Wild Wise Apes「3rd World」(2004)

01.Prologue〜sunrise〜 -Instrumental-
02.industrial sex
03.カエル
04.真夏の昼下がり
05.遠いシンフォニー
06.悪魔になった天使のブルース
07.哀しい未来
08.HIT MAN
09.空しい顔で吠える犬
10.3rd world
11.Epilogue〜sunset〜 -Instrumental-

作詞 02〜10:奥野敦士
作曲 01、03〜05、07、09、11:奥野敦士/02、06、08、10:樋口豊、奥野敦士
全曲編曲:Wild Wise Apes

発売日:2004/07/14
品番:WWA-001


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元ROGUEの奥野敦士(ボーカル、ギター)とBUCK-TICKの樋口豊(ベース)によるユニット「Wild Wise Apes」の1stフルアルバム。2004年はBUCK-TICKのメンバーの多くがソロやユニットで活動しており、このユニットもBUCK-TICKのベーシストユータが初の別ユニットで活動! と言う事で取り上げられていた記憶があります。

全体的には打ち込みのリズムを前に出した音作りになっており、実質的な1曲目「industrial sex」もタイトル通りインダス調の金属的な打ち込みが前に出たアッパーなデジロックなのですが、ヘヴィながらダンサブルな「真夏の昼下がり」「悪魔になった天使のブルース」、シャッフルリズムのノリが良い「カエル」「空しい顔で吠える犬」、耽美なストリングスを取り入れた、沈んでいくようなダークなバラード「遠いシンフォニー」、ガラガラした語りのようなボーカルが乗ったスパイミュージック? 風の「HIT MAN」など、なかなか幅広く展開している印象です。本作が奥野のボーカル初体験だったのですが、ガナる様なかなり男臭い声質をしており、最初こそびっくりしましたが慣れるとハマってきます。

クレジットを見て分かるように、作曲は奥野をメインに行われているため、恐らく奥野主導だったと思われるこのユニット。これを書いている時点で、私はROGUEや過去の奥野ソロを聴いていないので何とも言えませんが、彼の作る曲やボーカルが好きな人は気に入る可能性は高いのではないでしょうか。逆にBUCK-TICKから流れてきた人にとって、樋口の色がどれだけ出ているのか未知数なアルバムかも知れません。ただ前述した「industrial sex」やアルバムタイトル曲の「3rd world」などは、奥野との共作ですが作曲もしており、BUCK-TICKでは作曲をしていない彼の生み出した曲に興味がある人は、今から手に取ってみても良いかも知れません。個人的に、本作で特に気に入っているのもその2曲だったり(「3rd world」は艶のある壮大なミディアムテンポの楽曲なので、BUCK-TICKファンにも入りやすいんじゃないかなと)。ただ、BUCK-TICK自体が時期によって曲の方向性をガラっと変えてくるバンドなので、あれに付いてこれる人ならば、案外こちらもすんなりと聴けてしまうかも……w

デジタルチックなんですがワイルドで男臭い、面白いアルバムだと思いますよ。

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