一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

カテゴリ: ライブ

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The CANDY SPOOKY THEATERの結成10周年記念3マンライブ。
スターラウンジは初めて行くハコだったのですが、今回のようなイベントが合いそうな雰囲気でしたよ。今回はステージ上方に蜘蛛の巣の装飾が加えられ、更に浮世離れ感がアップしていたというか。
地下にもライブハウス:チェルシーホテルがあるせいか、イベント中時々あちらの演奏が響いてくるのがちょっと気になりましたが、向こうもそんな感じだったのでしょうか。
転換中BGMがコミカルホラーなものばかりだったりと、細かい工夫も嬉しいですね。

以下出演順に。


emmuree
5、6年をかけ本格的にハマりつつある気がするアンミュレ。
開幕一番目に入ったのが、ボンボン付きモコモコカボチャ帽子を被った想(※)……あと小さいステッキにカボチャ指輪も装備。フロアに驚きと笑いが混じった声が広がる中始まったのは、彼らの中では明るめの「strawberry」。
久しぶりの鑑賞では、お祭り仕様の彼らが見られるのかと思っていたのですが、そんなポップなオープニングの後、すぐにカボチャをフロアに放ってからは、激しい目の曲をたたみ掛ける構成に。最近のライブでは披露していたらしい、11月に出る新譜からの曲は今回ありませんでしたが、葬列とxxxやバレリーナ、ミスドレインといった、生で見たかった楽曲が聴けたので概ね満足。

このバンドも活動13年目という事で、それに関するMCも想さんからあったのですが、彼らが10年目を迎えた頃は、若干マンネリに陥っていたそうで、当時はそれをリセットする方向に行った、ということでした。(そして出来たのが「灯陰」だったのでしょうか)
そしてラストは「ラブレター」で重い余韻を残すのもハマっていた気がします。冒頭の可愛さ(!?)とテンション高めの流れで引き込み、いつの間にかドス黒い深みに沈めていく構成だった印象でした。
あと自分は、曲間にギターのネックをスライドして出す(?)キョワーン音が割と好きらしいw

物販で9月に出たライブアルバムと、既発音源でまだ手元に無かった「灰色」を購入。

セットリスト(想氏ブログより引用)
strawberry
story in heaven
葬列とxxx
バレリーナ
リバティ
angel's watercolor
瓶詰少女
ジザスカ
miss【drain】
ラブレター


※zoisite荒川れいこさんの写真より
https://twitter.com/zoisite_info/status/260050921592078336


highfashionparalyze
3マンということで、単純に持ち時間が長かったこともあるのでしょうが、個人的には過去最大級にMPをガリガリ削られる(褒め言葉)濃厚なステージ。取り敢えず、途中でセトリを覚えるのを諦めるくらいには、赤い照明に飲みこまれるような濃密な空気が充満していました。
頭にやったのは、aieのギターが主体でkazumaがそこに時々絡むインストっぽいナンバーでしたが、あれは最近出来たのか即興の内だったのか……。そしてYou Spin Me Roundは毎度何であんなにドロドロしたカバーにry
ラストのXX("I Kill My Shadow〜"のアレ)での鬼気迫る笑い声も生々しいのですが、それでいながらステージの上ではフィクションの世界として成立しているのが凄いと言うか。
取り敢えず個人的には、今まで鑑賞した中でもかなりズッシリと来たアクトでした。

取り敢えず確認できた曲を順不同で並べておきますよ。

(半インスト的楽曲?)
spoiled
蟻は血が重要である
タイトル不明(タラッタッタ〜♪ のアレ)
脳内に
My Funny Valentine
形の無い 何よりも 愛したのは お前だけが
You Spin Me Round
XX



The CANDY SPOOKY THEATER
いつも年単位のブランクがあって鑑賞している気がしますが、その度全くブレを感じさせないダークでコミカルな世界観。kazumaさんとはまた違った方向で人間やめている気がするボーカリストJACKですが、そのバッチリのゾンビメイクや楽曲中の人形じみたカクカクした動きには、やはり見入ってしまいます。「This is Halloween」のカバーも、既に彼らのオリジナルのようでした。

ライブというより演劇のような楽しさを感じるバンドですが、一方今回は10周年記念公演でのサブライズとして、後半サポートドラマーD.Kを迎えての構成で進行。登場時ドラえもんのお面を着けていた彼ですが、ドラムの前に座りお面を取ると、顔にもドラえもんメイク……あれはズルいw
そんなネタを始め、後半は少しステージ上に血が通い始めたというか(打ち込みリズムが生になったので、音が響くようになったというのも勿論あるでしょうが)、D.Kさんが(良い意味で)彼らの世界観とは違う笑い要素で引っ掻き回していた印象が。それに影響されたのか、前半に比べアグレッシブに思える進行でしたが、これもお祭りならではの面白さでしょう。
アンコール含め怖面白い楽曲を担当することが出来ました。

***

終演後入り口に向かおうとしたら、PA側の入り口から、キャンスプのペギィさんジュニアさんが奇声をあげながら突然登場したので軽くビビったりw
三者三様の黒さを魅せつけられた今回のイベント。3組とも特に観ておきたいバンドだったからか、大して動いても居ないのに体力を使ったらしく、帰り道では嬉しいグッタリ感に襲われたのでした。

そう、今年もあと2ヶ月ですよ('A`)

「Dazzling light & Thick Shadows」@池袋手刀 2012/09/30

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台風から逃げるように向かった池袋手刀にて、前回から約13ヶ月振りに行われたLIGHT & SHADE(のボーカル原?)をフィーチャーしたイベントに行ってきました。
出演バンドのMCで必ず「原フェス」「原サミット」「原SONIC2012(by 優朗)」等など弄られており、原さん愛されているのだなぁと。
7バンドが出演するイベントでしたが、今回かなり転換がサクサクでその点ではストレス少なく観れた気がします。手刀はauガラケーの電波がほぼ入らないので、転換中上に行き台風情報を見ていたらすぐ次バンドの演奏が始まりちょっと慌てた程の仕事の速さ……。


カラビンカ
そろそろ音源が欲しかったりする、白塗り怨念パンクカラビンカちゃん。今回ベーシストのサオリは血糊の付いたセーラー服で登場しましたが、ファンもサオリさんコス(?)の方がちらほらいらっしゃったので、結構浸透しているのかな。暗い世界観ながら軽妙な雰囲気も感じたり、そのバランスが丁度いいのかもしれません。
MC中にボーカル工藤がSPEED-iDの「ROUND MIDNIGHT」をちょっとだけ披露しましたが、その後に演奏した楽曲(顔を引き攣らせながら、ストレートに変態な歌詞を呟くのが印象的なドロドロチューン)で最後の最後にしれっと「目覚メヨ冷血……」とぶっ込んできたのは気のせいじゃなかったと信じたい……(とTwitterに書いた所、工藤さん本人から実際に歌ったとのリプライを頂きました)
そう言えば、有名人オブザディーパーズの告知の際照れ臭そうに見えたのは、やはりカバー先バンドの面子が実際に居たからでしょうか(マンダリンホテル根岸とレチェリーフロムマーズTsuyoshiはどちらも元COALTAR OF THE DEEPERS。デモンズKANNOは現ドラマー)


THE LECHERY FROM MARS
昨年の同名イベントではトリでしたが、今回は早めの出演。1年以上間を空けての鑑賞でしたが、やはりゴキゲンでワルい大人のロックンロールをぶちかましてくれました。今回は何となくロック色が強かった印象。


マンダリンホテル
最初はサウンドチェックのような声出しとアコギによって穏やかに始まりましたが、いざ始まると渋い濁声が響く男臭いサウンドが。MC含めテンションは緩めながらも、初見の私にも決してだらけて見えなかった辺り結構絶妙な流れだったのかも知れません。技術的な事はサッパリですが、ギターの音の出し方が1曲の中でも多彩で面白く、ラス前にはファンキーで踊れる曲もあったりと良い意味で掴みどころが分からない感じ。
そのダンサブルな楽曲の際、DEMONSのキヨトが最前でノリノリでした。良いっすねこういうの。


・the third generation
こちらも初見。
絵に描いたようなパンクなビジュアルのスリーピースバンドで、特にベースの方の出で立ちが20年前でも20年後でもそのまま通用しそうな決まりっぷりでした。
曲によってギター・ベースがそれぞれボーカルを取る形をとっており、シンプルなパンクサウンドは個人的な好みとは違った所にありますが、荒っぽさと年季の入った格好良さの共存も感じることが出来た気がします。


・LIGHT & SHADE
今回の主役だったLIGHT & SHADE、バンド自体も1年振りのライブだったようです。
昨年の記憶との比較になってしまいますが、今回のライブの方が見せ方含めツボに入ったような(昨年がダメだった訳じゃないですよ)。
基本ノンビリしたテンションに加え特に派手な出で立ちじゃないのに感じる、V系以前のちょっと耽美な匂いが心地良い(ボーカル原さんはちょっとメイクしてたかな?)。ベースがうねりニューウェーブ色を感じた、2曲目及びラストの曲が個人的に好みでした。いつ頃の曲とか良く分かりませんが、音源の方もちょっと聴いてみたいなぁ。

前述の通り、原さん中心に他バンドから愛ある弄りを受けていたのですが、それはライブハウス側からもそうだったらしく、
原「手刀にブッキングを頼むといつも原フェス名義にされている…あとサイトに20年前の写真を使うのは本当にやめて下さい…」
とボヤいていました……w


SPEED-iD
優朗さん、「今年初のライブ」と言ってましたが……やってますから! 1月にここでやってますから!!
一度体調を崩し4月のイベント出演がキャンセルになったりしていましたが、特にその辺のブランクは感じないパワフルなゴスロックを聴かせるライブだった気がします。各バンドの持ち時間が短めなこともあり、アッパーな楽曲で固めてきたものあるかもしれませんけれど。「DON'T FEAR YOURSELF」イントロのスパニッシュなギターをカットするのはもうデフォなのかな?
久々に見ても未音源化曲含めセットリストが固定化してきた気もするので、そろそろ何らかのアクションがあっても良いかなとも思いますが。それこそツヨシさんが弾いていた頃のクラブ方面の曲を今のアレンジでやってみるとか、工藤さんにカバーナイトを開いて貰うとか……w 新譜もね!

後今回、バンドTシャツ+グラサンで弾きまくるMARQUEEに対して、ゴスメイクに黒いドレスで決めたle;kaにネオV系っぽさすら感じる(!)派手目な髪色のHIKOと、上手下手のビジュアル面での対比も面白かったり。
今回リカさんはパフォーマーとしても怪しい動きを結構していましたが、ツインボーカル色も強くなってきた気がしますね。

セットリスト
DEPTH
新曲("RED ROCKET RIDE"?)
(MC)
JUSTICE WITHOUT BLOODLUST
KICKS YOUR FREAKIN'ICON
(MC)
DON'T FEAR YOURSELF
THIS CORROSION



DEMONS
ラストはデモンズさん。何度か見ていますが、今回も全くブレない轟音を持ってきてくれました。楽曲面ではかなーり厳ついのですが(タリタリホーとコーラスする曲がちょっと面白い)、台風に絡めて、どうせお前ら帰れないんだからオールナイトで出演者をもう一巡させる? それともデモンズ7時間耐久ライブにする? のようなフランクなMCもあって、主催や対バンで出るといつも安心感を持って見られるというか。

デモンズ7時間ライブ……耳が天に召されそうだ。

***

イベント終了の頃に台風は過ぎたらしく(電車も丁度復旧)、色々と良いタイミングだったと思う事にします。
来年も開かれるのか分かりませんが、LIGHT & SHADEはまた20年前のアー写を使われるのでしょうか……。

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コミケ翌日は久しぶりのハイファッションパラライズ、久しぶりの手刀……というか久しぶりのライブ鑑賞。
DISHの根本コウヘイバースデーイベントだったのですが、丁度帰省に伴う終電的な理由により、トリだったDISHは途中退出……残念。

とりあえず出演順に。


O.A.有名人オブザディーパーズ
Vocal:摩天楼(munimuni)
Guitar:渋谷ヒロフミ(DISH)、工藤鬼六(カラビンカ)
Bass:根本コウヘイ(DISH)
Drum:Be...S(L'eprica)

による、コールター・オブ・ザ・ディーパーズのコピーバンド(面子合ってますかね?)。
とにかく摩天楼さんの出で立ちのインパクトが強すぎてもう。浴衣にあの不思議な形のサングラス……サングラス? は何だったんでしょう。コピー元の曲を知らないため楽曲的なアレは何とも言えませんが、皆さん楽しそうに演奏していたような。轟音気味のサウンドだったためか、munimuniに比べると拍子抜けするくらいボーカルは埋もれてましたが……。合間に工藤さん(※ネルフTシャツ着用)によるハッピーバースデー独唱もあり。


dieS
他のサイトさんによるライブレポや音源レビューで気になっていたバンドでしたが、今回初の鑑賞となりました
ボーカルとベースが正式メンバーで他はサポートメンバーなのですね。上手ギターとしてCalmando QualのTakが参加していました。
そのボーカルの荒瀬大、他の方の感想にもありましたが、確かにBUCK-TICK櫻井敦司を彷彿とさせられるなぁと(声質と言うよりは、(聴き取れる範囲での)歌詞選びや歌い回しが近いのかな?)。楽曲も「Six/NiNe」や「十三階は月光」辺りを思い起こさせる、耽美ながらメジャー感も感じさせるものがメインだった印象でした。後2度目のMC後披露したバラードは、活休明けのLUNA SEAっぽい…というか90年代後半の王道V系といった印象だったり。ラストはハード寄りな曲でしたが、手刀のフロア前半分がヘドバンゾーンと化したのが壮観でした。

確かにこりゃ格好良いですぜ、主人。実はこれ書きながら物販で購入したアルバムを聴いているのですが、こちらもツボですよ……。

セットリスト(参考:オフィシャルサイト)
birthday
シャーマン
fucker
(MC)
Honesty
(MC)
MA(裸)RIA
バーサーカー



dibs
ROUAGEの元ギタリスト、梨華がギターボーカルを務めるスリーピースバンド、というかもうこちらの活動の方が長くなっていますけれども。名前自体は結成頃から知っておりCDも何枚か聴いていますが、実際に鑑賞するのは今回が初めてでした。
初っ端から梨華の「根本ォォォォォ!」コールにビビる(笑)

私が聴いた範囲のCDでは、暗めのグランジロックといった趣の曲がメインな印象でしたが、今回はアッパーな楽曲も披露しており、思ったよりノリ易かったでしょうか。好みにストライクかと聞かれるとちょっと違ってくるのですが、10年前のシングル曲をセットリストに組み込んでいたりと(勘違いでなければ「花のように、、、」でした)、ブレが少なく活動できているのが、前のバンドに比べ規模はだいぶ小さいながら長く活動出来ている秘訣なのかなと思ったり。

因みに、退場間際にも「根本ォォォォォ!」をいただきました。


highfashionparalyze
カメラ撮影が入っていましたが、何かの媒体で使われるのかしら。aieは割とラフな服装、対するkazumaは黒ジャケットに黒い眼帯とオーラと併せて黒々しい出で立ちでした。
個人的に昨年11月以来の鑑賞でしたが、その時のレポを見ても「I Kill My Shadow」が気になっている様子……音源化マダー? 今回セトリの半分以上が未音源化曲だったのもあり、そろそろ何らかのお知らせが欲しい所。対するCD収録曲は更に即興性を増してきた気がするのが面白い。久々にMPをガッツリ奪われました。

また4曲目、どこかで聴いたようなメロディー……と思っていたのですが、これDEAD OR ALIVE「YOU SPIN ME ROUND」のカバーですよね?(追記:kazuma氏のtwitterアカウントよりセットリストを確認しました) 凄いわ……原曲のあのパーティー感をここまで皆無にアレンジするhfp凄いわ……(褒め言葉) 最近のライブでレギュラー入りしているのでしょうか。こちらも是非音源化をですねry

セットリスト(参考:Twitter)
XX(「I Kill my shadow」?)
脳内に
MYFUNNYVALENTINE
YOU SPIN ME ROUND(DEAD OR ALIVEカバー)
蟻は血が重要である
spoiled


***

前述の通り、メインアクトのDISHで途中退出しなければならなかったのが心残りでしたが、久々にライブハウスに居られたので概ね満足なのでした。そして手刀で飲む日本酒は美味しいのでした…。

「Aristocracy Renaissance Vol.2」@高田馬場CLUB PHASE 2011/12/03

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V系バンドとメタル畑のバンドが共演するLacroix Despheres主催イベント。ラクロワはライブが少なく、これ見逃したら何時になるか分からないので思い切って行ってきました。メタル方面はあまり明るくないこともあり、のんびり見てて怖いメタラーのお兄さんに絡まれたらどうしようとか思っていましたが特にそんな事もなく…w(いや自分があの場でアウェイなのは分かってるんだよやっぱりちょっと怖いんだよ!)。

以下出演順に。V系→メタルと交互に出てきた感じですかね。


MARIO'†CHILD
ある意味今回の出演陣の中では個人的注目度No.1だったマリオクロスチャイルド。ギタリストで作曲担当であるMOGUのプロジェクトという事で良いのかな?
ちょっと前にツイッターの方で、彼らのホームページが色々凄いと話題になっており、私もその……な作りにおおうwおおうwwとなったりしていましたが、いざ今回蓋を開けてみたらすっごくマトモでした
とにかく女声ボーカルのミカヤ(Ambrosiaからのサポート扱いのようです)によるオペラティックな高音の伸びが半端ない。楽曲は基本クラシカルに歌い上げるスタイルなのでマッチしない訳もなく、前任の男性ボーカル時代の曲も違和感無く歌っていました。声量で言ったら出演者中一番だったんじゃないんでしょうか。急遽ゲスト出演が決まった、同じくAmbrosiaのバイオリニストも速弾きソロを披露したりと、楽曲に色を添えていたように思います。
ちょっと似通った雰囲気の曲が並んでるかなと思ったり(これ各出演者に言える事かもしれませんが)、同期メインなのは別に気にならないのですが折角MOGUさんギター弾いてるのですからもう少しギターの音を前に出しても良いのではと感じたりと、課題も相応にある印象でしたが(アルバムもこんな感じの音なので、ある意味音源に忠実とも言えますが…)、好みな方向には間違いないので、トラック作りを磨きながら是非この路線を突き詰めて行って欲しいところ。いっそシンセをバンバン前に出して、硬派なメタラーさんを嫌がらせるのも手かもしれませんがw
その注目の(?)MOGUさんは楽曲面やヴィジュアルもさることながら、ステージ上のキャラクターもM○naを意識しているのか喋らないキャラを貫いていましたが、2度目のMCにて

ミカヤ「物販のアルバム、2000円の所を今日は半額で販売します。……もう500円でも良くないですか?」
MOGU「!!!(フルフルフル)
ミカヤ「……駄目だそうです(笑)」
いきなり振られてうろたえるMOGUさんがちょっと面白かったです。

結論:彼らはあのホームページで損してるし得もしてる


CROSS VEIN
オフィシャルの試聴でちょっと気になっていたバンド。取り敢えずマリチャイの後だと音圧の差にびっくりする…w クラシカルなキーボードが印象的なサウンドが心地よく、例えとして合っているのか分かりませんがVersaillesが女声ボーカルになったような感じも受けました。そのボーカルJuliaの声はアニソン方面にも通じそうなハキハキした通りの良い声をしており、そういう所も好みでしたね。終演後シングルを2枚購入したのですが、そちらは若干苦しそうな高音ボーカルでちょっと印象が違っていましたが、ライブの方が声出てるのは良い事だと思うことにします。
因みにJuliaさんのMC、やけに落ち着いたお嬢様口調なのが印象的で(こちらも何かのキャラ作りでしょうか)終演後の物販等の告知までその喋り方と、その徹底ぶりが素敵でした。


Sito Magus
ツインボーカルのラクロワを除くと、男性ボーカルバンドって今回彼らだけだったのですよね。
黒い衣装・ドロリとした楽曲に乗る艶のあるボーカルと、今回の面子の中では比較的王道V系に寄っているのかなと思わせられます。クラシカルな同期も使っていましたが、盛り上げるというよりは冷たく重たい雰囲気を演出する為に使っているという印象でした。ただ、楽曲中のナレーションとは別に設けられたMCでは微妙にわやわやになっていたりして、妙にユルい空気が漂ったりも……w
前後がパワフルな女声ボーカルバンドだったこともあってか、変な言い方ですが安心して見られるステージでした。


Ancient Myth
こちらもクロスヴェインと同系統な印象を抱く、キーボードやギターのソロが目立つシンフォニックメタルな音作りでしたが、こちらのボーカルさんはかなりパワフルなステージングをしていました。髪が乱れるのも構わずこちらを煽る煽る+ヘドバンし放題! そのヘドバンのせいなのか曲の歌い出しで毎回辛そうなのがちょっと気になりましたがそこはそれというか(体は大事にね…)。こちらも中々の盛り上がりを見せていましたね。
そして何よりインパクトだったのは、ソロ弾いているギタリストさんのドヤ顔!! 本当に楽しそうに演奏していらっしゃいました……。
来年、現体制で初となるフルアルバムを発表するそうですよ。


Lacroix Despheres
舞台監督も立て、演劇寄りのライブになるというのは事前に知っていたのですが、ここまでやってくれるとは。2ndアルバム『Dernier Paradis act2』を視覚的に再現するライブだったのですが、それぞれの役を演じるレギュラーメンバーやゲストの役者による(フルートとオーボエ奏者の二人もかなり動いていました)、1曲1曲中細かく表情や立ち位置を決めていったのだろうと思われるステージング、自前のスクリーンを使った映像も使った演出等、(褒め言葉として)良くこの規模のハコでやりきってくれたなと。ステージが近いだけに転換中のバタバタが見えちゃったり、下手側のギターが微妙にトラブったりもしていましたが(MCでも触れてましたが薄いノイズがずっと続いていたような)、それを差し引いてもステージに見入るのに十分な力を持っていたのではないでしょうか。クラシカルで激しい曲は勿論好みですが、Sayaのソロボーカルによるバラード「Passiflora caerulea」で管楽器パートを生でじっくり聴く事ができたのも嬉しい。
「La rue de L'espoir」が終わって初めてMCが入りましたが、こちらは本編とは対照的にリーダー翔を中心としたユルーいノリ。この対比は物語音楽のメジャーどころ、Sound Horizonに通じる所があるような……w 前述の舞台監督の方もステージに招きつつ共演者やスタッフへの感謝を述べていました。

ラストは今回配布されたシングル収録曲の「天啓の瞳」。この曲、1stアルバム『Dernier Paradis act1』に入っている「古の刻より舞い降りし者たち」の現メンバーによるリメイクなのですが、何故タイトルが変わっているのかについては翔さん曰く「act3で分かります」だそうで。個人的に彼らにハマる切っ掛けになった曲でもあるので、今回ラストで聴けたのはかなり嬉しいものが。帰宅後CDの方も聴いてみましたが、管楽器によるキメやギターソロの変更が目立つアレンジになっており、こちらはこちらでカッコ良かったですよ。

※セットリスト
Vox arcana
Scivias
Diaruim
Passiflora caerulea
Le Sortilege
Symphonia 〜静寂の誓い〜
La rue de L'espoir
(MC)
天啓の瞳


***

一応V系+メタルの混合という形でしたが、何処かしらカラーの共通するバンドが集まったからか持続して楽しめるイベントでした。デルニエパラディが完結した暁には、今度はホールクラスで今回のようなライブを1幕から3幕までフルで是非ですね……。

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ローズマダー五周年記念イベント「Deep forest」@池袋手刀 2011/11/15

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ローズマダー五周年記念イベント。自分的には手刀2days二日目(…)
こちらも出演順に。


Make
初見。オフィシャルサイト開設が今年9月頃なので、結成間もないのでしょうか。
メンバーのヴィジュアルがバラバラだったので(ギターの方の肩パーツが目立って目立って…w)どんな曲をぶつけてくるのか未知数だったのですが、じっくりと聴かせ引きこみにかかるようなセトリだったのかなという印象を持ちました。個人的には、3曲目MC前の和風旋律が映えるバラードが好み。
ボーカルさんのブログを読む限り「暗めのセトリにした」という事なので、普段はもう少し雰囲気違うのかも知れませんが。


MUNIMUNI
ドラムのバックに「SADISTICAL PUNK」の幕が……。ベーシストの方がTESTUからTOSHIに改名してから初めて鑑賞しましたが特に大きな変化もなく(笑)、安定して浮遊感ある怨霊サウンドを聴かせてくれました。個人的に、ラストで久々にフッフーが聴けたのが嬉しい。いい加減他の音源にも手を出してみようかなぁ……。


101A
4ヶ月振りの鑑賞。前回観た時はゆったりめの曲がメインでしたが、今回は同期を使いながらも3ピース編成の音をメインに攻めてきた印象で、今まで観た中では一番オーソドックスにバンドバンドしていた気がします(個人的にはもうちょいダウナーでも良かったのですが…)。終盤、これまた久しぶりに、現在唯一持っている彼らの音源「Miranda Lethal Weapon」を演奏したのも嬉しかったですね。多分初めて彼らを観た時以来に生で聴いたので……6年振り? うわぁ……。


highfashionparalyze
登場SEがひどくゴキゲンな曲だったのでちょっとびっくり(情報求む…)。そしてKazumaがハート型の赤い眼帯を着用してて更にびっくり。何というか……このドス黒い楽曲陣の中で見ると凄いインパクトだw 1曲目の途中ですぐに外してましたが。
以前から音源収録曲の細かい所が変わってきているように思っていましたが、特に「蟻は血が重要である」はaieのギターのフレーズが音源に比べかなり変わってきており、本当に即興でやっているようにも思えたり。そしてKazumaさんがネチッこくシャウトする割合がどんどん増えていくという……。
これまでのライブでもやっている「I kill my shadow〜」の曲がどんどん気になってきているので(今回は1曲目でした)、そろそろ次の音源もですね…(チラッチラッ

※セットリスト
タイトル不明
spoiled
蟻は血が重要である
形の無い 何よりも 愛したのは お前だけが
タイトル不明



ローズマダー
昨年12月に観た時はオープニングアクトでしたが、今回は主催ということで時間もたっぷり……という訳でも無かった気がしますがそれはともかく。
今回から新しいサポートベーシストが加入という事で軽く紹介の時間もあったのですが(Chiroさんという人でした)、長髪+黒服という出で立ち+前からサポートしているギターはCalmando QualのTakという事で、一気にフロントの絵面がヴィジュヴィジュしくなったような……w
そこまで詳しく知っているバンド(mimiさんのプロジェクトという形態ですが)ではないのですが、女性ボーカルながら王道メロディアスV系に通じるような楽曲が多い印象がありました。MCでハイファッション二人の過去バンドのファンだったという事も言っていたので、その辺りにルーツがあったりするのでしょうか。

昨年のライブ感想でも書いていたのですが、ボーカルの高音が軒並みヨレてしまっていたのがちょっと残念だったかなと。力強く張り上げて歌い上げる時は問題無いのですが、裏声になると危なっかしくなる事が多く曲の世界に入り込みづらい事がしばしば……。結構凝ったセットも用意し、ステージの狭さを感じさせない動きの大きいパフォーマンスも決まっていたと思うだけに、余計にもどかしいものがががg
活動年数に対してあまりライブをやっていないっぽい? ので(アンコールも今回初めて応えたとの頃)、場数を踏んでいけば良い方向に行けそうなのですけどね。

***

振り返ると、暗黒寄りの2バンドを挟んで出演順の緩急も良くついていたイベントだったのではないでしょうか。今思えば、Kazumaさんのハート眼帯は彼流の5周年祝い的なアレだったりした……のか?w

L'eprica+DISH+emmuree 東名阪tour final 3man GIGS「a scene of bloodshed 【AUTUM SONIC】 micky birthday happy!!」@池袋手刀 2011/11/14

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L'eprica、DISH、emmureeと、音源を多く聴けては居ないものの気になるバンド達の3マンライブ、こりゃ観るしか無いだろジャスティスという訳で池袋手刀へ行って来ました。ディッシュとレプリカは初見だったのですが、あまりそんな気がしないのは、ついこの間の高田馬場エリアでも観た、NOISY CROWDSの楽器隊が綺麗に3バンドに分かれているからでしょうか。

以下出演順に。


DISH
開演ギリギリに到着し、ほぼ間を置かずに登場。ノイジークラウズでも結構主張するコーラスをしているギターボーカルのシビィですが、メインとなると更に激情的な声を聴かせてくれました。オムニバスや試聴等でも感じた、V系のメインからは少し外れた印象の轟音ギターロックなのですが、これがすこぶるカッコ良い。サポートドラムを入れたスリーピース編成なので、動きは少ないのかな? と思っていたのですが、観客側にネタ混じりのアピールをしたり、変なポーズ(手で「D」の文字? (…チラと調べたら、こちらもアンミュレと同じく、レプリカのパフォーマンスを拝借しているらしい…w))をしたりと、なかなかフリーダムでもありました。終盤はワンマンと見まごう程の盛り上がりを見せていましたよ。
尚、後ろ2バンドがそれぞれのカバーを披露していたので、彼らもアンミュレかレプリカのカバーをしていたた思うのですが、曲目についてはちょっと分からず…。ダークなバラードが1、2曲演奏されましたがそれかな?


emmuree
私の手元にあるアンミュレ単独音源は、「祈り」から一気に飛んで最新作「灯陰」で、今回はそちらからの楽曲は披露されなかったのですが、それが気にならない位仄暗いステージがしっくりきたと言うか。1曲目で、ボーカルちょっと本調子じゃないかな? と思ったりしましたが、そこから先は良く通っていた気がします。アルコールが効いてほろ酔いつつの鑑賞でしたが、ちょっと怖い想のボーカルとハルカのキョワーンとしたギターが凄く気持ち良かった……アンミュレには日本酒が合います!(笑
こちらも途中でレプリカとディッシュのカバーを披露(DISHは「リストカットベイビィズ」で合ってますかね? 本家とはまた違った雰囲気でした)。また、想さんがレプリカの曲前パフォーマンスを拝借していました……w
終演後、昨年出た会場限定CD「真っ赤な林檎」を購入。


L'eprica
ギタリストとベーシストが年内いっぱいで脱退するため、私がこの編成で見られるのは最初で最後になりそうなレプリカ。
事前の印象ではラルクラルクしたイメージがあり、実際初期ラルクぽっさを感じる曲もあったのですが、その辺りの影響は軸にありつつ、メロディアスだったりモダンで攻撃的な楽曲も披露したりと、上手く今の流れに乗せてきている印象を持ちました。ふとした拍子に一気にメジャーになりそうな気もしますが、今年で一旦活動が止まりそうなのがちょっと惜しい気もします。取り敢えず、今回観る事が出来良かったっす。
ラストは、先程アンミュレが披露していた曲のカバー(「ライラライ」の繰り返しが印象的な曲でした)。本編の〆が共演者のカバーというのも面白い。


・アンコール(セッション)
アンコールは、まず先程のレプリカ+想+シビィによるセッション。恐らくレプリカの曲でしょうね。三者三様といった印象のボーカルを披露していましたが、想、シビィ両氏のカンペを隠そうともしないステージングに潔さを感じたり。
その後は出演者全員によるセッション……の前に、イベントタイトルにもあるレプリカのベースmickyへのケーキ贈呈やクラッカーといったサプライズが。ミッキーさん、シビィさんに色々弄られてたなぁw そう言えば、アンミュレでのハルカさんは無茶振りをしないキャラなんでしょうか……。

ラストは、DISHサポートドラマーTSUTOMU氏が所属するバンド:bastardの「60億の小さな命」を演奏。ダークな出演バンド達が明るい曲調に乗せ、楽しそうにマイクをやり取りする姿は印象的でした。DISHのベーシスト根本コウヘイ氏が、中々イイ声をしているのにちょっと驚いたり、こういう場の想さんは両手を挙げてちょっかいを出す動きをやっぱりするのねと思ったり。
単体では明るいバンドなんて居ないのに、終わった後のこのほっこり感は何なのか!w

***

いやー、とにかく行って良かったと思えるイベントでした。
これ書いている当日にも、highfashionparalyze目当てに手刀行く予定なので、そちらのレポ的なものもその内…。

「毒針2011 FINAL」@高田馬場AREA 2011/11/01
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再結成NOISY CROWDSのレコ発ツアーファイナルも兼ねたイベントを観に、5年振りに行って来ました高田馬場エリア。当時の記憶程、その空気はおじさんに厳しくなかった気がします…w 此処数年ライブハウス→手刀ばかりだったので、エリアってこんなに広かったっけとも思ったり。平日だったこともあってか、お客の入りはそこそこでしたが、ノンビリ過ごせましたしこれはこれで。

以下出演順に。


Calmando Qual
開演時間ギリギリに入場、そしてほぼ同時に登場……危なかった……。
今回は全員黒を基調とした衣装、そしてボーカルHibikiが髪を短くしていたこともあってか、ちょっとスタイリッシュな雰囲気も感じました。それでも最初に「シャキーン!→ぽわーん」の流れはやるのですねw
全5曲という短めの時間ながら、新旧取り混ぜつつ全体的に攻撃的なセトリだったように思います。何気にVISIONから地獄シェフの間に8年あるのですよ。そしてうっかり地獄シェフのフリ(という名の盆踊り)の件を忘れていてワタワタしたり…まぁ最後のANTI FLAGではハイル! ハイル! したのでプラマイゼロという事で…w

そしてここまで書いて、その最後にエリアで観たイベントにも彼らが出ていたのを思い出しました。……おお、あの時はキーボードのTascが居て、ドラムのMAYAが抜けていた時期だったのですか……(今にも増してアレなレポを見てアイタタタとなりながら)

※セットリスト
EGOISTIC WORLD
VELVET
(MC)
地獄シェフ
VISION
ANTI FLAG



yazzmad
他のサイトさんの音源レビュー等を読んで、ちょっと気になっていたバンド。現在はボーカル・ギターのみの編成で、ベースとドラムはサポートという事で良いのかな?
全体的に、ミディアム〜バラード主体ながら、ほんのり切なくも暖かいメロディーが映えていた印象で、褒め言葉として「ヴィジュアル系らしからぬ」楽曲が多かったように思います。じゃあ完璧にロキノン寄りなのかというと、ボーカル:ナオキの艶のある声があるからかその辺もいい塩梅な感じで、良い感じに隙間を突いてこられた気がします。
ラストのループするピアノを同期したバラードが印象に残ったのですが(確か「リプレイ」というタイトルだったような)、そちらはまだ音源化していないという事で、同じく印象の強かった1曲目が入ったシングルを物販で購入。


bluevox
毒針ツアー初日の手刀公演にも出演した、元ジャスティナスティの岸根光率いるバンド。意外と早い出順でした。
ほぼ前回の印象とブレる事のない、ここだけ90年代に戻ったような(?)ストレートなポップロックといった感のあるステージ。決して派手な動きをする訳ではないのですが、余裕を感じる演奏もあり安心して観ていられます。そしてドラマーTELLが心底楽しそうに叩いていたのも印象的でしたが、岸根さんのMC中おもむろに彼を写メしていたのがライトでバッチリ照らされていたのもまた…w (ブログに使う為だったようです)


ジミニークリケット
初見。前のbluevoxから一気に21世紀に戻されました。年内で活動休止が決まっていたりドラマーが失踪してしまったりと、決して状況は良いとは言えないのかも知れませんが、それを感じさせない勢いのあるライブをしてきた印象。華のあるヴィジュアルに、アッパーだったりちょっと歌謡曲チックだったりする楽曲と、こちらは現在の王道といった感じでしょうか。メンバーがポジションチェンジの際何度かぶつかったり、MCがいっぱいいっぱい気味だったりしましたが、後半になるにつれ上げ調子になっていったように思えます。
個人的に、今回は極端な好きや嫌いはなく…でしたが、前方の盛り上がりはこの日一番だったのではないでしょうか。咲き乱れたり、左右に大移動するファンの姿を見て、「あぁ私はV系のイベントに来ている…」とほっこりしたりw 


aie
現在highfachionparalyze、the god and death starsで活動するaieですが、今回はソロの出演。サポートメンバーでも居るのかなと思っていたのですが、蓋を開けてみればギター一本の完全なる弾き語りスタイル。
登場してからの一言目が
「それなりに長く活動していますが、NOISY CROWDSをバックに登場する日が来るとは思いませんでした…」
だったりと、力の抜けた感じで始まりました。最近はハイファッションで観る事が多かったのですが、ザラついたギターの音は共通しながら全く雰囲気が異なるもの。枯れた声質で歌い上げるスタイルは、これはこれで合っており面白いなぁと。1つ聴き覚えがある曲があったのですが、思い出せず。ゴッドの曲かなぁ?
歌っている途中に「やばい…(演奏)間違ってるなぁ(笑)」とあっさりバラしたり、時間が巻いているからとその場で1曲追加する事を决めたりと、まったりフリーダムなステージでしたよ。そしてこの辺りから、会場の空気が高田馬場エリアから高田馬場手刀ドームになってきたような…。


・加納キカイ
アンミュレの想+ムニムニの摩天楼によるユニット。観るのは都合2回目。
機材トラブルがあった前回と違って、空間を埋めるような音に想さんのボーカルがゆったり響く楽曲を堪能できました。今回もemmuree「祈り」のセルフカバーを聴けたのが嬉しい。ダークなのは間違いないのですが、あの浮遊感ある音が妙に心地良いと言うか、黒いヒーリングサウンドというか…まぁ、とにかくそんな感じで。お互いのバンドのサイドプロジェクト的な位置にあるとは思うのですが、音源も聴いてみたいですね。そして、今回も摩天楼さんは終始後ろを向いたままでした。

そう言えば、上で述べた通り今回、NOISY CROWDSのシングルが転換BGMとしてずっと流れていたのですが、彼らの前だけJAPANの曲が使われていたのですよね。メンバーの意向だったのでしょうか。
ジェーントルメーン…テイクポーラーローーイズ……


NOISY CROWDS
トリのノイジークラウズも、手刀の時とそう変わらない雰囲気で登場。このバンドは再結成なのに実質新バンド、しかもアラフォー+若手が二人ずつというのが、妙な若いノリを生んでいて面白いのかなぁと思い始めましたw 詩那と同年代で、もっと完成度の高いライブをやるバンドはぶっちゃけ沢山いるんでしょうが、彼らはあのノリでいいじゃない! と。バンギャルさん前にしながらのド下ネタMCも、卑猥なパフォーマンスもいいじゃない!w 10数年前の過去曲と新曲を平気で混ぜつつポップに聴けるのも、今程ジャンルが細分化する前のインディーズ界隈を体験出来ている気がします(勿論当時をリアルタイムで聴けた訳も無いので、私の勝手な印象になりますけれど)。
セトリは初日と大きな違いはありませんでしたが、本編ラストでハルカさんがベースからギターに持ち替え、ツインギター体制で「花影ブルーカセット」を披露。これ現体制の新曲かと思ったら、NOi'Xのラストアルバムに入っている「ReSET」のリメイクなんですね。ノア時代の曲は弾丸少女でやっているので、こちらでは敢えてやっていないのかと思っていたのですが、そういう訳でもないのでしょうか。てかあのアルバム自体、事実上Key Partyのセッションアルバムなので、バンドで改めて…と言うことなのかも知れませんが。

アンコールは、本編では比較的自重していたハルカさんによる詩那さん弄りが全開。またゲッツをさせたり「だっふんだ」を5回連続でやらせたり…誰かこの酔っ払いを止めて下さいw(流石に今回は、MCの途中に割り込んだりはしませんでしたが) オーラスはやはり「サンダル」でポップに〆。
退場時には各メンバーでハイタッチをしようとするも、お互いにフェイントを掛ける為gdgdに……このOJISAN達仲良すぎだろもうwww

※セットリスト
土砂降りの中で、僕は蹲る
Wish Song
(MC)
Steady Love
久遠〜KUWON〜
Moon Light Emotion
the MAD IN MY LOVE〜僕の愛で狂ったモノ〜
(MC)
花影ブルーカセット(原曲:NOi'X「ReSET」)

・アンコール
(MC)
サンダル


***

そんな訳で、ゆるーく幕を閉じたイベントでしたが、適度にバラエティに富んだ面子、長丁場ながら転換はサクサクと観る側には優しかったかな。個人的にはyazzmadが新たに気になりました。
因みに、NOISY CROWDSで入場した際配られたDVDの内容は、ツアー中のオフショット集でしたよ。

Sound Horizon「Sound Horizon Live Tour 2011 第一次領土復興遠征 追加公演」@横浜アリーナ 2011/09/17

横浜アリーナで行われたSound Horizonのライブ(追加公演2日目)へ行ってきました。本当は横浜観光もしたかったのですが、盛大に寝坊をかました所為で、会場に着いたのは時間ギリギリだったのだぜ…:

Sound Horizonは、新譜に伴うライブとは別に「第○次領土拡大遠征」と題されたツアーを2006年から行っていますが、今回は東日本大震災の被災地復興支援を兼ねるという意味を込めてこのようなタイトルになったそうで、ライブの収益金の一部が義援金として寄付されるとのこと。歌詞を公募したテーマソング「Revive」も、そちらへの意識が強い言葉が選ばれています(オフィシャルサイト内のライブインフォメーションからフル視聴可能)。

――とは言え、変にかしこまった雰囲気ということもなく、フリーダムな曲順・MC・無茶ぶり(!)によって、1月のメルコンとはまた違った濃さを楽しめたライブでした。

また、Revo以外のツアー参加メンバーは毎回異なっていたのですが、今回の横浜2日目のゲストメンバーは

ギター:YUKI(Λucifer、DUSTER-3、Rayflower etc)、斉藤jake慎吾
ベース:長谷川淳(GERARD)
キーボード:勝又隆一
バイオリン:崔誠一
ドラム:敦士(SIAM SHADE、BULL ZEICHEN 88)
マニピュレーター:田淵章宏
ダンサー二人(名前失念…;)
ボーカル・ナレーション:彩乃かなみ、Sacha、JIMANG、下川みくに、Ceui、MIKI、RIKKI、REMI


今回は私もフリーダムでカオスな流れに身を任せていたので、印象に残った所をずらずら箇条書していきますよ。
(…と書いていたら無駄に長くなったので、分かりやすいレポが読みたい方は他へ行った方が良いよ! 某pi☓ivには素敵なイラスト付きのツアーレポがあったりするよ!)


続きを読む

「毒針2011」@池袋手刀 2011/09/07
PAP_0040


再結成NOISY CROWDSのシングル先行発売も兼ねたイベント。ノイジークラウズかハイファッションかで入場するか迷ったのですが、配布DVDに釣られてw今回は前者で。開演前と転換中には、詩那がMCを務めるネット番組の今回のイベント出演者を中心とした回が放映されており、待ち時間も退屈しませんでした。

以下出演順に。


THE HIGH GRIP
初見。
ボーカルとベースがCalmando Qualのメンバーですが、メロディアスなロックンロールバンドといった印象で、ゴシックなあちらとはまたスタイルを分けているのでしょうか。ただ、バンド名を戻してからのCQは一気にバンドサウンド寄りになっているので、こちらの音楽性も影響を与えているのかもと思うと、ちょっと面白いです。メンバーがイイ笑顔で演奏していたのも印象的でした。マイスペで聴ける2曲はどちらもやったと思いますよ。
そう言えば、歌ってない時の響さんの動きはCQに似ていたような。


THE SOUND BEE HD
アルバムは2枚ほど聴いていますが、ライブは初見。Calmando QualのギタリストTakさんは、今回はこちらで出演ですね。
和風なSEをバックに、赤を基調とした和装のメンバーが登場。全員コッテコテのヴィジュアルの中、ベースYouさんの髪の盛りっぷりに嫌でも目が行ってしまう…w ただ、その濃いヴィジュアルと攻撃的なデジロックという楽曲とに少し乖離を感じたのも正直なところ。琴の音を同期した和風寄りの楽曲もあったのですが、全体的にアッパーな楽曲がメインだったので、そこまで「和」を押し出す必要はあるのかな? と思ったり。今回のセットリストがたまたまそうだっただけで、他のライブではもっとそれ寄りなステージなのかもしれませんけれど。
とはいえ、その楽曲はもろ自分の好みに入るものなので、ライブ自体は楽しく観ることが出来ました。今までボーカルのDAISUKEさんには、物凄く上手い! というイメージは特に無かったのですが(失礼)、スロー曲の歌い上げやガナって盛り上げるパート等のメリハリ、何より爆音の中で前に出るボーカルが心地良かったですよ。


highfashionparalyze
(あくまで個人的に)ハイペースでライブを見ることが出来ているハイファッションパラライズ。今回もアッパーな流れを一気に地に落とす、ボーカル・ギターのみの暗黒空間を展開していましたが、「蟻は血が重要である」に於けるKazumaさんのネチこいシャウトの割合がどんどん増えてきている気が……実際の所アレンジし直してたりするのでしょうか。そして終盤Kazumaさんがアンプに足を掛けてズッコケそうになっていたのも気のせいなのでしょうk――おや誰か来たようだ

何度か聴いており、今回もラストに演奏した曲(I kill my shadow〜と歌っている)も気になっているので、気が早いのですが次の音源も曲が溜まったらよろしくお願いします…w 欲を言えば、面子で気になってるけど手を出しきれていない人も多い気がするので一般流通もですね…。

・セットリスト
spoiled
蟻は血が重要である
形の無い 何よりも 愛したのは お前だけが
(タイトル不明)
(タイトル不明)



bluevox
ボーカルが、Justy Nastyのベーシストだった岸根光ということを知ってびっくりしたバンド。彼に関しては、ジャスティナスティ時代のアルバムと92年のソロアルバム1枚ずつを聴いているのみなので、実質前情報はゼロ。
だったのですが、予想を超えてストレートながらポップなバンドで、純粋に聴いていて楽しかった。ソロアルバムは和風ニューウェーブ(?)といった雰囲気でしたので、あれから20年近く経つと流石に変わるという事でしょうか。
その中でも岸根さんのボーカルは適度にネチッこく、何気に現在のV系スキーにも引っかかってきそうな気がするのですがどうなんだろう…。


NOISY CROWDS
去年11月の復活イベント以来の鑑賞。今回リリースするシングルからの新曲も織り混ぜたセットリストでしたが、その復活時にも「LIFE」「mousse」期の曲が中心だった事もあり、詩那さん的にはこのバンドはポップでお洒落(オサレに非ず)な方向で進めていきたいのかなと思ったり。新メンバーになってからの楽曲、「土砂降りの中で、僕は蹲る」「久遠」は寧ろV系色は薄いようにも感じましたし(配布DVDのコメントによると「久遠」はギターのシビィ(DISHと掛け持ち)作曲だそうです)。現在詩那さんは、NOi'Xのセルフカバーもやっている弾丸少女・パンクのカバー中心のファラオも平行しているので、バンド毎にやりたい事を分けていく方針なのかもしれません。ぶっちゃけ昨年の再結成は怖いもの見たさな部分もあったので、ここまで普通に楽しんで見られるとは正直自分でも思っていませんでした。

好みを分けた部分があるとすればMCでしょうか。――というかハルカ(ベース/emmureeではギタリスト)さんが、MC中に詩那さんに「ゲッツ!」の強要を初めとして無茶振りばかりする、ただのヨッパライおじさんと化していたのが…(苦笑) その所為で2011年にもなって、ステージとオーディエンスでゲッツ! の応酬をするという妙な流れになったり。人によっては内輪感が強すぎると思われたかもしれません。私はお酒が回ってたのもありゲラゲラ笑っていましたが(東北地酒美味しかった…)。

アンコールにはハイグリップの響に加え、多分一般人として来ていたemmureeの想(私服・スッピン)がステージに上がるサプライズがありつつ(W.A.R.Pのメンバーも上がっていたようです)、「サンダル」で〆。想さん、メンバー以上に動き回ってちょっかいを出したりしながらコーラスをしているのが目立っていました…w(因みに今回のシングルにもコーラスで参加)
終演後、物販でシングルと復活イベントの記録DVDを購入。

・セットリスト
水色の太陽
久遠〜KUWON〜
STEADY LOVE
MOON LIGHT EMOTION
土砂降りの中で、僕は蹲る
the MAD IN MY LOVE〜僕の愛で狂ったモノ〜

アンコール
Wish Song
サンダル


***

最後のカオスっぷりも含め、かなり楽しめたイベントでした。
そして、帰宅後観た復活イベントのライブ映像に、自分がちょいちょい映っていて何とも言えない気分に…orz

「Dazzling light & Thick Shadows -生還special-」@池袋手刀 2011/08/21
PAP_0039


SPEED-iDが出演したLIGHT & SHADEの復活イベントへ行ってきました。この面子でカラビンカが一番後輩らしいという事に、出演バンドの平均年齢の高さが伺えます…w

以下出演順に。


カラビンカ
ギターボーカル工藤鬼六が、スクリーンが上がる直前に「あっ、よろしくお願いします」とひょこっと顔を出して始まりまったカラビンカちゃん。最近になって知ったのですが、工藤さんってNoir fleurirの草紙が参加していたAntique Post Paperのメンバーだったのですね(因みに前身バンドのボーカルはMissalina Reiのありすがわ氏)。
前回観た時もiDと共演していたのですが、今回は少し轟音寄りの音作りだった気がしつつ、やはり楽曲は和風怨念パンクでした。ラストの「宵待草」は配布音源になっていたように思いましたが、もう無くなったのか取り扱っていませんでした…無念。
そしてMCでは、工藤さんによる共演バンドへのリスペクト、と言うかオタバンギャル男丸出しの残念かつ素敵なトークが炸裂。「エマージェンシーエクスプレス(LIGHT & SHADEも参加した、90年代に出ていたオムニバスシリーズ)に入ってた曲コピーして良いですか?」とか後方のL&Sメンバー本人に直接訪ねたり、勝手にメンバーのCVを発表したり(因みにベースの天王サオリ:緑川光、ドラマー不思議なおじさん:関智一、工藤:沢城みゆきだそうで…ジャンクノクセニ!)等やりたい放題でした。そんな流れに一番盛り上がっていたのがLIGHT & SHADEのメンバー達だったのには、流石に内輪臭強すぎませんかと思わなかったと言ったら嘘になりますが、まぁ面白かったので良いです(笑)


SPEED-iD
HIKOが急遽欠席という事で、ベースは同期で流す形となった今回のSPEED-iD。そのせいか微妙にやりづらそうだった、というかラストのTHIS CORROSIONで、ドラムの入りを一度間違えてしまったり。
今回は、いつも通りiNDEEP lpからの選曲をメインに、激し目というよりは横ノリっぽい方向だった印象がありましたが、その中で披露された新曲「ILL」はドライブ感のある疾走曲でした。今年11月に出る(はず)「UNHOLY NIGHT」のリマスタ再発盤の後の新譜に入ったりするのでしょうか。そしてそれはいつになることやら…。

…そう! 「UNHOLY NIGHT」が再発されるのですよ!! そして今回、その旨が書かれたフライヤーもありましたが、MCでは特にリリース関係のアナウンスがなかった事に一抹どころじゃない不安があったりしますが、Amazonにも登録されてますし、今度こそちゃんと出る…よ……、な…?

・セットリスト
DON'T FEAR YOURSELF
ARMY OF THE CHURCH UNDER THE MOON
(MC)
ILL(新曲)
JUSTICE WITHOUT BLOODLUST
KIKCS YOUR FREAKIN' IKON
THIS CORROSION(THE SISTERS OF MERCYカバー)


DEMONS
カラビンカの時に「DEMONSが面白い趣向を考えているみたいですよ」と聞いていましたが、いざスクリーンが上がると、そこには金具を足にくくりつけて身長3m近くになったKIYOTO(ギターボーカル)が! 不意打ち食らって爆笑してしまいました。そのまま2曲演奏しましたが、「全然動けなくて俺が楽しくない! そしてエフェクターが踏めない!!」との事で速攻で外すKIYOTOさん…。しかもこのネタ、頭2曲で諦めるのも含め今回が初めてじゃないようで…w
そんな事があったりしましたが、楽曲の方はやはり気持ちのいいロックンロールでありました。


LIGHT & SHADE
イベント直前に、90年代初期に活動していたらしいという情報を知った位で(ボーカルの原透がEX-ANSの初代ボーカリストだったり、前述のEmergency expressだったり等)、楽曲の予備知識は一切なし。後のTHE LECHETY FROM MARSのMC等から、原氏の入院等を経た約2年ぶりのライブだった事も知りましたが、素人目に観た感じでは演奏も危なげなく(原さん、MCや間奏中ちょっとステージ上所在無さげにウロウロするのが目立ってるかな? と思ったりしましたが)、ファンキーな色も感じる艶のあるサウンドを聴かせてくれました。メインアクトだったからか、お客の入りもこの時がピークだったように思います(というか、演奏後のお客さんとのやり取りを漏れ聞くに、リアルでの顔見知りが多かった模様。職場仲間とかでしょうか)。


THE LECHETY FROM MARS
今回のイベントの主催であるTHE LECHETY FROM MARS。ほぼ8カ月ぶりに見ましたが、やっぱり彼らはSPEED-iDとはまた違う、ゴキゲンなゴシックロックを奏でるゾンビさん達でした。
疲れと酔いがピークで記憶があやふやだったのが悔やまれますが;ギターのRIKKI-8さんが、バ●ブでギターソロを弾いていたのには度肝を抜かれたのでした(一回だけでしたが)。

***

終わってみれば11時になるかならないかでしたので、そこそこ長丁場だった今回のイベント。目当てのiDがメンバー欠席もあり、もう一声! な印象なのが心残りでしたが全体的には割と楽しめたでしょうか。そしてUNHOLY NIGHTの再発がスケジュール通りに成されることを祈りつつ…。

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