一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

タグ:加納キカイ

「毒針2011 FINAL」@高田馬場AREA 2011/11/01
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再結成NOISY CROWDSのレコ発ツアーファイナルも兼ねたイベントを観に、5年振りに行って来ました高田馬場エリア。当時の記憶程、その空気はおじさんに厳しくなかった気がします…w 此処数年ライブハウス→手刀ばかりだったので、エリアってこんなに広かったっけとも思ったり。平日だったこともあってか、お客の入りはそこそこでしたが、ノンビリ過ごせましたしこれはこれで。

以下出演順に。


Calmando Qual
開演時間ギリギリに入場、そしてほぼ同時に登場……危なかった……。
今回は全員黒を基調とした衣装、そしてボーカルHibikiが髪を短くしていたこともあってか、ちょっとスタイリッシュな雰囲気も感じました。それでも最初に「シャキーン!→ぽわーん」の流れはやるのですねw
全5曲という短めの時間ながら、新旧取り混ぜつつ全体的に攻撃的なセトリだったように思います。何気にVISIONから地獄シェフの間に8年あるのですよ。そしてうっかり地獄シェフのフリ(という名の盆踊り)の件を忘れていてワタワタしたり…まぁ最後のANTI FLAGではハイル! ハイル! したのでプラマイゼロという事で…w

そしてここまで書いて、その最後にエリアで観たイベントにも彼らが出ていたのを思い出しました。……おお、あの時はキーボードのTascが居て、ドラムのMAYAが抜けていた時期だったのですか……(今にも増してアレなレポを見てアイタタタとなりながら)

※セットリスト
EGOISTIC WORLD
VELVET
(MC)
地獄シェフ
VISION
ANTI FLAG



yazzmad
他のサイトさんの音源レビュー等を読んで、ちょっと気になっていたバンド。現在はボーカル・ギターのみの編成で、ベースとドラムはサポートという事で良いのかな?
全体的に、ミディアム〜バラード主体ながら、ほんのり切なくも暖かいメロディーが映えていた印象で、褒め言葉として「ヴィジュアル系らしからぬ」楽曲が多かったように思います。じゃあ完璧にロキノン寄りなのかというと、ボーカル:ナオキの艶のある声があるからかその辺もいい塩梅な感じで、良い感じに隙間を突いてこられた気がします。
ラストのループするピアノを同期したバラードが印象に残ったのですが(確か「リプレイ」というタイトルだったような)、そちらはまだ音源化していないという事で、同じく印象の強かった1曲目が入ったシングルを物販で購入。


bluevox
毒針ツアー初日の手刀公演にも出演した、元ジャスティナスティの岸根光率いるバンド。意外と早い出順でした。
ほぼ前回の印象とブレる事のない、ここだけ90年代に戻ったような(?)ストレートなポップロックといった感のあるステージ。決して派手な動きをする訳ではないのですが、余裕を感じる演奏もあり安心して観ていられます。そしてドラマーTELLが心底楽しそうに叩いていたのも印象的でしたが、岸根さんのMC中おもむろに彼を写メしていたのがライトでバッチリ照らされていたのもまた…w (ブログに使う為だったようです)


ジミニークリケット
初見。前のbluevoxから一気に21世紀に戻されました。年内で活動休止が決まっていたりドラマーが失踪してしまったりと、決して状況は良いとは言えないのかも知れませんが、それを感じさせない勢いのあるライブをしてきた印象。華のあるヴィジュアルに、アッパーだったりちょっと歌謡曲チックだったりする楽曲と、こちらは現在の王道といった感じでしょうか。メンバーがポジションチェンジの際何度かぶつかったり、MCがいっぱいいっぱい気味だったりしましたが、後半になるにつれ上げ調子になっていったように思えます。
個人的に、今回は極端な好きや嫌いはなく…でしたが、前方の盛り上がりはこの日一番だったのではないでしょうか。咲き乱れたり、左右に大移動するファンの姿を見て、「あぁ私はV系のイベントに来ている…」とほっこりしたりw 


aie
現在highfachionparalyze、the god and death starsで活動するaieですが、今回はソロの出演。サポートメンバーでも居るのかなと思っていたのですが、蓋を開けてみればギター一本の完全なる弾き語りスタイル。
登場してからの一言目が
「それなりに長く活動していますが、NOISY CROWDSをバックに登場する日が来るとは思いませんでした…」
だったりと、力の抜けた感じで始まりました。最近はハイファッションで観る事が多かったのですが、ザラついたギターの音は共通しながら全く雰囲気が異なるもの。枯れた声質で歌い上げるスタイルは、これはこれで合っており面白いなぁと。1つ聴き覚えがある曲があったのですが、思い出せず。ゴッドの曲かなぁ?
歌っている途中に「やばい…(演奏)間違ってるなぁ(笑)」とあっさりバラしたり、時間が巻いているからとその場で1曲追加する事を决めたりと、まったりフリーダムなステージでしたよ。そしてこの辺りから、会場の空気が高田馬場エリアから高田馬場手刀ドームになってきたような…。


・加納キカイ
アンミュレの想+ムニムニの摩天楼によるユニット。観るのは都合2回目。
機材トラブルがあった前回と違って、空間を埋めるような音に想さんのボーカルがゆったり響く楽曲を堪能できました。今回もemmuree「祈り」のセルフカバーを聴けたのが嬉しい。ダークなのは間違いないのですが、あの浮遊感ある音が妙に心地良いと言うか、黒いヒーリングサウンドというか…まぁ、とにかくそんな感じで。お互いのバンドのサイドプロジェクト的な位置にあるとは思うのですが、音源も聴いてみたいですね。そして、今回も摩天楼さんは終始後ろを向いたままでした。

そう言えば、上で述べた通り今回、NOISY CROWDSのシングルが転換BGMとしてずっと流れていたのですが、彼らの前だけJAPANの曲が使われていたのですよね。メンバーの意向だったのでしょうか。
ジェーントルメーン…テイクポーラーローーイズ……


NOISY CROWDS
トリのノイジークラウズも、手刀の時とそう変わらない雰囲気で登場。このバンドは再結成なのに実質新バンド、しかもアラフォー+若手が二人ずつというのが、妙な若いノリを生んでいて面白いのかなぁと思い始めましたw 詩那と同年代で、もっと完成度の高いライブをやるバンドはぶっちゃけ沢山いるんでしょうが、彼らはあのノリでいいじゃない! と。バンギャルさん前にしながらのド下ネタMCも、卑猥なパフォーマンスもいいじゃない!w 10数年前の過去曲と新曲を平気で混ぜつつポップに聴けるのも、今程ジャンルが細分化する前のインディーズ界隈を体験出来ている気がします(勿論当時をリアルタイムで聴けた訳も無いので、私の勝手な印象になりますけれど)。
セトリは初日と大きな違いはありませんでしたが、本編ラストでハルカさんがベースからギターに持ち替え、ツインギター体制で「花影ブルーカセット」を披露。これ現体制の新曲かと思ったら、NOi'Xのラストアルバムに入っている「ReSET」のリメイクなんですね。ノア時代の曲は弾丸少女でやっているので、こちらでは敢えてやっていないのかと思っていたのですが、そういう訳でもないのでしょうか。てかあのアルバム自体、事実上Key Partyのセッションアルバムなので、バンドで改めて…と言うことなのかも知れませんが。

アンコールは、本編では比較的自重していたハルカさんによる詩那さん弄りが全開。またゲッツをさせたり「だっふんだ」を5回連続でやらせたり…誰かこの酔っ払いを止めて下さいw(流石に今回は、MCの途中に割り込んだりはしませんでしたが) オーラスはやはり「サンダル」でポップに〆。
退場時には各メンバーでハイタッチをしようとするも、お互いにフェイントを掛ける為gdgdに……このOJISAN達仲良すぎだろもうwww

※セットリスト
土砂降りの中で、僕は蹲る
Wish Song
(MC)
Steady Love
久遠〜KUWON〜
Moon Light Emotion
the MAD IN MY LOVE〜僕の愛で狂ったモノ〜
(MC)
花影ブルーカセット(原曲:NOi'X「ReSET」)

・アンコール
(MC)
サンダル


***

そんな訳で、ゆるーく幕を閉じたイベントでしたが、適度にバラエティに富んだ面子、長丁場ながら転換はサクサクと観る側には優しかったかな。個人的にはyazzmadが新たに気になりました。
因みに、NOISY CROWDSで入場した際配られたDVDの内容は、ツアー中のオフショット集でしたよ。

「機械的、宴」@池袋手刀 2011/07/11

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ライブ不精の自分には珍しく、そこそこのペースで行っている気がする池袋手刀。シッティング公演という事で、ピクニック状態で観る事になるのか…!? 等とちょっぴり思っていましたが、普通にフロアに椅子が並べてある形だったので一安心しました。
開演直前に入ったのですが、その時点で8割ほど埋まっていた印象。イベント終盤には後方で立ち見も出来ていましたよ。…入り難い席はちょこちょこ空いてましたけれど.

以下出演順に。


紅ノ桜
The candy spooky theatreのJackとemmuree/NOISY CROWDSのハルカによる新ユニット。スクリーンが上がると、黒ずくめの二人がいましたが、ジャックさんはキャンディー〜で観るゾンビメイクとはまた違った雰囲気でした。
まずジャックが台に置いたものを弄りだしたので、打ち込み系の音なのかな? と思っていたら、それが水平に置かれたベースでガーガーとノイズを撒き散らし始めたのでびっくり。曲の骨子はギターが担当し、その隙間をそのノイズ(ハルカの怪音ギターもちょこちょこ絡む)で埋めていく印象で、ノイズ塗れのカオスな曲と歌モノ寄りをほぼ半々やっていました。予備知識無しで観たのもありますが、インパクトに関してはこの後のハイファッションパラライズを超えていたかもしれませんw 一発目のライブで慣れていないのか、二人とも譜面台に目が行きがちな印象でしたが、また対バンで見る機会があれば観てみたいですね。いや凄かった…。


101A
過去ログを遡ったら、ほぼ一年振りの鑑賞だった101A。
冒頭はギターボーカルのnoahのみがステージにおり1曲弾き語り。その後ドラマーSallyがステージに上がり2曲ほど演奏、最後にベースのthe kが登場しました。
昨年観た時はデジタル要素も取り入れた音でしたが、今回はスリーピースのみで浮遊感のあるギターを前面に出した楽曲がメインだった印象でした。少し方向性が変わったのか、今回は番外編的なライブだったのかは分かりませんが、座って落ち着いて見られるイベントには合っていたような。因みに、noahさんthe kさんも座って演奏していました。


highfashionparalyze
観るのが都合3回目になったハイファッションは…お経じゃなかった!!(そんな) シングル聴いたのも大きかったのか、大体の曲の区別もつくようになった、ような。1曲目のspoiledなどは、音源にあったドロドロさよりも若干熱いアレンジになっていた気がしますが、そもそもあれは本当にspoiledだったのか…あれ!? 区別ついてなくないですかdodoさん??
それはともかく;結成一年を超え、張り詰めたダーク空気を纏ったステージングは維持しつつ、段々と見せ方を探っている時期なのかもしれませんね。
ステージで座り込んだり柵に腰掛けたりするKazumaも初めてちゃんと見えましたしw、意外とシッティング公演という形に合っているユニットなのかもしれません。最前の席に居た人は眼前で客席を見渡す(アレは寧ろ凝視している…)Kazumaさんが怖かったかもしれませんが。

・セットリスト
spoiled
(タイトル不明)
蟻は血が重要である
(タイトル不明)
形の無い 何よりも 愛したのは お前だけが



余談:加納キカイへの転換中、サウンドチェックに紛れてD'ERLANGER「DARLIN'」のイントロが度々聴こえてきました。摩天楼さんか想さんか…w



加納キカイ
emmureeの想とmunimuniの摩天楼によるユニット。
想さんのソロ出演名義であるキカイは一度観たことがあるので、二人で弾き語りでもするのかな? と思っていましたら、打ち込みを交えた椅子に座ってのギターを弾き語るのは記憶の通りで、そこに摩天楼さんがフワフワとした空間的なギターで色を付けるというスタイルでした。というか摩天楼さん、ライブ中終始後ろを向いており、ただでさえ髪の毛で見えづらい顔が、今回全く見えませんでした。客側に向かって90度以上顔を向けた時無かったんじゃないかと…。
そんな訳で、雰囲気的には最初の紅ノ桜に近い所があるかもしれませんが、こちらが至ってマイペースに感じるのは、やはりゆるーいMCがあるからなのでしょうか。演奏始まって早い段階で想さんのギターの弦が切れ、対応に苦慮していた様子もあり、意図しないところでgdgdになってしまっていた部分もありましたが、まったりしつつ曲では歌いあげるボーカルは堪能することが出来ました。アンミュレからは「祈り」等が演奏されていましたが、打ち込みを使ったこちらのバージョンも中々でしたよ。

因みに、8月23、24日に手刀で行われるカバーイベントの告知で、
想「僕達、LUNA MATTINOというオリジナルバンドをやっているんですけれども」
から始まり、
「良かったらCDで予習してから来てくれると嬉しいです。CD出すときに誤植をしてしまったバンド名が広がってしまったんですが…CDの方にはLUNA SEAって書いてありますので」

色々ひどいww

***

座席付き公演で体力的に楽という事に加え、各バンドとも30分有るか無いかの持ち時間だった為、ライブの濃さに対して時間的にはわりとあっさり気味な印象のイベントでしたが、平日夜だしこれ位がいい塩梅かもしれませんね。今回、割りと近しい所の音を出している人達が集まった感もあるので、目当てバンドは一つだけの人も全体的に気になったのでは、と思ったり。個人的には、とにかく紅ノ桜のインパクトが凄まじかった…w

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