一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

2011年03月

のあのわ「グラデーション(初回盤)」(2010)

01.グラデーション
02.もぐらは鳥になる English ver.
03.STAR HOUSE
04.ループ、ループ (Acoustic Session〜静かにまわる、ゆめ〜)
05.ゆめの在りか (Acoustic Session〜静かにまわる、ゆめ〜)

※04、05:初回限定盤のみ収録ボーナストラック

全曲作詞:Yukko(English translation 02:国田ジンジャー)
作曲 01:Yukko、ゴウ/02:nakame/03〜05:ゴウ

発売日:2010/06/02
品番:VICL-36585


***

Yukko(ボーカル・チェロ)、ゴウ(ギター)、nakame(ベース)、本間シュンタ(ドラム)、荒山リク(キーボード)によるバンド「のあのわ」の3rdシングル。ラジオで偶然曲を耳にしたのと、ボーカリストがチェロ兼任という所に興味を惹かれ手に取ってみたのでした。私の手元にあるのは、スタジオライブ音源が2曲追加収録されている初回盤になります。

以下各曲について。


01.グラデーション
フワッとしたサウンドによる、抑えめの雰囲気の序盤から徐々に盛り上がってゆくミディアムポップナンバー。チェロに関しては、思った程前面に出さずに要所要所で色を付けていく印象で、どちらかと言うと、キラキラとしたキーボードがファンタジックな音作りに貢献しているように感じます。メロディーの印象に関しては、この後のカップリング2曲に譲るかな? とも思いますが、じっくり聴かせるテンポと華やかな音作りが良い塩梅で両立している曲なのではないでしょうか。

02.もぐらは鳥になる English ver.
曲頭等で流れる合唱が好みの、ピアノのメロが印象的なパンキッシュで可愛らしい楽曲。何となく子供向け英語番組で流れていても違和感がなさそうな気もしますが、歌詞を読むと、ちょっとほろ苦い童話のような印象も。サビでの一気に広がるような力強いメロディー→チェロによるソロの流れもツボです。このシングルの中では、良い意味でゴチャッとしているこちらが一番好みかな?
この後に出た2ndアルバム「MAGICAL CIRCUS」には日本語バージョンが収録されています。

03.STAR HOUSE
跳ねたリズムとのどかなメロディーから始まるポップナンバー。サビに入ると爆発するように盛り上がりますが、こちらも適度にファンタジック分を感じられるかもしれません。間奏ではちょっとだけチェロとキーボードのバトルも。こちらがタイトル曲でも良かったのでは? と思う程、取っ付きやすさとインパクトを兼ね備えた曲という印象を持ちました。

04.ループ、ループ (Acoustic Session~静かにまわる、ゆめ~)
05.ゆめの在りか (Acoustic Session~静かにまわる、ゆめ~)
この2曲は山中湖スタジオで収録されたボーナス音源になります(ブックレットも別。「ループ、ループ」は1stシングルタイトル曲。「ゆめの在りか」は1stミニアルバムタイトル曲、及び1stフルアルバム「SPECTACLE」にも収録)。タイトル通りアコースティックアレンジで、2曲続けて一発録りだと思うのですが、そうなるとやはりチェロが前面に出て来てますね。現時点で原曲を聴いていないので、聴き比べが出来ないのですが、どちらもしっとりしたバラード調のアレンジになっています。

***

個人的にはもう少し(あざといまでにw)クラシカル要素があると更にツボなのですが、そちら方面には分島花音という強敵がいますし…。ただ「もぐらは鳥になる」のような、予想とは違う所で好みに入った曲もあるので結果的にはOKでしょうか。
前作シングル「Sweet,Sweet」と一緒に聴いたのですが、チェロを擁したり「楽団」といった宣伝文句に比べ、クラシカル・ファンタジックな要素をそこまで前面に出すことはなく、ギリギリ地に足の付かないポップバンドとして展開しているかな、という印象を持ちました。強いて言えば、歌い方にちょっと癖があるかもしれませんが、曲の雰囲気には合っていると思いますし。ポップな女性ボーカルバンドが好きな人には、幅広く勧められるシングルではないでしょうか。

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のあのわ

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オフィシャルサイト(試聴あり)

浅倉大介「D-Trick」(1992)

01.A Moonlit Night
02.Midnight Party
03.Smile Energy
04.The Door
05.1000年の誓い
06.Rainbow In The Universe
07.Cosmic Runaway
08.鏡の中の迷路
09.Funny Spot
10.Bridge Of Harmony
11.Eternal Dream
12.Toy Box In The Morning

作詞 02、08、09:Daisuke Asakura、English Lyrics:Phiip H.Rhodes III/05、07、12:Shun Taguchi
全曲作曲・編曲:Daisuke Asakura

発売日:1992/09/02(再発盤:1995/02/01)
品番:FHCF-2023(再発盤:FHCF-2211)


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accessやT.M.Revolution等のプロデュースでも知られる、浅倉大介が1992年にリリースした2ndアルバム。1stアルバム「LANDING TIMEMACHINE」は、当時サポートメンバーでもあったTM Networkの楽曲のカバーが中心だったので、実質的なオリジナルアルバムとしてはこちらが1枚目と言えるかもしれません。1995年にジャケットを変更して再発されており、私の手元にあるのもその再発盤になります。
ボーカル曲・インストがそれぞれ6曲ずつ収録されていますが、その内05、07、12には、後に浅倉とaccessを結成する貴水博之が参加しています。

デジタルサウンドを軸に、遊園地のパレードにでも流れていそうな、ファンタジックで明るい印象を受ける本作。
スペーシーな音が暫く続いた後、ファンタジーRPGのオープニングのような壮大で明るいメロディーに、子供の部分(?)を刺激される「A Moonlit Night」、間髪入れずにちょっと懐かしい陽性のメロディーが全開のポップチューン「Midnight Party」「Smile Energy」と続いていきます。個人的に、この右肩上がりに盛り上がる頭3曲の流れがドツボだったり。
その後はクールでサイバーチックな「The Door」、王道スローバラードの「1000年の誓い」「Toy Box In The Morning」、後に「浅倉大介Pred.AXS」名義でシングルカットされた、この時点でほぼaccessに近いアッパーチューン「Cosmic Runaway」(コーラスにはTM Networkの宇都宮隆も!)、サンバの要素が入り、聴いているこちらが恥ずかしくなる程(笑)底抜けに明るい「Funny Spot」等、幅広い曲調が展開されています。それ故か、個人的にハマる曲とそうでない曲の差が大きかったりもしますが、ファンタジックな世界観は徹底しているかなと。貴水博之のボーカルは、後のaccessに比べそこまで高音を強調していないというか、優しげに歌っている印象があります。あのキンキンした声がちょっと苦手で…という人も、このアルバム参加曲なら入りやすい、かもしれません。終盤の「Bridge Of Harmony」「Eternal Dream」では、再び明るいデジタル+シンフォニックチューンが聴けるのが嬉しい。

インストが半分を占めていますが、とにかく全編に亘ってメロが立っているので(寧ろキャッチーさにおいてはインストのほうが優ってるんじゃないかと思う程)、デジタルサウンドが嫌いでなければ、かなり聴きやすいアルバムになっているのではないかと思います。私は機材的な知識は一切ありませんが、20年近く前、しかも打ち込み主体の作品なのに、改めて聴き返しても思った程は(失礼)音がショボく感じられないのも、実は凄い事なのかもしれません。

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2011/03/15@池袋手刀

取りあえず一人で部屋にいるより気持ちが楽なのでした(家に居なければ結果的に節電も的な…)

スケジュールが空いた池袋手刀で何か出来ないかという事で、MUNIMIUNIの摩天楼やemmureeの想らによって当日に急遽決まったイベント、というか演奏付きの飲み会というか…とにかくそんな感じ。入場は無料でドリンクカウンターに赤十字宛の募金箱が設置されていたり(過去行った手刀イベントのチケ代程の額を募金させて頂きました)。正式に開催がアナウンスされたのが開演の約1時間前だったりしましたが、冒頭の理由もありバンギャルさんの中で気まずい思いをするのを覚悟の上でwフラっと潜ってまいりました。
それでも開演から30分ちょっと過ぎてから入ると、用意された椅子はほぼ満杯でびっくり。というかテーブルが設置されている事にもびっくり。人が増えたためか、途中から出演者用のテーブルがステージに用意されていましたよ。普段お客さんが入るスペースの後方(物販とかが置いてある)に、出演者が入れ替わり立ち代わりで演奏するまったり進行でございました。基本マイク・アンプ無しのアコギ弾き語り+時々ドラムスタイルでしたよ。

事前に摩天楼さんのブログにも出演メンバーが暫定で書かれていましたが、蓋を開けてみれば無料というのが信じられない位の面子の豪華っぷり。
自分が分かった範囲だけで、


想(emmuree…【サイレンス】)
ハルカ(emmuree、NOISY CROWDS)
摩天楼(MUNIMIUNI)
渋谷ヒロフミ(DISH)
ササブチヒロシ(カッコー、元Plastic Tree)
aie(the god and death stars、highfashionparalyze、元deadman、元Lamiel)
Kazuma(highfashionparalyze、元merry go round、元Smells)
板谷祐(新宿心音会板谷祐、元CRAZE、元ZI:KILL etc)
Hibiki(Calmando Qual)



改めて書くと本当にパネェ…。
特に、途中からKazumaさんやTUSKさんが入り口から普通に入ってきた時は軽くどよめきが起こっていました。ちょっと自信が無いのですが、amber grisの殊やKYOKUTOU GIRL FRIENDの林田倫堕も出ていたと思います。
自分も今回はまったり体勢での鑑賞でしたので、印象に残った所をざっと箇条書きしますと、


・aieさんのジャケット、チャックが壊れており金具が外せないということで、チャックを下まで下ろした後は腰からズボンのように脱いでいました。何故今それを見せる…w
・ハルカさんは当初出演の予定はなかったそうですが、たまたま近くに居たということで開演30分位前になって想さんに回収されたそうです。想+ハルカでアンミュレの曲を3つ演奏しましたが、「angel's watercolor」と「祈り」の間の曲(多分「strawberry」かな?)が妙にgdgdで笑いが…ワザとだったんでしょうかw しかしマイク無しでも想さんの声は良く通るなあ。
・Kazuma+aieのhighfashionparalyzeバージョンによる、まさかの「桜の満開の木の下で」。メリゴは初ライブが解散ライブでしたが、およそ7年ぶりにこの歌が生で聴けるとは思わず感慨深い思いになったり。前述の通りまったりムード、テーブルにはお酒のカップや歌詞表(?)、携帯などがゴッチャリ、メンバーも皆私服(多分)でしたが、この時ばかりは空気が張り詰めていたような気がします。その後楽屋に戻るKazumaさんの後ろでさっき脱いだジャケットを再び足から着るaieさん。台無しだよww色々台無しだよwww
・途中から、演奏終了後にアコギを使った一発芸を振られる流れに。
・TUSKさん入場直後に、ZI:KILLの「SUICIDE〜想い出なんて〜」のカバー披露あり。多分これを歌っていたのが林田さんの筈。
・その後、そのTUSK+渋谷による演奏。こちらはZIGGYの「GLORIA」を演奏した後、「DISHの新曲です」と言って「ハナミズキ」(一青窈のアレ)を歌っていました。今思うと物凄い物見ちゃった気が…w
・摩天楼さんはMUNIMIUNIの「Beat for you」を披露。ライブではいつも髪が顔に掛かって怨霊のような佇まいですが、今回は想さんと共にゆるく司会役をしたりと中の人? が出ていて面白かったですよ。
・その後だったか失念しましたが、想、ハルカ両氏が加わってBUCK-TICKの「Jupiter」や河村隆一の「I love you」も披露。話には聞いてましたが、想さんの隆一が物真似じゃ利かないレベルでヤバい。声溜めすぎて演奏止めるとかもうね、もうねwww
・終盤に入ってきたHibikiさん、お酒が入っている他のメンバーのノリに微妙に困惑気味? 「ロックンロール!!」を言わされていましたw 演奏後、やはりギターを使った一発芸を振られる→想「テニス・卓球のラケットとかカブトムシの角とかはもう出てるからね」→Hibiki「…すみません! 思いつきません!(笑)」→想「あるよ。『これはベースです!』とか」→客「えぇ〜…」 想さん……w

終演直前に地震が起こり少しドキッとしましたが、特に大きな混乱もなく。
ラストは、ハルカ:メインボーカル・想:バックコーラス(?)・aie、渋谷:ギター・ササブチ:ドラムによるセッション。1曲目は長渕剛の「Captain of the ship」でしたが、想さんが途中「ヨーソロー」のタイミングを間違えるw ハルカさんはボーカリストではないからか、声は良く聞こえなかったのですが、この際楽しければ良いですよね。
オーラスは5人全員で弾けた曲をやってお終い。「ギー! ギー! ギー!」「銭よこせー!」の掛け合いが面白かったのですが、この曲何だったのでしょう…こちらも長渕かな?

最後はハルカ、想による挨拶も。うろ覚えですが書き出してみますと、
ハルカ「地震や原発の報道の事があるけど、今だけはそういう心配事を忘れられれば。俺たちはインディーズバンドだから、何があっても音楽をやっていくしかない」
想「自分達は何も出来ないかもしれないけど、プロの人を応援する事は出来る。バンギャル・バンギャル男は応援する事にかけてはプロだろう?

***

この後も飲みタイムは続いていたようですが、ひとまずこれでお終い。自分も電車の時間があったので退散しました。
本当に突発的なイベントだったのでしょうが、その辺の空気も含めて思いっきり笑えましたし楽しかったですよ。


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Dragon Guardian&KNIGHTS OF ROUND『桜牙』「新選組散華録」(2010)

01.藤田の日誌〜天〜
02.明日を駆け抜ける空
03.七貴族再臨
04.護国の刃
05.明日を駆け抜ける空(カラオケver)
06.護国の刃(カラオケver)

作詞 02:勇者アーサー、ナイツ・オブ・ドラゴン刃夜斗/04:ナイツ・オブ・ドラゴン刃夜斗
作曲 01、04:YAZIN/02、03:勇者アーサー
編曲 01、04:Cafe Au Lait

発売日:2010/10/31
品番:DRAGON07


***

美少女化した新選組が今宵、京の平和を守り抜く!  
(アルバム特設サイトより)


Dragon Guradianの勇者アーサーと、KNIGHTS OF ROUNDのギタリスト:YAZINによるプロジェクト「桜牙」の1stミニアルバム。ドラガ関連ですと、3rdアルバムのリミックス再発盤・4thアルバム・本作を含む企画ミニアルバムが4枚と、2010年は多作の年でしたね。
この桜牙は和風メタルプロジェクトとの事ですが、上に引用した、特設サイトの煽り文句やイラスト、キャラ紹介を見るに、ドラガの良い意味での「やり過ぎ感」が好きな自分にとっては、今回も極めて通常進行で嬉しい限りですw ドラマパート2曲を含む4曲入りなので、ボリュームとしてはミニアルバムというよりシングルでしょうか。ゲスト陣には、ナイツ・オブ・ドラゴン刃夜斗や魔法使いyuuなど、Dragon Guardianのクレジットに良く出ている人達の他に、声優・ボーカルとして佐藤利奈、小清水亜美など、最近のアニメやゲームに触れていれば名前を聞かなくもないメジャーどころも参加しています。

以下各曲について。


01.藤田の日誌〜天〜
男声・女声ナレーションとボイスドラマを乗せ、本作のテーマのような壮大な和風メロディーを前に出したオープニングトラック。
メインの新選組側のキャラクターは3人なのですが、その内の一人が血を見ると人格が入れ替わるリアル邪気眼キャラだったり、会話内容がどうにも百合臭かったり……うん、とてもいつも通りですね! 自分は元ネタの(日本史的な)新選組に関してあまり詳しくないのですが、何故タイトルが「藤田」なのかを知り、ちょっとへぇと思ったり。

02.明日を駆け抜ける空
キラキラした爽やかなシンセとギターソロからスタートするメロディアスチューン。作曲が勇者アーサーさんということもあってか、ほぼDragon Guardianの雰囲気を持ってきた感があり、一部笛による和風メロも入っていますが、それが無ければ普通に王道RPGメタルとしてドラガのアルバムに入ってしまいそうな気も。サビでは一層明るく突き抜けるメロディーが印象的です。

03.七貴族再臨
こちらもドラマトラック。前半は物悲しいメロディーをバックに新選組側の、後半はピアノのレトロで跳ねたメロディーをバックにし敵組織側のやり取りが描かれますが、その敵側では、今作中唯一の男性声優として参加した福田純が一人三役で頑張っています。台詞回しがいかにもな悪役でもうね、もうねw(褒めてます)

04.護国の刃
頭のサビに続き、琴・三味線・ギターによる和風メロが乱舞する疾走メロディアスナンバー。このサビがまたキャッチーでクサく、正に和風メタルといった印象で目茶苦茶ツボです。ボーカルを担当しているのは沖田役を演じる青葉りんごという人ですが、ドラマパートではキャピキャピしたロリ声なのに、歌の方は力強く歌いあげておりびっくりしたり。その沖田、前トラックから続いて死亡フラグを建てまくりでヤバい! と思っていたのですが…。その会話パートからのギターソロも熱いですよ。YAZINさんの曲は桜牙で初めて触れましたが、個人的に本作中で(と言っても実質2曲ですが)一番好みでしょうか。
因みに、私は本作をdiskunionで購入しましたが、特典としてこの曲のギターソロありver.(間奏の会話パートを無くし、そこにギターソロを被せたバージョン)のCD-Rが付いてきました。HMVではまた違う特典CDが付いています。

***

所謂オタ要素の強さに、「硬派なメタルファン」がどう思うのかは分かりませんが、Dragon Guardianのやり過ぎ路線に、笑いながらもツボを押されてきた私個人としては大歓迎のCDでした。ドラガの会話パートに対しては、これまでちょっと詰め込み過ぎだったり逆に引き過ぎ? という印象もあったのですが、本作はその辺りのバランスが取れてきている気がします。
ストーリーとしては、正直まだまだ食い足りないというかボリューム不足にも思えますが、本作リリースから2ヵ月後に、続編ミニAL「新選組悲恋歌」が出ているので、余裕のある人はアルバム1枚買うと思って一度に聴くのもアリ…かもしれませんw
取りあえず特設サイトで試聴してみて、平気そうなら購入を検討してみてはいかがでしょうか。

***

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新選組散華録(シンセングミサンカロク)新選組散華録(シンセングミサンカロク)
桜牙~Dragon Guardian & KNIGHTS OF ROUND~(オウガ~ドラゴン・ガーディアン・アンド・ナイツ・オブ・ラウンド~)

Dragon Guardian 2010-10-31
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ディスクユニオン
HMV特設サイト

アルバム特設サイト(試聴あり)

YouTube(公式)

Jungle Smile「抱きしめたい」(2001)

01.抱きしめたい
02.東京、さびしんぼ。
03.抱きしめたい (お稽古用)

CD-EXTRA
東京、さびしんぼ。 ミュージックビデオ

作詞 01、02:高木郁乃
作曲・編曲 01、02:吉田ゐさお

発売日:2001/05/23
品番:VICL-35243


***

いつにも増して我の強い感想を書いてみたり。

ボーカル・作詞:高木郁乃、作曲・編曲:吉田ゐさおによるユニット「Jungle Smile」の、10枚目にして今の所最後のシングル。つい最近になって知ったのですが、2曲共アニメの主題歌になっていたのですね。

以下各曲について。


01.抱きしめたい
抑えめのアレンジで進行するミディアムテンポのポップス。
この曲を知ったきっかけは、ほぼ10年前、当時聴いていたNHKのラジオ「ミュージックスクエア」のお薦め紹介コーナー(うろ覚え。当時この番組は録音していたので、実家に音声ファイルがある筈…)でした。そこでボーカル高木郁乃のコメントが紹介され、「これは女の子同士の曲なんですよ」との事で、へぇと思って聴いたら、もう百合ソングにしか聴こえなくなってしまったという…w まあ、自分が勝手にそう思っているだけですけれど。
別に明確な描写があるわけではないのですが(そもそも自分は男ですし)、10代の女の子の微妙な心理――ダメな自分への過度なコンプレックス・特定の相手への羨望/嫉妬/友情(≒軽い恋愛感情)――等々がぐちゃぐちゃに混ざり合った描写が非常に秀逸な印象を持ちました。
楽曲自体そこまで派手な展開があるわけではないのですが、一つ一つ噛み締めるようなボーカルによる、物語構成の歌詞とサビでの盛り上がりによって、当時かなり耳に残る楽曲になりました。人によっては痛さも感じるかもしれませんが、ポップスシーンでは実は稀なテーマを扱った歌なのではないかと思ったりします。
この記事を書くに当たって随分久しぶりに聴きましたが、やはり胸がギュッとなる感覚に襲われました。

02.東京、さびしんぼ。
スチールギターの音色に時々中国的な印象も受けるスローバラード。こちらは露骨にドロドロした恋愛、というか、タイトル通り寂しい関係を描いた歌詞が載っています。一部ボーカル…というか歌詞の運びが、メロディーに対して詰め込み気味な気もして、ちょっと進行がモタつくような印象もあったり。ボーカルの感情的には合っているとも言えるのですが。
全編に亘って鳴らされるマリンバとチェロの音が耳に優しく、物悲しげながらも心地良いメロディーを堪能できると思います。しかし、本当にタイトル通りの曲としか言いようがない…。
CD-EXTRAとして、この曲のPVが入っていますが、こちらは吉田ゐさおが演出・撮影・編集を行っています。

03.抱きしめたい (お稽古用)
1曲目のボーカルを除いたカラオケですが、その空いた部分にギターを追加して歌メロをなぞったバージョンとなっています。

***

Jungle SmileのCDで手元にあるのは、今の所これだけなのですが、タイトル曲のインパクトは今でも変わらないみたいです。今からでもベスト盤に手を出してみようかな…w

***

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抱きしめたい抱きしめたい
Jungle Smile

ビクターエンタテインメント 2001-05-23
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オフィシャルサイト(試聴あり)

THE SPLATTERS「脳内出血」(2010)

01.第三者は喚き散らす裁判官が法で裁くかの様に
02.522181
03.瘡蓋
04.大日本帝國
05.宇宙(SORA)
06.サリドマイド
07.自閉症
08.「呪」「祝」

全曲作詞:sceana
全曲作曲:FATHER LANKESTER MERRIN
全曲編曲:THE SPLATTERS

発売日:2010/09/01
品番:FTCS-2276


***

かまいたち、幻覚アレルギー、OCTOPUS CULT、alien 9 ballなどで活動してきたsceanaが久々に結成したバンド「THE SPLATTERS」のデビューミニアルバム。ディスクユニオンで先行発売されていましたが、後に一般流通も始まりました。
メンバーは、ボーカル:sceana、ギター:殺〜KOЯO〜、ベース:FATHER LANKESTER MERRIN、ドラム:NOB、DJ:PA$TAなのですが、今マイスペを確認したらベーシストがタツヤという人になっていました。名義が変わったのか、別の人になったのか…? ランケスター・メリン神父っていかにも変名臭い辺り、前者な気がしますが…情報求む。

音の方ですが、ゴリッゴリにラウドなメタルサウンドが全開で、そこにシイナの金切り高音ボーカルが暴れ回っています。かつて起こった社会の出来事に対する攻撃的な表現も結構多いですね。どの曲もテンポが早く、尺も1〜3分台という事もあり、嵐のように20分が過ぎ去りますが、自分がこの手のジャンルに明るくないせいか、各々の曲の区別があんまりつかないのも否めなかったり…w 
現在myspaceで、1曲目の「第三者は喚き散らす裁判官が法で裁くかの様に」のみフル試聴出来ますが、基本全曲同じ方向を向いているので、これが気に入れば全曲ツボに入ると思って大丈夫かと。音のショボさは全く無いと思うので、とにかく攻撃的なバンドを聞きたい人には大いにお勧めです。今年(2011年)5月には、2度目のライブが予定されていますよ。

***

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THE SPLATTERS

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discunion

myspace

地獄絵「異形の快楽あるいは、廬世の夢」(1999)

01.錯乱神楽
02.異形の快楽あるいは、廬世の夢
03.腐蝕斑
04.Dying
05.囮

全曲作詞・作曲:レア

品番:VELVET-CD002


***

タイトルからしてアングラ臭ぷんぷんの、地獄絵の2ndミニアルバム。この時期のメンバーは、ボーカル:レア、ベース:ドヲル、ギター:シキですが、クレジットによると、レコーディングはレアとドヲルの二人によって行われた模様。リズムは打ち込みですが、ブックレットには「Rhythmbox:マーガレット」と書かれていますw
バンドは2000年に活動を休止、現在レアはSCISSORS GARDEN名義で、ドヲルはENDLESS DISMAL MOAN名義でそれぞれ活動しています。

実はリリースから7年程経ってから手に取った本作。初聴時の印象は、とにかく陰々滅々としたアングラ方面の音を出している……という物だったのですが、今回改めて聴いてみると、意外と当時のV系の色も見えるかな? とも。1曲目の「錯乱神楽」や4曲目「Dying」などは、潰れた打ち込みリズムや篭ったギターの音ながら、展開はツタツタ発狂曲といった趣ですし、別段メロディーも捨てては居ないように感じます(ボーカルはベタッとしてますが…)。これでギターが細くてテロテロ、ドラムが軽くパシャパシャしていたならば、完全にジャリバンとして親しみやすい音になっていた気がしてなりません(笑)。タイトル曲「異形の快楽あるいは、廬世の夢」も気持ち悪いボーカル(褒めてます)が乗りおどろおどろしい雰囲気ながら、3拍子でノリ易さも持っていますし。
それでも、約8分間ドロドロしたスローテンポな展開が続く「腐蝕斑」、ギターの篭もり具合が結果的にドゥームっぽくなった気もする「囮」にはヘッドホンを左右にグルグルする語りがあったりと、やはりそっち方面の要素は強いのですけれど。

当時のインディーズという点を考えても、お世辞にも音が良いとは言えないのですが、それが逆に日本的なジメッとしたホラー要素に繋がってもいる気がするので、そちらの要素に興味がある人は、探してみて損はないかもしれません。私自身、彼らの音源は今の所本作しか手元にないのですけれど。
上にリンクも貼ったSCISSORS GARDENのマイスペの曲を聴くと、本格的にホラーのサントラチックな音作りを進めている感じを受けますし、今更ながらそちらの方も気になります。

***

igyounokairaku


ピュアサウンド

Cocco「エメラルド」(2010)

01.三村エレジー
02.ニライカナイ
03.蝶の舞う
04.Spring around
05.玻璃の花
06.4×4
07.のばら
08.十三夜
09.Light up
10.クロッカス
11.Stardust
12.あたらしいうた
13.カラハーイ
14.絹ずれ〜島言葉〜

全曲作詞:Cocco(方言指導 14:真喜志勉)
全曲作曲:Cocco
編曲 01、06、10:Curly Giraffe、Cocco/02、09、11、13:根岸孝旨、Cocco/03:teamきらきら/04、07、:RYUKYUDISKO、Cocco/05、12:Cocco/08:Mine-Chang、Cocco/14:堀江博久、Cocco
弦編曲 13:弦一徹

発売日:2010/08/11
品番:VIZL-389(初回盤)/VICL-63648(通常盤)


***

Coccoの7thアルバム。初回盤にはアルバム未収録曲を含む、シングル曲のPVが入ったDVDが付いていますが、私の手元にあるのは通常盤になります。
本作からセルフプロデュースとなり、曲毎に多くの人と共同で編曲を行なっている為か、非常に音作りの幅が広い印象のアルバムとなっています(自分が復帰一枚目の「ザンサイアン」から、一気に飛ばして本作を聴いたせいもあるとは思いますが)。

以下各曲について。


01.三村エレジー
オープニングは、アコギとサクサク乗った打ち込みが前に出たポップチューン。全体的に抑えめな雰囲気ですが、Bメロに入るとコーラスも入り壮大さも感じます。歌詞は沖縄ことばをメインにしていますが、英訳の方を読むと、結構シリアスな題材を扱っているのが分かります。ブックレットによると三村節を取り入れているそうで。

02.ニライカナイ
16thシングルタイトル曲。
Coccoのシングル曲っぽい? ヘヴィなロックサウンドに広がりのあるボーカルが乗った曲となっていますが、男声の語りが挿入されたり、沖縄民謡調のコーラスや太鼓が全編にわたって前に出ていたりと、かなりエネルギッシュな印象を受けます。自分のような熱心に活動を追っていない人にも入りやすく、且つ変化も感じられる曲なのではないかなと。

03.蝶の舞う
こちらも一度活休に入る前のCoccoのパブリックイメージにありそうな、ヘヴィなバンドサウンド+ピアノと力強く歌い上げるボーカルの取り合わせとなっています。こちらの方がスローテンポなせいか、重ためというかドロッとした雰囲気を感じますが、唄メロ自体は前に出ているので、そんなに聴き疲れはしないのではないでしょうか。

04.Spring around
イントロからピコピコしたデジタル音+ダンサブルなアレンジで、初聴時はぶっ飛ばされました(前曲との落差もあって)。でもこのキラキラ感が、ボーカルとあっけらかんとした少しエロい歌詞に合うのですよ、本当に。こちらは編曲とプログラミングを担当したRYUKYUDISKOの色が出ているのかな? 考えてみれば、活休前の音は根岸孝旨の色が濃く出ていたのでしょうけれどね。こういう音になっても別ジャンルに聴こえない辺り、やっぱりメロディーの力は凄いなと。

05.玻璃の花
フワッとしたシンセが透明感を演出している、穏やかながら壮大なバラード。ボーカルもスコンと突き抜けながら伸び伸びと歌っている様に思います。

06.4×4
前半はほぼアコギとボーカルのみで進行する、シンプルなミディアムバラードですが、歌詞のせいもあってか、前曲よりも物悲しい雰囲気を強く感じます。中盤からピアノや薄いシンセも入り徐々に盛り上がっていきます。バラード続きですが、あまりまったりした感もないのは、2曲の方向が対照的だからかな? とも思ったり。

07.のばら
そしてこちらもRYUKYUDISKOが参加し、Spring aroundよりも更に突き抜けた感のあるキラキラダンスチューン。「わぁ〜お〜〜」のコーラスが妙に癖になったり、早口でいろは唄が入ったりと、ユーモラスな部分も強く感じますが、歌詞はあまり深追いすると、ハートフルボッコな事態になりそうなのが怖い。いや本当に大好きですこれ。

08.十三夜
で、今度はR&B調アレンジ! ちょっとラップっぽい歌い方も入ったりとする辺り、本作はマジでただ者ではない…w ただこちらはサビに入ると、沖縄民謡コーラスも交えた、壮大なバンドサウンドに移行するので、ニライカナイ同様、良い具合にイメージを壊せている気がします。
自分の書き方だと随分カオスな曲みたいですが、凄く聴きやすいアレンジだと思いますよ。

09.Light up
哀愁を感じさせるピアノと歌メロが印象的な、ちょっとレトロなワルツ調の楽曲。バックのギターやフルートもクサいメロディーを奏でています。うらぶれた雰囲気から、終盤にかけて感情的に盛り上がる展開もツボ。

10.クロッカス
アコーディオンとピアノの音に優しい印象を受ける、こちらも3拍子のポップナンバー。ボーカルもほわんと包みこむような歌い方をしており、聴いていてこちらも穏やかな気分になりますが、その歌い方で「何か言いたいのならば表へ出ろ 何も知らずかわいそうな輩ども」とサラッと言われるとドキッとしたり。2分半弱なのが食い足りない程に、メロディーがスッと耳に入ってきます。

11.Stardust
キラキラしたピアノから始まる、明るく壮大なミディアムポップナンバー。クロッカスの方向を更に進め、シングルタイトル曲になってもおかしくなさそうな、無駄のない展開とキャッチーさ、良い意味で癖の薄い入りやすさを持った、終盤の盛り上がりドコロだと思っています。この曲ライブで聴いたら凄そうだなあ…。

12.あたらしいうた
ある意味、本作中最も衝撃的だったかもしれない、どストレートで弾けたメロディックパンクナンバー。音も(自分の素人耳の判断ですが)ラフに作ってあるように聴こえますし、ちょっと力を抜いて作られた曲だったのかもしれません。サポートメンバーも、他の曲のクレジットから判断するに、この曲だけパートチェンジしてたりするのかな? Stardustとカラハーイの間にこれ、という所も挑戦的な気がしますw

13.カラハーイ
打ち込みのリズムを前面に出した前半に、デジタル民謡? と思っていると、サビで一気に(本当に一気に!)、爽やかなストリングスを乗せキャッチーに展開するのに驚かされた、民謡要素とダンサブルな色が融合したような、でもちゃんとポップな楽曲。終盤のストリングス・打ち込み・三線が入り、過剰なまでに盛り上がる展開もたまりません。

14.絹ずれ〜島言葉〜
15thシングル「こっこさんの台所CD」に収録されていた曲の島言葉バージョン。シングルバージョンを聴いていないので聴き比べは出来ませんが、こちらはCoccoのシングル曲っぽい、壮大さを持ったロックナンバーになっていると思います。終盤に民謡調のコーラスが入り盛り上がりを見せます。このラスト2曲で相当お腹一杯にさせてくれますよ。

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Coccoはヘヴィなバンドサウンドしか認めない! という人が本作を受け入れられるかまではちょっと分かりませんが、基本は歌メロを前面に出しているので、そういう意味ではずっとブレは無いのかなと思っています(上にも書きましたが、その辺りの音作りは根岸孝旨による功績が大きいと思いますし)。
アレンジ陣の色がかなり強く出たのか、1曲1曲の振り幅が広いアルバムになっている印象ですが、かと言ってオムニバス的という事でもなく、あくまでCoccoのアルバムとして楽しむことが出来ました。出身や中の人の部分から語られている事が多い印象も大きいですが、純粋にポップアルバムとして、かなりお勧めなアルバムになっていると思いますよ。

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