス入りのアレンジになっています。
「Lento」に「Sahra」とタイトルのみ変えて収録されました。

25.LABYRINTH
アニメの主題歌でもある、ALI PROJECTメジャー8thシングルタイトル曲。表記ではボーナストラック扱いになっています。
2003年頃にアリプロを知った自分にとっては、その突き抜けた明るいメロディーとキラキラした爽やかなアレンジに度肝を抜かれた曲でしたが、1997年前後はこの手の綺麗目な曲がメインになっていたので、当時からファンだった人には寧ろ普通に受け入れられたのかな? とも。あ、でも同じくこの曲がラストに入っている「Noblerot」でもかなり異彩を放っている気がしますし…うーんw(逆に長年のファンは「コッペリアの柩」でびっくりしたんでしょうか)
曲としては、徹底した白さやキャッチーで流れるようなメロディーなど、明るいアリプロが好きな人にはたまらない曲になっていると思います。私自身、後のダークなイメージとはまた違った中毒性を感じたり。

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ミドル・スロー曲が中心で、細かいバージョン違いが多い事もあり、アリプロから入って最初に手を出すサントラとして満足できるかちょっと微妙な気もしますが(個人的にはボーカル曲が多く入り幅広い曲調が聴ける「AVENGER」や「.hack//ROOTS」辺りがお勧め)、片倉三起也の幻想的な楽曲が聴きたい人は手を出してみて良いかもしれません。特に上に挙げた「Lento」に入った曲は楽曲単体としてかなり良く出来ていると思いますし。
ただ本作もLentoも現在廃盤になってしまい、軒並みプレミア付いてしまっているのが何とも…。中古等で安く見つけられた場合は早めに回収するのをお勧めします。

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circletempo/M.graveyard「うみねこのなく頃に散music box 霧のピトス」

Disc1
01.霧のピトス
02.忘れられたカケラへ…〜music effect〜
03.Future
04.蒼色の冷笑
05.名探偵は知っている
06.弦楽三重奏曲 第6億番 嬰ヘ短調
07.JUSTICE
08.hello your dream
09.笑み亡きソワレ
10.飛翔
11.Final Answer(Full)
12.hikari
13.また生まれ変わる日まで
14.命のパン
15.約束(musicbox Ver)
16.Tomorrow
17.Tomorrow(オーケストラ)
18.TSUBASA(Full)
19.ALIVE 〜truth〜

Disc2
01.鈍色の空笑
02.わるいゆめ
03.青い蝶
04.my dear
05.キ・ナの香り
06.ALIVE
07.birth of a new witch(instrumental)
08.Life
09.Loreley
10.罪
11.Rebirth
12.道
13.engage of marionette
14.birth of a new witch
15.thanks for all people
16.ウサンノカオリ
17.再び霧の中へ

※Disc1-01、15、18、Disc2-14、16:ボーカル曲
作詞 Disc1-01:佐倉かなえ、E.Kida/Disc1-15:dai/Disc1-18、Disc2-14、16:E.Kida
作曲 Disc1-01、Disc2-17:ラック眼力、dai/Disc1-02、04、06、09、Disc2-01、02、05、07、14、16:ラック眼力/Disc1-03、05、07、08、10〜19、Disc2-03、04、06、08〜13、15:dai
編曲 Disc1-01:ラック眼力、dai/Disc1-15:dai/Disc1-18:pino/Disc2-14、16:ラック眼力

発売日:2010/08/14
品番:MGRA-0007


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同人ソフト「うみねこのなく頃に・うみねこのなく頃に散」シリーズでBGMを担当しているdai・ラック眼力両氏の、本編EP5、6で使用された楽曲を中心に収録した2枚組CD。ジャケットのどこかに、特設サイトの裏ページへ行けるパスワードが載っています。ジャケット・ブックレット共に、本編途中から登場するキャラ絵・新グラがバンバン出て来るので、EP5辺りへのプレイ途中で購入予定の方は注意。

※結構長くなってしまったのと、各曲コメントがプレイ感想も混ざりナチュラルにネタバレしているので、先にまとめの感想の方を。
本編プレイ済みでBGMが気に入った人は、各シーンを思い出しながら間違いなく楽しめるでしょうが、うみねこのプレイ予定はないけど2人の曲が好みという人も、ボリュームが多いですし手を出しても良い気がします。特に今回は、dai曲は熱い・ラック眼力曲は怪しい(笑)色がよく出ているので、各作曲者のそちら方面の曲が特に好きな人には特に楽しめるのではないでしょうか。

以下、本編を読んでいた時の思い出も交えながら感想(ネタバレ気味)

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