Andrew W.K.「PARTY TIL YOU PUKE」(2000)

01.Party Til You Puke
02.Party Til You Puke(Remix)
03.Party Til You Puke(Shout Out Mix)
04.Dance Party(Anti Never Ending Music Mix)
05.I Want To Kill(Build it up Mix)
06.Old Man

作詞・作曲 01〜05:Andrew W.K./06:Couch

品番:PCD-4183


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日本の曲のカバーも出したりしていたりする、Andrew W.K.(ボーカル・ピアノ・キーボード)を中心とする、彼の名前を冠したバンド「Andrew W.K.」がインディーズでリリースしたシングル。1stアルバムと同時期に日本盤がリリースされたため、初期の音源の中では比較的良く見かけるように思います。余談ですが、日本盤の帯(兼当時所属していたレーベルの主催者によるライナーノート)に印刷されている曲順は若干間違っていますので注意。
また、バンドと紹介しましたが本シングルの音は打ち込みがメインなので、この時期はアンドリュー一人でやっていたのかな?

以下各曲について。


01.Party Til You Puke
「Are you ready to party?」との雄叫びから始まる、勢いのあるパーティーチューン。打ち込みメインのため、後の1stアルバム「I GET WET」収録バージョンに比べると大人しい印象がありますが、これ単体で聴くならばそんなに気にならない…かも。鍵盤をメインにした「やかましさ」と「キャッチーさ」の目盛りを同時に振り切ろうとする音作りは既に現れている気がします。

02.Party Til You Puke(Remix)
タイトル曲のエクステンデッドバージョンといった感じのリミックス。勢いはそのままですが、尺が約2.5倍になった分新たな展開が挿入される…という事も特にないので、人によっては後半ダレてしまうかもしれません。

03.Party Til You Puke(Shout Out Mix)
これはリミックス、というかアカペラ…というか、原曲からアンドリューのボーカルのみを抽出した、30秒だけながら暑苦しさ満点のトラック(笑)
メジャーでも「Make Sex」という曲が似たようなノリで作られています。

04.Dance Party(Anti Never Ending Music Mix)
こちらもタイトル曲と同路線の、ダンサブルなリズムが前面に出た疾走曲。この曲、2ndアルバム「THE WOLF」収録の「LONG LIVE THE PARTY」の元になった曲らしく、曲調やフレーズに共通する部分が結構あります(後半からのスケール感のあるピアノのメロディーが特に顕著)。アルバムの方と聴き比べてみると面白いかもしれません。

05.I Want To Kill(Build it up Mix)
イントロからの軽快でちょっと懐かしいフレーズを弾くキーボードが印象的な、ポップなダンスチューン。ここまでの曲は、打ち込みドラムが軽く聴こえてしまう部分もあったのですが、この曲に関してはこの軽さが良い方向に働いているというか、微妙なピコピコ感が可愛らしく聴こえたりも(ボーカルは終始ダミ声ですが…w)。今回改めて聴いたらかなり評価が上がりました。

06.Old Man
所属レーベルの主催者:Peter Larsonが結成していたバンド「Couch」のカバー。
原曲を知らないので聴き比べは出来ないのですが、潰れたリズムとノイジーなギター、アンドリューのシャウトを前面に出したヘヴィな楽曲となっています。1分半と尺は短めですが、これまでの流れとは全く異なる曲なのでインパクトは結構大きかった覚えが。

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バンドサウンドメインとなったメジャーでの音に比べると軽さは否めませんが、インディーズ時代からこの手の姿勢は一貫していたと思えたシングル。今入門として適しているかと聞かれると難しいかもですが、1stや2ndの後に手を出してみると面白く聴けるのではないでしょうか。

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