「パラノーマル・アクティビティ第2章 TOKYO NIGHT」(2010)

監督・脚本:長江俊和
出演:中村蒼、青山倫子 他

ストーリー:
アメリカ旅行中の事故で両足を骨折した山野春花(青山倫子)と、買ったばかりのビデオカメラでの撮影に凝っている弟の幸一(中村蒼)。春花が帰国してから、部屋の車椅子が夜中勝手に移動するなど妙な現象が起こり、幸一はその真相を見つけようと面白半分で春花の部屋にカメラを設置するのですが…。


***

ナメてかかってごめんなさい長江監督ごめんなさいごめんなさいごめんなs(ry

フェイクドキュメンタリーの手法で低予算ながら大ヒットしたアメリカのホラー映画「Paranormal Activity(パラノーマル・アクティビティ)」の日本版オリジナル続編という位置付けで、前作の監督Oren Peliから日本で配給した会社を通じて制作オファーがあったそうです。最初に制作を知った印象は微妙な所だったのですが、監督・脚本が「放送禁止」シリーズなどを作った長江俊和という事で俄然興味が湧き、ハリポタへ向かう家族連れに隠れて観てきたのでした。
因みにアメリカでもこちらとは別に続編が作られています。ややこしい!w

実は前作の方も映画館で観ていまして、派手な表現を殆ど使わずに怖さを最大限に表現した、ドキュメンタリー方式のホラーとして結構リアリティのある映画だったと個人的には思っています。ただそれが長所でもあり短所でもあるかなと思うのは、イベントとイベントの間の「待ち」(生活描写とか)がちょっとかったるく感じてしまった部分があるかなと。他の作品の話でアレですが、「ほんとにあった! 呪いのビデオ」シリーズなどに「投稿」された映像をほぼ無編集で流しているような感じでしょうか。美味しいコース料理なんですが、次の料理来るまでが長い…みたいなw

そしてこちらTOKYO NIGHT、大まかな筋は前作を踏襲したものとなっており(あの「音」もちゃんと聴こえますよ)、続編というより舞台を日本に移したリメイクといった感もありますが、前作の主人公達の顛末もストーリーに関わってくる為、前作は興味無いけど長江俊和の名前に惹かれて…というような人はネタバレ感想を検索してみると良いかもしれません。
そのストーリーですが、前作で自分が感じた、間延びした部分をブラッシュアップし新たな演出を加え、テンポ良くお話を進めている印象を持ちました。ドキュメンタリー方式なのですが日本のホラーらしくジメッとした嫌〜な雰囲気も出しているのも好みでしたし。演技の方もそこまで不自然さは無かった気がします(恐怖に怯える姉の一部のシーンはちょっと叫ばせ過ぎな気もしますが…w)。特に終盤の畳み掛けっぷりは中々怖いと感じましたよ。

全体的には後日談とリメイクを合わせたような映画でしょうか。制作スタッフは違えど、自分のように前作に食い足りなさを覚えた人にとっては嬉しい出来上がりでした。この手の撮り方によるホラーが好きな人は、すんなりいけるのではないのでしょうか。
あ、そうだ一つだけ。今作はガチホラーなので、「放送禁止」の時のように見切れや言葉遊び的ヒントを探して、画面内をくまなく探す必要は無いです(←本編前半位まで視線を忙しく動かしていた馬鹿な男がココに)。


公式サイト

予告編


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以下適当にネタバレ感想箇条書き。

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