一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

2010年12月

今年も開催されている、Beautiful Dreamerさんの「2010音楽ランキング」へ投票するリストを作るついでに、こっちでも自分が聴いた2010年下半期リリース音源のまとめを。
……と思ったのですが、上半期に出たCDを遅れて聴いているパターンが結構多かったので、上半期編より後に聴いた新譜から、特にランキングなどは決めずに軽くまとめてみようと思います。

というか、今年は12月にリリースが固まっていた気がするのですぜ、主人…。



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Calmando Qual Tak & k-个 Birthday Presents [HAUNTED PARTY!!]@池袋手刀 2010/12/22
20101222


Calmando Qualのk-个とTakの誕生日が近い(それぞれ12/21、22)という事でこんなタイトルが冠された……と思われるイベントへ行って参りました。この日の東京はやたら暖かかったのですが、12月にもなってライブハウス内の空調から冷たい風まで吹いてくるとは…。

以下出演順に。


ローズマダー(オープニングアクト)
女声ボーカルmimiによるソロプロジェクト。赤く長い衣装を着て、ステージ上でゆらゆらと舞うように動いていました。
楽曲としては、和風な激情ロック要素あり、V系的な疾走メロディアス曲もありと、今回の面子の中では一番メジャー感があり聴きやすい印象を受けました。自分の知っている所だと、大鴉などに近い感じも。それでマイスペのプロフィール見ると、影響受けたアーティストにALI PROJECTやTM NETWORKを挙げているのがまた面白いと言うか。
歌っている際、声が時々よれよれするのがちょっと気になったかな? 強く歌い上げる部分は問題ないと思うのですけど。そして、サポートギターの人、Takさんに似てる?…と思ったら本人でしたw この人色んな所に参加してますね。
終演後、物販でCDを購入。


THE LECHERY FROM MARS
Myspaceで試聴したイメージでは、王道ロックバンドかと思っていたのですが、ステージに出てきたら黒服にゴスメイクでびっくり。しかし意外にも、骨太でしゃがれたボーカルやゴツゴツしながらも陽気な楽曲には合っていたように思います(公式曰く「ガレージ・ゴス」らしい……確かに!)。ローズマダーに続き初見でしたが、結構ノリ良く楽しめました。カッコ良かったですよ。
それにしてもベースの人が、スキンヘッド+顔面ピアスだらけ+パンダメイク+長いアゴヒゲで物凄い事になっていたのですが、後でオフィシャルサイト見たら、SPEED-iDやDEMONS、COALTAR OF THE DEEPERS等で活動してきたTSUYOSHIだと知り更にびっくり。DEMONS何度か観てるんですが全く気付きませんでした…いやそれ位凄い出で立ちだったんですってw


highfashion paralyze
今年結成された、元Merry Go Round、元Smellsの真と元deadman、元the studs、the god and death stars等のaieによるユニット。Smellsではギターレス編成でしたが、今度はボーカルとギターのみというこれまたシンプルな編成です。
取りあえず今回のお目当てだったのですが……何て誕生日イベントにそぐわない人達なんだ!(※褒めてます)。何だかんだでポップなバンドで占められたイベントの中では物凄い異物感。Smellsからほぼ5年振りに見ましたが、KazumaさんはKazumaさんでした…オーラ放ちまくり。しゃがんで歌っていることが多く、若干見難かったですが。
曲調としてはゆったりとネチっこい曲を中心に、ボーカルとギターでお互いちれぢれに色を付けていく感じでしょうか。ボーカルメインのユニットかと思いきや、長目にギターが刻まれる所もあったり。aieは殆ど動かず演奏に徹していましたが、先月同じ人を同じハコで見たばかりなのにこうも見え方が違うとは。次のCalmando Qualでは「今日は皆さんの魂を頂きに参りました」とのMCがありましたが、リアルに魂を取っていったのは間違いなく彼らでした。
メリゴ・Smells以上に人を選びそうですが、とにかく活動を続けて欲しいなと。またMP補充して観に行きたいです。


Calmando Qual
Twisted Clock時代に見てから約2年振りの鑑賞となりましたが、一気に濃くなったヴィジュアル含めかなり雰囲気変えてきた感じが。取りあえずボーカルHibikiによる興行主キャラの胡散臭さが尋常じゃないw(髪の爆発具合も尋常じゃない) 「違うのかい!? どーなんだい!? ハッハァ!!」と繰り返されていた煽りが、今になっても妙に耳に残っています。
以前見た時に比べると、重ためのデジロックからバンドサウンドメインのホラーパンク的な楽曲にシフトした感じを受け、これはこれで非常にカッコイイじゃないかと。一応、名義戻してから最初に出た「doors」は聴いていたので、ある程度予想はしていましたが、今はこういう音の方が間口が広かったりするのかもしれません。しかしその中でも、2004年に出たシングルから「insanity」を聴けたのはちょっと嬉しかったり。ダメ元で手持ちのCDを予習しておいて良かった…。
途中で、ライブでは恒例? と思われる、観客にジャンプさせるパートがあったのですが、
「今日は特別な日だから……Xジャンプにしよう!
…まさかCalmando Qualのライブで、人生初のXジャンプをすることになるとは…。

アンコールではケンカ、Tak両氏にケーキ贈呈→Hibikiを中心にハッピーバースデー合唱→入場時に配られたクラッカーでお祝い、という流れの後、来年5月にここ池袋手刀にて結成10周年ワンマンを行います、というアナウンスが。因みに、アンコール時のHibikiのキャラは素に戻っていましたw
ラストは、こちらも前からある「ANTI FLAG」でアッパーに〆。こっちはお客さんの反応的に、こっちはライブでも定番曲という感じがしました。

***

ハイファッションで非常にぐったりしましたが(※繰り返しますが褒めてます)、見応えある3マンでした。Calmando Qualの方向転換もありますが、こういうコミカルホラー味付けのバンドって、何気に増えていたりするのかなぁ…。

ROUND TABLE「Feelin' Groovy」(1998)

01.How do you feel? ごきげんいかが?
02.Feelin' Groovy フィーリングルーヴィー
03.Don't Ask Me Why 「なぜ?」って聞かないで
04.Stillness 静かな夜に想い出すこと
05.Highway 69 ぶっとばせハイウェイ
06.Mad Engine joe ジョーのマッドエンジン
07.Beat de jump ビートでジャンプ
08.Doo-Wop Feelin' 気分はドゥーワップ

作詞 02、07:Kitagawa、Ito/03、05:Kitagawa/04:Ito
作曲 01、06、08:Kitagawa、Ito/02、03、05:Kitagawa/04:Ito

発売日:1998/01/01
品番:PHCL-8708


***

メジャー1枚目、通算3枚目となるROUND TABLEのミニアルバム。トラック数は8ですが、短いつなぎ的な曲も多い為、20分ほどのボリュームになっています。

以下各曲について。


01.How do you feel? ごきげんいかが?
次曲「Feelin' Groovy」のメロディーを使った、15秒ほどの導入トラック。

02.Feelin' Groovy フィーリングルーヴィー
キーボードが賑やかな色を付ける、ポップチューン。北川のフワッとしたボーカルによる、口ずさみやすいサビメロに心地良い印象を受ける楽曲になっており、パーティー的にノっても流して聴いてもしっくりくるように出来ている気がします。

03.Don't Ask Me Why 「なぜ?」って聞かないで
軽快な演奏に乗せて、タイトル通り「Don't Ask Me Why」のコーラスが繰り返される、50秒ほどの楽曲。

04.Stillness 静かな夜に想い出すこと
東京スカパラダイスオーケストラのメンバーによる、柔らかいホーンの音が前面に出た、ゆったりとしたポップチューン。こちらも優しいボーカルと穏やかなアレンジにほっこりした気分になります。

05. Highway 69 ぶっとばせハイウェイ
可愛いコーラスがメインの、ゆるーいトラック。
でも一応これと次は激しいパート……の筈(笑)

06.Mad Engine joe ジョーのマッドエンジン
ウネウネするベースやメインのメロディーを奏でるキーボード、王道ロックンロールっぽさも感じるインストナンバー。比較的のんびりした曲がメインの中で、適度な疾走感を持った曲が入る事により流れにメリハリが付いている気がします。ギターソロもいかにもという感じで結構好み。

07.Beat de jump ビートでジャンプ
タイトル曲同様スイングするリズムが心地良い、キャッチーで暖かみのあるミディアムポップナンバー。こちらにもスカパラのメンバーが参加しています。

08.Doo-Wop Feelin' 気分はドゥーワップ
タイトル曲のサビ+ドゥーワップで構成された短いアカペラナンバー。

***

メジャーでも変わらず王道のお洒落ポップスといった趣なので、インパクトを求める人には不向きかもしれません(と言うか、最初聴いた時はメジャー盤だと気づかなかったり…;)。しかしながら、タイトル曲をはじめ耳にスッと入ってくる曲ばかりなので、ポップな曲が好きな人ばかりでなく、クセのある音楽ばかりでは流石に疲れて…という人も試しに如何でしょうか。

***

Amazon(試聴あり)
Feelin’GroovyFeelin’Groovy
Round Table

マーキュリー・ミュージックエンタテインメント 1998-04-01
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defspiral「DIVE INTO THE MIRROR」(2010)

01.DIVE INTO THE MIRROR
02.INNOCENT
03.DIVE INTO THE MIRROR (Instrumental)
04.INNOCENT (Instrumental)

DVD(限定盤のみ)
DIVE INTO THE MIRROR MUSIC CLIP

作詞 01、02:TAKA
作曲 01、03:RYO/02、04:TAKA
全曲編曲:defspiral

発売日:2010/05/26
品番:AVCA-29792/B



***

ボーカル:TAKA、ギター:MASAKI、ベース:RYO、ドラム:MASATOによるバンド「defspiral」のデビューシングル。
……と始めてみたものの、実際は2010年に解散したTHE UNDERNEATHから、間髪入れずにメンバーを一人除いた体制で始まったバンドなので、実質THE UNDERNEATHの後身バンドという見方で良い気がします。そもそもアンダーニース自体、90年代から活動してきたTRANSTIC NERVEの後身バンドなので、普通にキャリアを積んだ人達なんですよね。
タイトル曲は仮面ライダー映画の主題歌タイアップが付いており、DVDに入っているPVでは、演奏するメンバーの後ろにライダーの戦闘シーンが映っているのがちょっと面白いw

以下各曲について。


01.DIVE INTO THE MIRROR
うねるようなサウンドが前面に出た、モダンでヘヴィなデジロックチューン。しかし、あくまでメロディーは全編にわたってキャッチーという点は流石という気がします。特にサビにおける、力強いボーカルの盛り上がりが目茶苦茶ツボ。ただラウド仕上げにしただけでなく、V系好きのするメロディアスさもきちんと併せ持っている楽曲なのではないでしょうか。前前身・前身バンドの全ての曲に触れた訳ではありませんが、私が聴いた彼らの曲の中では、相当上位に来る事となりました。

02.INNOCENT
ゴシックっぽさも感じるヘヴィなバンドサウンドに、透明感のあるキーボードが色を付けている印象のパワーバラード。こちらもボーカル・ギターソロをはじめ、日本人好みな叙情的なメロディーが映えまくりな1曲になっています。abingdon boys school好きな人も気に入りそうな感じが。

03.DIVE INTO THE MIRROR (Instrumental)
1曲目のボーカルを除いたカラオケバージョン。

04.INNOCENT (Instrumental)
2曲目のボーカルを除いたカラオケバージョン。

***

基本THE UNDERNEATHの延長上にある音という印象なので、ここ最近の彼らの曲が好きならばまず間違いなく好みに入る2曲なのではないでしょうか。モダンな音作りながらV系の艶やかさも濃く持っている印象なので、最近の重たい音は苦手で……という人にも入りやすいかも知れません。

***

Amazon(試聴あり)
DIVE INTO THE MIRROR(DVD付)DIVE INTO THE MIRROR(DVD付)
defspiral

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DIVE INTO THE MIRRORDIVE INTO THE MIRROR
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オフィシャルサイト

Myspace

goatbed「ワーキングウォークマン」(2005)

01.ニューロマンサー
02.ソニックフォニックトニックス
03.モニカ
04.ツートンキラー
05.バディービート
06.テクニコントラストロン
07.ギンメタリズム
08.ジオデジオ
09.セッズ セッズ セッズ
10.ワーキングウォークマン

作詞 01、02、04〜10:Shuji Ishii/03:Yoshiko Miura
作曲 01、02、04、06、08〜10:Shuji Ishii/03:NOBODY/05:Shuji Ishii & Takao Koma/07:Shuji Ishii & Satoshi Yorimoto
全曲編曲:Shuji Ishii

発売日:2005/05/25
品番:VICB-60005


***

最近ではXA-VATを結成した、石井秀仁によるプロジェクトのメジャー1stアルバム。当時メンバーだった小間貴雄も現在XA-VATで活動しています。

全体的には、ザ・打ち込み! といった感じの懐かしさを感じるデジタル音が満載で、そこに80年代臭溢れる(って勿論リアルタイムで体験していた訳ではないですけれど)歌メロが乗っていますが、この確信犯的なダサさがたまらないのです。基本一音一音がハッキリしたノリが良い曲が並んでおり、吉川晃司のカバーである「モニカ」もアルバムの流れに違和感無く溶け込んでいる印象。フワッとした石井のボーカルも音に良く合っていると思います。
そんな訳で1曲気に入れば自動的に全部聴けるアルバムだとは思いますが、個人的に気に入っているのは、その懐かしくちょっと切ないメロディーを特に感じる「ニューロマンサー」や「ジオデジオ」「セッズ セッズ セッズ」辺りでしょうか。「ジオデジオ」から終盤3曲の、すっきりとした音ながら切なさが残る流れが好きですね。

XA-VATがV系好きの中で話題になっていますが、そちらで彼を知った人も高確率で気に入るのではと思いますので、デジタルサウンドが嫌いでなければ是非手に取ってみて欲しいアルバムです。10曲33分と尺がコンパクトな上、値段も安いので入りやすさもあると思いますよ。

***

Amazon(試聴あり)
ワーキングウォークマンワーキングウォークマン
goatbed

Babestar/ビクターエンタテインメント 2005-05-25
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heidi.「∞ループ」(2010)

01.∞ループ
02.霞
03.デイズ (通常盤のみ収録)
04.∞ループ [Instrumental]

作詞 01:ナオ/02、03:義彦
作曲 01、02:ナオ/03:桐

発売日:2010/08/25
品番:GNCL-0050


***

heidi.のメジャー2ndシングル。自分の手元にあるのは通常盤ですが、3曲目が異なりタイトル曲のPV入りDVDが付く初回盤もあります。

以下各曲について。


01.∞ループ
ザックリしたギターが前に出たダンスロックチューン。歌謡メロと体が自然に動くようなリズムとの食い合わせが、バッチリハマっていると思います。すぐに終わる曲という印象もありませんが、尺自体は3分半と意外と短め。インディーズにもこんなディスコ要素が入った曲もあったので、割とすんなり入ることが出来ました。

02.霞
パンキッシュな始まりですが、全体的には懐かしさも感じさせるポップナンバーになっています。個人的に、哀愁を感じさせるBメロから、カラッとしたサビへの展開がかなりツボ。ほんのり和風なギターソロも良い味を出していると思います。
こちらもシングルタイトル曲になってもおかしくない、ポップさに乗ってバンドの色が良く出ている曲ではないでしょうか。

03.デイズ
通常盤のみ収録。ドラムの桐が作曲しています。
こちらは更に開けて突き抜けた印象のポップロック。サビメロの前半がバンプの某曲っぽいかも…と思ったりw 個人的にこのバンドには、2曲目のような哀愁を織り交ぜた楽曲を求めていますが、こんな明るい曲があっても良いんじゃないでしょうか。

04.∞ループ [Instrumental]
1曲目のボーカルを除いたカラオケバージョン。

***

heidi.に関しては、カリメロからの流れでCDを散発的に聴いている感じなのですが(一応インディーズのミニAL「慟哭」は持っています)、特に外れも無く順当に好みなので、そろそろフルアルバムにも手を出してみようかなと思っています。和風・歌謡要素が入ったポップバンドが好きな人には、幅広く好まれる気がしますよ。

***

Amazon(試聴あり)
∞ループ(通常盤)∞ループ(通常盤)
heidi.

ジェネオン・ユニバーサル 2010-08-25
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YouTube(公式)

今回にてひとまずホラー祭りはお終いです。

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音源感想ブログのやる事じゃねーよと怒られそうですが…もうちょっとだけ続けさせて下さいw
そう言えば、V系界隈には見た目や曲がアメリカンホラーなノリのバンドは多い気がしますが(SaTaNとかThe Candy Spooky Theaterとか。最近のCalmando Qualもなのかな?)、所謂Jホラーっぽい方々はあまり浮かばないような……あ、元メリゴのKazumaさんとか! 黒髪・長髪・呪われそうな眼力…完璧じゃないですか!(そんな)
でも初期のメリゴって、結構コミカルホラーなノリの曲も多かった気が。

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どこまで筆が進むか分かりませんが、取りあえず日本のホラー祭りは続くのです。

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画面端の見切れは正義!


先週ひいた風邪が長引いており、家に帰ると気が緩むのか体調がgdgdになっちゃうので、殆どブログに手を付けていませんでした。汚い話でアレですが、黄土色の鼻水なんて、ここ数年花粉症末期でしかお目にかからなかったのに…。
喉から来た風邪だからか鼓膜もパカパカ言うので、CDも集中して聴けないのだぜ('A`)

で、ブログ書いていた時間を、興味はあったけど置いていた、日本のホラー映画の鑑賞に暫く充てていました。折角なので、ここ1ヶ月位に見たのも合わせて並べてみようかなと。

ちょこちょこネタバレ含むので一応たたんでおきます。

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