PIG「PANIAC」(1995)

01.PANIAC
02.LAMENTOUS MOMENTOUS
03.FIND IT FUCK IT FORGET IT (LIVE)
04.PANIAC (RATTLE & CUM MIX)
05.PANIAC (MEKON/ARTERY MIX)

全曲作詞・作曲:R.G.WATTS(Additional Lyrics:Anna Wildsmith)

発売日:1995/2/22
品番:VICP-15045


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KMFDMの初期メンバーで、後の作品にも断続的に参加しているRaymond Wattsを中心とした、イギリス発のプロジェクト「PIG」。私がそうなのですが、BUCK-TICKやSOFT BALLETのメンバーが参加していたSHAFTや、同じくBUCK-TICKやKMFDMのメンバーと結成したSchwein等を経由し興味を持った人もいるのではないでしょうか(正確には、最初に触れたのはBUCK-TICKのリミックス音源ですが)。
本作は4thアルバム「Sinsation」の先行シングルに当たり、日本のみのリリースとなっています。日本へのプロモーションに力を入れていたのか、日本限定リリースのCDが多いみたいですね。

以下各曲について。


01.PANIAC
ザクザクとしたギターと無機的なリズム・電子音が前面に出た、重ためのインダストリアルロックナンバー。レイモンドのボーカルも、地を這うようなダークかつマッチョな声なので、今聴いてもシングル曲ながら中々胃に溜まるのを持ってきたとは思いますが、それでもカッコイイなぁと。「Sinsation」収録のアルバムミックスはイントロが若干長くなったり、ギターより打ち込み音をメインにした音作りになっています。

02.LAMENTOUS MOMENTOUS
アルバム未収録曲。
こちらもタイトル曲と同系統の、ザクザクギターが映えるヘヴィな曲調ながら、あちらよりはテクノ寄りのアレンジかな? バックで鳴っているオーケストラサウンドによって、荘厳な雰囲気も演出されているように感じます。当時はこの2曲で、アルバムの雰囲気をある程度予告していたのかも知れません。

03.FIND IT FUCK IT FORGET IT (LIVE)
3rdアルバム「The Swining(後にミニアルバム『Red Raw & Sore』と合わせて『The Swining/Red Raw & Sore』として再発)」収録曲のライブバージョン。初聴時は、疾走感もありある意味分かりやすいこちらの方が、タイトル曲より印象に残った記憶が…w クラシック曲を引用したシンセソロも軽快ですよ。

04.PANIAC (RATTLE & CUM MIX)
レイモンドとJames Reynoldsという人による、タイトル曲のリミックスバージョン。ゴツゴツしたベースが前に出たサウンドになっていますが、雰囲気は割と原曲に近い…というか、再録バージョンとしてすんなり聴ける気がします。

05.PANIAC (MEKON/ARTERY MIX)
こちらはSugar J and Arteryによるリミックス。こちらはリズムトラックを中心に組み立てたような、簡潔な音作りになっている印象。

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今となってはSinsationを先に聴いた方が、ボリュームと値段の兼ね合い的にも満足しやすいとは思うのですが、個人的にPIGに初めて触れたCDが本作という事もあって、アルバムと併せて紹介してみました。全曲アルバム未収録ですし、アルバムがハマった人はこちらも……という聴き方が良いかも知れませんね。

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ピッグ PIG

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オフィシャルサイト(試聴あり)