一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

タグ:MerryGoRound

2011/03/15@池袋手刀

取りあえず一人で部屋にいるより気持ちが楽なのでした(家に居なければ結果的に節電も的な…)

スケジュールが空いた池袋手刀で何か出来ないかという事で、MUNIMIUNIの摩天楼やemmureeの想らによって当日に急遽決まったイベント、というか演奏付きの飲み会というか…とにかくそんな感じ。入場は無料でドリンクカウンターに赤十字宛の募金箱が設置されていたり(過去行った手刀イベントのチケ代程の額を募金させて頂きました)。正式に開催がアナウンスされたのが開演の約1時間前だったりしましたが、冒頭の理由もありバンギャルさんの中で気まずい思いをするのを覚悟の上でwフラっと潜ってまいりました。
それでも開演から30分ちょっと過ぎてから入ると、用意された椅子はほぼ満杯でびっくり。というかテーブルが設置されている事にもびっくり。人が増えたためか、途中から出演者用のテーブルがステージに用意されていましたよ。普段お客さんが入るスペースの後方(物販とかが置いてある)に、出演者が入れ替わり立ち代わりで演奏するまったり進行でございました。基本マイク・アンプ無しのアコギ弾き語り+時々ドラムスタイルでしたよ。

事前に摩天楼さんのブログにも出演メンバーが暫定で書かれていましたが、蓋を開けてみれば無料というのが信じられない位の面子の豪華っぷり。
自分が分かった範囲だけで、


想(emmuree…【サイレンス】)
ハルカ(emmuree、NOISY CROWDS)
摩天楼(MUNIMIUNI)
渋谷ヒロフミ(DISH)
ササブチヒロシ(カッコー、元Plastic Tree)
aie(the god and death stars、highfashionparalyze、元deadman、元Lamiel)
Kazuma(highfashionparalyze、元merry go round、元Smells)
板谷祐(新宿心音会板谷祐、元CRAZE、元ZI:KILL etc)
Hibiki(Calmando Qual)



改めて書くと本当にパネェ…。
特に、途中からKazumaさんやTUSKさんが入り口から普通に入ってきた時は軽くどよめきが起こっていました。ちょっと自信が無いのですが、amber grisの殊やKYOKUTOU GIRL FRIENDの林田倫堕も出ていたと思います。
自分も今回はまったり体勢での鑑賞でしたので、印象に残った所をざっと箇条書きしますと、


・aieさんのジャケット、チャックが壊れており金具が外せないということで、チャックを下まで下ろした後は腰からズボンのように脱いでいました。何故今それを見せる…w
・ハルカさんは当初出演の予定はなかったそうですが、たまたま近くに居たということで開演30分位前になって想さんに回収されたそうです。想+ハルカでアンミュレの曲を3つ演奏しましたが、「angel's watercolor」と「祈り」の間の曲(多分「strawberry」かな?)が妙にgdgdで笑いが…ワザとだったんでしょうかw しかしマイク無しでも想さんの声は良く通るなあ。
・Kazuma+aieのhighfashionparalyzeバージョンによる、まさかの「桜の満開の木の下で」。メリゴは初ライブが解散ライブでしたが、およそ7年ぶりにこの歌が生で聴けるとは思わず感慨深い思いになったり。前述の通りまったりムード、テーブルにはお酒のカップや歌詞表(?)、携帯などがゴッチャリ、メンバーも皆私服(多分)でしたが、この時ばかりは空気が張り詰めていたような気がします。その後楽屋に戻るKazumaさんの後ろでさっき脱いだジャケットを再び足から着るaieさん。台無しだよww色々台無しだよwww
・途中から、演奏終了後にアコギを使った一発芸を振られる流れに。
・TUSKさん入場直後に、ZI:KILLの「SUICIDE〜想い出なんて〜」のカバー披露あり。多分これを歌っていたのが林田さんの筈。
・その後、そのTUSK+渋谷による演奏。こちらはZIGGYの「GLORIA」を演奏した後、「DISHの新曲です」と言って「ハナミズキ」(一青窈のアレ)を歌っていました。今思うと物凄い物見ちゃった気が…w
・摩天楼さんはMUNIMIUNIの「Beat for you」を披露。ライブではいつも髪が顔に掛かって怨霊のような佇まいですが、今回は想さんと共にゆるく司会役をしたりと中の人? が出ていて面白かったですよ。
・その後だったか失念しましたが、想、ハルカ両氏が加わってBUCK-TICKの「Jupiter」や河村隆一の「I love you」も披露。話には聞いてましたが、想さんの隆一が物真似じゃ利かないレベルでヤバい。声溜めすぎて演奏止めるとかもうね、もうねwww
・終盤に入ってきたHibikiさん、お酒が入っている他のメンバーのノリに微妙に困惑気味? 「ロックンロール!!」を言わされていましたw 演奏後、やはりギターを使った一発芸を振られる→想「テニス・卓球のラケットとかカブトムシの角とかはもう出てるからね」→Hibiki「…すみません! 思いつきません!(笑)」→想「あるよ。『これはベースです!』とか」→客「えぇ〜…」 想さん……w

終演直前に地震が起こり少しドキッとしましたが、特に大きな混乱もなく。
ラストは、ハルカ:メインボーカル・想:バックコーラス(?)・aie、渋谷:ギター・ササブチ:ドラムによるセッション。1曲目は長渕剛の「Captain of the ship」でしたが、想さんが途中「ヨーソロー」のタイミングを間違えるw ハルカさんはボーカリストではないからか、声は良く聞こえなかったのですが、この際楽しければ良いですよね。
オーラスは5人全員で弾けた曲をやってお終い。「ギー! ギー! ギー!」「銭よこせー!」の掛け合いが面白かったのですが、この曲何だったのでしょう…こちらも長渕かな?

最後はハルカ、想による挨拶も。うろ覚えですが書き出してみますと、
ハルカ「地震や原発の報道の事があるけど、今だけはそういう心配事を忘れられれば。俺たちはインディーズバンドだから、何があっても音楽をやっていくしかない」
想「自分達は何も出来ないかもしれないけど、プロの人を応援する事は出来る。バンギャル・バンギャル男は応援する事にかけてはプロだろう?

***

この後も飲みタイムは続いていたようですが、ひとまずこれでお終い。自分も電車の時間があったので退散しました。
本当に突発的なイベントだったのでしょうが、その辺の空気も含めて思いっきり笑えましたし楽しかったですよ。


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V.A.「THE BEST OF reveil [deux]」(1999)

01.ピエロ / カルマ-因果応報-
02.ピエロ / SEPIA
03.Merry Go Round / G.O.D.
04.Merry Go Round / 思春期の吸血鬼
05.Merry Go Round / ××体質
06.Orphee / you…
07.Orphee / Joker
08.SEX MACHINEGUNS / SAMURAI WARRIOR
09.SUTH:VICIOUS / SWEET FLOWER
10.雫... / 傷跡(Re-Mix Version)

発売日:1999/02/24
品番:TECN-28486

※備考
01、02:「THE END OF THE CENTURY ROCKERS 1」(1996)より
03、07:「THE END OF THE CENTURY ROCKERS 3」(1996)より
04:Merry Go Round シングルCD付きVHS「思春期の吸血鬼」(1997)及びシングル「思春期の吸血鬼」(1998)より
05:Merry Go Round シングル「思春期の吸血鬼」(1998)より
06、10:「THE END OF THE CENTURY ROCKERS 2」(1996)より
08、09:「THE END OF THE CENTURY ROCKERS 4」(1997)より
また03、04、07、10が「THE END OF THE CENTURY ROCKERS COLLECTION 1」(1998)に、01、02、04、05、08が「彩-IRODORI-」(2001)にも収録。


***

1996年から1997年にかけてテイチクからリリースされた、インディーズのヴィジュアル系バンドの楽曲を収録したオムニバス「THE END OF THE CENTURY ROCKERS」シリーズ。1から4まで出ていましたが、1999年にその4枚からいくつかのバンドをセレクトしたベスト盤的? なオムニバスアルバムがリリースされました。[un]と[deux]の2枚がリリースされましたが、こちらでは[deux]の方を紹介します。[un]の記事はこちら。後にメジャーデビューしたバンドも多く、90年代のV系を聴いていた人にとっては、結構豪華な面子が揃っているのではないのでしょうか。


01.ピエロ / カルマ-因果応報-
作詞・作曲:キリト/編曲:ピエロ

イントロのギターを聴いた瞬間に「ああ、インディーズのPIERROTだ…。」と、歌詞やもっさりしたボーカルも含めてw ちょっとひねくれたメロディーラインはこの頃から健在ですが、他の曲に比べるとちょっと地味というかパンチに欠けるかな? とも。ファンの方ならすんなり気に入るのではないでしょうか。

02.ピエロ / SEPIA
作詞:キリト/作曲:アイジ/編曲:ピエロ

こちらはV系の王道寄りの、ちょっと憂いを持ったメロディアスチューン。キャッチーに歌い上げるサビも好みですが、個人的にはBメロがツボ押されまくりです。終盤の大サビもたまりませんし、インディーズ時代のピエロのポップサイドにおける名曲だと思っています。アルバム「パンドラの匣」に入っているバージョンの違いとしては、曲終りのシンセをバックにしたパートがこちらにはありません。またこちらの方が若干音が大きいかな? と。

03.Merry-Go-Round / G.O.D.
作詞:真/作曲・編曲:Merry-Go-Round

最終的にダーク系バンドの重鎮になっていた気もするメリゴさん。こちらは拍子が微妙に変わる楽曲に、真のネバっとしたボーカルが乗る激しめの曲になっています。そして感想に入る語りの耳触りの悪いこと悪いこと(誉めてます)。1stミニアルバム「S」に比べると結構演奏が重ためになっている印象があります(特にドラム)。後にミニアルバム「#69」で再録されました。あと解散ライブの1曲目がこれだった気が(うろ覚え)。

04.Merry-Go-Round / 思春期の吸血鬼
作詞:真/作曲:准那/編曲:Merry-Go-Round

この曲と「××体質」はシングルからの収録です。シングルタイトル曲ですが、何となく他のメリゴの曲と比べるとちょっと雰囲気違うかな、と。決してポップと言う訳でも無いのですが…。Eメロ位まであるんじゃないかってくらい、結構展開は多いですよ。タイトル通り吸血鬼がテーマの歌詞なのですが、ホラー一辺倒にならず、「トマトジュースで我慢して」とか所々微妙にヘタレというかユーモラスな空気も漂わせているのが面白いです。

05.Merry-Go-Round / ××体質
作詞:真/作曲:准那/編曲:Merry-Go-Round

こちらはドロドロとしたダークな楽曲。真の歌と語りの中間のようなボーカルによって、歌詞が嫌でも耳に入ってきます。真の声はネチッこいのですが言葉が入ってきやすい、やっかいな声質だと思っていますw 「君はMなの? Sなの?」と繰り返すサビや高音のギターソロが変態チック。終盤の捲し立てるボーカルがまたツボです。
因みにこの曲、「思春期の吸血鬼」の通常盤カップリング、今作を含むテイチクのオムニバス数作、この曲をタイトル曲にした限定版シングル、ベストアルバムとあちこちの音源に収録されています。

06.Orphee / you…
作詞・作曲・編曲:Orphee

うって変わってライトでポップなバンドが。メジャー流通でリリースもあったので、そこそこ有名だったりしたのでしょうか。アイドルっぽさすら感じる、聴きやすく明るい曲調は、当時のV系では逆に珍しかったのかもしれません。

07.Orphee / Joker
作詞・作曲・編曲:Orphee

こちらはちょっと激しめ、といっても前の曲に比べてという話で、疾走感のあるポップパンクな曲調になっています。ちょこちょこ電子音も聴こえていますが。とにかく勢いで押す曲という位置づけなんでしょうね。
因みにベーシストのMAXXは後にMerry Go Roundのサポートから正式に加入し、メリゴ解散後もSmellsで活動していました。

08.SEX MACHINEGUNS / SAMURAI WARRIOR
作詞・作曲:ANCHANG/編曲:SEX MACHINEGUNS

メンバーチェンジを繰り返しながら現役で活動しているSEX MACHINEGUNS。この時のANCHANG以外のメンバーは、ギター:SUSSY、ベース:NOISY、ドラム:MAD POWERでした。コミカルな歌詞が多い印象の彼らですが、この曲はそんなにおかしな事を言っている訳ではなく、曲も王道のハードロックといった感じで普通にカッコいいです(冒頭でタイトルと掛けたのか「うぉぉりゃぁぁぁぁ!」と叫んでいたりはしますが)。ハイトーンのボーカルも危なげないと思いますし、ファンの方が今から遡っても遜色なく聴けるのではないでしょうか。…ONIGUNSOW位しかまともに聴いたことの無い自分が言っても説得力無いかもですが;

09.SUTH:VICIOUS / SWEET FLOWER
作詞:ToshiA/作曲:TAKA/編曲:SUTH:VICIOUS

このオムニバスが初聴きだったのですが、ザ・90年代ヴィジュアル系! といった感のあるメロディアスな楽曲になっています。あぁ、ライブで両手を前にかざすファンの姿が見える…w ギターのメロディーがMIRAGEに近いかなとおもったり。要するに好きって事なんですが。

10.雫... / 傷跡(Re-Mix Version)
作詞:醜吊/作曲:碑澄/編曲:雫...

自分が元々はミニアルバムに入っていた曲のリミックスバージョンのようです。原曲を知らないので何とも言えませんが、こちらはクリーンなギターがメインのバラードになっています。後半からはバンドサウンドがメインに。

***

こちらも[un]同様、使い回しっちゃ使い回しなんですが、有名どころを中心にセレクトしただけあり、各バンドのファンだけでなく90年代のV系界隈に興味がある人なら楽しめるアルバムなのではないかと思います。特にMerry Go Roundの「思春期の吸血鬼」に関しては、シングルCDよりこちらを探した方が見つけやすい気がします。

***

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