一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

2011年01月

Gravel「So white love story -2ND SEASON-」(2010)

01.冷たい肖像 -LU-NA VER.-
02.Cry for Christ -RYU VER.-
03.Fiction-判決- -華脛 VER.-

作詞 01:華脛、LU-NA/02:LU-NA/03:RYU
作曲 01:LU-NA、華脛/02:LU-NA/03:LU-NA、RYU
編曲 01。02:LU-NA/03、RYU、LU-NA

発売日:2010/12/31


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出ている枚数が少ないので早目に感想を…と思っている間に、他のサイトさんにも熱いレビューが載ったりと後乗せサクサク感爆発ですがご勘弁を(苦笑)
所謂同人音楽シーンで「past times memories of visual rock」を売り文句に、90〜00年代初めのインディーズV系(彼ら曰く「ジャリバン」)の音を今に体現している、RYU、華脛、LU-NAによるグループ「Gravel(グレーベル)」の3曲入りCD-R。こちらは2009年にリリースされたCD-R「So white love story -冷たい肖像-」のリメイクとなっており、自分はリメイク前の音源を聴いていないのですが、ボーカルは新録・ミックスもし直しているそうです。

以下各曲について。


01.冷たい肖像 -LU-NA VER.-
透明感のあるシンセが乗った疾走メロディアスチューン。ギターもジャキジャキ刻まれる方とクリーンな音色を弾いている方に分けられていたりと、正に白系疾走曲ど真ん中といった感じです。サビメロも切なさ全開、ラスト前にはシンセメインでテンポを落とし壮大感を出したりと、当時の王道の匂いがプンプンしますよ。ボーカルは物凄く上手い! …という事ではなく、序盤はちょっと走り気味にも思えますが、これさえも計算だったとしたら恐ろしい…w

02.Cry for Christ -RYU VER.-
デジタルチックなイントロから一気に激しく展開する、こちらはダーク寄りのアッパーな楽曲。
このシャウトが! 今のスタンダードである「ヴォーイ! ヴォーイ!」ではなく、エフェクトのかかった「ギャゥア! ギャゥア!」なシャウトが!! こちらの歌い方も、如何にも当時のダークV系ボーカリストだなぁとニヤニヤしてしまいます(いや、某アリエネマリアージュのノーマル歌唱なんて、最初聴いた時は引っくり返りそうになったものですよ…)。サビではどキャッチーなメロディーで疾走するのもツボ。いや本当たまらないですこれ。

03.Fiction-判決- -華脛 VER.-
ダダダダッ! ダダダダッ! というリズムが印象的な、こちらもエフェクトがかかったシャウトと早口の語り全開の、1分ちょっとの短い発狂曲。歌詞は勿論「アーティストの意向により歌詞未掲載」
この曲、タイトルはROUAGEの「Creation -審判-」が元ネタなのかな? と思ったのですが、曲調と尺は寧ろ「ファンクション」っぽい気がします。

***

私があの頃のインディーズV系(ジャリバン?w)に手を出し始めたのが、オサレ系が躍進し始めた2002年頃からなので、正確にはリアルタイムで体験している訳ではないのですが; それでも彼らが、当時の音が好きで好きでその香りを体現しようとしているのは、懐かしさと共に感じる事ができました。
現在はインディーズでも音圧バッチリのメタル・ラウド寄りのバンドが多いように思いますし、現役のバンギャルさんが聴いて気に入るかまではちょっと分かりませんが、一昔前のインディーズV系に通っていた人ならば、ニヤニヤ出来る事間違いなしだと思いますよ。3曲300円という値段も、V系界隈の搾取値段に疲れたお財布に優しいですし(笑) こちらが気に入った人は、2009年に出たベスト盤「懺悔ノ終幕」の方もお勧めです。

***

あきばおーこく
ルーシーズポケット

オフィシャルサイト(試聴あり)
Myspace

※参考リンク
番外編:Gravel『懺悔ノ終幕 〜神従者ガ通リ過ギタ痕〜』 (pinkblood/管理人:行様)
懐古主義的V系同人音楽制作集団「Gravel」 (ヴィジュアル系CDショップ 販売&買取 ルーシーズポケットのブログ/上記通販サイト「ルーシーズポケット」店長氏のブログ)

CALMANDO QUAL「doors」(2010)

01.GHOST HOUSE
02.Shadow
03.Velvet
04.Chandelir

作詞 02〜04:Hibiki
作曲 02、04:Hibiki/03:Tak

発売日:2010/5/26
品番:SWCQ-001


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Twisted Clockから名義を戻してからは初? となるCALMANDO QUALのシングル。キーボーディストが脱退し4人編成となった為か、デジタル色が減退しバンドサウンドメインによるゴシックパンクとも言えそうな音楽性になっている印象を受けます。……と言っても、現時点で自分の手元にある一番最近の音源が2005年のアルバムなので、曲の変遷について確かな事は言えませんけれど;
それにしてもこのジャケット、Hibikiの笑顔が素敵過ぎる……w

以下各曲について。


01.GHOST HOUSE
ダークでコミカルホラーな空気プンプンの楽曲。Hibikiのユーモラスながら狂気的な歌い上げ(と笑い声)がいかにもそれっぽく、加工された子供の声も良い演出を出していると思います。実質イントロのような曲ですが、本作でのインパクトは一番大きかったでしょうか。この曲で、今までの彼らとはちょっと雰囲気が違っているぞ…と思わされました

02.Shadow
沈んだ調子で展開しつつサビではアッパーに爆発する、ダークなロックナンバー。激しめの音ですが音の隙間も作ってある乾いた感触もあるため、初期V系の香りもあるかもしれません。終盤感情的に歌いあげる大サビもあったりと、結構展開が多い印象があります。

03.Velvet
イントロから展開されるヒステリックなギターのフレーズが耳に残る、アップテンポナンバー。あぁ、こっちの方がゴシックパンク的というか初期V系っぽいかもw サビではキャッチーなメロディーを展開したりと聴きやすい印象。

04.Chandelir
ブリブリしたベースが前に出た、艶のあるというかいかがわしい雰囲気のロックンロールナンバー。初聴時の印象は「何かBUCK-TICKっぽい!」…と言っても、以前書いた「Killer fiction」の時のように、特定の曲の構成をそのまま…という事ではなく、影響を受けつつ自身のバンドの色に染め上げている気がします。この曲も歌メロが立っているので、全体的には結構取っ付きやすいシングルなのではないかと思います。

***

1曲目が演劇色強めなので今はこういう路線なのかと思いきや、後の3曲は意外と真っ当に展開している印象のシングル。ボーカルに若干癖がありますが、ダークなパンクが好きな人ならハマりやすいのではないでしょうか。
デジロック路線の時期に興味を持ったバンドでしたので、その要素が恋しくないと言ったら嘘になりますが、結果的にこちらの路線もカッコ良くなっているので結果オーライかな?w この後に出た「Deadman's Party」はもう少しコミカルホラー路線に寄っているらしいので、そちらもその内手に取ってみたいですね。

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DoorsDoors
Calmando Qual

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ROUND TABLE「DO THE AFRO!」(1998)

01.CHOCOLATE チョコレート
02.GRASS GREEN POLKA 踊ろよポルカ
03.DO THE AFRO! ドゥ・ザ・アフロ
04.ONE DAY IN SEPTEMBER 9月のある日
05.LITTLE BROWNIE'S THEME うたってブラウニー

作詞 01、03、05:Katsutoshi Kitagawa/04:Katsutoshi Kitagawa & Rieko Ito
作曲 01、03、05:Katsutoshi Kitagawa/02:Rieko Ito/04:Katsutoshi Kitagawa & Rieko Ito

発売日:1998/09/30
品番:PHCL-12032


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ROUND TABLEの5thミニアルバム。公式によると、タイトルは「ドゥ・ジ・アフロ」ではなく「ドゥ・・アフロ」と読ませるようです。そしてジャケットにはこちらを見ている渋いアフロさんが……。

以下各曲について。


01.CHOCOLATE チョコレート
柔らかいギター・キーボードと北川・伊藤によるコーラスが気持いい、軽快な疾走ポップチューン。サビでもう一段階突き抜けるようなメロディーもキャッチーで、改めて聴くとROUND TABLEの中でも相当ツボに入る曲になりました。1曲目からかなり入りやすく作ってあると思いますよ

02.GRASS GREEN POLKA 踊ろよポルカ
羊の鳴き声をバックに始まる、文字通り民謡っぽさを感じるアコーディオンメインの楽曲。何も知らないで聴いたら、本当にフォークダンスの曲かと勘違いしそうな気も。後半は手拍子も交えてテンポアップしますが…この音、バックは羊レースでもやってる…のか?w 1分半ほどで終了します。

03.DO THE AFRO! ドゥ・ザ・アフロ
曲タイトルを連呼する、古き良きロックンロールといた趣の楽曲。勿論こちらも「ドゥ・ザ・アフロ!」と叫んでいますよ。

04.ONE DAY IN SEPTEMBER 9月のある日
こちらも柔らかいサウンドが前に出たミディアムポップですが、タイトル通り夏の終わり〜初秋の少し切ない空気を表したようなメロディーが印象的。ぽわんとしたシンセも良い空気を出しているように思います。サマーアルバムだった前作「BIG WAVE '71」と繋げて聴くと面白いかもしれません。

05.LITTLE BROWNIE'S THEME うたってブラウニー
次作のフルアルバム「DOMINO」収録「BROWNIE」のフレーズを使った予告編のような楽曲でしょうか。ピコピコしたエレクトロなアレンジに、ちょっと加工されたようなボーカルが乗った可愛らしい曲になっていると思います。

***

とにかく「チョコレート」の即効性が素晴らしく、ボリューム的にもROUND TABLE入門にも適しているCDかもしれません。結構久々に聴いたCDでしたが、聴いた当時よりハマってしまいました(笑)。

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Amazon(試聴あり)
DO THE AFRO!DO THE AFRO!
ROUND TABLE

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ROUND TABLE「Big Wave '71」(1998)

01.Ride on the Big Wave 遥かなるビッグウェーブ
02.Get on the Bicycle! 自転車でGo!
03.Exotic Ooh-Room 魅惑のウールーム
04.In the Season イン・ザ・シーズン
05.Wild Chocolate Brothers 俺たちチョコレート

作詞 02、03、05:Kazutoshi Kitagawa
作曲 01、03、05:Kazutoshi Kitagawa/02、04:Kazutoshi Kitagawa、Rieko Ito

発売日:1998/06/29
品番:PHCL-12031


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夏をテーマにした、ROUND TABLEの4thミニアルバム。真冬にサマーアルバムの感想もねぇもんだとは思いますが、たまたまタイミング的に…と言う事でひとつw このBig Waveシリーズは1999、2000、2003年にもリリースされています。

以下各曲について。


01.Ride on the Big Wave 遥かなるビッグウェーブ
ギターとアルバムタイトルを歌うコーラスがメインとなっている、1分半ちょいのノンビリとした楽曲。

02.Get on the Bicycle! 自転車でGo!
ライトなギターとトランペットのフレーズが印象的なポップチューン。タイトル通り自転車で走って風を受けているような適度な疾走感が心地良く、サビメロも耳にスッと馴染んでくる優しい感じを受けます。

03.Exotic Ooh-Room 魅惑のウールーム
こちらも1曲目のようなのんびりムードの楽曲。ギターやキーボードのソロも南国ムード(?)満載ですが、ハミングがこのまったりムードを醸し出している最大の要因だと思っています。しかし、歌詞カードの方にも「ウーウウウー」と書き出す必要はあったのでしょうか…w

04.In the Season イン・ザ・シーズン
前作「Feelin' Groovy」に引き続きスカパラのホーン隊が参加しているアップテンポなポップチューン。柔らかなストリングス・ホーンとちょっと切ない歌メロが良く合っていると思います。フェードアウトして終わると見せかけて、涼し気なキーボードを乗せて盛り返して締める流れがちょっと好き。

05.Wild Chocolate Brothers 俺たちチョコレート
次作「DO THE AFRO!」に収録されている「CHOCOLATE」のメロディーを使った、コーラスメインの1分弱の賑やかな曲。

***

夏がテーマのCDですが、熱さやギラギラした感じはあまりなく、ちょっとしたお休みを楽しくのんびり過ごしている画が浮かぶミニアルバムかなという印象を受けます。ビッグウェーブシリーズについては、幅広いタイプの曲が入っている99年の「'72」が個人的に一番好きなのですが、爽やかな夏のBGMとして適していそうな本作も中々お薦ですよ。

***

Amazon(試聴あり)
Big Wave’71Big Wave’71
ROUND TABLE

マーキュリー・ミュージックエンタテインメント 1998-06-29
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Sound Horizon「Sound Horizon 7th Story Concert 「Marchen」 〜キミが今笑っている、眩いその時代に…〜」@パシフィコ横浜国立大ホール 2010/01/13、14

ライブの様子を思い出すだけでほくほくしていましたが、いい加減書き起こしておかないと、自分のポンコツ脳味噌が作為的な嘘を入れてきそうなので、そろそろレポを書いてみたり。
そんな訳で、Sound Horizonの新譜「Marchen」発売に伴うツアーの追加公演に行ってきました。13日が2階席、14日が3階席最後方という素晴らしい位置だったので(苦笑)演者の細かい所などは厳しかったのですが、そんな事が気にならない位豪華なステージでしたよ。

本編は2日間ともほぼ同じで、アンコール(というか内容的には第2部ですね)はかなり変えてきているという構成でしたので、ライブ本編は2日間通しての感想を、アンコールは各日に分けて書いていきますよ。因みにサポートメンバーについてはこちらのまとめWikiに分かりやすく…。

自分が一番最近に見たSound Horizonのライブは、約4年前のRomanツアーの追加公演なのですが、その間にSHK国歌だの、超←重↓力↑だのというライブ定番曲が出来ており、すっかり浦島太郎状態で訪れたパシフィコ横浜。物販ではローブを着たスタッフや入国審査管理局という名のスタンプ台が見かけ、少し記憶が蘇ったり。そしてパシフィコ横浜限定ですが、神殿を模した記念写真スペースやプリクラ(!)があったりと、相当気合が入っていました。取りあえず私はスタンプを押すパスポートを購入(前持ってたの無くしてしまったのさ…)。

ステージは3D構成? とでも言うのか、ステージ前方にカーテン型スクリーンを出したり引いたりして字幕や映像を上映、その後ろが通常のステージ、更に其の奥が扉や建物などとして使われる高めのステージ、更に其の奥にはもう一つのスクリーンという配置になっており、曲ごとに歌い手、ダンサー、アクターが入れ替わり立ち代わり登場していました。ステージに出た人、人形も合わせて50人以上居たんじゃないかな…。ダンサーの人達、踊るだけでなく人形を動かしたり、お化けもみの木になったり、鉄の処女になって人を殺したりと頑張っていましたw


この後は盲目乙な感想になるでしょうから、最初に気になった所だけ幾つか書きだしてしまいましょうか。
本編中に旗を持った近衛兵(近衛兵なんですよー)が出て来て、観客にもコーラスさせたり盛り上げたりするパートがあるのですが、その度にこちらが立ったり座ったりするのが、数少ないながらライブハウスメインに行っている自分にはちょっと違和感、と言うかテンションがリセットされてしまう部分がちょっとあったり。演劇要素強いとは言え、やっぱり激しめのバンド型式なのですから終始立って盛り上がりましょうぜ、と思わなかったと言ったら嘘になるでしょうか。ただ、これは4年前に参加した時もこんな状況でしたので、SHのライブの型式はこう! 郷に入れば何とやらとなので、これは自分のわがままですね。
また、3階席からは奥のスクリーンが、ステージ天井に遮られ全く見えないという問題が。だもんで、14日は本編の演出の一部やメンバー紹介での子役による映像メッセージ(出演時間の事情的に…ね)等が丸々目隠し状態ww 中々難しい事情もあるのでしょうが、ちょっと見え方を考慮して欲しかったかも…ですね。

***

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こちらは旧譜や解散済みながら、2010年に良く聴いていた人達をピックアップしていきます。2010年マイブレイク賞の方とちょっと被っていますが。上半期旧譜編はこちら


SPEECIES
Hi-BOY Fi-GIRLHi-BOY Fi-GIRL
SPEECIES

GLAMTRONIK RECORDS 2009-11-28
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シングル編で触れたXA-VATのメンバーにもなった、SADIE PINK GALAXYが中心のバンド。少し前から試聴音源で気になってはいたのですが、7月のイベントで本格的にヤラれました。その後でXA-VAT結成のニュースを知ったのは正にグッドタイミングだったとしか。XA-VATの「ZEROTICA」はSADIE氏作曲なので、そちらが好きな人はSPEECIESも確実にハマると思いますよ。

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CUNE
ナナイロスマイルナナイロスマイル
cune

ユニバーサルJ 2004-01-21
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RayとIzeという、当時のソフビ方面では結構有名な面子で結成されたCUNE。今更ながら1st、2ndアルバムに手を出してみました。
勿論V系臭は薄いのですが、普遍的なポップなメロディーを前面に出し、小林亮三のハイトーンボーカルが引っ張る楽曲は幅広く受け入れられそうな印象でした。一応シングル曲はリアルタイムで聞き覚えがありますが、もっとチャート上位に入ってもおかしくなかった気もします。
全編サビのような強烈なインパクトのメジャーデビュー曲「リフレイン」やhitomiがカバーしたことでも有名な「SAMURAI DRIVE」が入った1stアルバムも良いと思いますが、個人的にはベスト盤のように粒が揃った印象の2nd「ナナイロスマイル」がより好みでした。


Futon
Give Me More!Give Me More!
フトン

エイベックス・マーケティング 2005-10-12
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タイ+日本+イギリスという多国籍バンド(結成はタイ。フトンという名前も面白いですが、やっている事も面白い。私が聴いたのは1stと2ndから選曲し新曲を加えた日本編集盤でしたが、ポップなデジロックを基本に、わざとチープなアレンジで通したりいかがわしい単語を連呼したり…これは楽しいw メロディーが結構日本人好みな感触ですし、メインボーカリストGeneの艶のある声ももろ好み。David Sylvianや櫻井敦司などに近いものを感じます。だからと言う訳ではないですが、2010年のBUCK-TICKの新譜が好きな人は、結構すんなり聴けるのではないかな、という気がしますよ。


COCTEAU TWINS
TreasureTreasure
Cocteau Twins

4ad / Ada 2007-04-09
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浮遊感のある神々しさすら感じるアレンジと、妖精のようなボーカルによる浮世離れした音にとろけそうになりました。この曲が! というよりはアルバム通して浸るような聴き方に向いている気がします。タイミング良く5枚程聴けましたが、今の所、上に貼った3rdアルバム「Treasure」がしっくり来ました。

***

量的にシングル編と合わせても良かった気がしますが、まぁ…いいや(苦笑)。他にもPSY・Sや、こちらもソフビの中では有名所のwyse、V系黎明期の名作と名高いGille de Rais「殺意」なんかも、今更ながら聴いてみたり。
取りあえず2010年も新譜・旧譜合わせて大豊作でした。引き続き2011年も好きな音楽に沢山出会えることを祈りつつ、今はうみねこ新作の封を切ろうと思います(あれ!?

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
アルバム編に引き続き、2010年下半期に聴いたシングルを軽くまとめていきますよ。上半期編はこちら

BUMP OF CHICKEN「HAPPY」「魔法の料理 〜君から君へ〜」「宇宙飛行士への手紙/モーターサイクル」
宇宙飛行士への手紙 / モーターサイクル宇宙飛行士への手紙 / モーターサイクル
藤原基央 BUMP OF CHICKEN

トイズファクトリー 2010-10-13
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※「HAPPY」の感想はこちら、「魔法の料理 〜君から君へ〜」の感想はこちら
熱心に追っている訳ではないながらも、触れれば確実に琴線に触れてくるメロディーを出している位置に居るバンプさん。気づけばメジャーで10年選手ですよ。昨年12月に4thフルアルバムも出ましたが、私が年内に手に取ったのはこのシングル3枚でした。どれもすんなり気に入りましたが、タイトル曲とカップリングとの対比の鮮やかさという意味では、「魔法の料理」収録の2曲が印象深かったでしょうか。ボートラは…相変わらずのようでw


猫騙「miya38 tribute songs」
miya38 tribute songsmiya38 tribute songs
猫騙

バウンディ 2010-08-25
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上杉昇がボーカルを務める猫騙のベーシストで、2009年に亡くなったmiya38が過去に活動していたバンド「the fantastic designs」の楽曲をトリビュートと言う形でカバーしたシングル。原曲を聴いていないので、アレンジの違いについては言えないのですが、3曲共パワフルなファンクロックとなっており、猫騙の曲が好きなら気に入る人は多いのではないかなと。
そう言えば、2010年中に上杉氏のソロアルバムが出るというニュースはどうなったのですk――おや、こんな時間に宅配便でしょうか…。

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heidi.「予感」「∞ループ」
heidi./予感〈通常盤〉 TVアニメ「会長はメイド様!」EDテーマheidi./予感〈通常盤〉 TVアニメ「会長はメイド様!」EDテーマ
heidi.

ジェネオン・ユニバーサル 2010-05-26
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「∞ループ」の感想記事はこちら
2010年にメジャーデビュー、シングルはどちらもタイアップ付き(というか同一のアニメシリーズ?)と扱いは上々な感じの彼ら。自分が聴いてきたインディーズの音源にも、メジャーから出ておかしくない歌謡要素を取り入れたポップセンスを感じますし、折角なのでバカ売れして欲しいところです。


defspiral「DIVE INTO THE MIRROR」
DIVE INTO THE MIRROR(DVD付)DIVE INTO THE MIRROR(DVD付)
defspiral

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感想記事はこちら
個人的新人賞其の1。……って、ええ! 実質THE UNDERNEATHが看板を変えただけなのに、これを新人扱いするのは流石におかしいんじゃないのかい? えぇ、まあ……、…うんw
経緯はさて置き、楽曲としては今っぽい要素も導入しつつ、正当なV系バンドとしての貫禄も感じる、ある意味理想的な変遷を辿っているバンドなのかもしれません。フルアルバムが待ち遠しい。


CALMANDO QUAL「doors」
DoorsDoors
Calmando Qual

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Calmando Qual→Twisted Clock→Calmando Qualと、再び名義が戻ってから初のCD。自分が彼らの曲を耳にした時とは雰囲気が変わった気がしますが、結果的にカッコイイのでこれはこれで。このシングルに関しては、近い内に感想を書くつもりでいます。年末のイベントも楽しかったですよ。


メガマソ「トワイライトスター」
葵 from 彩冷える「MI DA RA」

MI DA RAMI DA RA
葵 from 彩冷える

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トワイライトスタートワイライトスター
メガマソ

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メガマソのメジャー3rdシングルとなった本作も、涼平のメロディセンスと強烈なキャッチー性が同居した、散発的に聴いている自分にも、独特ながらも安心出来る楽曲になっている気がします。因みにこちらもいつもの3種売りですが、自分の手元にある初回盤Bのアニメジャケ、表現せんとする事は分かるのですが、この絵面をそのまま捉えますと「ピッチャーの側頭部に全力でバットを振り下ろそうとする子供」としか見えない…w

そして

脱退・解散・新バンド結成等の離合集散は、別にV系界隈でなくても日常茶飯事なのでしょうが、2010年の彩冷えるを巡る展開は、基本中の人の事情はスルーを心がける自分にとっても、色んな意味で凄過ぎました。
上半期まとめ記事を書いて程なく、

ボーカリスト葵を残しメンバー4人が脱退

脱退した4人で"新バンド"「AYABIE」結成

葵、かねてからアナウンスされていた、ソロ名義「葵 from 彩冷える」として活動を開始

葵、彩冷えるの正式な活動休止を発表。

AYABIE、1stフルアルバム「Virgin snow color-2nd season」(因みに彩冷えるの1stフルアルバムのタイトルが「バージンスノーカラー」)リリース

過去に彩冷えるのギタリスト・メインコンポーザーとして在籍し、2006年に脱退した涼平(現メガマソ)と葵により、「葵&涼平 incl.アヤビエメガマソ」結成。2011年2月に1stシングルリリース予定←イマココ!

…バンド年表数年分に及びそうな出来事が半年で起こっている辺り、余程のっぴきならない状況だったのか、メンバーやスタッフの中の人が全力かつ緻密に計算して行動していたのか…w 取りあえず、鮮やかなスピード展開によって、お互い傷を深めずに済んでるっぽく見えるので、今の所プロジェクトとしては順調に進んでいるのかもしれません。

いい加減曲の話に入りますと、葵のソロ1弾としてリリースされた「MI DA RA」は、元ZYYGの後藤康二が楽曲を提供という事で、2010年は個人的にZYYGにハマっていたこともあり、注目度は高かったシングルでした。実際聞いてみると、メジャーデビュー後の彩冷えるのイメージから大きく外れずに、歌謡アイドルポップス的なアプローチをかけている印象で、ZYYGっぽいかどうかは良く分かりませんでしたが(そりゃ解散から十数年たってるし…)、これはこれでアリな気がします。


のあのわ「グラデーション」
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Yukko のあのわ

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ラジオで流れた曲がちょっと気になったのと、ボーカリストYukkoがチェロ兼任という事で興味を持ち、過去のシングルと一緒に聴いてみたバンド。
クラシカルな面が出ていたりするのかな? と思いきや割と普通なポップバンドという印象で、チェロもそこまで前面に出ず、ウワモノの一部として使っている気がします。まぁあまりチェロ+ボーカルをメインに押し出すと、分島花音という強烈なのとファンの取り合いになってしまう気もするので(苦笑)。2曲目に入っていた可愛いいパンクミュージカル? 風味の「もぐらは鳥になる」がツボでした。


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個人的新人賞其の2。
カリガリ・GOATBEDの石井秀仁、同じく元goatbedの小間貴雄、MALICE MIZER・Eve of Destiny・ソロ等で活動しているKozi、SPEECIES、元JUBILEEのSADIE PINK GALAXYという、方向的に重なる部分は少なくなさそうですが、同じ所に集まるとも思っていなかった面子で結成されたバンド。
それぞれの活動も一応聴いており、楽曲の方もそちらの印象と期待を裏切らない出来になっています。ボーナスCDでは未発表曲のリミックスを岡村靖幸が手がけていたり。――というか、自身で楽器演奏・ボーカルも入れたら、それはもうゲスト参加という事で良いのではw

***

順調に行けば、次は旧譜編。

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