一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

2013年03月

「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 010 島村卯月」(2012)

01. S(mile)ING!
02. ドラマ「目指せ! シンデレラNO.1! - 島村卯月編
03. S(mile)ING! オリジナル・カラオケ
04. ボーナス・トラック

作詞 01:NBSI(八代雄太)
作曲・編曲 01:NBSI(Yoshi)

歌・トーク:島村卯月(CV:大橋彩香)
コーラス 01:Mitsu(NBSI)
ギター 01:後藤貴徳
バイオリン 01:Bloom Quartet & Ensemble

発売日:2012/08/08
品番:COCC-16632


***

順番が前後しますが、今回はシンデレラガールズのキャラソンCD第2弾の中からこちらを。
他のデレマス関連CDと同じく、ボーカル曲+ドラマトラック+カラオケ+ボイス集という構成になっています。(ゲーム内で使用出来るデータを呼び出すシリアルナンバーが特典としてありましたが、これを書いている時点でその期間は終了済)

01. S(mile)ING!
ゲーム本編では開始当初から登場するのに加え、かっ飛んだキャラ付けをされる人も軒並みいる中、ビジュアル面でも性格面でもその「普通」っぷりが際立っている印象のキャラクターですが(公式4コマではそれを逆手に取ったようなネタもちらほら)、こちらの曲もその王道ぶりを全力でぶつけてきたポップナンバーとなっています。
斜に構えてカウンター狙い何それ美味しいのと言わんばかりの、バイオリンとアコギが目立つ適度にキラキラした軽やかなアレンジとポジティブな歌詞を載せた爽やかなメロディーは、いかにもなアイドルポップスといった印象。ボーカルに関しては、意図的なものなのか中の人の技術的な問題なのか判断に迷う、いっぱいいっぱい気味の歌唱に感じますが、新人アイドルというキャラ付けには合っているのでこれでOKなのだと思う事にします。(調べてみたら、リリース当時キャラと中の人の年齢が一緒だったのでちょっと驚いた)
初聴時、アイマス関連曲である「shiny smile」を思い起こしましたが、クレジットを見ると同じ人が作曲を手掛けていました。

02. ドラマ「目指せ! シンデレラNO.1! - 島村卯月編
キャラクターによるドラマトラック。こちらも引き続きいっぱいいっぱいな進行が、新人臭を高めているため作り手側の狙いは成功しているのでしょう。トーク内容もひたすら元気で普通に……と思いきや、中盤で結構頑固な面も感じられたり。そしてエスカレートするシチュエーション(標高的な意味で)。
後やたら頑張る頑張る言っている印象がありましたが、数えてみたらほぼ1分に1回のペースで言っていました。意外と少ない(そんな

04. ボーナス・トラック
ゲーム内のセリフを中心としたボイス集。

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声が気になる人も若干いそうですが、個人的にはアリだと思っています。
特典使用期間は過ぎてしまっていますが、ゲーム内で気になっている人にとって十分に楽しめるアイテムではないかと。


THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 010 島村卯月THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 010 島村卯月
島村卯月(CV:大橋彩香)

日本コロムビア 2012-08-08
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日本コロンビア内商品情報ページ(試聴あリ)

黒色すみれ「アンデルメルヘン歌曲集 [新装版]」(2007)

01. アンデルメルヘン行進曲
02. 純潔は赤
03. 若きグレーテルの悩み
04. 百年の時を越えて
05. ともだちポルカ
06. 灯しび
07. 悲劇のマリオネット
08. 永久に麗しく、すみれの花よ
09. おしまいのうた
10. カノン
11. 世界一幸福な花嫁 (bonus track)
12. Lascia ch'io pianga(歌劇「リナルド」より) (bonus track)

作詞 01、03、04、06〜09、11:佐藤由佳/02、05:黒色すみれ
作曲 01、03、04、06〜09:佐藤由佳/02、05:黒色すみれ/10:Johan Pachelbel/11:Gypsy's Traditional song/12:G.Hendel

Members
Vocal、Accordion、Piano:ゆか
Violin、Piano:さち

発売日:2007/03/14
品番:KSS-001


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ボーカル・ピアノ担当のゆか、バイオリン・ピアノ担当のさちによるユニット「黒色すみれ」の1stフルアルバム。
元々は2006年にリリースされましたが、翌年11,12をボーナストラックとして加え、ジャケットデザインも若干変更された新装版が発売。私の手元にあるのもそちらになります。

基本的には、童謡・唱歌の要素をメインにしたメロディーと上で紹介した楽器をメインとした、レトロでシンプルな音作りなのですが、それがバッチリはまっている印象。アルバムタイトルにもある通り、童話を元ネタにした物語性を持った歌詞が多い事も食い合せの良さに繋がっている気がします。元ネタ自体はアンデルセン原作オンリーではなく、有名な童話(赤ずきん、マッチ売りの少女、ヘンゼルとグレーテルetc)からまんべんなく集めたようですけれど。いかにもオペラティックなボーカルが好みを分けそうですが、コミカルでちょっとホラーな要素も持った楽曲達には、これ位主張してくれた方が個人的には。ボートラでのクラシックや民謡からの選曲もしっかりモノにしています。
V系CDショップでも扱われているものの、本人達のルーツは特にそちらにあるようではなさそうですが(スペシャルサンクスにIZAMの名前があったりはしますが、舞台方面の絡みでしょうか)、ゴスロリドレスを基調とした出で立ちやジャケットデザインは、そこから音楽性を膨らませやすいこともあって、手に取りやすいのかもしれません。(実際私も、山本タカトがジャケットを手がけたミニアルバムを店で見かけたのが興味を持った切っ掛けだったりするので)

「ヨバレテトビデルヨッチャンデス!!」がクセになる(笑)特にコミカルな色が強いマーチ調の「ともだちポルカ」・うらぶれた雰囲気のアコーディオンとバイオリンが印象的な、哀愁ある「悲劇のマリオネット」・ユニットのテーマソング的な位置づけと言えそうな、唱歌風で凛としたサビが映える「永久に麗しく、すみれの花よ」が特に好みでしょうか。
現時点で手元にあるのは本作だけなのですが、公式の試聴等で触れた範囲では、この後のアルバムでも楽曲傾向にブレは無さそうなので、レトロなアレンジやメロディー・オペラティックなボーカルが好きな人には特にピンと来やすいのではないかと思っています。



アンデルメルヘン歌曲集 [新装版]アンデルメルヘン歌曲集 [新装版]
黒色すみれ Kokusyoku Sumire

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オフィシャルサイト(試聴あり)
myspace

ALI PROJECT「贋作師」(2012)

01. 贋作師
02. ALICE 同罪イノセント
03. 蓮華幽恋
04. 真偽贋者遊覧会
05. La verite
06. 野性双生児
07. 逝ける王女の肖像画
08. 真夏の憂愁夫人
09. 天譴と超克
10. RED WALTZ

全曲作詞:Arika Takarano
全曲作曲:Mikiya Katakura
Strings & 二胡 & Balalaika Arrangement 03、05、08、10:Yoshihisa Hirano
Strings Arrangement 07:Tsuyoshi Watanabe

発売日:2012/07/18
品番:TKCU-77139

Members
Vocals:Arika Takarano
作曲、Produced、Directed:Mikiya Katakura


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前作「汎新日本主義」から約2年ぶりとなったALI PROJECT12枚目のオリジナルアルバム。
ジャケットのモチーフは、ベラスケスの『マルガリータ王女像』ですが、彼女をテーマにしている楽曲(07)も入っています。

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蟋蟀「雛菊」(2013)

01.雛菊
02.ララ・バイ
03.雛菊(Instrumental)
04.ララ・バイ(Instrumental)

作詞 01、02:竜之佑
作曲 01、02:泉
全局編曲:Ko-rogi

Members
Vo:竜之佑
Ba:泉

配布開始日:2013/02/01
品番:K-003


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V系CDショップ・ライブハウス等で無料配布されている、蟋蟀のシングル。
本作で初めて聴きましたが、無料配布と販売を合わせて5枚目のシングルとなるのですかね。プレスCDになっているのが嬉しい。


01.雛菊
琴風のシンセを交えた、ほんのり和風のダーク寄りメロディアスチューン。
バンド名やジャケットの雰囲気から、和風は和風でもう少しジメッとしたものを想像していたので、ある意味分かりやすい展開が初聴時ちょっと意外でした。
(音質的・技術的な問題かもしれませんが)ラウド過ぎない塩梅にザクザクさせるギターや、極端に下手ではないながらも一昔ちょい前のダークV系を思い起こさせるベタッとしたボーカル、サビに入るとキャッチーに歌い上げる展開と、ともすると2000年前後のジャリバンがやっていてもおかしくない曲調に思えるのですが、どうなんでしょう。そのサビのバックで打ち込みリズムがツタツタ言い始めるのも、その辺りを連想する一因かもしれません。

02.ララ・バイ
イントロのピコピコ言う打ち込みにやはりびっくりした、デジロック色の強い疾走曲。サビの盛り上がりやキャッチーさではタイトル曲に負けていませんが、Aメロにおける喚くようなボーカルが個人的に強烈でした。こちらも技量的な問題なのかもしれませんが、所謂ヴォイヴォイシャウトにまでは辿り着いていないが故の生々しさが生じており、サビとの対比が面白いことになっているなぁと。

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当初の予想とは若干違いながらも、これはこれで面白く聴けてしまったシングル。
公式での試聴・フルDLで聴いた範囲では、2000年前後にV系に触れ始めた人が反応しやすい曲が多いのかなと思わせられるものが多い印象だったので、その辺りを探している人は気にしてみると良いかもしれません。
現在、オフィシャルサイトでタイトル曲のフルDLが可能になっています。

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オフィシャルサイト(タイトル曲のみフルDL可能)

YouTube(公式)

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