優朗「UNHOLY」(1997)


1:冷血 pt2
2:ヘンリー・リー
3:獣は氷の夢を見る
4:祈る男
5:UNHOLY
6:アリス
7:ピエロが五人 〜acoustic

全曲作詞・作曲・編曲:優朗



***


SPEED-iDのボーカリスト優朗の1stソロCD。1997年リリース。
演奏はほぼ優朗一人で行なっており、SPEED-iDより打ち込みの割合が多くなっています。
そしてこのアルバムのテーマは「殺人」。歌詞の中で死を扱う、という事は別段珍しくもないのかもしれませんが、ここでは実際に起こった事件を元に書かれた曲が多く、その辺で重たい感じを持ったアルバムかもしれません。
1,2,4,5,6は後にSPEED-iDのアルバム「UNHOLY NIGHT」にバンドバージョンとして新録されています。

続きに各曲について少し書いてあります。

1:冷血 pt2

「八つ墓村」のモデルとなった「津山30人殺し」をモチーフにした曲。
暗く呟くようなボーカルと打ち込み&ノイズ音が鬱々とした雰囲気を出したまま曲が進んでいきます。
途中で入る語りの内容は、犯人の都井睦雄から見た犯行の様子。ちょうどこのCDを聴いたのと前後して筑波昭の「津山三十人殺し」を読んでいたので光景が想像しやすかったですね。


2:ヘンリー・リー

アメリカの連続殺人犯、ヘンリー・リー・ルーカスの生い立ちを語っています。
「冷血」よりはアップテンポですが、こちらも淡々と進んでいく印象です。
まあどうしても歌詞に目がいってしまうので…。
個人的にはバンドバージョンの方が盛り上がりがあって好きかも。


3:獣は氷の夢を見る

シンセの音が冷たい浮遊感を出していて気持ち良いです。
歌詞はネガティブですが、このCDの中ではポップ寄りの曲でしょうか。


4:祈る男

3曲目と同じくネガティブ全開の歌詞ですが妙に浮遊感のある曲。
静かになるパートの「忌まわしき夜 主はきませり」の部分が好き。


5:UNHOLY

アルバム中最もノリノリな曲。
一応このCD及び2枚目「UNHOLY2」・3枚目「UNHOLY3」を通したテーマ曲のような位置づけになるのでしょうか。


6:アリス

ポップ寄りな曲なのに歌詞が病み病み。まあ好きなんですが。
少女を誘拐→殺害→死体損壊という流れでしょうか。
モチーフは恐らく宮崎勤。


7:ピエロが五人 〜acoustic

SPEED-iD のアルバム「i-D THE M・A・S EDITION」に収録されていた同名曲のアコースティックバージョン。
こちらのバージョンの方がボーカルが生々しく音が若干くっきりしていて好きです。


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あんまり一般の方にはお勧めしづらいアルバムですが、ダーク目の打ち込みが好きでV系界隈を聴いている人なら大丈夫だとも思います。多分。


UNHOLYUNHOLY
優朗

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