ブログネタ
CDレビュー に参加中!
Lacroix Despheres「Dernier Paradis - The Symphonic Gothic Opera - act 1」(2008)


01:Prologue
02:La Vérité Fermée
03:Iris
04:Ouverture De La Soiree
05:古の刻より舞い降りし者たち(Album Version)
06:Fiore
07:...Avec La Viellie Melodie
08:Prologue (Inst.)
09:La Vérité Fermée (Inst.)
10:Iris (Inst.)
11:Ouverture De La Soiree (Inst.)
12:古の刻より舞い降りし者たち (Album Version) (Inst.)
13:Fiore (Inst.)

作詞
01〜06:翔
全曲作曲:翔



***


男女ツインボーカルを擁するバンド「Lacroix Despheres(ラクロワ・デスフェール)」の1stアルバム。
男声ボーカルの翔はMALICE MIZERのKlahaを少しライトにした感じ、ソプラノボーカルの紗夜はちょっと線が細いですが綺麗な声をしています。
メンバーは他にギタリストと、サポートメンバーにギター、バイオリン、オーボエがおり(これを書いている時点ではギターが交代、サポートにフルート奏者が加わっています)、クラシカルなメロディーに語りを乗せたストーリー性の強い楽曲を展開しています。
ドラムは打ち込みでしょうがそんなに気になりません。


以下各曲について。
01:Prologue
ピアノと語りによるオープニング。
のっけから大仰な語り口がもうたまりません。


02:La Vérité Fermée
そしていきなり男女ツインボーカルによるクサい疾走曲。
語り、中盤のオーケストラとコーラスによる盛り上がり、そこからの疾走パート、そしてサビメロ、こういうのが大好物です。
8分超える曲ですがあまり長さは感じません。


03:Iris
男声ボーカルによるシンフォニックなバラード。後述するAMADEUSを彷彿とさせます。
後半からの大仰な展開ががたまりません。
オーボエやバイオリンが居る強みが出ているのでしょうか。
サビなどここまでやるともう歌謡曲の域になっている気もします。


04:Ouverture De La Soiree
三拍子のクラシカルで怪しげな曲。
サビでの壮大なオーケストラとコーラスが印象的です。
最後テンポアップして終わる所も良いですね。


05:古の刻より舞い降りし者たち(Album Version)
イントロ〜コーラスの流れでもうツボ入りまくりの疾走曲。
ツインギターのハモり、バックや間奏のコーラス、男女ボーカルが歌い上げるサビのメロディー、何処を取ってもクサ過ぎて悶絶します。
私は試聴でこの曲を聴いた瞬間アルバム購入を決めましたw


06:Fiore
これは分かりやすいポップナンバーですね。
かなりMALICE MIZERの「au revoir」っぽいです。
バイオリンのメロディーがそう思わせるのでしょうか。


07:...Avec La Viellie Melodie
鐘の音をバックにした短いインスト。


***


インディーズで語りを交えたクラシック要素のある曲を作るグループというと、以前紹介したDragon Guardian等があげられますが、こちらの方が最初からすんなり聴けてしまうのはやはり自分がヴィジュの音に毒されているからなのか…w
作曲者でもある翔のプロフィールを見ても、好きな音楽に「MALICE MIZER」や「ALI PROJCET」等がある通り、クラシカルでメロディアスな曲が並んでいるのですが、マリスよりは、かつて活動していたやはり男女ツインボーカルを擁していたバンド「AMADEUS」からの影響を強くを感じました。本人が意識しているかは分かりませんが…。(最初バンド情報を知らない時に某所で「古の刻より〜」の試聴音源を聴いた時は、冗談抜きでアマデウスの曲かと思ったものでした)
クラシック要素のあるV系が好きな方や、クサい語りやストーリー性のある曲が聴きたい人にはオススメしたいCDです。
次の音源も非常に楽しみなバンドの1つですね。


オフィシャルサイト
myspace