のあのわ「グラデーション(初回盤)」(2010)

01.グラデーション
02.もぐらは鳥になる English ver.
03.STAR HOUSE
04.ループ、ループ (Acoustic Session〜静かにまわる、ゆめ〜)
05.ゆめの在りか (Acoustic Session〜静かにまわる、ゆめ〜)

※04、05:初回限定盤のみ収録ボーナストラック

全曲作詞:Yukko(English translation 02:国田ジンジャー)
作曲 01:Yukko、ゴウ/02:nakame/03〜05:ゴウ

発売日:2010/06/02
品番:VICL-36585


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Yukko(ボーカル・チェロ)、ゴウ(ギター)、nakame(ベース)、本間シュンタ(ドラム)、荒山リク(キーボード)によるバンド「のあのわ」の3rdシングル。ラジオで偶然曲を耳にしたのと、ボーカリストがチェロ兼任という所に興味を惹かれ手に取ってみたのでした。私の手元にあるのは、スタジオライブ音源が2曲追加収録されている初回盤になります。

以下各曲について。


01.グラデーション
フワッとしたサウンドによる、抑えめの雰囲気の序盤から徐々に盛り上がってゆくミディアムポップナンバー。チェロに関しては、思った程前面に出さずに要所要所で色を付けていく印象で、どちらかと言うと、キラキラとしたキーボードがファンタジックな音作りに貢献しているように感じます。メロディーの印象に関しては、この後のカップリング2曲に譲るかな? とも思いますが、じっくり聴かせるテンポと華やかな音作りが良い塩梅で両立している曲なのではないでしょうか。

02.もぐらは鳥になる English ver.
曲頭等で流れる合唱が好みの、ピアノのメロが印象的なパンキッシュで可愛らしい楽曲。何となく子供向け英語番組で流れていても違和感がなさそうな気もしますが、歌詞を読むと、ちょっとほろ苦い童話のような印象も。サビでの一気に広がるような力強いメロディー→チェロによるソロの流れもツボです。このシングルの中では、良い意味でゴチャッとしているこちらが一番好みかな?
この後に出た2ndアルバム「MAGICAL CIRCUS」には日本語バージョンが収録されています。

03.STAR HOUSE
跳ねたリズムとのどかなメロディーから始まるポップナンバー。サビに入ると爆発するように盛り上がりますが、こちらも適度にファンタジック分を感じられるかもしれません。間奏ではちょっとだけチェロとキーボードのバトルも。こちらがタイトル曲でも良かったのでは? と思う程、取っ付きやすさとインパクトを兼ね備えた曲という印象を持ちました。

04.ループ、ループ (Acoustic Session~静かにまわる、ゆめ~)
05.ゆめの在りか (Acoustic Session~静かにまわる、ゆめ~)
この2曲は山中湖スタジオで収録されたボーナス音源になります(ブックレットも別。「ループ、ループ」は1stシングルタイトル曲。「ゆめの在りか」は1stミニアルバムタイトル曲、及び1stフルアルバム「SPECTACLE」にも収録)。タイトル通りアコースティックアレンジで、2曲続けて一発録りだと思うのですが、そうなるとやはりチェロが前面に出て来てますね。現時点で原曲を聴いていないので、聴き比べが出来ないのですが、どちらもしっとりしたバラード調のアレンジになっています。

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個人的にはもう少し(あざといまでにw)クラシカル要素があると更にツボなのですが、そちら方面には分島花音という強敵がいますし…。ただ「もぐらは鳥になる」のような、予想とは違う所で好みに入った曲もあるので結果的にはOKでしょうか。
前作シングル「Sweet,Sweet」と一緒に聴いたのですが、チェロを擁したり「楽団」といった宣伝文句に比べ、クラシカル・ファンタジックな要素をそこまで前面に出すことはなく、ギリギリ地に足の付かないポップバンドとして展開しているかな、という印象を持ちました。強いて言えば、歌い方にちょっと癖があるかもしれませんが、曲の雰囲気には合っていると思いますし。ポップな女性ボーカルバンドが好きな人には、幅広く勧められるシングルではないでしょうか。

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