一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

タグ:世の漆黒

世の漆黒「デカダンス・ヴァニラ」(2013)

01. 最愛の四月
02. 不夜城
03. 音無の森-デカダンス・ヴァニラ-
04. 不夜城-オリジナルカラオケ-

作詞 02:胡桃坂庵
作曲 01〜03:胡桃坂庵
全曲編曲:世の漆黒

発売日:2013/01/17
品番:T12I-002

Members
Vocal:亜莉亜
Guitar:胡桃坂庵
Bass:雀弥
illustration:御煮はね


***

世の漆黒の2013年一発目のシングル。2012年冬コミで先行発売されました。
3曲入り表記ですが、実質的にはインスト2曲に挟まれた02がメインという構成。量的な食い足りなさは否めませんが、ワンコインするかしないかという値段設定は妥当でしょうか。
また公式サイトによると、当初参加予定だったボーカリストが負傷したため、今回の人に替わった経緯があるそうです。


01. 最愛の四月
ダークで不穏な雰囲気を持った旋律を奏でるピアノをメインとしたインスト。
中盤からは「不夜城」のサビメロをアレンジした展開となり、次曲に繋がります。

02. 不夜城
ド頭からバリバリ弾きまくるギターがインパクトを残す疾走メロディアスチューン。音の隙間なんぞ作らせないとばかりに走りまくる展開に特化する、この振り切り方が気持ち良い。
対して、ボーカルは比較的低音で湿っぽい声質と言う事もあり、楽曲に暑苦しくなり過ぎず憂いのある色を持たせるのに貢献しているように思えます。
この曲においてはそこまでクラシカルという訳ではありませんが、日本人好みのする歌メロと随所で顔を出すギターソロには、過去作でも感じていたRaphaelのメタリックな部分を引き継いでいる印象を更に強めることになりました。
冬コミで手に入るだけの過去作も集めましたが、その中でもこちらのインパクトは頭抜けているように感じさせられ、今の所彼らの中で一番好みな楽曲かもしれません。

03. 音無の森-デカダンス・ヴァニラ-
ライブ終わり? のようなガヤ音を頭に、ストリングスをメインにした切ないメロディーのインスト。
作品タイトルが入っていることも会ってか、何となくボーカル曲の主旋律を改めてインストにアレンジし直したような印象も受けますが、この後アルバムサイズの音源が出た場合、ボーカル入りで再録されるのかもと勝手に予想してみたり。

***

ボリュームは少ないですが、とにかく「不夜城」にツボをグリグリやられてしまったので、もう満足するしかない(笑)
二次創作作品でもないようですので、値段的な所も合わせて現時点での入門に適したシングルかもしれませんね。
もしこれを先行扱いにしたアルバムが出るとなると。当初歌う予定だった人が参加する事になるのでしょうか。


デカダンス・ヴァニラデカダンス・ヴァニラ
世の漆黒

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世の漆黒「天球儀上の君と黄昏の摩天楼」(2011)

01. 天球戯
02. 喪失カテドラル
03. 黄昏の摩天楼
04. 乖離する蜉蝣
05. 平成23年12月6日14時28分57秒_東京都渋谷区渋谷宮益坂下
06. 奏鳴曲;有栖-alice-
07. 神様、もう少しだけ

作詞 02〜04、06:胡桃坂庵/07:胡桃坂庵、あえり
作曲 01〜03、06:胡桃坂庵/04:胡桃坂庵、美那瀬瑠那/07:胡桃坂庵、あえり
編曲 01:胡桃坂庵/02〜04、06、07:世の漆黒

発売日:2011/12/31
品番:T12T-007

Members
吐息、作詞、作曲、編曲、Guitar、Instruments、Mix、Mastering、Art Direction:胡桃坂庵
作曲:美那瀬瑠那
Vocal、Back Chorus:あえり
Bass:雀弥-sakuya-
Illustration:しいのゆこ


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小説の影響を受けたイメージ楽曲という形を中心に音源制作を行なっている世の漆黒が、2011年冬コミで販売したミニアルバム。
先行シングルだった「142857」の2曲はどちらも再録音されて収録されています。シングルではツインボーカルだったのが、本作ではあえり一人となっていますが、再録2曲がどちらもパワーアップしたように思えるので結果的には良かったのでしょうか。

ピアノをギターを中心にした物悲しいメロディーによる短いインスト「天球戯」から、90'sV系の香りがする疾走曲「喪失カテドラル」「黄昏の摩天楼」の流れがもうたまらない。どちらも透明感のあるシンセを交えつつ、ギターで引っ張るメロディアスチューンなのですが、メタル風のギターや急ぎ気味のボーカルが気持良い前者は特に好み。間奏のクラシカルなギターソロもあってか、何となく女声ボーカル版Rapaelという発想が出てきたり。

再録1曲目の「乖離する蜉蝣」は、シングルでの気怠くザラついた音像から少しくっきりとしたアレンジになった印象。シングルのフニャッとした感じも好きでしたが、今作の流れの中ではこちらの方が馴染んでいるのかな?
他の楽曲に比べると、メロディーの即効性という点では譲るかもしれませんが、それでも物憂げで淡々としたアレンジから徐々に盛り上がる展開がじわじわハマってくるというか、個人的には本作のキモとなる楽曲になっています。

サビメロをベースにした鼻歌中心のSEを挟んで続く、再録2曲目「奏鳴曲;有栖-alice-」。シングルではツインボーカルながら、全体にもう少し声に力が入っていれば……と思うところがあったのですが、こちらではボーカル一人ながら(一人だからこそ?)歌い方がかなり力強くなっており、2,3曲目に通じる王道疾走V系といった趣の楽曲ともバッチリ噛み合っているように思えます。前述の2曲と併せ、その時期のシーンが好きな人には是非オススメしたい(笑
(そのSE、タイトルから見ると(平成23年〜)、実際にその日その場所で音声を収録したということなのでしょうか……それとも原作小説にそういうネタがあるのかな)

ラストの「神様、もう少しだけ」は、アコギとピアノを前に出し物憂げに始まり、中盤からバンドサウンド調に展開する、憂いのあるメロディーをメインとしたミディアムバラード。そのギターやそれまでに比べ激情的に歌い上げるボーカルもあって、どこかエモっぽさも感じます。
後半はそのバンドサウンドをバックに、ボソボソとした男声ナレーションパートが長目に続くのですが、これ展開昔どこかで聴いたような……と思っていたら、曲調は全然違えどMissalina Reiの「フィアンセ」を思い出してるんだこれー!? …ごめんなさいごめんなさい


7曲中SE2曲で24分程と、コンパクトながらバランス良くまとまっており、リピートしやすいボリュームでもあるでしょうか。
ラウド過ぎず軽過ぎずといった音作りな印象なので、何度か引き合いに出した90年代のメジャーV系サウンドが好きな方にもお勧めです。後、元ネタの小説(神様のメモ帳)を読んでいる方の感想も気になったり。


天球儀上の君と黄昏の摩天楼天球儀上の君と黄昏の摩天楼
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世の漆黒「142857」(2011)

01.乖離する蜉蝣
02.奏鳴曲;有栖-alice-

全曲作詞:胡桃沢庵
作曲 01:胡桃沢庵、美南瀬瑠那/02:胡桃沢庵
全曲編曲:世の漆黒

発売日:2011/08/13
品番:T12T-006


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作詞作曲・ギターを手がける胡桃沢庵を中心に、ギター・作曲:美南瀬瑠那、ベース:雀弥-sakuya-、ボーカル:あえり、はづみによるバンド「世の漆黒(ときのしっこく)」が2011年にリリースした2曲入りシングル(CD-R仕様)。瑠那さんはGravelにも在籍しており、そちら経由で興味を……という流れで手に取ってみました。ボーカルは左右に振り分けてそれぞれ歌っているようですね。
尚、このシングルは、小説「神様のメモ帳」を題材にしているという事で(現在私は未読なのですが)、歌詞の方にそちらを読んでいると面白い記述があるのかもしれません。

以下各曲について。


01.乖離する蜉蝣
シンセも入っていますが、イントロからのザラついたギターがより印象的な、抑え目の曲調のミディアムテンポの楽曲。最初は少し地味に感じましたが、隙間を生かしたギターのフレーズや終始憂いを持って展開するメロディーがじわじわと効いてきます。終盤には疾走パートもありますが、全体的には気怠い印象が残る1曲。

02.奏鳴曲;有栖-alice-
こちらは1曲目とは対照的に、シンセとギターによるちょっとクラシカルなイントロから、どキャッチーなサビへの雪崩込みが印象的なメロディアスチューン。個人的にこの歌メロが非常にヴィジュヴィジュしく感じてツボだったりw バックもギターで引っ張る切ない疾走ぶりが全開(ギターソロもガッツリ入っていますよ)と、ボーカルがハイトーンな男性になれば、そのままソフヴィバンドの曲になっておかしくないかも、と。初聴時の取っ付き易さは抜群なのではないでしょうか。

***

ヴィジュアル系中心のポップス脳なので、どうしてもそういう連想になってしまうのですが;名古屋系寄りの1曲目、90年代王道を思い出させる2曲目、という印象を持ったシングルでした。女声ツインボーカルという体制ですが、V系スキーの人にも面白く聴く事が出来るかもしれません。

特設ページ(視聴あり)
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あきばおーこく

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