一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

タグ:彩冷える

アヤビエ「エム」(2005)

01.「エム」
02.蛙と首輪

全曲作詞・作曲・編曲:涼平

発売日:2005/02/10
品番:S.D.R-067

Members
Vocal:葵
Guitar:涼平
Guitar:猛飛
Bass:インテツ


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彩冷えるの店舗販売としては3枚目のシングル。この時期から涼平脱退まで、暫くバンド表記をカタカナで通していた記憶があります。
A4サイズのハードカバー仕様に同サイズのミニ写真集付きと、結構場所をとるパッケージ。値段も2000円と、2曲入りシングルとして見るとちょっとお高かったですね。活動初期からとにかくリリースペースが速いバンドだったこともあり、当時は掻い摘んで音源を聴いていましたが、本作もそのコスパ的な理由もあり、実際に手に取ったのはかなり後になってからだったりします。


01.「エム」
ちょっとこもり気味のギターの音を含めて、あの頃の彩冷えるだと思わせられる、メロディアスな疾走曲。
販売パッケージはちょっと特殊でしたが、楽曲自体はメジャーっぽさすら感じるポップさと、ちょっと切ない涼平節とが全開の非常に分かりやすいものとなっており、当時のアヤビエの色を知るにはもってこいに思えるナンバー。
サビに入ると歌詞を詰め込み気味にして、速さを感じさせる展開にもそれっぽさを感じさせられます。

02.蛙と首輪
ファミコン音源を思わせるピコピコ音と子供の笑い声から始まる、ラウドなアレンジのハードナンバー。近年の葵は柔らか目の声質を全面に出している気がしますが、この時期は寧ろヴォイヴォイ言わされている印象が強かったんですよね。
タイトル曲との対比もあってこちらもクセになってくる所がありますが、こちらもやはりサビに入るとキャッチーに展開します。
因みにこの曲、歌詞の記載が一部のみ――というかそこすら歌唱通りに載っていないので、楽曲のイメージ的な言葉を載せているという事でしょうか。

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この2曲で、当時のアヤビエ(涼平)のカラーがある程度掴みやすいシングルになっているのではないでしょうか。
冒頭に述べた通り、2曲8分弱に2000円という部分がネックでしたが、現在新品に拘らないのであれば、並のシングル以下の値段で手に取れるんじゃないかと思いますので興味のある方は。


まだSPEED-DISKでオフィシャル通販できるみたいです
ayabie_M


クローゼットチャイルド

彩冷える「ドラマティック」(2010)

01.ドラマティック
02.君だけを映して
03.brand new story (※通常盤のみ収録)
04.ドラマティック(Instrumental)
05.君だけを映して(Instrumental)
06.brand new story(Instrumental)(※通常盤のみ収録)

作詞 01〜03:葵
作曲 01:夢人/02:ケンゾ/03:インテツ
編曲 01〜03:後藤康二(ck510)

発売日:2010/06/16
品番:TKCA-73533


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今度ボーカルの葵がソロでCDを出したりもする、彩冷えるのメジャー4枚目となるシングル。サウンドプロデュースと編曲を、元ZYYGの後藤康二が行っています。
…というか、これ書いている時に、「葵以外のメンバーが全員脱退、新しい事務所で新バンド結成」というニュースが飛び込んできて、かなり驚きました。公式サイトも現在繋がりにくい状態ですし…どうした彩冷える。

以下各曲について。


01.ドラマティック
ストリングス音に爽やかさと壮大感を感じる、アップテンポなメロディアスチューン。出した時期に合っていると思われる、清涼感のある楽曲になっています。また、かなり短いですが、間奏に一瞬入るチェンバロのクラシカルのフレーズがかなりツボ。最初に書きましたが、この曲のキモはストリングスによって、爽やかなスピード感が出ていることなんでしょうね。展開の緩急も気持ち良く、メジャーでのシングル曲では一番好みかも知れません。

02.君だけを映して
キラキラした打ち込みが前面に出た、ダンサブルなポップチューン。こちらも爽やかさ全開ですが、歌詞もサビメロもアイドルっぽさを大いに感じ、もうこれだったらジャニーズのアイドル辺りに楽曲提供出来ちゃうんじゃないかと思ったり。こちらの曲も、シングルタイトル曲になっておかしくないキャッチーさを持っていると思います(PV作られてる辺り、制作側の気持ちとしては両A面に近いのでしょうか)。男が聴くにはちょっとこそばゆいですが、ここまで突き抜けられたらコレはコレでアリかなと。

03.brand new story
通常盤のみ収録。なんちゃってチャイニーズなメロのデジタルサウンドが印象的な、こちらも2曲目同様ダンサブルな要素が強い楽曲。基本的にキャッチーなんですが、微妙に変テコなポップ感があって面白いです。歌詞はこちらもアイドルっぽいラブソングなのですが、終盤でバンド名やメジャーで出したシングルタイトルを織り混ぜた言葉が出てきまして、最初に聴いた時は、デビュー1年ちょいで、こういうまとめ的なネタ使うのは早いんじゃないかと思っていましたが、先日のニュースを踏まえるとこれは…いやいや考え過ぎか(苦笑)

04.ドラマティック(Instrumental)
1曲目のメインボーカルを除いたカラオケバージョン。

05.君だけを映して(Instrumental)
2曲目のメインボーカルを除いたカラオケバージョン。

06.brand new story(Instrumental)
3曲目のメインボーカルを除いたカラオケバージョン。

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全体的に、夏らしい爽やかなポップ感が前面に出たシングルになっており、昨年の「夏物語」で感じた違和感も取れ、こういう路線も足に付いてきたのかなという印象があります。それだけに今回のニュースはちょっと驚きですが、メンバーのコメントや他所のサイトを見る感じでは、結構前から決まっていたみたいですね。もしかしたら、葵のソロ曲も本来はバンド名義で出す予定だったのかなと思ったり。バンドの中の人込みでファンの人は中々複雑でしょうが、まあこういう事もあるということで。双方の楽曲を楽しみにしましょうかね。
しかし、V系のCDでZYYGのメンバーの名前を見ることになるとは思いませんでした…と思ったら、今度の葵ソロに後藤康二が楽曲提供するという事で。ZYYG化はしないでしょうがw、ちょっと興味深いです。

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GyaO「ドラマティック(PV)」
GyaO「君だけを映して(PV)」

彩冷える「会いたくて(通常版B)」(2009)

01.会いたくて
02.master piece
03.ソプラノ(通常版Bのみ収録)

全曲作詞:葵
作曲 01:夢人/02:ケンゾ/03:インテツ
編曲 01、02:彩冷える/03:彩冷える、上田壮一


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彩冷えるのメジャーデビューシングル。自分が聴いた通常版Bの他に3曲目違いの通常版A、3曲目無し&PV収録のDVD付の限定版があるというムムムなリリース方法でした。まあこの界隈では今に始まった事ではありませんが…。そう言えば、以前在籍していた涼平が現在いるメガマソもこのすぐ後位にメジャーデビューが発表されましたね。

以下各曲について。

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彩冷える「夏物語(通常版)」(2009)

01.夏物語
02.ゆびきり
03.secret room(通常版のみ収録)

全曲作詞:葵
作曲 01:タケヒト/02:ケンゾ/03:インテツ
編曲 01、02:彩冷える/03:彩冷える&前口渉


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2009年にメジャーデビューをした彩冷える(アヤビエ)のメジャー2ndシングル。2006年にメインコンポーザーの涼平が脱退した時にはもう駄目かと思ったものでしたが、遂にメジャーとは…。尚、自分が聴いた通常版の他に、初回限定版としてボーナストラック無し・DVD違いが2種、ボーナストラック違い・ブックレット付きの通常限定版と合計4種類が存在しますが…まぁ、なんだその、この界隈らしいですねとだけ(苦笑)

以下各曲について。

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1:バージンスノーカラー
2:shine
3:ラピスラズリ
4:コトノハノル
5:ヒナタ
6:メーフィッシュのうた、恋柄の水泡
7:0010
8:az
9:ancient-tree
10:星降るお話

DVD:「君の声と約束」(先行シングルタイトル曲PV)

全作詞作曲:彩冷える


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2006年11月にリリースされた彩冷える(アヤビエ)のファーストアルバム「バージンスノーカラー」を聴きました。
4年程前にイベントで見て気に入り何枚かCDを聴いていたのですが、2006年8月にそれまで殆どの曲で作曲を手がけてきたギターの涼平が脱退してメガマソを結成、残ったメンバーは彩冷えるを存続し今日に至っています。
メロディアスなサビが印象的な2,5,7,8、ハードな音作りの3,4、ピアノ1本をバックに歌う小曲6など様々なタイプの曲がありますが、全体的にポップで聴き易く、シンセやプログラミングの音がほんのりファンタジックな味付けをしてアルバムに統一感を出しているかな、と感じました。
個人的にはアコギの音を前に出している5やメロディアス疾走曲の2,8が特に気に入っています。
ボーカルは良くも悪くもヴィジュアル系な歌唱法ですがそこは好みの問題でしょうか。
アルバム全体の流れは良いと思いますしトータル40分弱という時間もダレずに聴けた一因かもしれません。

取りあえずこのCDを聴いて思ったのは
「メンバー脱退後数ヶ月でこれだけのものが作れるのに何故今までやらなかった!」という事でしょうか…wその事がバンドのケツに火をつけ良い方向に働いたのかも知れませんが。
個人的にメインコンポーザーが脱退してしまったバンドはどうしても興味がフェードアウトしてしまうので、涼平が抜けた後の彩冷えるはこれまできちんと聴いてこなかったのですが、ちょっと勿体無かったかなと。
これからメガマソと合わせてちまちま音源を集めていこうかなと思っています(と書きながら昨日中古で安かった為、早速ミニアルバム「エキュメニカル」を買っているのですが;)



オフィシャルサイトで全曲試聴可(DISCOGRAPHY→ALBUM)


※アマゾンは輸入版しか取り扱っておらず若干割高なのでこちらにHMVのリンクを↓
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1225589

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