一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

タグ:TheOtherside

『Dazzling light & Trick Shadows SP DAY1』@池袋手刀 2016-08-27

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LIGHT & SHADEの原徹が主催するライブイベント(通称:原フェス)へ行ってきました。今年は二日間開催だったのですが(私は1日目のみ鑑賞)、両日通しチケットが発売されるなど、本当にその手のフェスっぽい売り方をしていたのがちょっと面白い。

この日は開演前から人が非常に多く、転換時間中、前に詰めて欲しい旨のアナウンスが数度出たレベルの入り。自分がライブ無精ということもあるのですが、ここまでチョマンの手刀は初体験だったかもしれません。
原さん主催のバンド同窓会的な性格もあるのか、フロアの其処此処で出演者同士が楽しそうに話していたのも目に入りました。時間が進むに連れ、出番を終えた人達のYOPPARAI具合も進行していったようですが……笑

以下出演順に

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THE OTHERSIDE「RIDE AN ANGEL'S HAIR」(1991)

01.Kiss your pale face
02.Flame Out
03.人工天使
04.太陽の死
05.蜃気楼 (1991.Summer)

作詞 01、02、04、05:優朗/03:MIST
全曲作曲:THE OTHERSIDE

品番:UKZZ-1027


***

前作「Waters of forgetfulness」と同年にリリースされた5曲入りミニアルバム。…と言っても4曲目が長いので、ボリューム的にはそんなに変わっていないのですけれど。
基本的には前作の空気を踏襲している感触ですが、音はこちらの方がちょっと小さい…というか篭ってるのかな?

以下各曲について。


01.Kiss your pale face
シンセを導入した、壮大ながら冷たさも感じるミディアムポップナンバー。徐々に盛り上げながら歌い上げるボーカルにもスケールの大きさを感じます(所々調子外してる? と思うところもありますが…)。間奏のスパニッシュ寄りなアコギソロもツボ。

02.Flame Out
イントロのザクザクギターが印象的な、アッパーな疾走ナンバー。ボーカルはシャウトや呻くような歌い方をしたり、こちらもハードな印象。
因みに、ブックレットにも記載されている中盤の英語ナレーション、最近どこかで聴いたような…と思っていたら、優朗とHALが現在SPEED-iDと並行して活動しているバンド「functioncode」が、2011年に出したアルバム「TERRROR」内の楽曲「Justice Withour Bloodlust(SPEED-iDのセルフカバー)」で、原曲と一部歌詞を入れ替えて使われていたのがそのフレーズなのでした。20年経ってからリンクさせる辺り、やっぱり一周回って戻ってきている気が。
"The King of terrors
Slip into your eyes
I say 『F.U.C.K』……"



03.人工天使
打ち込みリズムとギターによる、インダストリアルチックでダークなイントロに期待が高まりますが、曲が始まると真っ当なハードロックになるのがちょっと以外なポップナンバー。…なのですが、曲調もボーカルもどこか明るくなりきらない、というか投げやりで不健康で気配しか感じないのは何故なのか(笑) また、この曲のみギター・シンセ担当のMistが作詞を手がけています。

04.太陽の死
トータルで約12分と、尺的にも本作のメインと言えそうな楽曲。
序盤はピアノやアコギをメインとした、涼しげで気だるい雰囲気で進行、途中には語りパートも入ったり。中盤からは徐々にテンポアップし、オリエンタルなギターソロが一瞬入ったり、後の打ち込みを導入するSPEED-iDを予見するような、ダンサブルなベースとシンセをメインとしたパートが挟まれつつ盛り上がっていきます。後半はまるで別の曲のように、吠える低音ボーカルと激しいサウンドが暴れるアッパーな展開に突入。何だかこれ1曲でアザーサイドの方向性を説明できそうな気がしてきました…w
終盤は少し力が抜けたように、軽やかなピアノをバックにした開けたパートとなり大団円を迎えます。序盤のノリで10分以上押し切るのか!? と最初不安になる人も(含:自分)、何だかんだで展開が多いので冗長さは感じないのではと思うのですが。

05.蜃気楼 (1991.Summer)
前曲が本編クライマックスだとするなら、こちらはエンドロール的な位置づけでしょうか。
タイトルから連想されるような、ゆらゆらとした浮遊感のあるシンセやギターが心地良い、穏やかなバラードになっています。そこまで派手な曲ではないのですが、先に聴いたSPEED-iDの1st「INNER DIMENSION(Remastar盤)」のボーナストラック「The Ocean」に近い雰囲気という事もあってか、何だかんだで初聴時にしっくり来たのはこの曲だった気がします。

***

リアルタイムで聴けている訳もないので完全な想像になりますが、いわゆる初期V系の流れとはまた違った位置に居たバンドなのかな? という印象を、前作と同様持つCDでした(ブックレットのヴィジュアルは当時のそれなんだけど…w)。個人的には、曲数の少なさ故か流れに無駄がないように思える本作の方が好みでしょうか。前作の感想と被ってしまいますが、復活後のSPEED-iDに通じる所も感じるので、最新作で彼らを知った人も好みにハマる確率は高いと思っています。
また、本作の方が多く出回ったのか、中古で見つけられる率は前作より多い気がするので(Amazonでもこちらは1円ラッシュ…)、そういう意味でも手を出しやすいかなと。

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THE OTHERSIDE「WATERS OF FORGETFULNESS」(1991)

01.HIGH RISE (Introduction / DEF MASTER)〜夜光の街
02.ANGEL IN BONDAGE
03.SANCTUARY
04.SEASIDE SLAUGHTER
05.SUB ROSA
06.忘却の河 (Waters of forgetfulness)
07.叩き壊してくれ
08.遠イ自画像 (For your...)

全曲作詞:優朗

品番:G.O;005CD


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現在SPEED-iD、functioncodeで活動している優朗、HALがSPEED-iDの前に在籍していたバンド「THE OTHERSIDE」の1stアルバム。メンバーは、HAL(ドラム)・Ryo(ベース)・Knob(ギター)・Mist(ギター・シンセサイザー)・優朗(ボーカル)で、解散後Ryo・Knob・Mistの3人はCRAW FISHというバンドを結成しています。
SPEED-iDではデジタル・ダンサブルな要素を大々的に導入した時期もありますが、アザーサイドの方は、基本はバンドメインながらどこか気だるく冷たい印象を受けるロックという感じでしょうか。当時優朗さんは20歳位だったはずですが、あの低音ボーカルはこの頃から確立していますよ(後に比べると荒っぽいというか、調子外れな部分もありますが)。

以下各曲について。


01.HIGH RISE (Introduction / DEF MASTER)〜夜光の街
冒頭はDEF MASTERによるSE。彼らについては、他ではyukihiro(acid android)のリミックスやBAUHAUSのトリビュートアルバムでしか聴いたことがないのですが、インダストリアルド真中! といった印象の不穏なオープニングになっています。確か、一時期SPEED-iDに在籍していたTSUYOSHI(現THE LECHERY FROM MARS)も居たような…。

「夜光の街」は、そこから打って変わってアッパーなロックンロールナンバー。中盤一度静かになりますが、一気に暴れる間奏に突入。途中語りパートも挟みながら、ラストまで一気に駆け抜けます。聴いた当時(SPEED-iD復活〜新譜リリースの丁度真ん中の時期)は随分健康的な音に思えましたが、現在のiDから遡ると逆に違和感がないのがちょっと驚き。

02.ANGEL IN BONDAGE
前半のドンドコしたドラムが印象的な、こちらもアップテンポな楽曲ですが、Bメロのボーカルや中盤の英詩パートには、冷たさというかドロリとした感触が(「割れた窓硝子に滑る込む暗い夏」というフレーズが何か好きだったり)。ただ全体的には跳ねた印象のリズムにカラッとしたギターが乗った、ノリの良いロックナンバーで、何気に現在のiDでリメイクしても違和感が無さそうなイメージがあります。

03.SANCTUARY
低音ボーカルと疾走感のある演奏の組み合わせが心地良い、スリリングなナンバー。特に打ち込みも使われていないのですが、ちょっとサイバーな印象も。曲調と3分ない尺とが相まって、あっという間に終わるイメージが。

04.SEASIDE SLAUGHTER
冷たい印象のシンセを乗せ、気だるく展開するスローナンバー…なのですが、徐々に不穏な展開が顔を出し途中からアップテンポに。まぁタイトルがタイトルだし…w 曲展開といいその歌詞の内容といい、後のSPEED-iD(と優朗ソロ)を彷彿とさせる楽曲で、初聴時に一番しっくり来たのがこの曲だったような。
アウトロは激しめながらも、再び気だるくドロッとした展開になるのですが、そのアウトロの初めにはH.R.Gigerのナレーションが。本当に直接ゲストに来てもらったのか、どこかの講演かインタビューから抜粋したのか…。

05.SUB ROSA
こちらも、今聴くとiNDEEPに入っていておかしくなさそうな曲調の、ポップなゴシックロックナンバー。ボーカルも、本作の中では一番現在に近いというか、朗々と歌い上げています。そのせいか、本作の中でもパワフルで聴きやすい曲なのに、どこか冷たく沈んだ感触が。これもリメイクしちゃいませんかね?w

06.忘却の河 (Waters of forgetfulness)
三拍子のリズムが印象的な、フォーク要素を感じるタイトル曲。アコギを中心にした音に、懐かしさを感じる牧歌的なメロディー等、どう聴いても裏ジャケの長髪黒服、ザ・初期V系! といった出で立ちのバンドがやる曲じゃないw(褒めてます) こういうのもやるのか! と驚かされた記憶が。
そう言えば、このタイトルって福永武彦の本とは関係あるんでしょうか。

07.叩き壊してくれ
こちらも低音ボーカルが映える、王道ロックンロールナンバーですが、個人的にはあまり好きも嫌いもなく…というか、アルバムの流れの中ではちょっと地味な位置かな?

08.遠イ自画像 (For your...)
ギター・ボーカルメインとした、気だるく穏やかなトーンで始まりますが、すぐにバンドサウンドメインの3連バラードに。ちょっとボーカルが荒っぽいですが、初期のiDが大丈夫なら、許容範囲かもしれません。どこか醒めた雰囲気の前半を経て激しくなる辺りは、「SEASIDE SLAUGHTER」が似ているかも。ただ、こちらはその緩急が更にきつく、後半はギターソロ合戦をはじめ各パートの応酬・暴れ気味のボーカルが飛び出しカオスな展開に。

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正直最初に聴いた時は、好悪以前に大きな印象を受けたCDではなかったのですが、ゴシックロックンロールを煽り文句にしている、(今の所の)SPEED-iD最新作「iNDEEP lp」を踏まえると、意外と今に通じていると感じる部分も多く、色々やった上で一周し再びこの辺りの音に戻ってきたのかな? とも。そういう意味では遡って聴きたい人には丁度良いタイミングかもしれません。
上で述べた通り、ボーカルには若干クセがありますが、楽曲自体は古さを感じませんし(20年前のインディーズバンドにしては、音質もショボくないかなと)、当時のV系界隈でこういう音を出していたバンドが居た、という意味でも面白く聴けるのではないでしょうか。

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