一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

タグ:DoLL

DOLL「Doll -奇妙な物語-」(2005)

01.Doll -奇妙な物語-


***

今回は番外編…という事でもないのですが、自分でも詳細を把握しきれていない音源の紹介、というかそれに関するただの思い出話がメインですよ。

「DOLL」というヴィジュアル系バンドが2005年に一部V系CDショップで配布したフライヤー付きCD-R。フライヤーには歌詞とメンバーの意気込み(ハングル訳も付記)・メールアドレスがシンプルに記されています。

シンセによるクラシカルでダークなイントロから、ちょっとバタバタとしたバンドサウンドに突入する、2005年という時期を考えると、良くも悪くも出て来る時代を間違えたような耽美寄りの楽曲となっています。ボーカルはインディーズの一発目ならこんなものかな、という感じですが、時々妙に吐息を意識したような歌い方になったり、いきなりボーカルトラックだけ左右に振ったりバックの音と一緒にグルグル回したりと色々やっています。終盤は語りも挿入されたりと、個人的には楽曲的にもクオリティ的にも、Eliphas Levi辺りに近いものを感じた覚えが。

それからは特に彼らの名前を聞く事もなく(後述する通り、正確には別のバンドと混同していたのですが)、5年経った2010年夏、手元にある配布音源をちょっと整理しようと、久しぶりにボックスをひっくり返していたのですが、その中に本作を発見、ちょっと気になり曲名を検索にかけてみた所、出てきたのが




賛美歌「甘く危険な香り」




…賛美歌




……賛美歌!?

賛美歌といえば、良くネットを利用しているV系好きなら名前位聞いたことはあるかもしれませんが、当時のV系界隈では良くも悪くもネタとして愛されていた(?)、一応メジャー進出も果たしたyabukiを中心としたバンド。彼については色々な伝説があったようで、ここでは詳しく言いませんが(気になる方は「賛美歌 yabiki」で検索すれば大体の流れは掴めるかと)、端的に言えば「妙なメディア露出の多さ・ライブ会場の規模とバンド自身のレベルがゴニョゴニョな事に対するギャップ萌え」って事でよろしいでしょうか?

そして「甘く危険な香り」は、1997年にリリースされた、賛美歌の中で一番知名度の高い(多分)音源で。ネットに漬かっているバンギャル・Vヲタさんなら「クソ!バカ!死ね!」でお馴染みの「A・C・I・D 〜脳内麻薬〜」が収められたCDと言えば伝わりやすいでしょうか。
そして今回のメイン「Doll -奇妙な物語-」は、このアルバムの2ndプレスがリリースされるに伴って追加収録された楽曲のリメイク版……らしいです。いや「らしい」というのは、自分がその「甘く危険な香り」を持っていないからなのですけれど。いくら何でも97年に出た音源をそのまま使い回してはいない筈…たぶん。

…で、ヴィジュヲタ的にこんな美味しいネタを、何故5年間も気付かずに放置してしまったのかと言いますと、この音源を店で見つけた時、一緒に同名の別バンド「DoLL」(こちらは「O」が小文字)の配布音源が置かれており、こちらもフライヤー付きCD-Rという形のだった為、思いっきり混同してしまったという…。実際、他所のサイトさんの音源所持リストを見たりすると、一緒のバンドとして扱っている所が少なくなかったりします。偶然というか、タイミングって恐ろしい…! (本作とは関係ないのですが、そのDoLLの方の感想記事はこちら)
というか、同時期に出たフライヤーに記載されている連絡先アドレスが異なるのですから、必然的に別バンドだと気づいて然るべきなのですが、そこまで注意しなかった当時の自分が憎い…! 
更に本作フライヤーに記載されているメールアドレス(下の画像で確認できます)が、現在yabukiが組んでいるバンド「Ant1nett」(http://www.runa1945.us/)の連絡先アドレス(トップ→「Contact us」のメールフォーム左下のリンク参照)と同一なので、これはもう決定でしょうね。

基本私が音源感想を書く時の〆は、「〇〇が好きな人にはお勧めかも」とか「こういう音楽が聞きたい人は手を出してみてはいかがでしょう」、という言い方をしているのですが、今回それは言いません。何故なら自分がどう扱っていいのか分からないから(苦笑) ただ個人的には、この曲に限って言えば、盛り上がりに欠ける所はあるものの、技術的にはさておき耽美・クラシカル寄りなので好みと言えば好みではあります、といった印象でしょうか。ネタとしては…保留でw
取りあえず「甘く危険な香り」の2ndプレスをA・C・I・DではなくDollのために、今後も細々と探してみようと思っています。1stはたまに見かけるのですが、2ndを見ないのですよね…。


doll_奇妙な物語



2013/12/02追記
今更ながら『甘く〜 2nd Press』を入手したので聴き比べてみました。
取り敢えず気付いたことを

・賛美歌版はアルバム他曲に比べ、モノラル録音かと思うくらいに音が平ら
・対してDOLL版は(賛美歌版に比べ)かなり音の分離が良い。しかし後半、音を極端に左右に揺らし始めるためヘッドホンをしている人には脳に宜しくないアレンジに
・これらより、当初DOLL版は普通に新録バージョンだと思っていた……が、よくよく聴き比べると(サポートの女声を含む)ナレーションの声色が一緒、更にはそのナレーション・ギターソロ・ブレイク等の入るタイミングが尽く一緒。
・総トラック時間はDOLL版の方が10秒程長いが、これは賛美歌版のアウトロを切る形で、これまた左右に激しく触れるフレーズ(イントロ部分の音源を加工したものと思われます)が付けられているため。


結論としては、10年近く前にリリースしたCDのマスター音源をリマスタリングして新バンドの音源のように見せていたという事でしょうか。
当時↑に書いた、「いくら何でも97年に出た音源をそのまま使い回してはいない筈」という予想は、「そのまま」ではないが、使いまわしてはいるという、なんとも言えない結果となりました。




……えぇとアレだ、10年越しのリマスタ音源を惜しげも無く無料配布しちゃう弥舞姫様は太っ腹という事でひとつ!


因みに:例のクソバカシネ「A.C.I.D〜脳内麻薬〜」以外は、LAREINEや上で挙げたEliphas Leviを雑に混ぜた印象の、チープながらクラシカルなメロディー音作りがメインだからか、何だかんだで嫌いになれない

PAP_0819

俺・・・いったいなにやってんだろ

DoLL「薔薇人形」「水槽」(2005)

01.薔薇人形
01.水槽

両曲作詞・作曲:りん

配布開始日:2005/06/28
品番 薔薇人形:DOLL-0001/水槽:DOLL-0002


***

MASASHI、AKIRA、りん、皐(皐とMASASHIは後に脱退)によるバンド「DoLL」が、都内CDショップやライブ会場にて、フライヤー付きで配布したCD-R。「薔薇人形」と「水槽」が収録されたものが2種類ありました。
フライヤーの方は処分してしまったので記憶が曖昧ですが、二つ折りになったフライヤーの裏に、CDが付き歌詞が載っていたように思います。ちょうどこの時期は、新たな耽美系メロディアスバンドが中々見つけられなかったこともあり、これは! と思った記憶があります。

厳密には2枚別々の音源なのですが、今回は2枚一緒に紹介したいと思います。


01.薔薇人形
イントロからのツーバスドコドコ+テロテロとしたクサいギターにやられた、クラシカル疾走曲。歌メロも全体に歌謡+クラシカルなクサメロがてんこ盛りで、当時ヴィジュアル系でこの手の音に飢えていた事もあり、これは良い拾い物をしたを思ったものでした。……というか、クサメタル寄りのアレンジで、耽美に装飾されているものの青臭さを感じる歌詞……当時も思いましたが、これアレだ、メジャーデビューした頃のRaphaelの匂いがするんだ!(メンバーが影響を受けていたかはさて置き、私個人の印象として) ボーカルも、活動初期の配布音源にしては充分に艶のある声をしていますし、間奏のギターソロもクラシカルに決めています。久しぶりに聴きましたが、配布のみなのが勿体無く思える位ツボにハマる曲だったり。

01.水槽
こちらも疾走曲ですが、こっちは白い雰囲気のメジャー感を感じる、キラキラとしたシンセを乗せたメロディアスチューン。キラキラした爽やかな色を添えるシンセや、サビでの広がりのある歌謡曲的なメロディーにやはりRaphael臭が。何となく、90年代後半にメジャーデビューしたV系バンドのシングルっぽい雰囲気も感じます。まあとにかくこちらもツボという事で。
こちらは、2006年にシングルタイトル曲としてリメイクもされました。

***

当時結成したてだったであろうバンドが、この手の音を出していたのは単純に嬉しかったのですが、この後2枚シングルを出した後活動休止してしまいました。メインコンポーザーのりんも、現在活動しているのか分からないのが残念(活休後、りんを除くメンバーはKECH4.5を結成し現在も活動中)。
この手のバンドにしては、結構ボーカルがちゃんとしているwので(リメイク版水槽は、オフィシャル通販でまだ取り扱ってるみたいです)、気になる人はV系音源ショップ辺りを探してみると良い……かもしれません。

IMG01


オフィシャルサイト

このページのトップヘ