一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

タグ:mirage

MIRAGE「流星」(1997)

01.幻想の告白#5
02.流星
03.流星 INSTRUVERSION

作詞 02:TOMO
作曲 01:MIRAGE & KATSUMI/02:YAYOI
全曲編曲:MIRAGE

発売日:1997/12/01
品番:SMM-001


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MIRAGEの4thシングル。帯にはマキシシングルと書かれていますが、実際はアルバムケースに8cmシングルという、当時しばしば見かけた仕様になっています。

01.幻想の告白#5
SE。メインにはなる曲ではないのですが、このインストシリーズ、タイトル通り幻想的で、何気にメロディーもクサいので割と好きだったりします。

02.流星
正にMIRAGEの王道といった感のある、ポップなメロディアスナンバー。歌謡色を含んだ愁いのある歌メロも、それに負けないくらい主張するギターもドツボです。自分が最初に聴いたMIRAGEのCDが本作ですが、今でも百花繚乱、Wind Whisperと並ぶ、1期ミラージュの名曲だと思っています。

03.流星 INSTRUVERSION
2曲目のボーカルを除いたカラオケバージョン。

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実質1曲入りなので、今ならベスト聴いた方が早いのですが、当時割と枚数が出たのか、ブックオフ等でも見かけることがあるので、100円で売っていたらお試し的に聴いてみるのも良いかもしれませんね。

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流星流星
MIRAGE

インディペンデントレーベル 1997-12-01
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MIRAGE「Arcadia」(1997)

01.幻想の告白#4
02.PERSONA
03.MOON-LIGHT-DANCE
04.Silhouette
05.Sexy
06.百花繚乱

作詞 02:MIRAGE/03〜06:TOMO
作曲 01:MIRAGE & TAMAKI/02:MIRAGE/03〜06:YAYOI
編曲 03〜06:MIRAGE

発売日:1997/10/25
品番:AMCM-4337


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メジャー流通となったMIRAGEの1stミニアルバム。6曲中3曲が既発曲のリメイクになっています、別にヘヴィな訳ではありませんが、全体にリズムのスカスカ感が解消された感があります。前のCDまでは作詞・作曲クレジットがバンド名義でしたが、今作ではメンバー個人名義に変わっているものが多いですね。印税分配の関係かな?

以下各曲について。


01.幻想の告白#4
プロローグ的なSE。

02.PERSONA
語りに続くドラムソロから幕を開ける、ちょっとハード寄りの楽曲。ギターも比較的ザクザク言っていますが、サビになると一気にメロディアスになる辺りが、やはりMIRAGEクオリティでしょうか。「ペルソーナァー」の繰り返しが耳に残ります。そこまで長い訳ではありませんが、間奏のギターソロもサビに負けずキャッチーに展開していると思います。

03.MOON-LIGHT-DANCE
デモテープ「en:Rouge」にショート版が入っていましたが、こちらがそのフルバージョンになります。終始愁いを持ったメロディーが前面に出たポップな曲で、当時の匂いを嫌になる程感じる事が出来ると思っています。こちらもギターソロが印象的。

04.Silhouette
1stシングルタイトル曲のアルバムバージョン。シングル版より更にまったりしており、実際尺も8分半とシングルより1分程長くなっています。ただこちらの方が音はしっかりしている印象なので、浸りやすくなってはいるかもしれません。

05.Sexy
MOON-LIGHT-DANCEと同系統の、メジャー感全開の疾走メロディアスチューン。こちらもキャッチーなメロディーが引っ張りまくりで非常に聴きやすく、流麗なサビ・ツインギターのハモりもたまりません。

06.百花繚乱
3曲目同様「en:Rouge」等に入っていた曲のアルバムバージョン。展開に大きな変化はないので、感想の方はデモテープの方を御覧になって欲しいのですが、ドラムが生になったからか、より疾走感が増した印象があります。レコーディングを重ねる事で順当にレベルアップしたという事でしょうか。

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音圧という点では、今のインディーズV系バンドとは比べものにならない位ソフトなので、現役のバンギャルさんは物足りなく感じるかも分かりません。しかし、疾走系でもバラードでも、とにかくボーカルとギターのメロディーが立っているので、メロディアスなV系バンドを求める人には、ツボを押される確率は大きいのではないでしょうか。Silhouetteの感想記事でも書きましたが、ボーカルも当時のコテ系(という言葉も当時は無かったでしょうけど)中では比較的安定していると思いますし。
ベスト盤以外の音源では、メロの取っ付きやすさと中古で見かける率を考えると、本作が一番入りやすいかもしれません。

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MIRAGE

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MIRAGE「Genesis…」(1997)

01.幻想の告白#3 〜Genesis…〜
02.Cradle of Labyrinth
03.Dress

作詞 02、03:MIRAGE
作曲 01:MIRAGE & TAMAKI/02、03:MIRAGE
全曲編曲:MIRAGE

発売日:1997/06/21
品番:SLM-003


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3ヶ月連続リリースの3番目となった、MIRAGEの3rdシングル。クレジットを見直すと、レコーディングの日付もほぼ1ヶ月おきになっているのが、分かりやすくてちょっと面白いです。

以下各曲について。


01.幻想の告白#3 〜Genesis…〜
シンセメインのSE。
全2作はタイトル曲がラストでしたが、本作はSEがタイトルになっています。

02.Cradle of Labyrinth
激しくビートを刻むちょっとハード寄りな楽曲ですが、やっぱりと言うか歌が入るとメロディアスに。サビでの疾走する演奏をバックに歌いあげる開けたメロディーが印象的です。叫び声を交えたBメロが何となくLUNA SEAを思い出させますが、この時期のバンドは影響を受けていない方が珍しいと思いますし…w 最初から最後までスピーディに流れる気持ちの良い曲になっていると思います。
この曲、この後出たデモテやオムニバスでも新録されているみたいですね。

03.Dress
哀愁全開のギターが何気にグッと来る、歌謡曲色が強いバラード。サビの方も、歌う人が違えばもろ歌謡曲になってしまう位ベタですが、それ故日本人好みに仕上がっているのかもしれません。これ疾走アレンジにしてもメロディーが映えるかも…と思ったり。

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現在、1、2期の主だった楽曲をリマスタリングしてまとめたベストアルバムが出ているので、音源コンプしたい人以外は、そっちを手にした方が良いかもしれません。ただ、バラの音源も現在は随分安くなっているので、いきなり2枚組アルバムを買うのはちょっと…という人は、お試し的に買ってみては如何でしょうか。

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ピュアサウンド

MIRAGE「Syndrome」(1997)

01.幻想の告白#2
02.NADIR…
03.Syndrome

作詞 02、03:MIRAGE
作曲 01:MIRAGE & TAMAKI/02、03:MIRAGE
全曲編曲:MIRAGE

発売日:1997/05/21
品番:SLM-002


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3ヶ月連続リリース第二弾となった2ndシングル。タイトル曲はKISAKIがMIRAGEの後に結成したバンド名と同じですが…関連はあるのでしょうか。

以下各曲について。


01.幻想の告白#2
シンセメインのSE。

02.NADIR…
軽めですが流れるようなギターが前に出たメロディアスチューン。Bメロまでサビにしても良いと思う位、キャッチーな歌メロが立ちまくりで、ポコポコしたリズム音も気にならなくなる程にw個人的には気に入っています。音質含めて今では流行らない音かもしれませんが、メロディアスなV系が好きな人にはたまらないものがあるのではないでしょうか。

03.Syndrome
ちょっとレトロな印象をうけるギターのメロディーが耳に残る、ダークなワルツ調の楽曲。こちらでは音のチープさもプラスになっている気がします。こちらも前作タイトル曲と同じく、大きく展開が動く訳ではありませんが、微妙にうらぶれた雰囲気がクセになったりします。。
そう言えば、MIRAGEの曲は大体が2007年に出たベストで網羅できるのですが、こちらの曲は収録されていませんでした。CD容量の問題で削られたのか、何か事情があったのか…。

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基本3部作シングルは似た構成なので、1枚気に入れば自動的に他のも…となると思いますが、自分の中で順位をつけるならば、本作が一番好みでしょうか。上手い具合にタイトル曲がベスト未収録なのでw、安く見つけたら手に取ってみるのも良いと思います。

Syndrome

MIRAGE「Silhouette」(1997)

01.幻想の告白#1
02.Mystery
03.Silhouette

作詞 02、03:MIRAGE
作曲 01:MIRAGE & TAMAKI/02、03:MIRAGE
全曲編曲:MIRAGE

発売日:1997/01/21
品番:SLM-001


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3ヶ月連続リリースの1枚目となった、MIRAGEの1stシングル。


01.幻想の告白#1
シンセをメインとした、タイトル通り幻想的なムードのSE。MIRAGEで「幻想の告白」と付いているものは、全てこのタイプのインストです。

02.Mystery
打ち込みのドラムがスタスタ言う、ダークで激しめのナンバーですが、歌メロはあくまでメロディアスに展開しています。その打ち込みドラム、もうちょっと生っぽく出来なかったのですかと思う位にスコンスコンしていますが(ドラマー居るのに…)、まぁその辺も含めて当時の色という事で…w サビではより王道な優美メロが聴けますよ。TOMOのボーカルはちょっとモッタリしているのですが、ほぼ危なげ無く歌うので、当時のコテ系バンドの中では安心して聴ける気がします。

03.Silhouette
クリーンなギターとシンセによって、浮遊感が演出されているように感じるスローバラード。7分超えという尺ですが、そこまで展開が多い訳でもないので、ちょっとまったりし過ぎかも…とも思ったり。間奏の切ないツインギターのハモリは結構好み。
因みにこのシングル3部作は全て、SE→アップテンポ→バラード、という曲順になっています。

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デモテープの方とあんまり音が変わっていない気もしますが、こういうテロテロしたメロディアスな曲は何だかんだで好きだったりするので…w 個人的に、次のシングルからはあんまり打ち込みドラムが気にならなくなるので、バンド側も発展途上だったという事かもですね。


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ピュアサウンド

MIRAGE「en:Rouge」(1997)

01.摩天楼の囁き… (NEW VERSION)
02.百花繚乱 (REMIX VERSION)
03.MOON〜LIGHT〜DANCE (SHORT VERSION)

全曲作詞・作曲:MIRAGE
編曲 03:MIRAGE

品番:SLM-000


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インディーズヴィジュアル界にて、引退したりしなかったり(笑)しながら、長年活動しているKISAKIが過去在席していたバンド「MIRAGE」。後にボーカリストが交代しますが、当時のメンバー(第1期)は、TOMO(ボーカル)、YAYOI(ギター)、RUI(ギター)、KISAKI(ベース)、HIRO(ドラム)でした。RUIは後に、貮方孝司名義でWaiveで活動していましたが、耽美方面からソフヴィへの転身(?)が今振り返るとちょっと面白いです。
本作は1997年にリリースされたデモテープになりますが、オムニバスや配布を除くと2本目の流通音源になるのかな? まだKISAKIがMatinaを立ち上げる前なので、当時WITH SEXYで活動していたKAIKIのレーベル、Soleilからのリリースになっています。ジャケットもWITH SEXYのメンバーが手がけていますね。

以下各曲について。


01.摩天楼の囁き… (NEW VERSION)
語りに近いボーカルを乗せた、MIRAGEの中では激しめな楽曲。ほぼインストと捉えて良いと思いますが、最後の疾走パートが、いかにもダーク系といった感じで割と好みです。

02.百花繚乱 (REMIX VERSION)
こちらはV系王道メロディアスといった感のある、アップテンポなナンバー。テロテロしながらメロディアスな旋律を奏でるギター、ポコポコしたドラム(打ち込みでしょうけれど)と、良くも悪くもちょっと前のインディースヴィジュアルバンドの音といった感じですが、流れるようなキャッチーなメロディーが心地よいので、そういうマイナス点も含めてニヤニヤしてしまいます。勿論この後出たミニアルバム「Arcadia」の再録バージョンの方が聴きやすいですけどね。
個人的にMIRAGEのアップテンポな曲に外れは無いと思っていますが、この曲は特にキャッチーさでは上に来るのではないのでしょうか。

03.MOON〜LIGHT〜DANCE (SHORT VERSION)
タイトル通り、後に「Arcadia」に入る曲のショートバージョンで、こちらも百花繚乱と同じく愁いのあるメロディアスチューンになっています。一部分を取り出した予告編のような形になっていますが、冒頭にArcadiaのフルバージョンの方には無い鐘の音が入っています。

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一昔前のデモテープなので音についてはそれなりですし、1曲目を除くとCDでフルが聴けるのでそちらが断然お勧めですが、逆に今では聴けなくなったダメな所も合わせて嫌いになれなかったりしますw 一応1000本限定との事ですが、中古を扱うV系ショップでは安く投げられているのを良く見るので、音源を集めたい人は探してみると良いかもしれません。

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暫くMIRAGE続きます。

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